専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

公立松任石川中央病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・一般内科

分野

消化器・一般内科

特色

地域医療機関と連携を保ち、一般・消化器外科、乳癌・甲状腺癌・肺癌・小児疾患の外科治療、多発外傷・他臓器不全の全身管理などを担当。QOLに重点を置いた機能温存・低侵襲治療の実施を目指している。チ-ム医療を広範に取り入れ、栄養管理では多職種共同で栄養アセスメントを行い、個々の社会的環境を視野に入れた栄養指導と退院後の栄養管理を行っている。高齢者にも無理の無い手術術式を選択し、認知症を合併した患者には高齢者総合機能評価を行い、その結果を考慮した治療計画を立案している。病状に関するカンド・オピニオンの申し出と依頼にも積極的に対応している。模式図を用いた十分で分りやすいインフォームド・コンセントの実施に努めている。

症例数

年間手術件数は550件以上である。最近1年間の胃癌の手術件数は48例で、そのうち26例が腹腔鏡補助下手術である。大腸癌は45例でそのうちの19例が腹腔鏡補助下手術である。その他の悪性疾患の最近1年間の手術件数は、乳癌21例(12例が乳房温存手術)、甲状腺癌15例などである

★肝胆膵悪性腫瘍に対しては機能温存手術を選択し、早期の食道癌に対しては内視鏡的粘膜切除を第一選択としている

★総胆管結石症などの良性胆道疾患では、消化器科内科と協力して乳頭切開などの内視鏡的治療後に腹腔鏡下胆嚢摘出術などの外科的治療を実施することなどで患者の負担の軽減を図っている。肺癌、縦隔腫瘍や気胸などの胸部疾患に対しては胸腔鏡を用いた鏡視下手術を第一選択としている。予定手術では殆どの症例にクリニカルパスを適用して患者への十分な説明と入院期間の短縮に努めている。緊急手術も多く、術後管理は特定集中治療室を使用して呼吸循環の管理に努め、サイロ・クロ-ジュアなどのダメ-ジ・コントロ-ル手術や敗血症に対するエンド・トキシンの吸着なども積極的に実施している

★胃癌のstage別累積5年生存率は、I:87.5%、II:55.5%、III:20.7%、IV:3.60%。大腸癌のstage別累積5年生存率は、0期100%、I:89.8%、II:62.52%、III:49.0%、IV:0%である。悪性疾患の再発転移症例に対しては化学療法を優先し、緩和療法では疼痛管理と全身状態の維持を重視している。化学療法により転移巣が縮小した症例では、転移巣の切除を積極的に推し進め、腹腔鏡下肝転移巣焼灼術や、胸腔鏡下肺転移巣切除術などの低侵襲手術と併せて、予後の更なる改善に努めている。

医療設備

FDG-PET、64列CT、MRI、マルチスライスCT、DSA、マイクロ波、超音波切開凝固装置、手術画像保存装置、アルゴンレ-ザ-凝固装置、リガシュア、CUSA

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

循環器科

分野

循環器科

特色

心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈、心筋症、弁膜症、高血圧、高脂血症などを中心とし、広い範囲で専門的かつ高度の医療を行う。心臓病は救急患者として発症することが特徴なので365日24時間対応しており、救急救命士とのホットライン(心電図伝送)による連携体制を敷き、重篤な救急患者の救命に努めている。

症例数

循環器専門病棟は65床、年間の入院患者数1,400例。年間の検査・治療実績は、運動負荷心電図2,600例、心エコー5,000例、心臓核医学検査1,200例、心臓カテーテル検査1,300例で、そのうち急性心筋梗塞など緊急例96例、PTCA400例、閉塞性動脈硬化症に対するPTA70例、僧帽弁狭窄症に対するPTMC5例、頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション50例、ペースメーカー植え込みは50例であった。待期的PTCAの成功率は95%、再狭窄率は約20%、死亡率は0%と良好な成績である。カテーテルアブレーションは、延べ570例に施行し、WPW症候群、房室結節回帰性頻拍、通常型心房粗動は95~100%の成功率、心室頻拍と心房頻拍は約80%の成功率である。重篤な急性心不全には、救命のため積極的に補助循環装置を用い、経皮的心肺補助(PCPS)は延べ190例、大動脈内バルーンパンピング(IABP)は500例に使用した。

医療設備

心血管造影装置、心臓電気生理検査、不整脈解析装置、血管内超音波、心臓エコー、経食道エコー、ホルター心電図、トレッドミル検査、RI、CT、MRI、心肺補助装置、大動脈内バルーンパンピング装置、持続的血液濾過装置、血液透析など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

地域の中核病院として泌尿器科疾患全般の診療を担っている。根拠に基づく医療(EBM)およびインフォームド・コンセントを重要視し、患者の自己決定権を尊重している。癌の告知を行っている。地域の特性として他科との連携を密にし、病診連携も進めている。

症例数

2008年の外来患者数は1日平均40人、入院は1日平均17人、手術は244件、体外衝撃波砕石術(ESWL)は99件であった

★最近5年間の主な手術は、腎摘除術54例(うち腹腔鏡手術27例)、経皮的腎切石術(PNL)7例、経尿道的腎尿管砕石術(TUL)47例(うち軟性尿管鏡使用5例)、経尿道的膀胱腫瘍切除術261例、膀胱全摘除術21例(うち自然排尿型代用膀胱3例)、腹圧性尿失禁に対するTOT手術5例、経尿道的前立腺切除193例、前立腺全摘除115例などである

★副腎・腎腫瘍:2005年より腹腔鏡手術を導入し、手術の低侵襲化を図っている。概ね手術翌日の食事開始、2日以内の歩行開始が達成できている。進行腎癌に対しては、旧来のインターフェロンなどの免疫療法に加え、新しい分子標的剤による治療を行っている

★尿路結石症:ESWL、TUL、PNLのいずれか、もしくはいくつかを組み合わせて行っている。2008年より腎結石に対して軟性尿管鏡とホルミウムレーザーによる経尿道的手術を導入し、結石の完全除去率を高めている

★膀胱癌:膀胱全摘除術が必要な症例には希望に応じて自然排尿型代用膀胱を造設している。抗がん化学療法には従来のM-VAC療法より副作用が少ないジェムザールとシスプラチンを組み合わせたレジメンを導入している

★前立腺疾患:最近5年間のPSA高値例に対する前立腺針生検は910件であった。このうち320例に癌が見つかっている。前立腺癌に対する治療は、内分泌療法、手術、放射線療法を患者に合わせて選択しているが、病期Cの前立腺被膜への浸潤が疑われる症例に対しても積極的に手術を行っている。放射線治療は2010年4月にIMRT導入予定であるが、現在は他施設に依頼している。ホルモン不応の再燃癌、進行癌に対しては、抗がん剤ドセタキセルによる外来化学療法を行っている。

医療設備

ESWL、PET、CT、MRI、RI、超音波診断装置、腹腔鏡、超音波駆動メス、血管シーリングシステム、電子スコープ軟性尿管鏡、ホルミウムレーザー。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

整形外科

分野

整形外科

特色

地域の中核病院として医療施設、介護施設、学校などと密接に連携する一方、患者さんのニーズを尊重し、インフォームド・コンセント(十分な説明と同意)を重視し、保存的及び観血的治療を適切に選択している。観血的手術にはロッキング・プレート、内視鏡などで低侵襲手術を心がけ、出血には術中回収血輸血で対応している。クリニカルパスを使用し、早期リハビリで在院日数の短縮をすすめている。

症例数

1日平均外来数は約65人、入院患者数は約30人、年間手術数は約450件。症例の多くは骨折・脱臼例で約280件、そのうち大腿骨頚部骨折が約90件を占めるが、早期手術により術後1週未満で歩行が自立し2~3週後に退院している。手の外手術(骨折、腱、神経など)は約100件で、近年神経絞扼疾患が増加している。膝靭帯損傷には腱で再建(約10件)し、全例現職・スポーツに復帰している。人工関節置換術は約15件、脊椎手術(頚椎、腰椎)は約20件で術後成績は良好である。当科の方針として、当初は保存的治療を十分に行い、就業や日常生活の困難な場合、患者様のニーズを十分に尊重し手術の必要性を判断している。

医療設備

MRI、CT(3DCT)、RI、DEXA(骨密度測定器)、PET-CT、2方向イメージインテンシファイア、高性能手術用顕微鏡、筋電計、クリーンルーム、各種鏡視下(関節鏡)手術機器、各種CPM、看護基準1対7。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

糖尿病内分泌内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病診療の基本である食事指導を重視し、院内作成の患者指導用の「糖尿病のしおり」を用い、管理栄養士、看護婦を含めて糖尿病教室を毎週開催している。病診連携を推進しており、患者教育を引き受け、またコントロールの安定している場合は逆紹介する。合併症、併発症のある患者は主に外来で管理している(糖尿病地域連携パスを作成中)。

症例数

白山市で治療中の糖尿病患者の30%を外来で、また、インスリン治療患者の60%を診療している。外来通院治療は経口薬は55%、インスリン治療は25%で自己血糖測定を勧めている、合併症がなく、コントロールされている場合には診療所へ紹介している。心疾患や肝疾患などの併発症がある場合には循環器科、消化器科と共同して診療している。網膜症は32.9%で、光凝固などの眼科的治療も院内で行っている。腎症は微量アルブミン尿から腎不全までを含めて37.3%で、さらに慢性血液透析患者の3分の1は糖尿病からの腎不全である。外来検査で定期的に合併症の検査を行っているが、心疾患が疑われる場合には負荷試験(トレッドミル、負荷心筋スキャン、64列の冠動脈CTなど)を行い、陽性例では心臓カテーテル検査をしているが、カテーテル検査の36%は糖尿病・耐糖能異常である。冠動脈や下肢動脈の硬化性病変には、PTCAやPTAの治療をしている

★甲状腺疾患は機能異常はほとんど外来治療で、機能亢進症の治療では最初に内科的治療、外科的治療、放射線治療について説明し、その上で薬物療法を行っている。内科的治療で寛解・増悪を繰り返し、治療が長期になる場合、再度他の治療法を説明し、了承があれば手術、放射線治療に変更している。今までそれぞれ8%、4%になる。結節性病変では外来で画像診断だけでなく、穿刺細胞診も実施し、腫瘍であれば外科に紹介している。

医療設備

ヘリカルCT、MRI、RIシンチスキャン(SPECTも)、血管造影(DSA)、冠動脈CT、PET。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

精神科

分野

精神科

特色

「心身一如」を信条とする総合病院(305床)の中の神経科精神科(30床)である。統合失調症、感情障害、神経症などの精神疾患全般の診療を行っており、年齢層も10歳代から高齢者までと幅広い。総合病院であるため、身体疾患を合併している精神疾患患者の診療に力を入れている。近隣の精神科病院や精神科クリニックとの連携を進め、身体疾患関連患者の診療を受け入れ、そのような必要性のない場合は他院に紹介したりしている。当院他科に入院中の方の精神症状の診断・治療(リエゾン精神医療)も行っている。病棟は男女混合の閉鎖病棟で、病院建物および駐車場等敷地内全域は禁煙となっている。看護スタッフは明るく開放的な病棟環境を提供し、心身の休息を得て自己治癒力が発揮されるよう援助している。在宅医療を推進し地域での生活を支えるために、PSWを中心とした社会資源の活用についての相談や病棟看護師による訪問看護を実施している。興奮の激しい例や長期療養を要する例は他院へ紹介している。自治体立の病院であり、その地域の方の精神医療が充実にするように心掛けている。外来には精神科デイケアを併設し、生活リズムを整え、自信や自主性を持てるように支援している。地域精神保健活動として、保健福祉センターにて精神保健福祉相談を行い、知的障害者の支援事業や介護保険認定に参加している。

症例数

2008年の外来患者数は1日平均約75人、年間延べ約18,000人。新入院患者数は年間120人、90%以上が任意入院。平均在院日数は約80日で3カ月以内の退院を目指している。うつ病圏と不安や抑うつを中心とした神経症圏が多く、次いで統合失調症圏や器質性精神障害となっている。治療は薬物療法を主に、看護師なども加わり精神療法や生活技能訓練法などを行っている。難治例や副作用などで薬物を使用できない例、自殺の危険が高い例などには、十分な説明のもとに、麻酔科の協力を得て無けいれん性の修正型電気けいれん療法を安全に行い、良好な結果を得ている。訪問看護も年間157件行っている。

医療設備

MRI、CT、SPECT、PET、脳波、心理検査、その他、総合病院としての設備を有する。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

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