専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

石巻赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

当院は宮城県北の中核病院であり、赤十字病院としての使命を果たしつつ、地域密着型の急性期病院として機能している。消化器、一般外科領域での年間手術症例は約700件である。その黎明期より鏡視下手術を積極的に取り入れている。進行、再発がんに対しては外来化学療法センターを中心とした積極的な化学療法を行っている。さらに10床の緩和医療病床を持ち、患者様のQOL(生活の質)改善に努めている。

症例数

(以下記載のない症例数は09年度)

食道がん=Mがんに対しては内視鏡的粘膜切除を行う。手術適応症例(7例)では術前化学療法後の胸腔鏡下食道切除、後縦郭経路頸部食道胃管吻合を基本方針としている

胃がん(60例)=StageIIまでのものに対し腹腔鏡手術を18例施行した。腹腔鏡補助下胃切除術は96年から08年にかけて224例施行し、開腹胃切除286例と比較し、5年生存率(cancer related survival)においてStageIで95%対97%と同等の成績を残している

大腸がん(96例)=直腸がん36例、結腸がん60例。手術適応症例のうち、早期がんを中心に24例を腹腔鏡補助下に行った

肝胆膵=肝悪性腫瘍手術12例、膵頭十二指腸切除11例、その他の膵、胆道悪性腫瘍手術16例。手術適応のない原発性肝がんに対しては経皮的ラジオ波焼灼や肝動脈塞栓術を施行している。また胆石症(胆のう炎を含む)に対する胆のう摘出を126例(腹腔鏡116例)施行した。とくに急性胆のう炎に対しては、急性期腹腔鏡手術での病悩期間の短縮に努めている

急性腹症=急性虫垂炎87例、腸閉塞24例、汎発性腹膜炎32例、外傷2例などに対し24時間対応で緊急手術を行っている。

医療設備

MRI、MDCT、DSA、鏡視下手術室、各種内視鏡、リニアック。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

病院の新築移転に伴い06年7月に新設された。肺悪性腫瘍(原発性肺がん、転移性肺がん)、気胸、縦隔腫瘍その他、様々な呼吸器疾患に対し、熟練した麻酔科医・看護スタッフと共に安全で確実な外科治療を提供している。進行がんに対しても積極的に手術を行い、化学療法や放射線療法を併用した集学的治療で諦めないがん治療を展開している。当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されている。

症例数

09年の手術は217例。そのうち肺悪性腫瘍112例(原発性肺がん93例、転移性肺がん19例)、気胸55例、縦隔腫瘍14例。217例のうち164例(75%)が胸腔鏡を用いた手術。また、画像診断では確定診断に至らない間質性肺炎や原因不明の胸水・リンパ節腫大に対しても安全な胸腔鏡下生検を行い、病理診断とエビデンス(科学的根拠)に基づいた治療を行っている

★COPD(慢性閉塞性肺疾患)などで呼吸機能が低下していて手術の適応が心配される場合でも、看護師・理学療法士による呼吸リハビリテーション指導により、短期間で呼吸機能の改善を図ってから手術に臨み、がんの完全切除と呼吸機能温存とを両立させている。術後は日常生活への復帰も早い。呼吸機能温存に有利な気管支形成術にも実績がある

★手術後の在院日数は、肺がんに対する肺葉切除手術で4~7日、気胸手術や胸腔鏡下生検で1~3日。開設以来、重篤な合併症(術後30日以内死亡または在院死亡)はゼロ。開設から5年を経ていないので肺がんの術後5年生存率は未算出。

医療設備

マルチスライスCT、MRI、各種シンチグラフィー、内視鏡設備など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

形成外科

分野

形成外科

特色

宮城県北部沿岸では唯一の形成外科であり、顔面・手を中心とした外傷一般、瘢痕拘縮、手足・頭頸部等の先天異常、皮膚腫瘍(悪性を含む)および腫瘍切除後の再建、眼瞼下垂症など形成外科全般に対する加療を行っている。特に、漏斗胸治療の中心施設として、県下の症例を集めて加療している。

症例数

年間の全手術件数は約500件程度であり、その半数近くが手および顔の外傷に占められる

★手の外傷は骨折・脱臼、腱損傷、神経損傷、切断指再接着などのほか、皮膚欠損や外傷後の変形まで、症例に合わせて一通りの加療を行っている。また、上・下肢切断に対する再接着も、整形外科と協力して対応している

★腱鞘炎・ばね指などの炎症疾患の加療も行っているが、腱鞘炎の大半はステロイド局注で寛解を得ており、手術になるのは稀である

★顔面軟部組織損傷のほか、頬骨・鼻骨・眼窩下壁などの骨折(年間約20件)にも対応しているが、咬合異常を伴う骨折については歯科の協力を得られる他医に紹介することが多い。また、顔面神経麻痺による変形にも対応している

★母斑や粉瘤等の皮膚・皮下腫瘍については主に外来で手術を行っており、年間120件程度の症例がある

★腫瘍切除後の再建は、耳鼻咽喉科・眼科等の主診療科の要望に合わせて随時行っている。乳腺外科の依頼により、即時再建を含む乳房再建も行っている

★自由診療による美容外科は基本的に行っていないが、保険適用となる眼瞼下垂症や腋臭症等に対しては、年間24件程度の手術を行っている

★東北大学病院形成外科における漏斗胸治療の拠点として、宮城県内で形成外科を受診した胸郭形態異常症例はすべて当科にて加療を行っている。小児~成人の漏斗胸症例に対し、年間10件程度のナス法による治療を行っており、特に年長の左右非対称例に対しては独自の工夫にて良好な結果を得ている。

医療設備

CT、MRI、手術用顕微鏡、スキンアブレーター等(レーザーは保有していない)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児科

分野

小児医療

特色

当院は石巻地区の中核病院である。小児一般では急性期疾患から慢性期疾患まで幅広く診療を行うとともに、臨床心理士と協力し発達障害や心身症にも対応している。また、当院は日本周産期・新生児医学会から周産期(新生児)専門医の暫定研修施設として認定されている。時間外救急は24時間対応可能である。原則として救急担当医が診察するが、小児科当番医がバックアップする態勢をとっている。

症例数

入院病床数は新生児9床(うち3床は後方ベッド)、小児科11床の計20床である。外来患者数は月に約1,300人、入院数は年間約900例である

★一般小児科の入院数は、年間約750人である。疾患としては気管支喘息・肺炎・胃腸炎が主だが、川崎病や尿路感染症も年間それぞれ30例近くの入院がある。治療は原則ガイドラインに基づいて行っている

★NICU入院数は年間約160例で、人工換気例は年間約10例である。石巻圏内のすべての病的新生児および在胎30週以上、出生体重1,000g以上の低出生体重児を対象としている。仙台市内の基幹病院からのバックトランスファーも積極的に受け入れている。石巻市内の開業医と連携し、必要時には分娩の立ち会いや新生児の往診に赴いている

★入院中の児に対しては、小児科病棟担当の薬剤師が随時服薬指導やプレパレーションを行っている。

医療設備

CT、MRI、ABR、エコー、脳波、シンチグラフィーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

乳腺外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

地域完結型医療の充実を図っている。すなわち、総合病院・がん診療連携拠点病院・救命救急センター併設病院ならではの他部門との連携に努めている。また、検診から緩和ケアまで他施設との密な連携により医療の均てん化、一元化に努めている。

症例数

09年度の初発乳がんは約120例。他施設での既治療例も積極的に受け入れている。治療方針・基準は日本乳癌学会のガイドラインなどに準拠した、標準治療を基本とし、センチネルリンパ節生検、乳房温存療法に加え常勤の形成外科と連携し、乳房再建を行っている(ただしインプラントは他施設に依頼)。化学療法は院内に登録委員会をおいて、プロトコール(抗がん剤の投与法、投与量、投与期間などが予め決められた手順のこと)の事前登録制を敷いている。実施に当たっては、外来化学療法センターにおいて専任の看護師、薬剤師の管理の下に行っている。再発患者の治療は、緩和医療科・緩和医療チーム(認定看護師、薬剤師、臨床心理士、リンパ浮腫セラピストなど)との連携のもとに行っている。専任のリンパ浮腫治療セラピストによるリンパ浮腫治療外来を常設しており、他施設からの患者も積極的に受け入れている。夜間・休日に容態の悪化した患者に対しては、救命救急センターにて対応している。

医療設備

MMG(マンモグラフィ)、US、CT、MRI、核医学設備、X線ガイド下マンモトーム、放射線治療設備(リニアック)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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