専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

新潟市民病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・一般内科

分野

消化器・一般内科

特色

食道、胃、腸、肝、胆、膵を中心とした腹部領域の疾患の診断と内科的専門治療を行っている。救命救急センターを有する病院の特性から、腹部救急医療にも積極的に対応する。また、消化器悪性腫瘍の終末期患者の緩和ケアにも力を注いでいる。

症例数

年間の内視鏡検査および内視鏡的治療の件数は、上部消化管内視鏡5,462件、ERCP161件、大腸内視鏡2,038件、食道の内視鏡的治療8件、うち内視鏡的粘膜仮想剥離術(ESD)3件、胃のESD148件、大腸ポリペクトミー(EMRを含む)771件、胃・十二指腸潰瘍などに対する上部消化管内視鏡止血術86件、食道静脈瘤結紮療法54件

★肝胆膵の検査および治療の件数は、PTCD(PTGBD、胆道ステント挿入を含む)46件、腹部血管造影検査159件(インターベンション105件を含む)、ラジオ波焼灼療法23件の他バルーン閉塞下逆行性静脈塞栓術(BRTO)も施行している

★重症急性膵炎、劇症肝炎は年間数例であるが、他科の協力を得ながら高度医療の提供に努めている

★その他、クローン病に対するレミケード療法、潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法、栄養療法の指導と管理、慢性肝炎のペグインターフェロン・リバビリニ療法、急性腹症の診療と治療などの診療実績が多い。

医療設備

消化器内視鏡、高周波装置、アルゴンプラズマ凝固装置、腹部超音波診断装置、超音波内視鏡装置、CT、MRI、DSA。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

循環器科

分野

循環器科

特色

診療内容は心疾患・高血圧症・大動脈疾患・末梢動脈および静脈疾患である。心疾患は心筋梗塞・狭心症・無症候性虚血などの虚血性心疾患、不整脈、心筋炎、心筋症、心臓弁膜症、心不全などの心臓に関係する全疾病である。当病院は広域医療中核病院であり、屋上ヘリポートを備えた救急救命・循環器病・脳卒中センターを院内に併設している。循環器科一般病床数は28床、CCUは10床で、年間入院患者延べ人数は9,000~10,000人である。緊急カテーテル治療を必要とする急性心筋梗塞患者は年間100例であり、救急救命・循環器病・脳卒中センターが24時間体制で心臓救急に応需している。また、当科は日本循環器学会および日本心血管インターベンション学会の認定医、専門医および指導医資格を持った医師が常勤し、両学会の研修指定病院でもある。循環器科は内科系であり、治療としては内服薬の適確な選択は勿論であるが、カテーテル治療を一部の心疾患(虚血性心疾患・心臓弁膜症・不整脈)に行っている。このカテーテル治療は外科的治療の代わりになりうるものであるが、このカテーテル治療の適応については当院の心臓血管外科医との検討を行っている。予後の改善(長生きできること)とQOLの向上(生活において活動制限がなく、快適な生活が送れること)を目的に、最も適した治療方針を患者さんと相談して決定している。

症例数

年間の心臓カテーテル検査は600例、虚血性心疾患に対するカテーテル治療件数は300例、頻脈性不整脈に対する高周波アブレーションは20例、徐脈性不整脈に対する人工ペースメーカー植え込み術は40例、心室細動に対する植え込み型除細動器(ICD)の植え込みは15例、僧帽弁狭窄症および大動脈弁狭窄症に対する経皮的バルーン拡張術は5例、末梢動脈に対するカテーテル治療は20例、心不全に対する心臓再同期療法(CRT)は1~2例である。虚血性心疾患に対するカテーテル治療にはバルーン形成術、ステント植え込み術、ロータブレーター等を行い、全体の手技成功率は98%である。

医療設備

ホルター心電図、心エコー、血管エコー、トレッドミル運動負荷心電図、負荷心筋シンチグラムをはじめとする各種核医学検査、冠動脈CT、MRI、DSA、血管造影装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

小児外科

分野

小児外科

特色

小児外科学会認定施設。総合周産期母子医療センター(NICU30床)、救命救急・循環器病・脳卒中センター(50床)を併設する総合病院。地域がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院である。小児科、新生児科、外科など関連各科と緊密に連携し、小児の一般外科的疾患・消化器外科的疾患の治療にあたっている。

症例数

年間の手術総数は約400例。うち約20%は緊急手術である。先天性消化管閉鎖や腹壁破裂など新生児症例は20~30例。乳児症例約50例。鼠径ヘルニアと臍ヘルニアが全体の約60~70%を占め、急性虫垂炎は約50例。鼠径ヘルニア・臍ヘルニアなどの入院期間は、手術前日入院(外泊可)し術当日退院の1泊2日。急性虫垂炎に対しては、低侵襲で術後合併症が少ない腹腔鏡下手術を行っている。ヒルシュスプルング病に対しては、腸瘻を付けない(開腹しない)経肛門的一期的手術を乳児期早期に行っている。その他各種疾患に対して安全・確実・迅速な診療に努めている。

医療設備

MRI、CT、核医学診断装置、シネアンギオ、高圧酸素治療装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

眼科

分野

眼科

特色

2007年11月より旧病院より現在の病院へ移転した。旧病院と同様に「患者とともにある全人的医療」を理念に、重症、救急、専門を中心に質の高い医療を目指している。県内で初めて完全電子カルテを導入している。

症例数

2008年度は、白内障手術594件、膜硝子体手術149件、網膜剥離手術28件、緑内障手術24件、斜視手術14件、他48件と計857件であった。14床の旧病院より少なくなったベッドを旧病院より2人減った医師数で回転させて手術をこなしている。緑内障手術は三条眼科の白鳥医師、緑内障手術は岩田和雄新潟大学名誉教授の協力で行っている。

医療設備

検査機器としてはERG、VEPなどの電気整理検査機器、各種視野装置、超音波診断装置、角膜形状解析装置、OCTなどの各種画像解析装置を導入している。治療機械としては外来でヤグレーザー、マルチカラーレーザー装置、手術室では常に並列で硝子体手術、白内障手術を行えるよう各種治療装置が常備されている。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

血液内科

分野

血液内科

特色

白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫等の造血器腫瘍、各種貧血、血小板減少症、血友病等の出血性疾患など、血液疾患全般を対象にした診療を行っている。治療法は標準的治療を基本とし、患者のQOLを重視した治療を心掛けている。インフォームド・コンセントを重視し、告知はほぼ100%に実施している。新國は日本血液学会認定専門医、高井は同学会認定指導医であり、当院は日本血液学会認定施設である。常勤医2人の他、新潟大学第一内科から若い非常勤医師の応援あり。当院は総合病院であり、各診療科の壁をなくした総合的医療を目指している。

症例数

新潟市および近隣地区の病院、医院からの紹介が多い。血液科病棟27床。2008年度の入院患者は悪性リンパ腫75例、急性白血病16例、多発性骨髄腫31例、骨髄異形成症候群/骨髄増殖性腫瘍17例、再生不良性貧血5例、特発性血小板減少性紫斑病6例などである

★各疾患の治療法は若年者、高齢者ごとに標準的な治療を行っており、標準的な治療成績が得られている。B細胞性リンパ腫はリツキサン併用TCOP療法を基本とし、適応例には自己末梢血幹細胞移植併用大量化学療法も実施している。急性白血病はJALSGプロトコールに沿った化学療法、分化誘導療法を、慢性骨髄性白血病には分子標的療法を行っている。高齢者の急性骨髄性白血病や骨髄異形成症候群には成分輸血の他、CAG療法などを行っている。多発性骨髄腫は一般に高齢者に多いが、70歳未満には原則として自己末梢血幹細胞移植併用大量メルファラン療法、再発難治例にはボルテゾミブ療法やサリドマイド療法を行っている。再生不良性貧血にはATGなどの免疫抑制療法やサイトカイン療法を、また特発性血小板減少性紫斑病にはステロイドの他、腹腔鏡下の摘脾術も行っている。

医療設備

無菌室2床、アイソレーター5台、血液成分分離装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

感染症

分野

感染症

特色

日本では、まだ、感染症を科名として標榜している施設は極めて少ない。当院は、HIV診療の関東甲信越のブロック拠点病院であり、第1種感染症指定医療機関である。ただし、感染症診療の対象領域をエイズや特定の感染症だけでなく、院内感染対策、Travel Med-icine、各科境界領域感染症、難治性感染症、HIV診療、全身感染症、不明熱と幅広く考え、単科として診療にあたるだけでなく、病院全体の全科と協力し合いながら診療にあたっている。

症例数

★院内感染対策:患者さんが、当院で安心して診療を受けられるよう、病院全体の交叉感染(入院中のある患者さんから別の患者さんに菌が移ること)を防ぐよう心掛けている。入院患者全員、特に救命救急センター入院の患者さんのサーベイランス(日本語で監視)を強化している。院内で発生したMRSAなど、耐性菌による難治性感染症患者の治療に関与している

★Travel Medicine:マラリア、細菌性赤痢、コレラ、パラチフス、非チフス性のサルモネラ症など旅行者下痢症、多数

★各科境界領域感染症:全科と協力し合う形で主に診療。①中枢神経領域感染症②呼吸器感染症③泌尿器感染症④血管内感染症⑤消化器感染症⑥皮膚軟部組織感染症⑦骨髄炎、化膿性関節炎⑧頭頸部感染症など、08年のコンサルテーション症例数約50例、全身の感染症の診療にあたっている

★難治性感染症:深在性真菌症、術後難治性感染症など

★HIV診療に関しては、国立国際医療センターや新潟大学医学部と連携をとりながら、最新の治療を取り入れるよう心掛けている。血液内科との協力により、血液疾患(悪性リンパ腫など)で発症したエイズ患者の治療も可能である

★全身感染症:つつが虫病、成人麻疹、各種ウイルス感染症など

★不明熱は多数(総合診療科と協力しながら診療)。

医療設備

MRI、CT、DSA、第1種感染症病床(陰圧室)。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

神経内科

分野

神経内科

特色

外来は頭痛、めまい、しびれ、麻痺、ふるえ、認知障害、てんかんなどの患者が多い。入院は神経救急疾患・神経難病・高度医療を要する患者の医療を重点的に行っている。脳卒中救急医療を強化し、病体に応じた脳卒中急性期医療を行っている。t-PA治療も積極的に行っており、神経内科と脳外科の専門医による脳卒中チームが迅速に脳梗塞治療を行える体制を整えている。脳卒中後の機能回復については急性期リハビリテーションのみ行っている。診療は脳・脊髄・末梢神経・筋肉の異常による疾患が対象。特に脳梗塞・脳出血などの脳血管障害、脳炎・髄膜炎などの感染症、てんかん、片頭痛、ギラン・バレー症候群、神経難病(パーキンソン病、重症筋無力症、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症など)筋炎や種々の末梢神経障害などを対象としている。総合病院の特徴を生かし、各科と協力し患者中心の全人的医療を実践している。

症例数

年間入院患者数は約600人前後で年々増加している。その内訳は40%が脳卒中(脳梗塞35%、脳出血5%)で、脳炎・髄膜炎、パーキンソン病、ギラン・バレー症候群、多発性硬化症などの神経難病となっている。特に脳梗塞の再発予防に力を入れており、MRA、頚部エコー、経食道心エコーなどを用い、抗血小板療法の他、積極的に抗凝固療法を行っている。在宅人工呼吸器患者の診療には約20年以上の実績がある。

医療設備

MRI 2台(3Tと1.5T)、CT 3台、DSA、SPECT、頚部エコー、経食道エコー、脳波、筋電図。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

新潟市民病院は県下有数の総合病院で、2007年11月白鳥の越冬する鳥屋野潟のほとりに新築、移転した。それに伴い、従来の救急救命センター、新生児医療センターに加え循環器脳卒中センターが併設された。病院の敷地内には救急ステーションが設置され、救急車が常駐、要請があると当院の救急医と一緒に直ちに患者の収容に向かうシステム(ドクターカー)が確立された。その結果、広域となった新潟市全域から重症の患者さんが短時間で担送されるようになった。神経関係では、重症脳卒中、多発外傷患者の担送が著しく増加した。脳神経外科では、このような急性期の重症患者に対応ししつ、一般の脳外科疾患についても積極的な治療を行っている。特色としては①従来から積極的に血管内手術を取り入れてきたが、血管内手術か外科手術かのいずれが適切かを十分検討したうえで治療法を決めている(小池院長、森田医師担当)。②全例に顕微鏡を用いた低侵襲の脊椎手術を多数行っている(佐々木部長、矢島医師担当)。③脳卒中センターや救命救急センターでは低体温療法など高度な全身管理を必要とする患者の治療を救急医と共同で行っている。重症脳梗塞に対してはアクチバシン療法はもちろん血管内治療を応用した新たな取り組みにも着手した。

症例数

2008年度の年間手術件数は外科的手術369件、血管内手術54件、計423件であった。内訳は動脈瘤87件(破裂50件、未破裂37件、開頭術60件、血管内27件)、頭部外傷54件、脳腫瘍30件、脊椎脊髄108件(頚椎変性疾患36件、腰椎55件、その他17件)、血管内手術54件(動脈瘤27件、ステント留置17件、その他10例)。動脈瘤の治療法は、破裂例では急性期手術が基本で、開頭術か血管内かは動脈瘤の部位、形状、患者の年齢、状態などを基に決める。手術の安全性を高めるために誘発筋電図、神経内視鏡、術中血管撮影を適宜併用して、後遺症の発生を防止している。若い患者さんでは根治性を目指し、高齢者では低侵襲性を優先させる。成績は最重症例を除けば両群とも良好である。脊椎手術では全例手術用顕微鏡を用い、安全かつ低侵襲な手術を目指している。頚椎腰椎にかかわらず手術翌日から歩行し、手術の翌週には退院を勧めている。8-9割の患者さんが満足し、明らかな悪化例はない。脳腫瘍の手術では術前の手術計画が重要。新たに導入した高磁場3T MRIで正確な局在診断や脳機能の画像化が一部可能となった。また、手術中に腫瘍の位置を示すニューロナビゲーターが導入され、また神経モニタリングの併用により手術の安全性は一層高まっている(山下医師、佐々木部長担当)。

医療設備

3.0 T MRI、64列CT、バイプレイン3Dアンギオ、神経内視鏡、CUSA、SPECT、リニアック。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

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