専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

済生会滋賀県病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

整形外科

分野

整形外科

特色

62年4月に大津市から現在の栗東市に移転する際に整形外科が開設され、64年救急告示し、救急病院としての役割をより強く持つようになる。96年、救命救急センター開設。県下3番目の救命救急センターとなる。名神高速・国道に隣接した立地条件であることから、救命救急センターを受診・救急搬入される疾患は交通外傷が多く、わが国初の高速道路における交通事故・外傷の統計である「名神高速道路に於ける交通災害統計」(中嶋重雄名誉院長による)は、交通行政上にも貴重な資料として評価を受ける。その後地域の救急病院としての役割を果たすだけでなく、地域の整形外科医療の中核を担い徐々に体制の充実を図ってきている

★04年6月、現在の新病院への移転に伴い救命救急センターの設備も新しくなり、原則的には軽症から重傷までのすべてに対応してきたが、滋賀県湖南地域で唯一の3次救急指定病院のため交通事故や高所からの転落などの重度な救急疾患・労働災害・手足の開放粉砕骨折のほか、骨盤骨折・脊椎脊髄損傷などの重度で生命にかかわる多発外傷例を優先的に受け入れている

★救命救急センターにおける診療について、日勤帯は救急担当医また当直帯は当直医が初療を行った後、当科オンコール制にて急性期整形外科疾患の24時間対応に努めている。近年、日勤帯以外に受診される方・直接歩いて救急受診された方(Walk-in:ウォークイン患者)の中に緊急性の低いウォークイン患者が増加してきた。その結果救命救急センターの本来の業務である緊急性を有する患者さんの対応に支障が生じてきたことから、ウォークイン患者さんに対する救急部看護師によるトリアージ(重症度判定)システムを09年11月に導入し対応している。また、脊椎脊髄疾患に対し日本脊椎脊髄病学会(http://www.jsrs.jp/)の指導医資格をもった2人の指導医(吉岡部長、竹下副部長)のうちどちらかが、平日の外来診療に当たっている。

症例数

年間手術件数は03年714例、04年824例、05年880例、06年925例、07年970例、08年1,097例、09年1,027例と年々増加している。04年の内訳は、骨折が430例、人工骨頭挿入術17例、人工関節置換術(膝・股関節)28例、脊椎・脊髄82例、関節鏡手術(靱帯再建術を含む)74例、手の外科89例、その他104例であった。09年では、骨折が466例、人工骨頭挿入術38例、人工関節置換術(膝・股関節)100例、脊椎・脊髄172例、関節鏡手術(靱帯再建術を含む)74例、手の外科91例、その他86例であったことから、以前より多くを占めていた骨折症例の他に、脊椎手術や人工関節など慢性疾患も増加している。なお、骨折手術には、脊椎や骨盤骨折など重度な外傷も含まれている。外来手術室があることから日帰り手術も積極的に行っている

変形性関節症=従来から保存的加療を第一選択として行っているが、現病院には整形外科専用のクリーンルームが備えられ、より安心できる環境の下での手術件数は増加傾向を示している

脊椎疾患=日本整形外科学会(http://www.joa.or.jp/)から出版されたガイドラインに記されたEBMに沿った治療を基本として、さらに京都府立医大整形外科脊椎班の方針を加え、保存的治療から手術療法まで行っている。主訴や神経学的所見から、MRIなどの画像診断の裏付けの下に診断し、個々のADL・社会復帰までの期間などを考慮し治療方針を決定している。腰椎椎間板ヘルニアに対しての治療として、選択的神経根ブロックなどを含む保存的治療・手術治療(顕微鏡視下:Microscopic、内視鏡視下:MED)のいずれにも取り組んでおり、適応に応じた治療法を選択している。なお、従来若年者の保存療法が無効な腰椎椎間板ヘルニアにのみ適応を選び自費にて行っていた経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)は、健康保険が適用されないため現在は行っていない。

医療設備

MRI、CT、RI、骨密度定量装置(DEXA)、電気生理学的検査機器、クリーンルーム、手術用顕微鏡、MED用内視鏡、関節鏡など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

救命救急センター

分野

救急医療

特色

地域医療支援病院として地域住民の安心を確保すべく、第3次救急医療施設として、重症者、紹介患者、救急車の100%受け入れを目標にしている。救急科専従医2人を中心に、病院併設型の利点を生かして全スタッフとの緊密かつ迅速な連携により、高度な救命救急診療を24時間体制で提供する。入院ベッド数は集中治療室8床(脳卒中ユニット4床、CCU2床)を含む30床。地域災害医療拠点病院であり屋上ヘリポートを有し、DMAT隊員は13人で派遣実績がある。

症例数

09年度の受け入れ患者総数は24,822人で、このうち3,389人が入院し、救急車搬入台数は4,345台(応需率99%)であった。重篤患者は807人で、例数と治療成績は、院外心肺停止117例(65歳以下の社会復帰率10%)、Max.AISが3以上または緊急手術を施行した重症外傷243例(以下死亡率7.4%)、緊急内視鏡を行った消化管出血148例(0.7%)、来院時こん睡または開頭術・血栓溶解療法などを行った脳血管障害91例(7.7%)、緊急冠動脈造影を行った急性冠症候群90例(3.3%)、重症急性中毒29例(0%)、人工呼吸器を用いた重症呼吸不全24例(4.2%)、人工呼吸器または補助循環装置を用いた急性心不全15例(20%)、敗血症性ショック12例(25%)、血液浄化を行った急性腎不全・肝不全9例(11%)

多発外傷=救急科、外科、脳神経外科、整形外科が共同で初期から治療にあたり、放射線科医が緊急カテーテル塞栓術による止血術を実施する

脳血管障害=脳卒中センターを併設し、緊急開頭術、MRI、血栓溶解療法、緊急血管造影、血管内カテーテル治療、動脈瘤クリッピング術を実施する

心臓大血管疾患=初期から循環器内科医が参加し、冠動脈疾患では24時間迅速なカテーテル治療を行う。心肺停止例には適応があれば経皮的心肺補助装置や脳低温療法を用いて社会復帰を目指す

消化管出血=消化器内視鏡専門医による上部・下部緊急内視鏡下に止血術を積極的に行っている。また膵外傷に対する緊急ERCPが24時間可能

敗血症・薬物中毒・多臓器不全=各種緊急血液浄化を透析センターと連携して行う。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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