専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

天理よろづ相談所病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

天理教を背景とした献身的なパラメディカルと優秀なスタッフに支えられながら、高水準の全人的医療を提供する地域の基幹病院として信頼されている。患者さんは天理教信者に限らず多方面から来られている。当科は消化器疾患全般について種々の専門的診療を行っており、患者さんに真に役立つ医療を目指している。消化器癌については、内科、外科、放射線科の合同カンファレンスで治療方針を決定している。可能であれば外科的根治術を行うが、不能であれば放射線化学療法などの最善の医療が行えるよう努めている。また、胃、大腸の早期癌に対する内視鏡的治療や、肝癌に対するラジオ波焼灼術も積極的に行い、生活の質(QOL)を重視した医療も心がけている。

症例数

数字はすべて2009年1~12月実績:内視鏡検査件数は上部消化管が5,724件、下部消化管が2,571件、内視鏡的胆管膵管造影(ERCP)が414件、超音波内視鏡が142件。腹部超音波検査件数は13,583件である

★外来患者数は29,712人(初診1,379人)、入院患者数は1,314人で平均在院日数は14.9日である。入院患者の疾患別分類は肝癌19.5%、胃癌12.4%、食道癌6.8%、胆嚢結石症4.8%、消化管出血4.3%、大腸腺腫4.1%、胃潰瘍4.0%、肝障害3.7%、胆管炎3.3%、胆管癌2.7%、膵癌2.6%などである

★肝疾患は最も多いが、B型およびC型慢性肝炎は、病態によりエンテカビルやリバビリンとペグインターフェロン併用治療などの、肝炎ウイルスに対する治療を行っている。またUS(超音波断層装置)やCT検査を定期的に施行して肝細胞癌の早期発見に努めている。肝細胞癌の治療は、肝切除が不能な場合は肝動脈塞栓療法(TAE、167回)を主とし、適応があれば根治も視野に入るラジオ波治療(RFA、71回)やエタノール注入療法(PEIT、5回)などの穿刺療法を追加している。合併する食道静脈瘤は内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL、21回)または内視鏡的静脈瘤硬化術(EIS、14回)で治療している

★消化管疾患においては、内視鏡的に切除できる早期癌の発見に努めている。早期胃癌の内視鏡的治療は主として、粘膜下層切開剥離術(ESD、76回)を行っている。大腸腫瘍(早期癌または腺腫)は適応があれば内視鏡的治療を行っている。患者さんの利便を考えて、大部分を外来通院で行っているが、腫瘍が大きい場合は入院治療としている

★胆嚢結石は主として腹腔鏡下胆嚢摘出術で治療するが、合併する総胆管結石や術後の総胆管結石再発は、内視鏡的乳頭切開術(51回)や内視鏡的乳頭拡張術(11回)を行い、開腹することなく内視鏡的に治療している

★閉塞性黄疸については、各種画像診断と、細胞診、生検などで良悪性を診断して治療法を決定するが、ERCPによる診断時に内視鏡的経鼻胆道ドレナージを挿入して減黄を試みる。可能であれば外科的根治術を行うが、根治術不能の悪性胆道狭窄には、QOLを重視したステント療法も行っている。胆道ステントは低侵襲の内視鏡的胆道ドレナージ(EBD、186回)を主とするが、病態によっては経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD、33回)を挿入する

★出血性胃十二指腸潰瘍については、内視鏡的止血術による治療が行えるように、消化器内科医が24時間当番制をとっている。止血法はクリップ法、電気凝固法、薬剤局注法などを使い分けている。止血術施行回数は162回に及び、その止血成績は良好である。慢性再発性潰瘍の場合はピロリ菌の有無を調べて除菌療法を勧めている

★食道癌は外科的切除後のQOLの低下を考え、食道温存療法を第一にしている。例外はあるが、まず放射線化学療法(CRT)を行い、中間段階でその効果を腹部外科や放射線科との合同カンファレンスで検討している。CRTの効果が不良であれば外科的治療に移行する

★摂食障害患者さんなどに対する内視鏡的胃瘻造設術(PEG、38回)も施行している。

医療設備

上部・下部消化管電子内視鏡、超音波内視鏡、超音波断層装置、カラードプラ、MDCT、MRI、PET、血管造影(DSA)、RI、リニアックなど。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

腹部一般外科

分野

消化器・一般外科

特色

当院はがん拠点病院で、3分の2は悪性腫瘍の患者さんである。胃、大腸、食道、胆道、肝臓、すい臓など多くの臓器のがんの治療を行っている。がんの治療には、外科的治療(手術)、抗がん剤治療(化学療法)、放射線治療、緩和治療などいろいろな方法があり、がんの進行状況、部位、患者さんの状態に応じて最も適した治療を選択することが重要である。消化器がんの治療方針は、消化器内科や放射線科などの医師と十分な討議を行い、学会で定められた「治療ガイドライン」に沿って治療を行っている。最近はより負担の軽い低侵襲治療を選択してもらえるようになった。その代表例が早期がんに対する内視鏡によるがんの切除(内視鏡的粘膜切除)と腹腔鏡手術である。内視鏡的粘膜切除は主に消化器内科で行い、早期の胃がん、大腸がんなどが対象になる。消化器内科と定期的に会議を持ち、外科に来院した患者さんでも、内視鏡で切除可能と判断すれば、消化器内科での治療を受けられるシステムを作っている。一方、腹部一般外科では、主に外科治療(手術)を扱っている。手術方法の進歩に伴い、腹腔鏡手術が広まってきているが、当科でも3年ほど前から本格的に導入し、現在症例数は全国でも有数の病院となっている。腹腔鏡手術は、傷が小さいので患者さんの術後の疼痛が少ない、回復が早いという利点があり、術野を拡大視できるので以前に比べより繊細で出血量が少ない手術ができるようになった。経験が必要な手術方法だが、当科では豊富な症例数があり、技術水準を維持発展できるように日々精進している。

症例数

2009年の年間入院手術数は1,046症例である

食道疾患=食道がんの治療には抗がん剤や放射線治療、手術などいくつかの治療法がある。当院では初診時に行う検査の結果を内科・外科・放射線科合同のカンファレンスで検討し、食道がん診療ガイドラインや日本臨床腫瘍研究グループの臨床研究の結果を踏まえ、もっとも適切な治療法の組み合わせを患者さんにおすすめしている。食道がんの手術は、首から胸、腹にいたり、切除範囲が広く、患者さんへの負担も大きい。少しでも侵襲を少なくし、合併症が減少するように、当科では術前から禁煙指導や呼吸リハビリを徹底し、術前治療の有無に関わらず胸腔鏡や腹腔鏡を用いた手術(内視鏡手術)を原則として行うよう努めている

胃がん=年間約200症例。手術による治療は約140症例、内視鏡による治療は約60症例である。初診時に行う諸検査の後、消化器内科、放射線科、腹部一般外科の合同カンファレンスで治療前のがんの病状を把握し、胃がん治療ガイドラインに沿ってそれぞれの患者さんに適した治療方針を決定している。早期胃がんは根治性を確保した上で低侵襲を目指し、腹腔鏡下手術を行う。また、進行胃がんは開腹により十分なリンパ節郭清を行う。特に再発の可能性が高くなるStageIII以上が疑われる患者さんに対しては術前化学療法を行い、その後に手術を行う方針をとっている

大腸がん=年間約130例(結腸がん約90症例、直腸がん約40症例)。術式は患者さんへの侵襲の軽い腹腔鏡手術が主であり全体の約80%を占めている。治療方針は毎週行う消化器内科・放射線科とのカンファレンスで決定し、大腸がん診療ガイドラインに則した治療を行っている。病気の進行度によっては抗がん剤治療を積極的に行っている。術後は定期的な検査による再発の早期発見・早期治療を心がけており、大腸がんの術後成績(再発率・生存率)は他施設のデータと比較しても遜色ない

肝臓疾患=肝臓がん、胆嚢のう、胆管がんや転移性肝がんなどの悪性腫瘍と肝内結石などの良性疾患が肝切除の対象となる。これらの疾患の治療は消化器内科や放射線科と共同で行っている。診療ガイドラインに基づいた治療を標準としており、年間約30例の手術を行っている。肝切除は創も大きく、身体への負担も大きい。そこで最近は腹腔鏡を用いた肝切除を積極的に導入し、身体への負担をできるだけ軽くする工夫をしている

十二指腸・膵臓疾患=膵臓や胆管・十二指腸などの悪性腫瘍や良性腫瘍に対する膵・十二指腸手術は年間32症例である。これらの疾患の診断にはさまざまな画像診断が必要である。消化器内科や放射線科との密接な連携のもとで迅速な診断を行い、放射線治療や抗がん剤治療などの併用療法を行っている

胆嚢疾患=胆嚢良性疾患は175症例である。胆嚢炎診療ガイドラインに従った治療を心がけており、重症の急性胆嚢炎以外は原則的に腹腔鏡を用いた手術を行っている

ヘルニア=鼠径部・大腿部のヘルニア手術は年間151症例である。患者さんの要望もあり、現在は入院での手術を行っている。局所麻酔で行い、創痛が少なく再発の少ない手術を心がけている。

医療設備

超音波診断装置、CT、MRI、FDG-PET、内視鏡全般、放射線治療装置、内視鏡手術装置、超音波凝固切開装置など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

地域の基幹病院として呼吸器領域全般に関する外科治療を行っている。疾患、治療方法については十分に説明を行い、理解、納得して頂いた上で治療を行っている。原発性肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患や気胸、肺嚢胞症などの嚢胞性疾患、膿胸、肺真菌症、肺抗酸菌症などの感染性疾患、手掌多汗症など呼吸器外科全般を対象に診療している。手術療法以外にも、呼吸器内科、放射線科、理学療法士との協力のもと各種の治療を行っている。当院は全科を有する総合病院であり、糖尿病、心疾患、腎疾患などの併存疾患がある場合や、他分野にわたる治療を必要とする場合でも各専門科と併診のうえ治療に当たっている。セカンド・オピニオンの要請には他院からのもの、また他院への希望のいずれに対しても積極的に対応している。

症例数

09年の全身麻酔による年間手術症例数は295例。内訳は原発性肺癌153例、転移性肺腫瘍16例、気胸30例、膿胸8例、縦隔腫瘍24例、多汗症4例、その他60例であった

肺癌=病状や全身状態に応じて術式を選択している。肺機能が低い場合には肺区域切除や部分切除といった縮小手術を、他臓器への癌の浸潤があっても完全切除が可能と考えられる場合には合併切除などの拡大手術を行っている。また胸腔鏡を用いてより小さな創で手術を行うことで、術後の肺機能をできるだけ温存するように努めている。現在はほぼ全例で胸腔鏡を補助に用いている。病状によっては術前、術後に化学療法や放射線療法を追加することで再発を予防するよう治療法を検討している。手術以外にも呼吸器内科、放射線科と連携して治療を行っている。気道狭窄や閉塞がある場合にはレーザー焼灼術やステント留置術を行ったり、癌性胸膜炎による胸水貯留がある場合には胸水ドレナージや胸膜癒着術を行うなど、QOLの向上を考慮した治療を行っている

転移性肺腫瘍=消化器系を中心に肺転移を来たした症例に対し、肺以外に再発巣を認めず、急速に大きさ、個数が増大することがなければ切除している。切除は肺部分切除を基本としているが、原発性肺癌との鑑別が困難な症例や、腫瘍の部位によっては肺葉切除となることもある

気胸=脱気用のチューブを胸腔内に留置してドレナージを行い虚脱した肺の再膨張を図るが、肺膨張の悪い場合や空気漏れが長期にわたって持続する例、再発の症例、初発でも再発率の高いと考えられる若年者症例に対しては手術を行っている。胸腔鏡を併用しての手術がほとんどを占める。術中に胸膜癒着術を行うなど再発防止に努めている

膿胸・炎症性疾患=内科的治療のみでは治癒困難な膿胸や肺真菌症、肺抗酸菌症などが手術の対象となる。胸腔鏡を用いた膿胸郭清術や、肺部分切除術から肺剥皮術、胸膜肺全摘術、胸郭形成術、筋弁充填術、開窓術、大網充填術など状態に応じて術式を選択している

縦隔腫瘍=胸腺腫、奇形腫等があり、治療としては切除を基本としつつ、必要に応じて放射線治療、化学療法等の治療を追加している。重症筋無力症に対しては、神経内科と連携の上、重症筋無力症の治療を進めつつ、胸腺腫の有無にかかわらず拡大胸腺摘除術を行っている。神経原性腫瘍や嚢胞性腫瘤に対しては胸腔鏡下の切除を行っている

多汗症=手掌多汗症に対し、両側胸腔鏡下交感神経切断術を行っている。通常、術前後1日程度の入院期間である

★その他として間質性肺炎に対し、呼吸器内科で肺生検が適応と判断された場合に内科的治療の一助として胸腔鏡下に肺生検を行い、呼吸器内科と協力してその後の治療に生かしている。

医療設備

CT、高分解能CT、マルチディテクターCT、MRI、PET、各種シンチグラフィ、定位照射、各種レーザー治療、気道ステントなど。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

奈良県の中核病院の一つとして、地域医療機関との病診連携を重視している。病院全体の方針として独自の医学研究所を併設し、高度な先進医療を実践している。また、「人のために尽くし、それを自分の喜びとする精神」をモットーとして全人的医療を実践している。天理よろづ相談所は、身体と心と生活に目を向け、「病だけでなく、病む人そのものに向かい合う」という“全人的”取り組みを、60年以上も前から続けて来た

★循環器内科では虚血性心疾患に対する冠動脈インターベンション、不整脈に対するカテーテルアブレーション、心不全(心筋症、弁膜症、虚血性)への集学的治療など最先端の循環器疾患治療法をバランス良く実践している

★カテーテル治療を中心とした侵襲的治療にも積極的に取り組むばかりでなく、基本的な内科的治療も重要視している

★心臓外科も豊富な症例数を誇り、循環器内科・心臓外科の連携のとれた治療を施行している。循環器内科・心臓外科で毎週カンファレンスを施行して治療方針を検討している。高度医療を実践するだけでなく、日本循環器学会専門医研修病院、日本内科学会認定医制度教育施設として、レジデントや若手医師の研修にも積極的である。

症例数

循環器外来には年間延べ60,000人以上が受診する。2009年実績として、虚血性心疾患への冠動脈カテーテル治療(PCI)は505件、心臓カテーテル検査総数は1,950件

★急性心筋梗塞は年間150件で、24時間緊急心臓カテーテルを実施し、その場で冠動脈カテーテル治療を行いCCUに収容し治療する。狭心症に対してもステント、ロータブレーターを用いて積極的に施行している。使用するステントとしては、再狭窄を予防する薬剤溶出性ステントを適切に選択している。適応は冠動脈造影だけでなく、運動負荷心電図や心筋シンチで総合的に判断している。冠動脈造影検査に代わり、320列マルチスライスCTの活用により患者負担の軽減を実現した

★心不全の内科治療では、急性期には集中治療を行い、慢性期にはACE阻害薬やARB、ベータ遮断薬を積極的に使用する。自覚症状の軽減だけでなく、長期的な予後改善を目指した治療を推進している。腎不全を伴った重症の心不全症例では、CHDFの短期併用も積極的に施行している。心原性ショックにはIABP(大動脈バルーンパンピング)や経皮的人工心肺補助装置を併用し、劇症型心筋炎や重症肺塞栓などの治療にも取り組んでいる

★不整脈へのカテーテルアブレーション治療は280件。心房細動に対する肺静脈隔離術も実施している。植え込み型除細動器(ICD)や心臓再同期療法(CRT)の実施認定施設であり、積極的に施行している

★閉塞性動脈硬化症などの末梢血管疾患に対しても血管形成術を施行し、血行再建を図っている。

医療設備

ICU・CCU 10床、心臓カテーテル装置2室、心臓超音波装置4台、心臓核医学検査装置、電気生理学検査ポリグラフ、睡眠時無呼吸検査装置、トレッドミル、ホルター心電図、320列マルチスライスCT、MRI、IABP、経皮的人工心肺補助装置など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

66年開設以来、開心術黎明期から今日まで、常に日本の心臓血管外科手術の最前線に位置し、質の高い医療を提供してきた。宗教的バックグラウンドに支えられた患者中心の医療を基本理念として、循環器内科、小児循環器科との緊密な連携のもと、先天性心疾患、冠動脈疾患、弁膜症、胸部大動脈瘤、不整脈、末梢血管疾患など、ほとんどの心臓血管外科手術を行っている。特に胸部大動脈瘤、弁膜症の領域では、歴史的に新しい術式や方法を提供してきており、再手術や高齢者手術などのハイリスク症例にも積極的に取り組んでいる。2006年以降循環器グループの体制が一新し、急性冠動脈疾患や急性大動脈疾患などの緊急症例を24時間積極的に受け入れている。奈良県の基幹病院として機能しているだけではなく、三重県西部、京都府南部、和歌山県東部および南端など県外周辺地域の病院とも連携を密にしている。将来は近畿全域から患者の受け入れができるようなセンター病院をめざしていきたい。

症例数

週4日の予定手術日(月、火、木、金)に加えて、随時緊急手術を行っている。最近3年間の心臓血管手術(体外循環手術)は、2007年533(239)例、2008年626(270)例、2009年 633(247)であった。2009年の内訳をみると、冠動脈バイパス術49例(20%)、弁膜症手術99例(40%)、大血管手術(Bentall手術を含む)67例(27%)、先天性心疾患手術25例(10%)、その他7例(3%)で、どの手術も満遍なくあるところが特徴である。また、この3年間の平均病院死亡率は冠動脈バイパス術3%、弁膜症4.9%、大血管手術8.8%、先天性心疾患1.8%であった。当院の手術患者は、高齢者や再手術や再々手術などのハイリスク患者の比率が高い割には良好と考える

★先天性心疾患:乳児期以後の複雑心奇形に対する手術が多い。40年の先天性心疾患手術の歴史があり、先天性といえども、成人患者の割合が増加しており、成人した先天性心疾患患者に対する治療にも積極的に取り組んでいる

★冠動脈外科:動脈グラフトを多用した手術を行っている。低侵襲術式である人工心肺を用いない方法(OPCAB)は、ハイリスク患者を中心に行っており、冠動脈バイパス術の4割を占める。カテーテル治療では対応できないびまん性狭小冠動脈疾患に対しても、long reconstruction手術を試みている

★弁膜症手術:弁膜症手術の割合が一般の心臓血管外科施設に比べて非常に高い。現在は僧帽弁閉鎖不全症に対して弁形成術の選択が当然の時代ではあるが、それ以前においては、全乳頭筋温存僧帽弁置換術など、標準的な僧帽弁置換術より、心機能的に有利な術式を開発し、高い評価を得ていた。現在は後尖に対する弁形成術だけでなく、前尖逸脱でも人工腱索を用いた僧帽弁形成術を積極的に行っている。人工腱索の最も適した長さを決定するのは難しいが、我々は心拍動下に逆流のないことを確認して人工腱索の長さを決めている。虚血性僧帽弁逆流にはリングを使用した弁縫縮に加えて乳頭筋つり上げを心拍動下に行う試みをしている。最近著しく増加してきている大動脈弁狭窄症では、弁石灰化病変をキューサを使用して切除している

★大動脈手術:胸部大動脈瘤も腹部大動脈瘤も伝統的に手術件数が多く成績も良好である。超低体温逆行性脳還流法という胸部大動脈瘤手術の補助手段は当院上田、三木(共に元部長)らが世界に先駆けて行い、良好な成績を世界に発信したことから、天理テクニック、ジャパンテクニックとして知られている。現在は、脳保護に対しては、軽度低体温脳分離体外循環を用いて行っている。高齢化社会になり当院手術の中では、急速にその手術件数が増加している分野で、高齢者でも安全に行える術式、補助手段をめざして、新しい方法に取り組んでいる。また、急性大動脈解離の緊急手術は年間30-40例あり、死亡率も高い疾患であるが、最近2年病院死亡はない。ステントグラフト治療は、2007年7月から放射線科協力のもとで可能となり、すでに累積は100例を超えている。週1-2例のステントグラフト治療を行っており、緊急にも対応している。高齢者やハイリスク患者の胸部下行大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤、腹部大動脈瘤では第一選択としており、今後も増加すると思われる

★不整脈外科:心房細動を合併する開心例では、Radiofrequency ablationを用いた低侵襲のMAZE手術を積極的に行っており、洞調律復帰率も良好である(70-80%)。心耳の重要性に着目して、両側心耳を温存した簡易メイズ手術(BAP mini-MAZE手術)が基本術式である

★手術適応など:毎週の循環器内科や小児循環器との検討会をとうして手術適応や術式を決定している。末梢血管手術では自己幹細胞を用いた再生医療をすでに導入しており、心臓への再生医療の応用も倫理委員会の許可を得ており、近日、臨床応用の予定である

外来診療:水は午前9時~12時と午後1時~5時(初診受付は午前中)。月・火・金は午前中のみ外来診療。山中=水。セカンドオピニオン外来は随時行う(E-mailでの相談も可。yamanaka@tenriyorozu-hp.or.jp )。

医療設備

ICU、CCU、心カテーテル室、血管造影室、MRI、PET-CT、64列MDCT、人工心肺装置、PCPS、IABP、自己血回収装置、CHDFなど。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

尿路性器腫瘍(前立腺癌、膀胱癌、腎盂尿管癌、腎癌、精巣腫瘍、副腎腫瘍)、前立腺肥大症、尿路結石の治療を中心に小児、婦人泌尿器科疾患の治療を行っている。当科では、多くの手術は腹腔鏡下手術で行っており、現在までに約800例に施行した。年々手術件数は増加しており、09年度は総手術件数600例以上で、そのうち腹腔鏡手術は150例以上であった

★腹腔鏡手術の特徴は、痛みが軽く、体に負担が少ない、出血量も少なく、術中、術後の合併症もほとんどない。このため早期の社会復帰が可能となる手術方法である。治療成績は腎癌や前立腺癌では従来の開放手術と比べても優劣を認めず、癌を治すことに関しても問題のない方法である

★一方で非常に進行した腎癌、精巣癌などに対しては積極的に拡大手術を行っている。必要があれば消化器外科や心臓外科と共同し、開放手術で対応している

★癌に対しては手術療法のみならず、患者の状況に応じて、放射線療法、抗がん剤による化学療法、免疫療法、分子標的薬などの治療を選択している。場合によってはこれらを組み合わせた集学的治療も行っている

★基本的に科学的根拠をもとに治療方針を検討していくが、患者の希望や社会的背景、生活の質も考慮し方針を決定する。スタッフ間の意思および治療方針の統一を目的に、回診やカンファレンスを行っている。

症例数

★前立腺癌:診断には外来で経直腸前立腺針生検を行っている。5~10分程度の検査である。診断が困難な場合には入院の上、約20カ所の多部位生検をすることもある。転移のある症例には内分泌療法が基本となる。転移のない症例に対しては患者の年齢、状態、希望などにより手術、放射線治療、内分泌療法から治療法を選択するが、当科では手術療法を積極的に行っている。現在手術は全例に腹腔鏡手術で行っている。現在までに約370例に行い、09年度は85件であった。この3年間の手術成績は安定しており、平均手術時間は2〜3時間、平均出血量は約100gで、術中術後の合併症もなかった。自己血輸血の準備もしていない。術後入院期間は平均9日であった。術後尿失禁も減少しており、6ヶ月で9割の方に失禁は消失した。治療成績は、現在T3症例にも手術を行っているにもかかわらず、術後3年のPSA非再発率は90%と良好な結果を示した。放射線治療は、基本的にIMRT(強度変調放射線治療)を行っている。術後再発症例に対しても放射線治療を考慮する。ホルモン不応性の前立腺癌に対しては、低容量ステロイド、エストラサイトなどを考慮するが、状況に応じてはドセタキセルを用いた抗がん化学療法を施行している

★膀胱癌:表在性膀胱癌に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)は年間100件以上。術後1~3日で退院。再発予防目的に抗がん剤やBCGの膀胱内注入療法を適宜施行している。浸潤性膀胱癌に対しては膀胱全摘以外に抗がん剤動注療法・放射線療法の併用で膀胱温存も行っている。膀胱全摘症例での尿路変更術は尿管皮膚瘻、回腸導管、回腸新膀胱を患者と相談しながら選択している

★腎盂尿管癌:手術は腹腔鏡手術で行うことが多い。年間10~20件。必要に応じて術前後に抗がん化学療法を行い、治療成績の向上を目指している

★腎癌:多くは腹腔鏡手術にて腎を摘出する。可能なら部分切除も腹腔鏡にて行う。進行症例の場合には開放手術で行う。下大静脈に浸潤している場合には他科と協力して完全切除を目指す。年間約30例

★精巣腫瘍:年間5~10例。リンパ節転移のある症例では抗がん化学療法を中心に後腹膜リンパ節郭清も必要に応じて行う

★前立腺肥大症:内服治療で効果がなければ手術を考慮する。内視鏡による経尿的前立腺切除術(TURP)を行っている。100gを越えるような大きな前立腺に対しても開放手術ではなく内視鏡的に手術している。入院期間は5~6日。年間約100件

★尿路結石症:外来にて体外衝撃波(ESWL)による治療を中心に、必要に応じ内視鏡治療を入院にて行う。軟性尿管鏡によるレーザー治療も行っている

★男性不妊症:治療は行っていないため他院に紹介している。その他腎盂尿管移行部狭窄症、膀胱尿管逆流症、腹圧性尿失禁、膀胱脱、停留精巣、鼠径ヘルニアなどの手術も行っている。

医療設備

MRI、CT、PET、IMRT(強度変調放射線)、ESWL(体外衝撃波結石破砕装置)、軟性膀胱鏡、軟性尿管鏡、ホルミウムレーザー装置など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

「憩の家病院」の愛称で親しまれている本院は、奈良県下最大規模の総合病院のため産科婦人科のほぼすべての領域の診療を行っている。最近、国内最大級の外来診療棟が完成し、外来診療が快適に、スムーズになり、診察後の待ち時間がほとんどなくなったと好評である。なお本院は宗教法人が開設・運営しているが、患者さんがその関係者か否かは診療現場ではまったく不明であり、診療上の差別は一切存在しない。

症例数

最近数年間の年間平均症例数は、分娩が約500例、うち帝王切開は約18%。婦人科手術が約600例、うち悪性腫瘍は約150例、腟式手術は約100例、腹腔鏡手術は約100例である

悪性腫瘍=新規の婦人科悪性腫瘍は年間150例前後で、治療成績は年度によって若干の変動があるものの複数年を平均化すると全国平均と大差なく、残念ながら本院が特段に優れているわけではなく詳細は省略する。子宮頸癌での子宮摘出方法は、その病状に応じて5段階に分類してきめ細かく適応を検討し、若年で上皮内癌は円錐切除のみで子宮を残し、妊孕性を温存している。広範性手術は岡林式を基本として施行し、その出血に対して全国に先駆け75年ごろからほとんど自己血輸血のみで済ませ、輸血合併症や未知のウイルス感染の予防に留意している。また、術後排尿機能保持のため膀胱や尿管への神経や小血管を温存し、術後の排尿困難やトラブルはほとんど見られない。進行癌は手術後放射線療法も併用することが基本であり、病状によっては放射線治療単独例も少なくない。子宮体癌は子宮頸癌に準じた手術を施行し、摘出標本の病理検査の結果によって抗癌剤・放射線の追加治療の要否を検討している。卵巣癌は手術でできるだけ完全に摘出するものの、手術所見を参考に抗癌剤の追加治療の要否を検討している。ただ、卵巣癌や子宮体癌に対しては、抗癌剤治療が有効で重要であるが副作用も強い。そこで手術で採取したこれらの腫瘍組織を全例培養し、抗癌剤感受性・有効性を確認した上で慎重に治療を行っている。このため抗癌剤治療による成績はきわめて良好である

良性疾患=子宮筋腫は子宮全摘を基本とし、挙児希望例は筋腫核出術を施行し妊孕性を温存している。卵巣の良性腫瘍は腹腔鏡または小切開での開腹手術を施行。子宮脱はまずペッサリーにて経過観察し、手術は腟式子宮全摘+膀胱縫縮+肛門挙筋縫縮などを併せて施行している

周産期=分娩については安全性を最優先し、骨盤位や帝王切開既往などは原則として帝王切開で対応している。帝王切開では胃腸との癒着予防のため、可能な症例では腹膜外式に行うこともある。妊婦健診では助産師が医師診察の前後に関与し、妊産婦の疑問や不安に対応し、母親学級は妊娠の前期・中期・後期の3回開催している。分娩時の夫の立ち会いも希望に応じている。また、分娩後の助産師による母乳育児相談も好評である。ただ、本院では分娩希望者が多く、安全性を考慮して分娩数を調節し、現在妊娠6~7週で分娩予約を締め切っている。本院での分娩をご希望の方は、早めに来院されることをお勧めする

不妊治療=保険診療の範囲内で対応し、体外受精・顕微授精等は実施していない。このため治療成績は良好とは言えない

本院医師の紹介=林部長は本院に30年以上在籍し、悪性腫瘍手術は累積3,000例を超え悪性腫瘍手術に関する本邦屈指のエキスパートである。住友は副部長としてオールラウンドに精通し特に腹腔鏡を得意としている。金本、高、冨田、岡本、北原は産科・婦人科に偏ることなく寝食を忘れて業務に励んでいる。なお、女性医師は高、岡本、北原と非常勤医の4人である。

医療設備

MRI、CT、PET、リニアック、コバルト、ラルス(腟腔内照射)、3次元超音波、コルポスコピーなど産婦人科に必要な診療機器はほぼすべて完備している。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

眼科

分野

眼科

特色

天理教本部の一施設として開設され、一般に開放されている。奈良県のみでなく近隣の府県からも多数の方が受診されており、特に天理教関係者は日本全国のみでなく、海外からも来院される。救急も含めた一次的な診察を行うとともに、最終病院としての役割を担っている。すべての眼疾患を扱っているが、特に白内障、緑内障、網膜硝子体疾患(網膜剥離、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性症など)および小児の白内障、緑内障などに重点を置いて診察、治療を行っており、最新の機器を備えた質の高い医療の提供を心がけている。

症例数

外来患者数は1日平均約200人、月平均5,000人(新患約500人)

★2009年の手術件数は2,526件、その内訳は白内障手術1,416件、網膜硝子体手術545件(硝子体手術463件、強膜バックリング82件)、緑内障手術163件、硝子体注射(ルセンティス、アバスチンなど)271件、その他131件

★手術の特徴として、他の病院に比較して、通常の白内障手術件数が少ない。これは比較的容易な白内障手術は近医にて行われ、合併症のある白内障など難易度の高い症例や全身疾患のある症例が紹介されてくる結果である

★網膜硝子体手術が多いのが特徴である。特に網膜剥離は年間200件以上施行しており、70%以上を硝子体手術で行っている。初回復位率は約92%、最終復位率は99%である。また、難易度の高い増殖硝子体網膜症や増殖糖尿病網膜症、糖尿病や網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、黄斑上膜や黄斑牽引症候群や強度近視による黄斑円孔網膜剥離や中心窩分離症などにも積極的に手術を行っている

★黄斑円孔は年間40~50例行っており、トリアムシノロンを使用した内境界膜剥離を全例に施行し、初回閉鎖率98%、最終閉鎖率100%である

★糖尿病網膜症では重症例が多く、無治療で来院される増殖網膜症の例や他院よりの紹介が多い。黄斑浮腫への硝子体手術も積極的に取り組んでいる

★先天白内障小児白内障も30年以上にわたり多数行っている。特に術後の弱視治療も専門外来で行い、実績がある

★加齢黄斑変性症は、奈良県での拠点病院として積極的に取り組んでおり、奈良県黄斑疾患研究会の事務局があり理事でもある。奈良県全域からの紹介患者が多い。黄斑下出血や硝子体出血に対する硝子体手術だけでなく、ルセンティスやマクジェンなどの抗VEGF治療や光線力学療法(PDT)も行っている。09年度のルセンティスなどの硝子体注射は約400件である。PDT治療は専門医およびPDT専門医の資格を持たないと行えない治療であるが、4人の専門医がいる

★緑内障は以前より積極的に行っており、トラベクロトミーやトラベクレクトミーの手術件数は多い。複数回手術を必要とする症例や新生血管緑内障などの難治性の疾患にも対応可能である

★入院期間は、遠方からの来院者が多く、術後通院困難により入院のみにて手術を行っている。近方で通院可能であれば、1泊から2泊の入院で白内障手術を施行している。2011年には急性期病棟が外来棟に隣接して建設される予定で、積極的に外来日帰り手術を行う予定である。通常白内障手術では片眼で4日、両眼では1週間の入院期間である。網膜剥離では10日前後、硝子体手術では症例によるが10~20日程度の入院期間である

★手術日は月・水・木・金であるが、緊急性の高い症例に対しては即日入院・緊急手術で対応している。09年の緊急手術は154件であった。最近は硝子体は23Gまたは25Gでワイドビューシステムによる極小切開硝子体手術や白内障手術を積極的に行っている

外来診療=月~土(水・土は初診のみ)で、再診は基本的に予約制。一般の受付時間は午前8時~11時まで、土は午前10時まで。部長の診察日火・土。斜視外来は火。月~金(水を除く)は原則4診体制。月に2回ロービジョン外来あり。

医療設備

外来には細隙灯顕微鏡7台、マルチカラーレーザー光凝固装置およびヤグレーザー、超音波生体顕微鏡(UBM)、無散瞳眼底カメラ(キャノン)、蛍光眼底カメラ(IMAGEnet)、FA-ICG蛍光眼底カメラ(HRA-2)、光干渉断層計(OCTオフタルモスコープ、およびスペクトラリス)、角膜内非細胞自動解析装置、自動視野計・ゴールドマン視野計、乳幼児視力検査器、シノプト、ヘスなどを設置している

★病棟:眼科病棟は46~52床、緊急手術の件数により変動している。病棟診察室には細隙灯顕微鏡6台、マルチカラーレーザー光凝固装置およびヤグレーザー、ゴールドマン視野計、光線力学療法(PDT)レーザーなどを設置

★中央手術室:手術用顕微鏡3台、超音波白内障手術装置3台、硝子体手術装置3台、レーザー光凝固装置2台など

★外来手術室:手術顕微鏡、超音波白内障手術装置など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

基幹病院の耳鼻咽喉科はいかにあるべきかを追求している。そのためにまず、病診連携に力を入れており、開業医が診療できる疾患は開業医にまかせ、当科では可能な限り取り扱わない方針である。06年1月より稼働している新外来棟の耳鼻咽喉科外来ではネブライザー機器は撤去し、耳管通気治療なども行っていない。次に耳鼻咽喉科医のスタイルを変えるべく、耳鼻咽喉科医の象徴であるものの古色蒼然たる額帯鏡の使用をやめて、代わりに我々が開発し、㈱モリタ製作所より販売されているカーボンリングライトを04年9月より全面的に採用している。医療機器については手術用顕微鏡、内視鏡、平衡機能検査装置などに最新の設備を数多く積極的に導入している。臨床では甲状腺・副甲状腺外科と音声外科に重点を置いているが、頭頸部悪性腫瘍の手術を中心に耳鼻咽喉科手術は人工内耳手術以外ほとんどすべて行っている。どのような手術でも低侵襲で上手な手術を行うべく努力している。

症例数

09年の外来数は29,828人、1日平均110人程度で新患数は20人前後である。入ベッド数29床の耳鼻咽喉科専用病棟がある。09年の年間総手術件数は501例で、中央手術室では入院を要する手術460例程、外来手術では頸部リンパ節生検など日帰り手術40例程行った

★耳手術は入院の上、原則として局所麻酔で行っているが症例によっては全身麻酔も使用している。09年の鼓室形成術・鼓膜形成術は41例である。中耳真珠腫の手術は原則としてSoft wall法で行っている。湯浅法による鼓膜形成術も積極的に行っている

★09年の悪性腫瘍手術を含む鼻・副鼻腔手術は104例であり、そのうちの77例は内視鏡下手術である。術後性頬部嚢胞や乳頭腫の手術も、できる限り低侵襲な内視鏡手術で行っている。麻酔も局所麻酔だけでなく全身麻酔を使用する場合もある

★口蓋扁桃摘出術は39例であるが、すべて全身麻酔下にハーモニック・スカルペルを用いて行っており、手術時間は10分から20分と短く全身への負担は少ない

★09年の喉頭癌症例は24例であったが喉頭全摘、半切を行ったのは4例のみで、他は放射線治療など喉頭温存を目標とした治療を行っている。喉頭癌のStageIIまでの症例の5年生存率は90%を超える

★09年には舌癌などの口腔癌29例に手術を行った。やはり機能温存の立場から切除範囲は必要以上に大きくしないようにしている。また、以前は予防的頸部郭清術を必ず行っていたが、手術の低侵襲化のために今は明らかな頸部リンパ節転移がなければ行わない。舌癌の5年生存率は70%である

★上中咽頭癌の治療は機能温存を目指して放射線治療と化学療法の同時併用療法が中心である。下咽頭癌の早期癌は上中咽頭癌と同様の治療を行うが、進行癌には咽喉頭食摘術と食道再建が必要になることがある。なるべくこのような侵襲および術後の機能障害が大きな治療をさけてQOLを考慮した治療方針を立てるようにしている

★09年の甲状腺手術症例は69例であり、そのうち癌症例は42例であった。甲状腺癌の治療の中心は手術であり、未分化癌以外は手術を行っているが、侵襲の少ない術式を選んでいる。喉頭・気管への浸潤がある場合は合併切除と再建術を積極的に行い、機能障害の軽減を目指している。甲状腺良性腫瘍は基本的に手術を行わない。手術が必要な場合もできるだけ低侵襲に行うべく局所麻酔で30分もかからない結節の核出術を行っている。バセドウ病手術、原発性および二次性副甲状腺機能亢進症の内分泌外科的手術も多く行っている

★音声障害に対して音声外科手術も積極的に行っている。顕微鏡下喉頭微細手術48例中18例が声帯ポリープ・ポリープ様声帯などの音声改善手術であった。反回神経麻痺などによる嗄声に対し甲状軟骨形成術I型、披裂軟骨内転術を09年には6例行い、けいれん性発声障害に対する甲状軟骨形成術II型は1例行い、音声の改善を認めている。

医療設備

PET-CT、MRI、CT、超音波、IMRT、電子内視鏡、炭酸ガスレーザー、ヤグレーザー、ハーモニック・スカルペル、サージトロン、耳鼻咽喉科専用コントラバス型手術顕微鏡2台、重心動揺計、赤外線CCD平衡機能検査装置など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

歯科・口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

精神的、身体的に悩む人々に広い角度から救いの手をさしのべようとする趣旨から、天理教によって1935年に創立された総合病院で、全人的包括医療の提供が当院の基本的方針の柱である。診療科は25、医師数は220人、常勤歯科医師5人である。06年1月より新外来棟の移転に伴い、外来棟、本院(入院棟、815床)、白川分院(186床)の3カ所にて歯科口腔外科診療を行っている。プライバシー保護のため、外来棟では診療室を個室化している。本院、白川分院では入院患者が対象である。歯科口腔外科では有病者の歯科治療から口腔外科的疾患まで、広く顎口腔領域全般の疾患に対応している。

症例数

初診患者数は月330人、1日平均患者来院数は90人である。初診の40%程度が口腔外科的疾患で、埋伏歯抜歯、顎関節症、嚢胞、外傷、炎症、粘膜疾患、腫瘍の順に多い。年間外来手術件数は1,223例で埋伏歯など抜歯が最も多く、次いで歯根端切除術、膿瘍切開、腫瘍切除術、顎骨骨折の非観血的整復術などである。少数ではあるがインプラント治療など、やや侵襲の大きな手術を日帰り手術として外来棟中央手術室で行っている(09年度は年間15例程度)。入院症例は約70例で、口腔腫瘍15例、顎骨嚢胞30例、外傷15例、炎症性疾患6例等である。

医療設備

CT(デンタル3次元)、MTI、DSA(血管造影)、超音波診断装置、リニアック(放射線治療装置)、レーザー、RI(核医学検査装置)、PET、加熱メス。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

「高い医療水準を等しく提供する」という病院の理念に基づき、当科ではアトピー性皮膚炎や足白癬などの日常的な疾患から、希少または難治性疾患に至るまで、幅広い皮膚疾患に対応できるよう心がけている。さらには、特殊な方法に偏ることなく、オーソドックスな治療薬、治療法を用いた質の高い医療の提供を目指している。また、皮膚科専門医主研修施設でもある。

症例数

アトピー性皮膚炎を含む湿疹・皮膚炎群では、標準的な治療法、特にアトピー性皮膚炎ではガイドラインに沿った治療法の選択を心がけている。具体的には、症状や部位に合わせたステロイド外用剤、保湿剤、免疫抑制薬含有外用剤などと抗アレルギー内服剤を組み入れた治療を患者と相談しながら行っている。尋常性乾癬をはじめとする炎症性角化症や角化症でも同様である。また、重症の丹毒、蜂窩織炎、帯状疱疹などの急性感染症の患者、もしくは水疱症などの自己免疫性疾患や膿疱症、皮膚潰瘍などの患者には入院治療を行っている。さらには悪性黒色腫や扁平上皮癌などの皮膚悪性腫瘍や菌状息肉症などには病期に合わせた集学的治療を選択するなど、患者のQOLを重視した治療法の選択を心がけている。なお、08年度は外来患者数約24,000人、入院患者数は183人、外来手術の件数(デイ・サージャリー)は278件、入院手術件数は170件。

医療設備

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー、炭酸ガスレーザー、ダーモスコピー、医療用紫外線照射装置、フォレーサー、サーモグラフィ、ドプラ血流計など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

神経内科

分野

神経内科

特色

身体と心と生活に目を向け、「病だけでなく、病む人そのものに向かい合う」という全人的取り組みが当院の理念である。京阪奈地域の基幹病院として、多様な領域の神経内科疾患の急性期治療を中心に診療している。外来では、放射線科、神経機能センター等と協力し、可能な限り受診当日に、診断、治療の方針を立てることができるように努めている。

症例数

神経内科のベッド数は35床である。外来患者数は月平均約2,000人で、初診患者数は月平均約200人。本院の入院患者数は年間約700人である。脳血管障害に関しては、当院では、神経内科は主として脳梗塞を担当し、脳出血、クモ膜下出血は脳神経外科が担当している。入院患者のうち、脳梗塞が約30%を占めている。脳梗塞超急性期における血栓溶解療法も、適応を慎重に選んで行っている。パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症といった神経変性疾患の入院も約30%を占めている.多発性硬化症、重症筋無力症、多発性筋炎、皮膚筋炎などの神経難病の入院も多い。パーキンソン病の内服治療に関しては、L-DOPAの血中濃度の測定が可能で,細やかな内服調整を行っている。パーキンソン病進行期の深部脳刺激療法は当院では対応できず、近隣の専門医に紹介している。末梢神経障害としては、ギラン・バレー症候群や慢性炎症性脱髄性多発神経炎が年間20人程度入院し、大量免疫グロブリン療法や血漿交換療法、免疫吸着療法を行っている。脳炎、髄膜炎といった急性炎症性疾患やてんかん重積状態での入院も少なくない。眼瞼けいれん、片側顔面けいれんに対するボツリヌス治療は、外来で行っている。

医療設備

MRI 4台(本院2台、外来棟2台)、CT 4台(本院2台、外来棟2台)、脳血流シンチグラフィ、脳波、筋電図、末梢神経伝導検査、各種誘発電位検査、頸部動脈超音波検査など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

当院は66年に天理教を母体として、心と体の両面からの総合的医療を目指して設立された。以来、高度医療の提供を行うとともに、独自の医学研究所を併設し、奈良北部の地域医療の中核的な病院であるだけでなく、近隣の府県よりも来院患者数は多く、近畿地方の基幹病院の一つとなっている。誤解を受けやすいところではあるが、当院は天理教専門の病院ではなく、約8割は天理教関係者以外の患者さんである。脳神経外科は24時間体制で当直医が常駐し、救急疾患(脳卒中、頭部外傷など)に対応するとともに、脳腫瘍の集約的治療、脊椎、脊髄疾患、顔面けいれん、三叉神経痛などの機能的脳神経外科など、脳神経外科疾患全般に対応している。また、不幸にして後遺症を負った患者さんに対しても、併設の白川分院でリハビリを行い、社会復帰を目指している。

症例数

08年は年間入院数、623人で、平均在院日数は17.6日、手術件数は603件であった。ここ数年症例数は微増傾向である

★当院では脳腫瘍の症例が多く(年間約100例)、神経膠腫、髄膜腫、下垂体腺腫、聴神経腫瘍など種々の腫瘍に対して治療を行っている。良性腫瘍の手術では、手術手技そのものが手術成績を決定するため、手術時には手術中の神経の機能を確認する神経モニタリングや、手術中に腫瘍の位置を同定できるナビゲーションシステムを活用し、神経機能の温存を図りながら腫瘍の摘出を行い良好な成績を収めている。また、神経膠腫や悪性リンパ腫、転移性脳腫瘍などの悪性脳腫瘍に対しては、手術に加え、Xナイフを用いた定位放射線治療、放射線治療、化学療法などを組み合わせて集約的な治療を行っている。下垂体腺腫に対する経鼻的手術も年間10例前後行っている

★脳血管障害に対する手術も積極的に行っている。クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤に対しては、開頭手術による脳動脈瘤クリッピング(61例)のみならず、脳動脈瘤コイル塞栓術(血管内手術41例)も行っている。手術法に関しては、症例ごとに検討し最善と思われる治療法を選択している。最近脳ドックなどで発見される未破裂動脈瘤の治療に対しては、予防的な手術であり、後遺症を出さないことを第一目標に置いている

★治療法も、動脈瘤の大きさ、形などを詳細に検討、患者さん本人と家族に危険性なども十分に説明、納得をしていただいた上で、開頭術、血管内手術の適応を決定し、手術を行うことにしている。ここ数年、未破裂動脈瘤の手術での死亡例、永久的な神経脱落症状が出現した例もなく、良好な成績を達成できていると考える

★虚血性脳血管障害に対する外科治療も積極的に行っており、脳動脈の狭窄、閉塞病変に対して、脳血流シンチで適応を厳密に決定した後、内頸動脈内膜剥離(10例)、頭蓋内外血管バイパス手術(19例)、血管内手術による血行再建術(21例)などの手術を行っている。これらの手術も予防的な手術であり、後遺症が生じないことを第一目標にして行っており、現在まで、虚血症状の悪化を認めたことはほとんどなく、良好な結果を得ている

★いわゆる急性期脳血管障害、脳卒中に対しては24時間体制で脳神経外科医が当直を行い対応し、神経内科と共同で、t-PAや血管内手術による超急性期血行再建術を行っている。超急性期の血行再建の適応の決定にはMRI検査が必須であるが、MRI検査も24時間可能である。高血圧性脳内出血に対しても、定位的血腫吸引術、内視鏡下血腫除去などで、患者さんの負担を最小限に抑えるよう努力している。リハビリにも力を入れており、後遺症が残った場合、併設の白川分院で集中的にリハビリを行い、早期の社会復帰を目指している

★椎間板ヘルニアや後縦靭帯骨化症などの脊髄・脊椎疾患や、手根管症候群などの末梢神経疾患に対しても積極的に取り組んでおり、術中神経モニタリングを併用することにより合併症の発生を最小限に抑えている。

医療設備

MRI 4台、3D-CT、3D血管造影装置、SPECT、PET、放射線照射装置(リニアック、Xナイフ)、最新手術機器(神経ナビゲーションシステム、術中モニター装置、神経内視鏡、超音波吸引器など)。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

心療内科

分野

心療内科

特色

当院は815床の病床をもつ総合病院であり、当科は7つに分かれている専門内科のうちの1つとして機能している。身体症状を主とする患者さんについて心身両面からの診断と治療を行っており、精神症状を主とする患者さんは精神神経科に紹介している。

症例数

初診患者数は年間約600人、再診患者数は延べ約9,900人。外来患者で最も多いのは、いわゆる自律神経失調症であり、軽症うつ病やパニック障害も少なくない。また、癌や心筋梗塞などの身体的な病気があり、それに関連して精神的に不調になった方の診療も積極的に行っている。入院病床数は3床。最も多いのは神経性食欲不振症

★治療方針:「来てよかった」と思ってもらえることを最大の目標とし、その人の考え方ややり方を尊重することを基本的な方針としている。それは、安心できることが自然治癒力を促す最も良い方法であり、誰もがその人なりの良さや力を持っており、それらを上手に引き出すことが治療につながると考えているから。まず、しっかり訴えや話を聴き、きっちり身体所見をとり、必要な検査を行う

★中心となる治療法は、受容的で、支持的で、解決志向型のカウンセリングと薬物療法。ケースに応じて、家族療法、自律訓練法、催眠療法、行動療法などを行う

初診=月・水・金で、原則として予約制であり、紹介状が必要。紹介状がない場合は、まず総合内科を受診し、心療内科受診が適当と診断されたら、紹介状を書いてもらい予約をとる。ただし、他院からの紹介状がある場合は、予約なしでも当日診察可。しかし、再診患者の診察が一段落した後になるので、診察待ちの時間はかなり長くなる

再診=月~金。再診も一部予約制。電話で予約可。ただし、初診、再診ともにかなり先でないと予約できないことが少なくない。診察受付は午前11時まで。

医療設備

MRI、CT、超音波、脳波、神経機能検査などの高度医療設備、心理治療室。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

乳腺グループ

分野

乳腺・内分泌外科

特色

94年以来、患者中心の医療を理念として院内乳腺グループを結成し、関連部門によるチーム医療として乳腺疾患を診療している。乳房腫瘍で受診した場合、乳房撮影、超音波検査、吸引細胞診を一括して行い、毎週の検討会でそれぞれの検査結果を対比して診断し、治療方針をチームとして立案している。06年から外来に化学療法室を設けて、安全で確実な治療に努めている。

症例数

09年の初回乳癌手術は入院120例、外来手術30例で、全入院数は176例。治療方針はご本人の希望を尊重し、十分な説明と質疑の上で最終的に決定する。手術は乳房撮影、超音波検査およびMRで条件を満たせば温存手術を行う。切除標本は病理医による十分な病理検索の上で断端検索を行っている。温存手術では放射線療法の併用を原則としている。温存が適応でない場合、希望があれば術前化学療法を行い、腫瘍の縮小と温存手術を目指す。乳房切除となり、乳房再建術を希望する場合は形成外科医と連携して再建術を行う。リンパ節郭清は、センチネルリンパ節生検を行って、郭清省略の可否を決定し、転移を認めた場合は、レベル1までの施行を原則とする。化学療法はガイドラインに従い、術前および術後化学療法を外来化学療法室で行っている。進行乳癌や再発では集学的治療を行い、自宅で意義ある時間を過ごせるように配慮する。開院以来の初回治療の成績は、10年生存率でI期90%、II期78%、III期56%、IV期33%であった。腫瘍の状態が許せば、外来通院のみによる局所麻酔下の乳房温存手術(リンパ節郭清を省略)を行っている。

医療設備

MMG(マンモグラフィ)、US、MRI、PET、マンモトーム(MMG下)、バコラ(US)、X線治療装置(Xナイフ他)。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

放射線部治療部門

分野

放射線科

特色

奈良県北部のがん診療連携拠点病院で、がんセンター的な機能を有し高度な放射線治療機器を備える。診療各科とのカンファレンスに基づき放射線治療を行うが、放射線科病棟を持ち放射線科主体の治療も行う。

症例数

年間新患者数は450人であるが、再照射患者も多く、1日治療患者数は60人程度。新患者では肺癌が150人と多く、頭頸部、造血・リンパ系、乳腺、婦人科系、食道腫瘍がそれぞれ50人程度で続き、食道癌の比率が他施設と比較して高い

★食道癌は、腹部外科、消化器内科、放射線科共同プロトコールを組み、放射線化学療法、腔内照射(RALS)、手術、術中照射を病状により選択し治療を行う。食道温存の可能な症例は、多分割照射法を用いた放射線化学療法を行う方針で臨み、放射線根治治療の比率が高い。手術中心の治療成績に劣らない治療成績(1・2・3年生存率は97%・56%・45%)を報告している

★乳癌治療は腹部一般外科、放射線科、病理の共同カンファレンスの討議に基づき行い、温存療法にも力を入れている

★放射線科病棟の入院患者は食道癌、乳癌の順で多く、集学的治療を目指している

★高度先進技術を積極的に導入している。リニアック(直線加速装置)による頭・頸部の定位放射線治療(ラジオサージャリー等)を脳神経外科、耳鼻咽喉科との共同で行い、躯幹部(肺)の定位照射も呼吸器内科、呼吸器外科と施行している。強度変調放射線治療(IMRT)は前立腺癌、頭頸部腫瘍、頸部食道癌に行っている

★癌治療は放射線治療のみで終了しない場合が大半で、原疾患の専門医との共同治療を原則としている(通常は原疾患の科を受診後紹介)

放射線治療外来=月~金。当外来は治療装置の関係で他の外来部門から場所が離れ(入院棟にあり)、時間的制約があり電話予約(0743-63-5611内線8805)が必要。

医療設備

リニアック2台(6、15MV X線、電子線)、高線量率イリジウム治療装置。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

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