近江八幡市立総合医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

近江八幡市立総合医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

内視鏡は最大5台並列稼働が可能である。またハイビジョンシステムのみならずNBI(ナローバンドイメージ)対応光源も取り揃え、下部消化管内視鏡ではハイビジョン電動光学拡大内視鏡を標準仕様とし、ピット・パターンおよび微小血管パターン解析を行っている。また内視鏡画像・レポートは電子的に保存され統計的解析やサマライズに寄与している。治療に関する特徴として、各種癌に対しては外来化学療法に力点を置いている。当院は救急救命センターを有するため緊急内視鏡等が迅速に施行できるべく医師・看護師とも体制を整えていることは大きな特徴といえる。

症例数

消化器内科ベッド数30+α、年間入院患者数延べ700人。年間上部消化管内視鏡検査 3,000例、下部消化管内視鏡検査 1,700例、ERCP 100例を施行。診断学的には色素内視鏡、拡大内視鏡、また超音波内視鏡も専用機ならびに12 MHz から30MHzのミニチュア・プローブ、IDUSまで揃え、正確な診断を目指している

★治療としては、緊急止血術としてクリップ法、局注法、ヒーター・プローブ法、APC法などを病変に応じて選択し、静脈瘤に対しては硬化療法および結紮術を行う。減黄術としてはENBDやPTCD、ステント留置を行い、総胆管結石に対してはESTを施行する。また、胃・食道・大腸早期癌の切開剥離法(ESD)においてもITナイフ他を使用し症例は2次曲線的に集積しつつある。胃・食道早期癌のESDは年間30例、大腸早期癌のESDに関しては先進医療届出予定。近年のESD全体の完全一括切除率は88.9%である。また大腸ポリープ切除術は年間180例施行。ESD、ポリープ切除術ともに当院開設以来偶発症による緊急開腹手術例なし

★ピロリ菌除菌にも重点をおき、呼気テストは年間380例を数える

★慢性肝疾患に関しても、NASH、B型慢性肝炎の診断治療、C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン+リバビリン治療、在宅インターフェロン自己注射の指導等、積極的に係わっている。肝細胞癌に対する治療として、経動脈的腫瘍塞栓術は年間50例、ラジオ波凝固法は15例施行。ともに大きな偶発症は認めていない。

医療設備

マルチスライスCT、MRI、電子スコープ、超音波内視鏡。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

腎臓内科・腎臓センター

分野

腎臓内科

特色

専門領域は、腎臓、高血圧、血液浄化療法、膠原病関連疾患。透析を増やさないための医療と、適切かつ最高水準の腎代替療法を行う医療の両立(腎臓センター)。日本腎臓学会認定専門医制度研修施設、日本透析医学会認定施設、日本高血圧学会専門医認定施設。

症例数

外来人工透析(220人、60床)、腹膜透析外来(25人)、腎臓内科入院(15床)あり、初期の検尿異常から腎不全、腎不全に伴う合併症に至るまでワンフロアで診療している

検尿異常(ネフローゼを含む)=腎生検による正確な診断・治療を展開する(年間60~80例)。腎組織は蛍光抗体法も含めて3日後には判定。組織画像をPC画面で見ながら結果説明し、患者さんに治療方針が示される

保存期腎不全=教育入院により、腎機能悪化を食い止める(06年10月から計450人、年間130~140人)。腎不全の悪化を止める臨床成績あり(詳細は当科ホームページを参照)

透析導入期腎不全=段階的透析導入方法を重視。血液透析は事前にシャント作成術を施行。腹膜透析は透析前に透析カテーテルを挿入。これまでのライフスタイル、体力を大きく変化させずにより安全で快適な透析生活へ導く。バスキュラーアクセスは、透析専門内科医により作成される(年間約80例)。人工血管手術も実施可能。維持透析は、最新の透析管理システムと電子カルテを使用

特殊血液浄化療法=難治性潰瘍性大腸炎や膠原病に対する血漿吸着療法、LDL吸着療法、エンドトキシン吸着療法、CHDFなどの血液浄化も積極的に施行(年間約100例)している。近畿でも数少ない新生児CHDFの実施が可能(出生時に重症心奇形、腎不全合併例に連続120時間CHDF施行し、心臓外科で手術、救命に至った症例あり)。高血圧についても、県内でも数少ない高血圧専門医がレベルの高い診断、治療を行う。

医療設備

60床の透析室、ICU、CCU、HCU、CT、MRI、血管造影室など。電子カルテ、フイルムレスシステム。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

06年10月に移転新築された403床の急性期病院で、人口22万の東近江医療圏の拠点病院として医師90人が勤務している総合病院である。透析・腎不全は、当院が誇れる腎臓内科に任せ、もっぱら泌尿器科外科を行っている。00年に開始した腹腔鏡下手術は09年末までに89件になる。副腎腫瘍、腎腫瘍、腎盂尿管腫瘍が主なもので他に腎盂形成術、尿管吻合術、精索静脈瘤手術、単腎生検などを腹腔鏡下で行っている。尿路結石患者も多く経験するが、近隣の医療機関からの紹介が増加している。体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や細い内視鏡による治療(TUL)により大半の結石は治療可能である。救急疾患や通院患者の急変時には、休日や時間外の要請にも対応できる体制をとっている。

症例数

1日外来患者数48人。年間入院患者数499人。年間手術件数491件(前立腺生検、ESWLを含む)。平均在院日数は10.6日

★腎癌は、腹腔鏡下手術を第一選択とし大きなものには開腹術を行う。手術不能症例には、インターフェロン・インターロイキン2による免疫療法を行うが、最近でソラフェニブ・スニチニブ・エベロリムスといった分子標的薬を使用している

★膀胱癌に対しては、年間72例の内視鏡手術、7例が開腹手術を行った。再発例で表在性のものはBCG注入療法、進行癌や転移癌には、化学療法を行っている。全摘のあとの尿路変更としては回腸利用新膀胱造設術が多い

★前立腺癌に対しては、年間16例の全摘を行った。最近では手術前日の午後に入院し、術後10日前後で退院となる。小線源療法や放射線外照射が適応の場合は他院を紹介している。高齢者や進行癌患者にはホルモン療法を行っている

★前立腺生検は、経直腸法で原則通院で127件施行した

★尿路結石症は年間約500人受診。原則1泊2日入院の体外衝撃波は119人、尿管鏡による内視鏡手術が47件であった(数字は09年実績)。

医療設備

CT2台、MRI、ESWL、電子スコープ膀胱ファイバー2本、TURis、TUEB。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

小児科

分野

小児医療

特色

滋賀県東近江医療圏で小児医療の中核病院として一般小児医療から専門的治療、小児救急医療、周産期医療と共に小児保健活動へも積極的に協力参加し、幅広い面から地域の小児医療を支えている。近隣の診療所、病院小児科より紹介患者を積極的に受け入れ、高度医療へも積極的に取り組んでいる。救命救急センターでは、小児救急トリアージを導入し、小児科単科の当直体制で24時間小児2次~3次救急医療を行っている。滋賀県地域周産期母子医療センターの認定を受け周産期医療にも対応をしている。小児科外来では、待合室には壁面アートとして近江八幡市から見る滋賀県の特徴的な風景を描き、そこに生息する生き物をマグネットでつけて待ち時間に遊べるようにしている。小児病棟は「陸」「海」「空」3つのテーマにて壁面アートを描き、前面に引き戸を設け遊ぶ工夫をしている。また、プレイルームから屋上庭園(芽吹きの庭)に出られる開放感のある明るい病棟とし、長期入院している児童のため院内学級(若竹学級)を設置している。保健センター事業(乳幼児健診・予防接種など)、教育委員会事業(適正就学委員会・結核対策委員会など)、近江八幡市要保護児童対策協議会を通じて、地域の子どもの健康増進と病気の予防にも努めている。

症例数

年間外来受診者数は約2万人で、初診時の紹介率は約55%である。約1/3が時間外の救急受診患者であり、救急車による小児科救急受診者として約300~350例を受け入れている。病棟は小児病棟31床(個室15床)と新生児病床9床で構成している。年間入院患者数は約1,200人で近年患者数が増加傾向にある。主な入院経路は、紹介による入院が約1/3、時間外救急からの入院が約1/3、一般外来からの入院が約1/3となっている。入院患者は、肺炎等の呼吸器感染症と腸炎・脱水による消化器感染症、気管支喘息が主要な入院疾患である

集中治療室(ICU)=年間20~30人の小児科患者を収容し、人工呼吸管理を中心に、脳低温療法、持続血液濾過療法(CHDF)、血漿交換等の特殊治療数を数人ずつ実践している

地域周産期母子医療センター(NICU)=9床中6床の重症系ユニットで構成し、年間入院数は120~140人(超低出生体重児4~5人、極低出生体重児12~15人、人工呼吸管理症例25~30人、新生児外科症例約10人)である。特殊治療として、一酸化窒素(NO)吸入療法、CHDF、選択的脳低温療法を毎年3例程度ずつ実施している

循環器疾患=小児循環器の専門医が先天性心疾患の診断、手術までの管理や術後のフォローを行っている。川崎病は毎年20人以上が入院加療を受け、重症例では血漿交換療法を導入予定である。心電図学校検診の精密検査を担当している

神経疾患=約100人のてんかん患者を外来フォローしている。その他、けいれん性疾患では熱性けいれんが200例/年以上、けいれん重積が1例/月以上、脳腫瘍が1~3例/年の頻度である。神経生理検査(ABR、VEP、Blink、MCV、SCV、SSEP)を行い、末梢神経、脊髄性疾患の診断が可能である

血液疾患=先天性溶血性貧血や血友病Aの患者を中心に診療をしているが、悪性腫瘍や白血病などは、3次医療機関へ紹介している

消化器疾患=小児外科医と提携し、内視鏡や腹腔鏡による侵襲的検査や直腸肛門内圧測定、24時間食道pHモニター検査が可能である

腎疾患=県内最大規模の透析センターを有し、小児の腎不全の透析療法や血漿交換療法が可能である。腎臓内科医と腎生検・腎病理診断を行い治療を実践している

代謝・内分泌=低身長、1型糖尿病、甲状腺機能亢進症、先天性甲状腺機能低下症、副腎皮質過形成症の長期管理を行っている。

医療設備

電子カルテ(NEC Mega Oak)、重症系システム(PIMS)、画像配信など医療情報システムの電子化が完了。CT 2台(64列、8列MDCT)、1.5テスラMRI 1台、血管造影装置2台(循環器専用とアンギオCTシステム)、超音波装置、RIなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

眼科

分野

眼科

特色

地域医療を担う病院として、幅広い疾患に対応している。当科にて対応困難な場合も、専門施設を紹介し最良の医療を受けられるよう心がけている。問題解決のために患者さんと一緒に考える医療を目指している。手術中心になりすぎないように心がけ、手術以外の診療や説明にも時間をかけるようにしている。06年10月新築移転し、完全ペーパーレスによる電子カルテを導入している。

症例数

年間手術件数300件前後。白内障手術が主であるが、緑内障手術、斜視手術、翼状片・結膜弛緩症などの結膜手術、内反症・眼瞼下垂などの眼瞼手術も行っている。白内障手術は入院の上、行っている。小児など全身麻酔による手術も可能である。地域性を考慮してできるだけ当科で対応するようにしているが、網膜硝子体、末期緑内障、外傷、悪性腫瘍などの手術に関しては専門施設に依頼している。専門外来として、斜視弱視、ロービジョン外来を設置している。専門性を生かし、ドライアイや内眼炎(ぶどう膜炎)、感染症に対する診断・治療について、軽症から重症まで積極的に取り組んでいる。ベーチェット病に対するイニフリキシマブ療法も滋賀県で最初に導入している。また、斜視弱視に関しては、地域の検診も担当し、多くの症例を診療している。けいれんに対するボトックス注射も施行している。

医療設備

マルチカラーレーザー、ヤグレーザー、眼底カメラ、動的・静的視野計、ERG、角膜内皮測定装置、角膜形状解析装置、FDT、超音波画像診断(Aモード、Bモード、UBM)などを備えている。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚科全般にわたり幅広く診療を行っている。地域の中核病院という性格もあり、周辺の病院・医院(他科も)からの紹介も多い。

症例数

外来患者数は1日60~80人。2診で診療している

★入院患者数は2~5人。帯状疱疹、カポジー水痘様発疹症、水疱症、蜂窩織炎、植皮の必要な良性・悪性腫瘍、中等度までの熱傷など

★アトピー性皮膚炎は日本皮膚科学会の診療ガイドラインに沿って診療している

★接触皮膚炎や薬疹の原因物質の究明にはパッチテストを行っている

★尋常性乾癬にはステロイドやビタミンD3の軟膏療法を主とし、ナローバンドUVB療法や重症例にはシクロスポリン内服療法も組み合わせる。TNFα阻害薬使用施設の認定も日本皮膚科学会から受けている

★帯状疱疹の重症例は入院の上、抗ウイルス剤を点滴投与し、疼痛の制御に麻酔科ペインクリニックと連携をとっている

★熱傷は軽症例には軟膏療法を主とし、III度熱傷、関節部のII~III度熱傷には積極的に植皮術をすすめている

★外来手術症例は年間100~150例。木曜日午後が手術日で、手術室での外来日帰り手術は1日3例まで行う。母斑細胞母斑、表皮嚢腫、脂漏性角化症などの良性腫瘍がほとんどであるが、悪性腫瘍も年間10例程度はある。重症例は京都府立医大・滋賀医大に紹介する。疣贅(イボ)、良性の小腫瘍には液体窒素による冷凍療法を行う。炭酸ガスレーザーによる良性腫瘍の小手術をを外来で行う。Qスイッチルビーレーザーによる色素性疾患の治療を始めた。

医療設備

炭酸ガスレーザー、Qスイッチルビーレーザー、紫外線照射装置。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

麻酔科

分野

ペインクリニック

特色

診療内容は①手術に際しての全身麻酔と術後鎮痛、②ペイン外来における疼痛治療が中心である。急性期病院の麻酔科として、術前状態の把握から術後鎮痛を含む麻酔を中心とした周術期管理の比重が大きいが、外来においても様々な原因による疼痛や血行障害に対して、完全予約制で神経ブロックを中心とした治療を行っている。06年10月新築移転し、新外来をオープン。プライバシーに配慮し十分なスペースに電動ベッド6台設置。BGMが流れる快適空間で治療を受けられる。日本ペインクリニック学会認定医2人、日本麻酔科学会指導医4人、麻酔標榜医1人、他。

症例数

痛みの治療に関しては、一般疼痛外来(帯状疱疹痛、骨折など外傷後、手術後の痛みや各種障害、抜歯後などの三叉神経領域の痛み、肋間神経痛、腰痛、肩痛等)、術後鎮痛、癌性疼痛の軽減などが主体。外来患者数は1日15人~30人

★治療法は神経ブロック療法を中心として、経口薬や非侵襲的な方法も必要時活用している

★頻度の高い疾患は、帯状疱疹による痛みで全体の30%以上を占める(うち70%程度は1~2カ月で治療を終了。重症は皮膚科と連携し入院加療)。救命救急センターの認可を受けているので外傷が多いが、骨折治療後疼痛、機能障害にも神経ブロックを行っている

★痛み以外では耳鼻咽喉科領域の顔面神経麻痺、難聴に星状神経節ブロックや顔面けいれんに対し顔面神経ブロック、ボツリヌス毒素注射等も施行している

★術後疼痛や癌性疼痛の他、頑固な痛みに対して、持続硬膜外麻酔を頻用している。年間1,600例の麻酔科管理手術症例のうち約60%に対し、患者自身が鎮痛薬を追加できるシステム(Patient Controlled Analgesia:PCA)を使用し、術後痛の軽減に努めている。県下最大規模の透析センターがあり、透析患者の疼痛治療にも対応している。

医療設備

治療機器として直線偏光近赤外線治療器、イオントフォレーシス、半導体レーザー、各種PCAポンプ。測定機器としてサーモグラフィー、超音波画像機器、神経刺激装置。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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