専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

宮城県立がんセンターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科・総合外科(消化器外科)

分野

消化器・一般外科

特色

宮城県におけるがんの制圧拠点として専門的かつ高度な診療機能を確保し、患者様の権利と安全を最優先した医療を行っている。胃・大腸がんは県内有数の患者数を誇り、治療ガイドラインに沿う標準的治療を行う一方、化学療法科、放射線治療科等と連携して高度進行がんに対する集学的治療にも力を注いでいる。栄養支援、感染制御、クリニカルパス、緩和ケアなど多職種が関わるチーム医療活動が活発である。

症例数

消化器がんの年間手術件数は250件前後で、胃がん手術約100件、大腸がん手術約80件、肝・胆道系(転移性肝がんを含む)・膵がん手術約30件

胃がん=D2郭清を基本とする標準手術を行い、幽門側胃切除術の再建はRoux-Y吻合を採用。高度進行胃がんでは、術前化学療法や術前の診断的腹腔鏡検査などの新しい試みを行っている。5年相対生存率は病期I:96.4%、II:68.6%、III:32.1%、IV:12.2%

大腸がん=D3郭清を基本とする標準手術を行い、腹腔鏡補助下結腸切除術は病期0、Iを対象に施行。直腸がんでは永久人工肛門を回避する超低位前方切除術、ISRなどの肛門温存手術を可能な限り選択。肝転移は切除を原則とし、抗がん剤治療にも積極的に取り組んでいる。5年相対生存率は病期I:96.6%、II:95.8%、III:70.4%、IV:8.6%。

医療設備

MRI、MDCT、電子内視鏡、超音波内視鏡、アンギオCT撮影システム装置、腹腔鏡下手術機器、マンモグラフィ、マンモトーム、リニアック放射腺治療装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

都道府県がん診療連携拠点病院、病院機能評価認定病院、臨床修練指定病院。チーム医療による胸部腫瘍の診断・治療が主たる診療であり、エビデンス(科学的根拠)に基づいた治療に留意し、標準治療確立を意識した臨床試験も行っている。非小細胞肺がん症例では上皮増殖因子受容体変異検査を診断時にほぼ全例行い、ゲフィチニブ(イレッサ)初回治療のエビデンス確立に貢献した。

症例数

当センターの総病床数は383床、呼吸器内科は35~45床である。I~II期の切除可能症例は呼吸器外科に紹介し、進行がん(III期、IV期)症例で全身状態良好ならば、科学的根拠に基づいて当科で積極的に化学療法や放射線治療を行う。緩和ケア病棟や往診医療機関との連携も密に行っている。当科における09年各症例数は、外来受診数延べ5,778人、肺がん新規受診数134人、入院患者数延べ705人。初回化学療法110人、2次治療72人、3次治療以降63人。放射線治療53人。外来化学療法延べ557人。気管支鏡件数160件(そのうち超音波気管支鏡48件、気管ステント[呼吸器外科に依頼]3件)。エコーガイド下穿刺26件(うち心嚢穿刺4件)、CTガイド下穿刺[放射線科に依頼]8件。94年~96年新発生肺がん確定診断・入院症例(呼吸器内科・呼吸器外科)の進行度別5年相対生存率は、I期(80例)77.6%、II期(17例)53.1%、III期(91例)10.1%、IV期(114例)1.0%、不明(1例)0.0%である。

医療設備

CT 2台、MRI 2台、血管造影(DSA)、核医学検査、リニアック2台、光線力学的治療(PDT)装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器悪性腫瘍のすべてを対象疾患としている。手術、抗がん剤、放射線照射等を組み合わせた集学的治療による根治的治療を目指している。検査や治療方針の決定には、患者さんの立場を尊重した説明と同意や術後のQOL(生活の質)を大切にしている。

症例数

1年間の新規症例数は、前立腺がん約135例、膀胱がん約65例、腎細胞がん約20例、腎盂尿管がん11例、精巣がん8例

★09年度の手術総数は約160件、前立腺全摘38例、根治的腎摘9例、腎部分切除5例、腎尿管全摘6例、膀胱全摘7例、膀胱部分切除1例、経尿道的膀胱腫瘍切除術61例、その他33例

前立腺がん=75歳以下の早期がんには、前立腺全摘術を自己血輸血で行っている。病期B~Cの症例に対しては、高齢者であっても根治的治療として内分泌・放射線併用療法を行っている。一定の条件を満たせば、無治療経過観察も行っている

膀胱がん=浸潤性~局所進行膀胱がんに対しては、化学放射線同時併用療法を術前に積極的に行ってから全摘術をしている。著効例には膀胱温存もしている

腎細胞がん=小病変に対しては、腎部分切除術をしている。進行例ないし再発例には、インターフェロンや分子標的治療薬等を病状に応じて使用している

★臨床病期別5年全生存率は、前立腺がんは、病期A:89.9%、B:93.9%、C:81.7%、D1:75%、D2:51.5%

★膀胱がんは0a期95.1%、0is期92.9%、I期81.2%、II期77.7%、III期44.1%、IV期24.5%

★腎細胞がんは、I期86%、II期100%、III期84.8%、IV期24.2%。

医療設備

MRI、MDCT、RI、リニアック、ホルミウムレーザーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

形成外科

分野

形成外科

特色

東北地方唯一のがん専門病院の形成外科常勤医として、がん切除後の再建手術を中心に、がん手術後の変形や瘢痕拘縮・ケロイド、がん治療に伴う皮膚障害や褥瘡の治療などを行っている。また周辺に形成外科専門医が少ないことから、形成外科の一般診療にも応じている。

症例数

04年11月の形成外科開設から09年末までの総手術数は約500例。がん切除後の再建手術が約50%、顔面などの皮膚・皮下腫瘍の手術が約30%、残りが瘢痕拘縮や難治性潰瘍・瘻孔などの手術である

頭頸部再建=頭頸科とのチームにより年間約40例の頭頸部がん切除後の一期再建手術を行っており、そのほとんどはマイクロサージャリーによる遊離組織移植術である。特に、下咽頭喉頭部分切除に対する再建手術が可能な全国でも数少ない施設の一つで、連携歯科医による術前口腔ケアなどにより、術後合併症も非常に少なくなっている

乳房再建=保険適用となる自家組織による再建に対応しており、09年には遊離組織移植による二期再建も開始した

その他の再建=整形外科での四肢・体幹部腫瘍切除後の再建も年間数例あり、リンパ浮腫に対するリンパ管静脈吻合術も08年より行っている

良性腫瘍=近隣施設からの紹介による顔面皮膚・皮下腫瘍の症例が多く、皮弁や皮膚移植術なども併用することで手術による変形を最低限にしている

手術以外の治療=皮膚・排泄ケア看護認定看護師などとの連携により、放射線や抗がん剤治療に伴う皮膚障害、また終末期に発生しやすくなる褥瘡の治療も年間100例以上行っており、それらの予防対策にも積極的に取り組んでいる。

医療設備

MRI、CT、アンギオCT、マンモグラフィなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

婦人科

分野

産婦人科

特色

婦人科がんの告知を含めた病状説明と治療ガイドラインを紹介し、治癒と機能温存を目指す根治治療・がんと共存し延命を図る緩和化学療法・症状緩和のホスピスケアなどを、患者さんの病状と希望に沿って行っている。

症例数

09年の新規浸潤がん治療例数は、子宮頸がん25例、子宮体がん48例、卵巣がん33例、その他2例の総数108例であった。手術数は、子宮頸部異形成28例、子宮頸部上皮内がん42例、子宮頸がん20例、子宮体がん48例、卵巣がん29例、境界悪性卵巣腫瘍8例、その他15例の総数190例であった

治療法は、がんの原発部位・組織型・進行期に応じて、手術療法・化学療法・放射線療法を単独または組み合わせて最良と思われる治療を行っている。94~05年の5年生存率は、子宮頸がん(258例)=I期96%、II期83%、III期57%、IV期29%。子宮体がん(181例)=I期95%、II期84%、III期54%、IV期31%。卵巣がん(177例)=I期93%、II期89%、III期48%、IV期25%である

★手術・治療法の適応基準は、原則として婦人科悪性腫瘍のガイドラインに基づいている。試験的治療法として、子宮頸部腺がんは放射線療法・化学療法が効き難いので、進行がんでも積極的に手術を含めた集学的治療を行っている。子宮体がんで予後不良のタイプは、卵巣がんに準じて積極的に初回腫瘍減量手術を行っている。卵巣がんでは、最適手術(残存腫瘍径1cm以下)を目指し、初回手術または化学療法後手術の選択をしている。

医療設備

超音波、MRI、CT、MDCT、リニアック、RALSなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

耳鼻いんこう科(頭頸科)

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

頭頸部がん治療において、生命予後の向上と治療後の機能温存(食べたり、話したりすること)の両立を高いレベルで行うことを目標としている。豊富な症例経験があり、喉頭温存手術や超選択的動注化学放射線療法は全国トップレベルの水準である。なるべくシンプルな治療を心がけると共に、治療中のQOLについても意識して治療に当たっている。例えば、強力な化学放射線療法を行う際には補助療法・支持療法が欠かせないが、近医開業歯科との病診連携にて口腔ケアを積極的に行い、皮膚障害に対するスキンケアも形成外科と共同して行っている。さらに経口摂取障害に対しての内視鏡的胃瘻造設も消化器科と協調し速やかに行っている。栄養管理にも意識を持ち、頭頸科医師全員がTNT(Total Nutritional Therapy)研修会に参加し修了書を得ている。これらの支持療法は病棟看護師とも連携を取って行っており、チーム医療が行われている。関連他科とはカンファレンスなどを通じて緊密な関係が作られており、機動性を発揮している。残念ながら心臓血管外科がなく、透析設備もないため重篤な心疾患や腎疾患を有する患者さんへの対応はできない。治療後の嚥下障害に対しては、東北公済病院宮城野分院のリハビリ科と病病提携しており、我々では対応困難な症例を積極的に紹介している。当院は東北地方唯一のがんセンターであり、頭頸部がん治療を専門的に行っている施設が少ないため、北は青森から南は東京まで患者さんが幅広く来院されている。当科は日本耳鼻咽喉科学会、日本気管食道科学会の研修施設のみならず、頭頸部がん専門医制度における指定研修施設に認可されている。また、西條ならびに松浦が暫定指導医となっている。

症例数

08年度の年間の入院件数は332件であった。外来患者数は6,170人(うち新規登録がん患者167人)であり、手術施行数は216件(全麻179件、そのうち再建付き手術は27件)であった。主だった部位別の年間手術数(過去3年の平均例数)は口腔がん45例、鼻副鼻腔がん13例、中咽頭がん15例、下咽頭がん・頸部食道がん15例、喉頭がん45例、唾液腺腫瘍13例、甲状腺がん15例などである

★標準的治療を第一に行っているが、積極的に機能温存手術の導入を進めており、喉頭がんや下咽頭がん、進行口腔がんに対する喉頭温存手術が増えている。現在では進行舌がんに対する舌全摘・亜全摘術においても、80~90%の症例で温存が可能となっている。また喉頭/下咽頭部分切除術は50例以上の経験を有している。進行がんの手術治療では複数の診療科と共にチーム医療を行っており、症例によっては器官の再建のため形成外科が移植手術を行っている。一方、標準的な化学放射線療法の他に、超選択的動注化学放射線療法を行っており、進行がんに対して優れた一次治療効果を挙げている。この治療法は、開始以来15年が過ぎ200例を超える症例を有し、これは国内においてトップクラスの実績である。また早期表在がん診断に有用とされているNBIを導入し診断精度の向上を図ると共に、咽喉頭内視鏡手術も導入し、低侵襲手術の開発に努めている。この手術も消化器内視鏡医と共同で行い、それぞれのアイデアと技術を出しながらより良い手術法の確立に努めている。近年は2つの内視鏡(ダブル・スコープ法)を用いて広範囲の切除ができるよう手術に工夫をこらし、内視鏡手術の適応を広げている。現在、全国の頭頸部がん治療における拠点病院として厚生労働省がん研究助成金研究班に所属し、新しい治療法の開発を多施設共同で行っている

★当科で根治治療を行い得たがんの治療成績(疾患特異的5年生存率;全Stage)は、喉頭がん88%、中咽頭がん54%、下咽頭がん43%、口腔がん60%、上顎がん59%である。頭頸部がんでは重複がん・多重がんの症例が多く、治療開始前の胸腹部の検索は必須である。当科では2~3割の患者さんに他がんを認め、他科と合同で治療にあたっている。

医療設備

MRI、CT、MDCT、核医学検査(PET除く)、電子内視鏡・NBIシステム、超音波、リニアックなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

血液内科

分野

血液内科

特色

厚生労働省指定の都道府県がん診療連携拠点病院であり、仙台市の南側から県南全体が主な診療圏だが、その他の地域からの紹介も受け入れている。臍帯血バンク、骨髄バンクの認定施設であり、非血縁者間移植をはじめとする造血幹細胞移植も積極的に行っている。高齢者についても、若年者同様に根治を目指した治療を行っている。

症例数

血液内科への入院患者数は30人前後。新患者数は年間100人を超える。その内訳は、急性白血病が10%、骨髄異形成症候群が5%、多発性骨髄腫が15%、悪性リンパ腫が50~60%であり、造血器悪性腫瘍が大半を占めている

★急性白血病については、日本成人白血病研究グループ(JALSG)に参加し、そのプロトコールに基づいた治療を行っている。プロトコール治療の対象外となる高齢者についても、全身状態が良好であれば、積極的に根治を目指した治療を行っている。化学療法に対する予後不良が予測される症例では、同種造血幹細胞移植を行っている。高齢者を含めた成績でも完全寛解率は約80%であり、5年生存率は30~40%である

★骨髄異形成症候群でも、予後不良が予測される症例には同種造血幹細胞移植を行っている

★多発性骨髄腫については、65歳未満の症例では自家造血幹細胞移植を行っている。ベルケイド、サリドマイドなどの新薬も積極的に導入し、長期の深い寛解状態が期待できる治療を行っている。20例の自家移植症例での生存期間中央値は75カ月で、日本骨髄腫研究会と同様の成績となっている

★悪性リンパ腫については、リンパ腫病理の専門医と密接に連携をとりながら、的確な診断に基づいた標準治療を行っている。再発症例には自家造血幹細胞移植を行っており、自家移植症例40例の約70%が生存している。高齢者においても、可能なかぎり根治を目指した治療を行っている。

医療設備

無菌病室6床。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

脳腫瘍全般を対象とするが、特に神経膠腫・中枢神経系悪性リンパ腫・転移性脳腫瘍が治療の主体となっている。その中で、中枢神経系悪性リンパ腫は県内外から紹介があり、国内では最も症例の多い施設になっており、治療法も当センター独自の治療法を試みている。また、悪性神経膠腫では薬剤耐性遺伝子解析を用いたテーラーメイド医療を行っており、高度先進医療の対象施設として認可されている。

症例数

年間症例数は約120例で、手術件数は年間30~40例である。ほぼ全例が脳腫瘍症例である。内訳は、神経膠腫、中枢神経系悪性リンパ腫がそれぞれ10~20例、残りの大半が転移性脳腫瘍である

★神経膠腫では、標準的治療を基本としているが、一部膠芽腫で肉眼的全摘例に対し、初期治療終了後再発予防を目的に養子免疫療法を試行しており、長期生存例(5例中3例が5年以上生存)も見られている

★中枢神経系悪性リンパ腫では、10数年来独自の治療法(ACNU3vessels動注と放射線併用療法)を行った結果、63例の平均生存期間(OS)は3年9カ月であった。現在これに維持療法を加えたプロトコールを実施中である

★転移性脳腫瘍では、「治療の目標を、脳転移巣によって患者さんのQOL(生活の質)を低下させないことを目指し、そのための治療は可能な限り負担の少ない治療法を選択する。そして方針決定は患者さんの意思を最優先にする」をモットーに、診断・治療から緩和ケア、さらには在宅ホスピスケアまで提供できる体制が整備されている。

医療設備

MRI 2台(1.5テスラ、3テスラ)、CT、CTA、RI-SPECT、放射線治療装置リニアック2台、定位脳手術装置、手術用超音波診断装置、CUSA。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

乳腺科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

がん診療拠点病院・都道府県がん診療連携拠点病院であり、上記各科・放射線科・緩和医療科等と協力して診断と治療にあたっている。外来化学療法室、緩和ケア病棟があり、臨床心理士・メディカルソーシャルワーカー・がん化学療法認定看護師・がん性疼痛認定看護師・緩和ケア認定看護師等、スタッフも充実している。

症例数

08年の1年間に133例の乳房手術が行われ、うち初発乳がんの手術は126例(乳房温存83例、乳房切除42例、皮下乳腺全摘1例)であった。乳房温存目的あるいは進行例に対する化学療法を行った後に手術をした症例は23例であった。03年に手術を受けた114例の5年生存率は、I期97%、II期88%、III期83%であった。再発後の紹介患者も多数受け入れている。多くの症例で術中にセンチネルリンパ節生検を行っている。10年に最新のマンモグラフィ(MMG)・マンモトーム・乳房用MRIが導入され、より早期の症例の発見と、より正確ながんの広がりについての診断が期待される。化学療法については初回は原則として入院で行い、その後は外来化学療法室で行っている。相談支援センターがあり、08年度の総相談件数は7,000件を超えた。

医療設備

MMG、エコー、MDCT 2台、MRI 2台、マンモトーム(X線・エコーガイド下)、放射線治療用リニアック2台などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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