大腸肛門病センター高野病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

大腸肛門病センター高野病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

大腸肛門病の診療で全国的に知名度の高い消化器専門病院の内科部門として機能している。特に炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とクローン病)の診断・治療に力を入れている。大腸腫瘍性病変(ポリープ・早期癌)の内視鏡治療に積極的に取り組んでいる。大腸がん検診にも力を注いでおり、便潜血検査とS状結腸内視鏡検査を組み合わせたユニークな検診を1983年から熊本県下、一部長崎県、宮崎県、鹿児島県にも展開し、これまでに2,600例以上の大腸がんを発見している。日本大腸肛門病学会修練施設、日本消化器内視鏡学会指導施設、日本消化器がん検診学会指導施設。

症例数

★炎症性腸疾患;潰瘍性大腸炎約320例、クローン病約160例の定期診療を行っている。クローン病の治療として在宅IVH療法を8例に実施している。抗TNFα抗体療法(レミケード療法)を約70例に行っている。白血球除去療法を潰瘍性大腸炎の治療に加えてクローン病の治療として取り組んでいる

★内視鏡関連;年間の検査件数は上部消化管内視鏡検査12,500件、S状結腸内視鏡検査8,614件、全大腸内視鏡検査4,596件、大腸ポリペクトミー1,257件。カプセル内視鏡検査を2008年12月導入した

★大腸がん検診;年間の受診者は便潜血検査74,420人、S状結腸内視鏡検査6,034人。大腸がん91例(うち早期がん70例)、大腸腺腫1,420例を発見した

★学会発表・論文(最近1年間);全国学会6件、地方会5件。論文3編

★その他:野崎副院長は2002年日本消化器内視鏡学会学会賞、2006年日本消化器がん検診学会第24回有賀記念学会賞を受賞した。また野崎副院長は2008年第16回日本大腸検査学会九州支部会の会長を務めた。

医療設備

各種電子内視鏡、超音波内視鏡、カプセル内視鏡、マルチスライスCT、MRI、白血球除去装置など。

「医者がすすめる専門病院 熊本・鹿児島」(ライフ企画 2009年10月)

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

大腸肛門病センターを併設し、熊本県および大分県・長崎県・宮崎県・鹿児島県の一部での大腸癌検診を行っており、啓発活動にも力を注いでいる。下部消化管を中心とした消化器疾患の治療を行っている。大腸癌やクローン病に対する低侵襲手術としての腹腔鏡下手術、胃癌や直腸癌に対する機能温存手術としての自律神経温存手術、下部直腸癌に対する括約筋温存手術などを積極的に行い、手術後のQOL向上に努めている。さらに、消化器癌の転移・再発に対する根治的手術療法を積極的に行い、EBMに基づいた抗癌剤治療から十分な在宅ターミナルケアまで取り組んでいる。また、直腸癌手術に関するセカンドオピニオンも行っている。一方、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や家族性大腸腺腫症などの特殊疾患に対しても、豊富な治療経験を有する。日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器内視鏡学会、日本大腸肛門病学会専門医修練施設。

症例数

84年度より大腸癌検診とその啓発活動に取り組んでいる。08年度の大腸癌検診の実績は、便潜血検査受診者総数71,338人(S状結腸内視鏡検査受診者5,912人)であり、要精検者数4,816人、精検受診者数が3,646人、発見大腸癌は69人であった

★院内における年間の内視鏡検査症例数は、上部消化管が約1,200例、下部消化管が約10,000例であり、年間のX線造影は、上部消化管が約800例、下部消化管が約1,100例行われている。また、大腸腫瘍の内視鏡的粘膜切除(EMR)が年間約1,200例に対して行われており、分割切除(EPMR)による拡大治療も積極的に行っている。なお、CTスキャンを撮影するだけで大腸内視鏡像とX線造影像が得られるCT-Colonographyを02年より導入し、定期検診や術前検査での応用を検討中である

★大腸癌手術数は年間約110例であり、その他に胃癌・(転移性)肝癌・胆石などの手術を行っている。大腸癌では早期癌のみならず多くの進行癌に対しても腹腔鏡下大腸切除手術を行い、良好な治療成績を得ている。なお、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や直腸脱などの良性疾患に対しても鏡視下手術を行い、QOLの向上を認めている

★胃癌や直腸癌に対する機能温存手術として、自律神経温存手術を行っている。胃癌術後の逆流症状の防止、直腸癌術後の排尿・性機能の温存にきわめて有効である。下部直腸癌に対しては、超低位前方切除術やJ型結腸嚢肛門吻合術などの括約筋温存手術を行っているが、01年より究極の括約筋温存といわれる「内肛門括約筋切除術」を採用し良好な成績が得られている

★大腸癌の転移・再発(肝転移・肺転移・骨盤内再発・腹膜再発など)に対しては、肝切除、肺切除、骨盤内蔵全摘術などの根治的切除を積極的に行い、良好な予後が得られている。さらに、抗癌剤の全身投与のみならず、腹壁留置リザーバーを用いて、肝転移に対しては肝動脈注入療法、腹膜転移に対しては腹膜注入療法などを行い、予後の向上とQOLの向上がみられている

★炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の手術症例は年間で約15例である。潰瘍性大腸炎に対しては、大腸全摘とともに回腸嚢肛門吻合術(IAA)あるいは回腸嚢肛門管吻合術(IACA)を主に行っているが、永久的ストーマを必要とせずに社会生活に適応性を持った手術法である。また、クローン病に対しては低侵襲、最小限の腸切除および再燃の少ない手術法が重要であり、できるだけ腹腔鏡下手術で腸切除を行い、再燃の少ない側々吻合法を行っている。これらの手術後の経過は非常に良好なQOLを示している。しかし、潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法(LCAP)やクローン病に対する抗TNF-α抗体療法による治療効果が非常に良好であり、今後は同疾患の手術適応が縮小されると思われる

★大腸肛門科では、肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛など)に対する多数の手術症例があり、その他の機能障害(活約不全・直腸脱・会陰脱など)に対しても手術療法などの治療を行っている。

医療設備

電子内視鏡、超音波内視鏡、MRI、マルチスライスCT、CT-Colonography、腹腔鏡手術装置、ハーモニック・スカルペル、直腸肛門機能検査装置、誘発筋電図検査装置、超音波内視鏡、注腸(DR)装置、LCAP、GCAP、カプセル内視鏡など。

「医者がすすめる専門病院 熊本・鹿児島」(ライフ企画 2009年10月)

肛門科

分野

肛門科

特色

結腸・直腸・肛門の疾患を総合して取り扱う診療体制をもつ専門病院である。肛門疾患については、病状により軽度のものは外来処置やデイサージャリー、中程度から重症のものについては、疾患は完全に治すが肛門の形態および機能は保存あるいは回復させるという保全を重視した手術を行っている。大腸肛門機能障害に力を入れており、小児、若年者、成人、高齢者、いずれにも対応できる。久留米市にくるめ病院を関連施設として開設。日本大腸肛門病学会専門医修練施設。

症例数

08年度の肛門疾患の患者総数4,268人、大腸疾患患者数3,463人

★肛門疾患は軽度のものは外来処置によって治し、痔核のALTA療法やゴム輪結紮療法、血栓除去、スキンタグ切除、肛門ポリープ切除など年間総数2,121件で、多くの患者さんの満足を得ている

★手術は比較的軽度であればデイサージャリーまたはショートステイで治し、重症のものは、痔核、裂肛、痔瘻とも肛門機能を温存させる手術で完全に治し(年間1,606件)、成績は良好である。痔核は肛門上皮と結合組織である軟部組織を温存し、痔瘻は肛門括約筋を温存する

★便漏れやガス漏れ、逆に便が出にくい排便障害などの大腸直腸肛門機能障害が高齢化に伴い近年増えてきている。特に便漏れはいまだタブー視され、他人に伝えるのも(恥ずかしい)、病院に行くのも恥ずかしいなどの理由から、治療を遅らせてしまう人も多いが、当院では小児から、若年者、成人、高齢者に至るまで、いずれにも対応できるようになっている。肛門内圧、直腸感覚、直腸・肛門コンプライアンス、排出能力、直腸肛門反射、肛門エコー、ディフェコグラフィー(排便造影)、残便造影、活約筋電図他、10項目の検査を行い、結腸性のものと直腸性のものと肛門性のものとに分析し、他施設ではできない診断を行っており全国的な来院も多い。これに応じた治療法としてバイオフィードバック療法(括約筋機能回復訓練)、重症の場合は手術後機能回復訓練を行い、改善した症例も多い。これらの中には難治になっている場合が多く、機能回復訓練に併せて心理療法や栄養指導等も行っている。大腸肛門機能障害研究会のリーダーとして、全国のレベルアップに寄与している

★原因不明の肛門痛が陰部神経障害によることが解明され、それに対しては近赤外線療法などの温熱療法、神経ブロック、鍼灸治療など種々の治療法を取り入れ改善している。難治性の肛門疾患の中にはクローン病の肛門病変があるが、このような症例も原疾患の治療と並行して積極的に手術を行い、治療効果をあげている

★人工肛門の術後ケアについてもストーマ外来を設け、フォローしている。患者会も活発に活動しており、必要があればオストミービジターの起用も行っている

★大腸疾患への対応も、年間大腸内視鏡検査13,362件、注腸透視1,072件、大腸ポリープ内視鏡摘除1,195件、大腸癌開腹手術129件を数える。早期癌のみならず、多くの進行癌に対しても腹腔鏡下大腸切除術を行い、良好な成績が得られている。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や直腸脱などの良性疾患に対しても鏡視下手術を行い、QOL(生活の質)の向上を認めている。また潰瘍性大腸炎の治療に、白血球除去療法(LCAP)も取り入れている

★潰瘍性大腸炎、クローン病、便秘、大腸過敏症、高齢者の排便障害などの機能障害にも、各職種の専門医療グループが対応している

★訪問診療、訪問看護も積極的に行っており、在宅での経腸栄養や中心静脈高カロリー輸液療法も可能であり、患者のQOLの向上に役立っている

★大腸ポリープ・早期癌についても内視鏡摘除を行うとともに、術後の長期監視体制を整え、コンピューター管理で各人の危険度に応じた定期検査の通知を行っている。

医療設備

直腸肛門機能検査装置、誘発筋電図検査装置、超音波内視鏡、電子内視鏡、MRI、マルチスライスCT、CT-Colonography、注腸(DR)装置、腹腔鏡手術装置、ハーモニック・スカルペル、LCAP、GCAP、カプセル内視鏡など。

「医者がすすめる専門病院 熊本・鹿児島」(ライフ企画 2009年10月)

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