脳神経疾患研究所附属総合南東北病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

脳神経疾患研究所附属総合南東北病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

消化器センター制で内科、外科の緊密な協調のもとに診断、治療を行っている。また、地域がん診療連携拠点病院であり、悪性疾患に対してはキャンサーボード(複数の診療科の専門家によるがんの検討会)等を通じて多くの診療科と連携しながら、陽子線治療を含めた集学的治療が可能である。

症例数

消化器内科のベッド数40~50、1日平均外来数約100人。09年度の上部消化管内視鏡検査10,866件、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)103件、上部消化管止血術131件、異物除去12件、胃瘻造設78件、EVL 22件、EUS 83件、大腸内視鏡検査2,946件、大腸ポリペクトミー・EMR(内視鏡的粘膜切除術)412件、大腸ESD 13件、ERCP 306件、EST 106件、EPBD 24件、ERBD 53件、PTCD 43件、腹部超音波検査4,323件、TAE(肝動脈塞栓術)102件、RFA(ラジオ波焼灼療法)4件。以上のように上部消化管、下部消化管、肝胆膵の幅広い領域で積極的に検査、治療が行われている。また、年間の総PET検査件数は7,477例であり、PETを用いた膵がんの早期診断、大腸がんのスクリーニング、消化器がんのStage(病期)診断等を精力的に行っている。

医療設備

内視鏡室7室、PET 5台(PET-CT 2台)、MR(3テスラ)、64列MDCT、EUS、陽子線、体外式衝撃波結石破砕装置(ESWL)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器センター外科

分野

呼吸器外科

特色

当院は地域がん診療連携拠点病院であり、民間初の粒子線治療施設「がん陽子線治療センター」を有する。またIMRT/STI、ガンマナイフ、ハイパーサーミアなどの最先端の治療設備を有しており、PET検査装置も6台あり、すべてフル稼働している

★東京都内にはサテライト施設「東京クリニック」「東京病院」を配し、「NPO法人女性呼吸器疾患研究機構」を「東京クリニック」に設置しているため、関東から東北を中心に全国の患者がセカンドオピニオンや最先端医療を目的に集まっている。そのため、免疫細胞療法や温熱療法も含めたあらゆる治療に対応している。呼吸器センター内では呼吸器内科と密に連携し、すべての呼吸器疾患を対象として様々な手術を行っている

★併設の「呼吸器疾患研究所」では、肺がんの遺伝子解析などの研究を行っている。さらに温泉施設「南東北温泉」を併設し、クリニック前の足湯などで、多くの患者が楽しんでいる。国道4号線沿いにあって交通の便もよく広大な駐車場は無料。

症例数

09年の呼吸器外科手術総数は110件で、そのうち原発性肺がんは63件、転移性肺がんは14件であった。早期肺がんには胸腔鏡下の低侵襲手術、進行肺がんには拡大手術を行っている。さらに陽子線治療や化学療法、免疫療法、温熱療法などを併用した治療も行い、がんの治療成績を向上させている

★切除後の5年生存率は病期IA:80%、IB:60%、IIA:40%、IIB:80%、IIIA:55%、IIIB:25%、IV:35%と良好。他院で断られた症例も積極的に受け入れている。呼吸器内科では局所麻酔下での胸腔鏡手術も行っている。

医療設備

陽子線治療装置、IMRT/STIシステム、ガンマナイフ、小線源治療装置、ハイパーサーミア、PET-CT/PET 6台、3.0テスラMRI、64列・16列MDCT、RIガンマカメラなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

心臓、大血管から末梢血管までの循環器系疾患の定期手術のほかに、救命救急センターや近隣病院からの緊急ACバイパス手術、急性大動脈解離、腹部大動脈瘤手術も数多く行っており、複雑心奇形を含む先天性心疾患に対する手術も施行している。

症例数

09年の手術総数は318例であり、心臓大血管161例(うち先天性38例)、末梢血管142例である。心大血管疾患の内訳は、心疾患112例、胸部大動脈疾患49例で、そのうちステントグラフト移植術は23例、腹部大動脈瘤32例であった。ACバイパス手術は17例であるが、高齢者の手術が増加している。不整脈疾患(ペースメーカーおよび自動除細動器植え込み)は14例、末梢血管の内訳は下肢動脈血行再建47例、下肢静脈瘤40例であった。その他、バージャー病、静脈炎、静脈閉塞症、リンパ浮腫の症例も多い。胸部外科手術全般、特に心大血管手術においても無輸血あるいは輸血量を少なくするため、術前採血保存や術中血液回収装置を採用し、輸血合併症発生を抑制した。内科、放射線科、救急医学科との連携および詳細なる検討により、治療方針を決定する。心疾患では、急性心筋梗塞を中心とした急性心疾患の手術に対してIABP(大動脈内バルーンパンピング)、PCPS(経皮的人工心肺補助装置)など機械的心補助の使用に即座に対応し、また夜間の緊急手術も頻繁に行われ、好成績を挙げている。低侵襲手術であるMIDCABやMICSにも積極的に取り組んでいる。脈管疾患は、放射線科の協力により高度な画像診断が得られることから、カテーテル治療と手術の組み合わせが施行され、患者のQOL(生活の質)向上に貢献している。

医療設備

MRI、CT、DSA、シネアンギオ装置、IABP、PCPS等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

本院院是である「すべては患者さんのために」をモットーに、またISO9001認証取得に基づいて、患者本位の質の高い安全な診療を提供している。全国でもトップクラスの医療機器を装備し、特にがん分野ではPET-CT、陽子線治療(民間病院では国内初)を用いた正確な診断、根治治療を実践している。がん以外の疾患全般にも対応しており排尿異常、前立腺肥大症、尿失禁、尿路結石症、小児泌尿器科、副腎疾患、腎不全、透析療法などを得意分野にしている。

症例数

1日外来患者数は50~80人、入院患者数約25人、全透析患者約140人。09年度手術件数約400件で、その内訳は、腎がん26例、前立腺がん27例、前立腺肥大症(開腹11例、内視鏡41例)、膀胱がん(全摘10例、内視鏡47例)、小児17例(尿道下裂、腎孟形成等)、尿管結石内視鏡37例、透析ブラッドアクセス60例、副腎3例、尿失禁3例、精巣がん4例など。他に前立腺がん陽子線治療51例、ESWL(体外衝撃波結石破砕術)355例、前立腺生検150例

泌尿器がんの高度治療=陽子線、IMRT(高度変調放射線治療)、手術、化学(内分泌)療法、温熱療法、細胞免疫療法(NK細胞)などを組み合わせた治療を行っている

迅速な画像診断=PET、CT、MRI撮影は即日対応

小児泌尿器=手術症例数が多く、治療成績良好。

医療設備

陽子線治療3室、リニアック(IMRT)、PET、PET-CT 6台、CT 5台(64chを含む)、MRI 5台、RI、高周波ハイパーサーミア装置、ガンマナイフ、ESWL、尿流動態装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

整形外科

分野

整形外科

特色

本院は、81年脳神経外科病院として開院し、現在は病床数449床の総合病院である。整形外科では全般的な診断と治療を行っており、近隣の開業医からの紹介も多い。地域の2次救急指定病院として、外傷患者の救急搬送も多く受け入れている。疾患では、脊椎脊髄疾患に対する保存的治療と観血的治療、関節の変性疾患に対する人工関節置換、骨軟部腫瘍の診断と治療や末梢神経疾患の診断と治療などを行っている。また、理学療法士や作業療法士も多く、発症後早期からのリハビリテーションを行っている。さらに当院と関連した回復期リハビリテーション病院をもち、当院退院後も必要に応じ、継続したリハビリテーションが行えるように治療を計画している。

症例数

08年度の年間外来新患者数は3,971人、1日平均外来数は95人、年間入院数は868人(観血的治療730人、保存的治療138人)、平均在院日数は16.2日、年間手術件数は827件(入院手術730件、外来手術97件)であった

★骨折手術は311件で、このうち高齢者の大腿骨近位部骨折は100例以上あった。これらの症例に対しては、早期離床、早期リハビリテーションを目指して、可能であれば受傷後できるだけ早く手術を行うように治療計画している

★脊椎手術は215件であった。手術は脊椎疾患の全般に及ぶ。手術だけでなく、各種の神経ブロックや薬物療法などを用いた保存的治療も行っている

★膝と股関節を中心に人工関節手術は68件、関節鏡視下手術54件、手の外科、末梢神経関連手術81件、骨軟部腫瘍手術35件などであった。

医療設備

MRI、CT、MDCT、PET、リニアック、ガンマナイフ、陽子線治療。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

形成外科

分野

形成外科

特色

形成外科すべてを扱っているが、特に顔面・手足の外傷に対する治療・再建、皮膚腫瘍を多く扱っている。美容外科手術やスキンケア等も行っている。

症例数

年間の初診患者数は約1,800人。年間手術件数は入院約200件、外来約540件

腫瘍=悪性腫瘍は皮膚科、放射線科、内科、整形外科等と連携して診断から一連の治療(手術、化学療法、免疫療法、温熱治療、放射線治療等)までを行っている。治療指針が決まっている疾患は、基本的にそれに準じている

顔面外傷=顔面骨骨折を多く扱っており、特に顎骨骨折は口腔外科と連携して術後早期の開口訓練を行うことにより、機能的改善にも力を入れている。創痕は整容性にも配慮してアフターケアを行っている

手足の外傷=切断指再接着は、2本までなら局所麻酔(上肢伝達)での手術で対応可能。高度な皮膚軟部組織欠損に対しては、低侵襲の穿通枝皮弁、手指欠損に対しては足指を温存した部分足指移植術での再建を取り入れている。また、リハビリ科と合同回診を行いながら、早期の社会復帰を目指している。適応例に関しては、手指屈筋腱損傷に対する早期リハビリ等も取り入れている

美容(自費診療)=二重瞼、フェイスリフト、美白、脱毛レーザー、ピアス、ヒアルロン酸、ボトックス等

褥瘡・難治性皮膚潰瘍=WOC看護師(創傷・ストーマ・失禁にかかわる専門の資格を持った看護師)、薬剤師、栄養科、理学療法士等とチームを組んで取り組んでいる。

医療設備

手術用顕微鏡、脱毛レーザー、MRI、CT、MDCT、PET等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児科

分野

小児医療

特色

当施設小児科は歴史が浅いこと、周囲に歴史の長い病院小児科が複数あることから、一般的診療の他に、下記の専門領域に焦点を当てて重点的に高度な小児医療を提供している。

症例数

当科の主力は循環器で、先天性心疾患や川崎病、不整脈など小児期発症のすべての循環器疾患を扱い、必要に応じて成人期へも診療を継続している。現在の総患者数は県内外からの約1,500人で、年々増加している。下に紹介する諸設備を駆使して診療し、特に非侵襲的検査は極めて迅速に対応できる。心臓カテーテル検査は年間に70~80例で、一部の先天性心疾患および不整脈に対してカテーテル治療も行っている。手術適応例では、緊急例も含めて小児心臓血管外科が対応し、新生児から成人期の患者を年間40例以上扱っており、この4年間手術死亡ゼロを続けている。2年前(08年)からは世界的権威の衛藤医師を迎え、遺伝病の臨床的ならびに遺伝子診断と治療、特にライソゾーム病であるファブリー病、ポンぺ病などの診断と酵素補充療法を行う。また、各種遺伝病の遺伝相談も行っている。種々の内分泌・代謝疾患も診断、管理、治療している。この他に、低身長に対するホルモン療法は低身長外来で実施し、現在約30例の治療実績がある。肥満に対しては毎回20~40人に栄養指導を含めた管理指導を実施。てんかんを主とする神経疾患患者約100人の診断と継続的治療を実施している。小児救急は、市内の輪番に加わり地域に応分の貢献をしている。

医療設備

各種超音波検査、運動負荷検査、心拍変動解析付きホルター心電図、各種核医学検査、脳波、PET-CT、MRI、64MDCT、心臓カテーテル検査室(電気生理検査装置も完備)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

耳鼻咽喉科、頭頸部外科全般の治療を行っているが、①頭頸部良性および悪性腫瘍、②慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、③唾液腺疾患、④甲状腺疾患、⑤睡眠時無呼吸症候群、の診断と治療に重点を置いている。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医研修施設、日本アレルギー学会認定専門医研修施設、日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医研修施設。

症例数

09年の年間手術症例数は516例であり、その内容は頭頸部がん78例、耳下腺・顎下腺良性腫瘍30例、その他唾液腺手術11例、がん以外の甲状腺、上皮小体手術24例、内視鏡下鼻副鼻腔手術90例、その他の鼻副鼻腔46例、耳手術27例、咽頭・気管手術68例、口腔咽頭手術108例、その他の頸部手術34例であった

★頭頸部がんの治療は部位、進展度、組織型に応じて選択するが、基本的には照射療法(陽子線治療を含む)、化学療法(超選択的動注化学療法を含む)、切除手術、再建手術を必要に応じ組み合わせて治療している。当科開設以来の8年間における根治を目的として治療した頭頸部新鮮がん症例の疾患特異的5年累積生存率は喉頭がん93.8%(声門および声門下がん97.6%、声門上がん68.3%)、鼻副鼻腔がん76.1%、耳下腺がん95.7%、その他の唾液腺がん67.4%、舌がん87%、その他の口腔がん85.7%、中咽頭がん84%である。

医療設備

MRI、CT、FDG-PET他の核医学、リニアック、IMRT(強度変調放射線治療)、ガンマナイフ、陽子線照射、温熱療法、がんおよびアレルギー免疫療法、聴力検査、ABR(聴性脳幹反応検査)、炭酸ガスレーザー、高圧酸素療法室など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

10年4月、総合南東北病院に新しく口腔外科が開設された。常勤医、非常勤医ともに横浜からの赴任である。口腔がん、嚢胞、外傷、炎症、顎変形症、顎関節症、唾液腺疾患、先天異常など幅広い治療経験がある。日本口腔外科学会指導医、専門医をはじめインプラントや顎顔面補綴の専門医など、様々な角度から診察している。最新鋭の診断、手術機器も完備している。

症例数

まだ開設したばかりなので、当院での治療成績を出すことはできないが、日本口腔外科学会理事長を8年務めた瀬戸センター長のもとに、エキスパートが集まっている。舌や歯ぐきにできるがん、口内炎をはじめとする様々な口の粘膜の病気、アゴの関節の病気、アゴの骨折などの顔面外傷、口が乾くドライマウスなど唾液腺の病気、手術や交通事故で顔面やアゴを欠損した方への特殊な顎顔面補綴など取り扱う疾患は多岐にわたっている。チタン製の人工の歯を直接アゴに植えるインプラントについては、特に高度の技術を要するインプラントを得意としている。当科では病気の説明に十分な時間をかけ、患者さんが十分納得された上で治療を進めている。また、安全で確実な医療を第一に心がけている。地域の医科・歯科医療機関との病診連携も活発に行い、地域医療に積極的に貢献している。

医療設備

ヘリカルCT、MRI、超音波エコー、リニアック、陽子線治療装置、顎関節鏡視下システム、インプラントシステムなど、充実した設備を完備している。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚科における免疫・アレルギー疾患と皮膚疾患一般の診断治療を広く行っている。皮膚腫瘍では、良性・悪性腫瘍の診断と治療を形成外科医師と共同して手術治療を行っている。

症例数

接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、薬疹=それらの診断に必要によってはパッチテスト、プリック、皮内反応による原因物の特定を行い、抗原物除去による根本的治療の指導ならびに一般的治療を行っている

乾癬=臨床症状に合わせて光線療法、抗免疫剤による治療、外用療法を中心に行っているが、症例によっては今後生物学的製剤による治療を計画している

ベーチェット病と膠原病およびその類似疾患=特に前者のベーチェット病に関しては金子医師が厚生労働省ベーチェット病調査研究班の主任研究者を務めたこともあって、各地からセカンドオピニオンを求めて来院される方が多く、また後者の疾患群で受診される方もおられる。可能な限り、診断と適切な助言および治療に努めている

自己免疫性水疱症=特に最近は高齢者の水疱性類天疱瘡が多い

皮膚腫瘍=形成外科医師との共同で手術療法、皮膚悪性腫瘍、特に悪性黒色腫には化学療法を行っている

がん患者と放射線皮膚障害=本院は福島県における「がん診療連携拠点病院」である。08年より「陽子線治療センター」が稼働し始めたこともあり、抗がん剤による皮膚障害ならびに放射線皮膚障害の患者が増えてきている。

医療設備

ナローバンド光線照射装置、脱毛レーザー、ダーモスコピーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

南東北脳神経外科病院という脳外科単科の病院としてスタートし、今年(10年)で創立30年を迎える。現在は32診療科を有する総合病院で、地域医療支援病院、がん診療連携拠点病院および臨床研修指定病院として地域の基幹病院である。開設時より365日24時間体制で救急疾患(くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞、頭部外傷、脊髄損傷など)に対応し、外来棟屋上にヘリポートが設置され、ドクター・防災ヘリを積極的に受け入れている。また、各種の専門的な手術および各種放射線治療機器を駆使した放射線療法を行っている。

症例数

09年の手術件数は739件で、主な手術は、脳動脈瘤クリッピング71件、開頭血腫除去術19件、脳腫瘍211件、脊椎・脊髄外科手術208件であった。脳神経外科の専門医資格のみならず、より高度な専門分野の資格(脳卒中専門医、血管内手術認定医、脊髄外科指導医)を持つスタッフが、各種の専門的な手術を行っている

★脳卒中・脳血管外科(年間107件)ではくも膜下出血(脳動脈瘤破裂)・脳動静脈奇形に対する手術が多い。未破裂脳動脈瘤の予防的な手術も数多く実施している。手術ではなく、血管の内側から微小コイルで脳動脈瘤を閉塞する方法(血管内塞栓術)を選択することも多い。脳梗塞には、機を失せずに血栓を溶解させ、閉塞した血管を再開通させる治療(血管内血栓溶解療法)を神経内科と協力して実施している。また、脳梗塞を起こす前に、狭窄した血管を広げる手術(頸動脈内膜切除術・ステント留置術)や、血液を供給するための新しいバイパスを作る手術(頭蓋内外血管吻合術)によって、脳梗塞を未然に防ぐ治療も実施している

★脳腫瘍外科(年間約211件)では、神経ナビゲーションならびにFDG/メチオニンPETを活用して、脳機能をできるだけ温存した脳腫瘍摘出術を実施している。開頭術だけではなく、下垂体腺腫などに対する経鼻的摘出術(99件)や、小穿頭による定位脳腫瘍生検術も実施している。当院では、手術だけでなく放射線治療に力を入れている。転移性脳腫瘍・良性脳腫瘍に対するガンマナイフ治療(240件)、01年に開設した強度変調放射線治療(IMRT)、また、脊索腫および一部の脳腫瘍に対する陽子線治療を実施し、患者さんにとって最善の方法を選択している

★頭部外傷では、脳低温療法を実施することにより、治療成績を向上させている。慢性硬膜下血腫は年間約120件あり、穿頭による血腫吸引術を実施し、短期間での入院治療を行っている

★脊椎・脊髄外科では、変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、脊髄腫瘍の手術が多い。筒型開創器使用による最小限の手術侵襲で、最大の効果が得られるように工夫している。全例で脊髄モニタリング(MEP)を使用し、脊髄機能の保護に努め、合併症の発生を最小限に抑えている。また、末梢神経疾患のうち、手根管症候群は日帰り手術を実施している

★機能的疾患では、脳神経減圧術を14件で実施している。

医療設備

1.5テスラMRI 5台、3テスラMRI 1台、64chMDCT 1台、16chMDCT 1台、4ch 2台、PET-CT 2台、PET 3台、SPECT、DSA 2台、高気圧酸素治療装置2台などの最新診断機器を完備。放射線治療装置としては南東北陽子線治療センターを併設し、他にIMRT 1台、ガンマナイフ1台、また、陽子線治療後の照射野確認専用のPET-CTも所有している。手術機器は神経ナビゲーションシステム、神経モニタリング装置、術中DSA、超音波骨メス、超音波吸引器、定位脳手術装置などを有している。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

放射線科(診断およびIVR部門)

分野

放射線科

特色

CT、MRI、核医学(PETを含む)、X線診断などの画像診断とIVR(インターベンショナル・ラジオロジー)を担当している。放射線科専門医がCT、MRI、核医学検査全画像の読影を行っている。宗近は画像診断センター所長、今井は血管内治療センターセンター長、鷺野谷はPETセンターセンター長兼放射線科科長としてQuality Control(品質管理)に努力している

★当院は日本医療機能評価機構認定病院であり、日本医学放射線学会(診断・治療・核医学3部門)認定の放射線科専門医総合修練機関(主任指導者:宗近)である。その他に日本核医学会、日本インターベンショナル・ラジオロジー学会認定の専門医修練機関でもある。画像診断としては単純X線診断からPETに至るまでセカンドオピニオンに対応している。肺がん検診胸部X線写真、乳がん検診乳房撮影も読影している。核医学では通常の骨シンチグラム、心臓シンチグラム、脳SPECT、FDG-PETの他にC-11を使用したメチオニンイメージング(主として脳腫瘍検査)、アミロイドイメージング(認知症検査)も行っている

★低侵襲性治療法であるIVRとしては臨床各科と連携して診療をしているが、他院からの紹介患者さんも引き受けている。IVRとしては肝がん、腎がんの化学塞栓療法、頭頸部がんの動注療法、血管奇形の治療、喀血の治療、小動脈動脈瘤のコイル塞栓術、末梢動脈狭窄(間欠性跛行)の経皮的治療、腎血管性高血圧のステントによる治療、腫瘍組織決定のための針生検、外傷性出血によるショックの動脈塞栓術による治療などを得意としている

★病院の方針で「患者さんの意志を尊重する」診療をしている。がんの診療に力を入れているのでほぼ毎週キャンサーボード(複数の診療科の専門家によるがん症例検討会)が開催され、各科が合同で(病理診断科専門医を含めて)診断と治療法を討議している。毎週水曜日昼食時には放射線科内でランチョン症例検討会、毎週金曜日朝に各科ごとの症例検討会を開催している。院外からのCT、MRI検査、画像診断依頼に対応し地域医療にも協力している。

症例数

年間診断件数はX線診断(ドック、検診を含む)13,827、CT 11,978、MRI 6,241、血管造影およびIVR(90%以上はIVR)269、RI 875、PET 6,188などである。化学塞栓療法、頭頸部がんの動注療法では病気の寛解、延命に役立っている。動脈硬化性腸骨動脈狭窄の治療にステント挿入を利用しているが、1回の治療で6年以上再発を来していない。従来血管腫と呼ばれていた血管奇形で不自由していた患者さんも、硬化療法で改善が得られている。交通事故などによる外傷性出血性ショック患者の治療に、セルジンガー法血管造影の技術を使用した出血血管の動脈塞栓術により、しばしば救命している。IVRによる治療のための放射線科入院も可能である。

医療設備

南東北医療クリニックを含めてCT 5台、MRI 6台、PETおよびPET-CT合計5台、血管造影装置3台、X線透視撮影装置3台、SPECT付きシンチカメラ1台、X線撮影装置4台などがある。当施設の治療装置はリニアック2台(IMRT対応)、イリジウム192アフターローディング治療装置、ガンマナイフ、陽子線治療装置などがあるが、放射線治療に関しては治療グループが別項目で記載する。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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