専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

山形県立中央病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

内科(消化器)

分野

消化器・一般内科

特色

山形県立中央病院は1897年(明治30年)に開設され、長らく市内中心部の県民の病院として親しまれていたが、01年に山形市北部郊外へ全面新築移転となった。県立救命救急センターと県立がん生活習慣病センターが併設された総病床数660床(緩和ケア病棟15床を含む)の総合病院である。内視鏡室は67年に開設され、内科消化器グループは山形県内における消化器内視鏡診療の草分け的存在である。日本医療機能評価機構Ver.5.0認定病院。日本消化器病学会専門医制度認定施設、日本消化器内視鏡学会認定指導施設、日本消化器がん検診学会認定指導施設、日本超音波医学会認定超音波専門医研修施設。http://www.ypch.gr.jp/

症例数

09年の年間内科外来延べ患者数約85,000人、内科入院延べ患者数約70,000人(消化器グループのみでの統計は出ていない)。上部消化管内視鏡検査約5,000件、下部消化管内視鏡検査約3,000件、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)約300件、超音波内視鏡検査約200件。県立救命救急センターを有するため緊急内視鏡も年間約300件以上施行している

上部消化管=当グループは胃がんの集団検診および胃がんの早期診断と内視鏡的治療において、山形県で中心的役割を果たしてきた。その伝統は今でも変わらず、早期胃がんに対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)に関しては78年7月の開始から1,100病変以上に施行し、粘膜内がんについては97.5%の治癒率である。現在でも国内学会のシンポジウムや国際学会に発表を続け、厚生労働省班研究の班員にも選ばれ評価されている。胃の内視鏡的粘膜切除においては、02年からはより大きな病変を対象とした内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を導入し、07年にはESD件数が従来のEMR(2チャンネル法)の件数を凌駕し、09年はEMR 59件、ESD 99件、計158件であった。当科では胃がん治療ガイドラインの絶対適応病変はEMRへ、適応拡大病変はESDへとすみ分けを行っている。消化性潰瘍に対するピロリ菌の除菌療法も豊富な経験を有し、当グループが山形県臨床ヘリコバクターピロリ研究会の事務局として02年の市民公開講座を開催した。また除菌による胃がん予防の可能性に関しては当グループの深瀬が08年5月に米国サンデイエゴの学会で世界に向けて発表し、同年8月にはその論文が英国の医学雑誌のランセットに掲載された(Lancet 372:392-397、2008)。最近では社会的ニーズの高まりとともに、経皮的内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の症例が増加している

下部消化管=大腸のEMRも04年には年間470件を超え、側方発育型腫瘍(LST)や早期がんがその30%を占めている。潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法(GCAP、LCAP)や、クローン病に対する新たな栄養療法の導入およびレミケード治療など、炎症性腸疾患(IBD)の治療に対しても積極的に取り組んでいる

化学療法=内視鏡的治療もさることながら、当グループでは消化器がんに対する化学療法(放射線化学療法CRTも含む)も積極的に施行しており、07年4月から念願の外来化学療法センターも開設され、化学療法は入院から外来へとシフトしつつある

肝疾患=肝がんのハイリスクグループであるC型、B型慢性肝炎の管理と治療が重要で、08年4月から両疾患のインターフェロン治療における治療費の補助が開始され、より積極的にインターフェロン治療に取り組んでいる。肝がんの局所療法においては、件数の増加と共にラジオ波焼灼術(RFA)がエタノール注入療法(PEIT)を上回った

胆膵疾患=内視鏡的十二指腸乳頭筋切開術(EST)や砕石術・採石術をはじめ、悪性疾患に対する細径プローブによる経胆管超音波検査(IDUS)および経乳頭的ドレナージ(ERBD)、経皮経肝的ドレナージ(PTBD)やメタリックステント(EMS)挿入術が行われ、患者さんの生活の質(QOL)の向上に貢献している。以上のように当グループは、臓器特異的専門分野を持ちながらも消化器疾患全般にわたり幅広く診療を行っている。

医療設備

ハイビジョン電子内視鏡システム、上部下部拡大内視鏡、経鼻内視鏡、超音波内視鏡(EUS)専用機とプローブ、ヤグレーザー、アルゴンプラズマ高周波発生装置(APC)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

当科では、原発性肺がんや転移性肺腫瘍などの肺悪性腫瘍の外科治療を中心に、縦隔腫瘍や自然気胸などの嚢胞生疾患、先天性疾患、胸壁腫瘍、膿胸などの炎症性疾患、胸部外傷など呼吸器外科全般の手術を行っている。また、外科治療以外にも気道狭窄に対するステント治療も行っている。当科では転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍などは主に胸腔鏡で手術を行っているが、原発性肺がんもすべての症例に胸腔鏡が使われており、低侵襲の手術を心がけている。また、術式も従来の肺葉切除中心から、腫瘍径2cm以下のリンパ節転移のない症例に対しては、区域切除等の低侵襲手術を行っている。当院はがんセンター、救命センターを併置した総合病院であるため、循環器合併症を有する症例や拡大切除が必要な症例にも対応可能。

症例数

年間手術総数は、03年時点では123例であったが年々増加し、09年では200例を超えた。また原発性肺がん手術例数も増加し、最近は年間80例前後の手術を行っている。手術術式では、縮小手術の頻度が増加しており、09年には肺悪性腫瘍手術の38%に行われている。手術成績は、リンパ節転移のない腫瘍径3cm未満(T1a、1b)では5年生存率が81%、3cm以上(T2a、T2b、T3)で66%であった。特に2cm以下に限ると5年生存率は86%であった。また、当科では独自のフォローアップ・プログラムを作成し、再発を早期に発見し適切な対応をとるよう努めている。09年の縦隔腫瘍は13例で胸腺腫、胸腺がん、重症筋無力症が7例を占め、また嚢胞性疾患は30例を数えている。

医療設備

64列MDCT、MRI、ガンマナイフ、SRT、レーザー、超音波内視鏡、胸腔鏡、縦隔鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

成人心疾患、先天性心疾患、大血管、末梢血管の心臓血管外科ほぼ全般を、通常の手術治療対象として行っている。特化している分野を持つわけではなく、待機・緊急に柔軟に対応している。地域の拠点病院の一つであり、救命救急センターを持つため、全体の比率としては急性大動脈解離・胸部大動脈瘤に対する大血管の比率が大きい。また、緊急対応の面から動脈瘤破裂の症例が集まりやすい状況にある。県内で最も循環科カテーテル検査を多く行っており、また冠動脈弁疾患治療も実施している。緊急手術対象も多いが、積極的手術介入も比較的安定した成績を維持している。

症例数

例年の心臓血管外科手術症例は年間200~250例で、そのうち120~130例が心大血管手術である。各疾患の内訳は狭心症・心筋梗塞後の冠動脈バイパス術40例、弁膜症に対する弁置換・弁形成術45例、基部弓部を含む大血管手術30~40例、先天性心疾患10~20例である。過去2年間に単独冠動脈バイパス手術後の手術死亡はなく、弁膜症手術例での手術死亡は感染のコントロール不良な人工弁感染に対する再弁置換のみであった。大血管では胸腹部置換、心筋梗塞合併・破裂性大動脈解離に手術死亡を認め、さらに高度ハイリスク患者に対する成績向上の余地を残すと考えられるが、全体としておおむね良好な手術成績を維持している。末梢血管症例は80例前後で、うち40~45例が腹部大動脈瘤である。瘤破裂手術到達例は年間2~3例ほどで、成績は良好である。他、閉塞性動脈硬化症に対する人工血管移植は、循環器内科によるPTA(血管拡張術)と連携しながら行っている。

医療設備

シネアンギオ2室、血管造影2室、CT 2台、MRI、IABP(大動脈内バルーンパンピング装置)、PCPS(経皮的人工心肺補助循環装置)などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

当院は都道府県がん診療連携拠点病院の指定を受けている。また救命救急センターも併設、ヘリポート、山形県のがんセンター、周産期母子センターを有する、ベッド数660床の山形県を代表する病院である。

症例数

外来患者1日平均70人、手術年間件数450件。前立腺全摘出術83件、膀胱全摘出術10件、前立腺肥大症に対する内視鏡手術40件、膀胱腫瘍に対する内視鏡手術100件

★特に前立腺全摘術は毎年80例ほど行っており、山形県全土より依頼される例が増えてきている。また、膀胱がんに対する膀胱全摘出術も増加しており、尿路変更は腸を使っての新膀胱作成、回腸導管造設術を主に行っている。また、高齢でも膀胱全摘術が必要となる方が多く、そのような方には腹膜を完全に残す逆行性膀胱全摘術と尿管皮膚瘻術を行っており、手術翌日より食事開始可能で、高齢の方や、種々の合併症を持った方々にも膀胱全摘出術が可能となっている。膀胱がんについては膀胱温存療法を行ってきたが、長期にみれば膀胱内再発や転移を起こすので、早期に膀胱全摘出術を行うべきである

★外来がん化学療法室15床、化学療法認定看護師を擁しており、前立腺がん患者さんの再発、転移を有する膀胱がんや腎盂尿管がんに対しての抗がん剤治療を主に外来で行っている

★緩和ケア病棟を15床有しており、がんの終末期の患者さんを受け入れている。緩和ケア認定看護師を擁し、緩和ケアチームと共同で、がん治療の初期の段階から終末期までの治療に対応している

★救急外来では尿路結石の患者さんが多く、ESWLとレーザーを用いた軟性尿管鏡の治療を行っている。セカンドオピニオンは星副院長が対応している(予約制、保険対象外)。これまで15人の要望に応じた。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、ESWL、リソクラスト、軟性尿管鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

形成外科

分野

形成外科

特色

山形県の中核病院として救命救急センター、NICU(新生児集中治療室)、GCU(継続保育室)、MFICU(母体・胎児集中治療室)、緩和病棟を併設し、地域がん診療連携拠点病院として機能している。頭蓋骨早期癒合症、眼瞼下垂、唇裂口蓋裂、小耳症、漏斗胸、臍ヘルニア、多合指症等の先天奇形、顔面骨の骨折、広範囲熱傷、乳がん切除後の乳房再建、矯正歯科と連携し顎変形症、心臓手術後の縦隔炎、術後瘢痕ヘルニア、皮膚腫瘍、腋臭症、血管腫に対する硬化療法、レーザー治療、太田母斑等の色素性疾患に対するレーザー治療等を行っている。

症例数

最近5年間における平均入院手術数は340件、外来手術は432件。内訳は、主に新鮮熱傷手術19件、顔面外傷184件(顔面骨骨折25件)、唇裂口蓋裂10件、手足の先天異常・外傷70件、母斑血管腫良性腫瘍174件、悪性腫瘍およびその再建27件、顎変形症10件、レーザー治療207件、褥瘡難治性潰瘍15件

★鼻骨骨折は外来手術で、ボクシングなどによる眼窩下壁骨折では、できるだけ骨移植を行わず整復するようにしている

★乳房再建は、主に自家組織の広背筋皮弁、腹直筋皮弁にて行い、乳頭乳輪再建を術後1年で行っている

★レーザー治療、外傷熱傷処置、小手術等の疼痛管理に、積極的に静脈麻酔を行っている

★顔面手足関節等の局所特殊領域の熱傷の処置手術をはじめ、広範囲熱傷は、初期の輸液管理、早期手術、瘢痕に対し一貫して治療を行っている。

医療設備

色素レーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、超音波診断治療、手術用顕微鏡、手術用内視鏡、MRI、3DCT、ガンマナイフ、重症熱傷治療ベッド、熱傷用バスなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児科

分野

小児医療

特色

当科は山形県および山形市の中核病院の小児科で、スタッフは小児グループが4人、新生児グループが4人。小児の各種疾患の診断治療、未熟児新生児医療、小児救急医療、小児保健活動などを幅広く行っており、特に新生児医療と循環器医療に力を入れている。小児救急医療は、救命救急センターが365日24時間体制で対応しており、初期対応は当直医か救急医だが、小児科専門医が毎日院内に当直しており、随時対応している。10年4月に総合周産期母子医療センターが開設され、新生児医療がさらに充実した。山形大学医学部小児科、宮城県立こども病院などと協力して各医師の専門分野のレベルアップを図り、小児医療の質の向上に努めている。総合病院としての強みを生かし、手術が必要な外科、耳鼻咽喉科、眼科、形成外科、泌尿器科、脳神経外科、心臓血管外科などとの協力体制も整っている。また当院は臨床研修指定病院となっており、毎年14人ずつの前期研修医を指導し、2人の小児科後期研修医を育てている。

症例数

外来患者数は1日平均60人で、救命救急センターの時間外小児科患者数は年間3,000人(うち約10%が入院)である。一般小児の病床は20床で年間入院数は900~1,000人。呼吸器感染症が45%、消化器疾患が15%で、他に伝染性疾患、気管支喘息、尿路感染症、腎疾患、血液疾患、神経系感染症、心疾患、川崎病などを対象としている。血液・尿などの検体検査の他に、超音波・CT・MRI・内視鏡などの画像検査を積極的に取り入れ、早期診断・早期治療・早期退院に努めており、平均入院日数は5日となっている

未熟児新生児=渡辺(真)、饗場、内田、渡辺(哲)の常勤医4人と2人の後期研修医が担当。新生児病棟はNICU 9床、GCU 12床で年間入院数約150人。体重1,000g未満の超低出生体重児を代表とする早産児、呼吸器疾患、循環器疾患、神経疾患、感染症など新生児に関する疾患をすべて対象とし、県内全域、また時には他県からの新生児、母体搬送(産婦人科にて)も受け入れ、山形県の新生児医療の中心としてがんばっている

乳児健診=新生児グループの4人の医師が担当。一般乳幼児の1カ月、4カ月、8カ月検診の他に、新生児病棟を退院した乳児たちのフォローアップ、育児指導、発達評価などを行っている

循環器=藤山、鈴木が担当。先天性心疾患、不整脈、川崎病などの診断治療・フォローアップを行っており、年間新患者数120人、心エコー検査400件、心臓カテーテル検査20~30件、心臓血管外科での小児手術は新生児も含め20~30件である

免疫・アレルギー=今野が担当。免疫不全、自己免疫疾患、食物アレルギー、気管支喘息などの診断、治療を行っている

消化器疾患=柏原が担当。急性肝炎、消化性潰瘍、大腸ポリープ、炎症性腸疾患などに対し、超音波検査、CT、上部・下部内視鏡などの検査と治療を行っている

低身長=藤山が担当。成長ホルモン分泌不全性低身長、SGA(低出生体重児)性低身長の検査と成長ホルモン治療(約25人)を行っている。

医療設備

CT、MDCT、MRI、シンチグラム、カテーテル検査、各種超音波検査、内視鏡検査などが可能な設備を整えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

眼科

分野

眼科

特色

当院は網膜硝子体疾患と特殊な白内障症例、および加齢黄斑変性が患者の多くを占める。また緑内障などの慢性疾患も多い。県の中枢的な総合病院としての特徴を生かし、全身管理の必要な眼疾患では他科と十分な連携を行っている。

症例数

09年度の外来患者数は12,730人、初診患者数1,207人、紹介状持参の患者率は47.6%であった

★09年度の手術総数は948例。内訳は白内障484例、網膜復位術43例、硝子体手術191例他、網膜光凝固術等230例であった

★白内障手術は、病院の体制が日帰り手術に対応していないので、全例2泊の入院で施行している。ぶどう膜炎やアトピー性皮膚炎合併例、若年性など特殊な白内障例および他院からの紹介が多い

★網膜剥離は、症例に応じて強膜バックリングと硝子体手術を選択しているが、いずれも2泊程度の入院期間となっている

★硝子体手術は全例小侵襲手術で施行しており、2~3泊の短期入院となっている。増殖糖尿病網膜症、黄斑円孔、黄斑上膜、網膜静脈閉塞症が多い

★網膜剥離、細菌性眼内炎、外傷など緊急を要する疾患は、直ちに入院のうえ手術を施行する体制となっている

★09年度の加齢黄斑変性に対する抗血管新生療法(ルセンティス・マクジェン)は174例であった。

医療設備

白内障手術装置シグネチャー、硝子体手術装置アキュラス、硝子体観察装置オプティフレックス、前眼部・後眼部OCT、蛍光・ICG眼底カメラ、マルチカラーレーザー、ERG、ハンフリー視野計などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

糖尿病内分泌代謝科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病および内分泌疾患患者の入院診療を主に行っている。入院はクリニカルパス(パス)を用いて均一で質の高い医療を提供している。地域の診療所だけではなく病院との連携は密接である。糖尿病学会認定教育施設、内分泌学会認定教育病院、内科学会認定教育病院。http://www.ypch.gr.jp

症例数

糖尿病内分泌代謝科は院内外から紹介されたインスリン治療が必要な患者の入院治療を主に行っており、入院患者数は年間120~130人。糖尿病教育は医師・看護師・薬剤師・検査技師・栄養士でチームを作り共同して実施している。院外から紹介の糖尿病患者は、治療と教育が同時進行のためパスは3週間に設定している。外科患者の周術期の血糖コントロール、循環器内科の冠疾患、消化器内科の肝疾患、消化器外科や呼吸器内科の入院・外来化学療法中の血糖コントロールを行っている。また、周産期母子医療センターの発足とともに、糖尿病妊婦が増加している。したがって、糖尿病単独での入院よりも、他科の入院患者を共同で診療している場合の方がはるかに多い。内分泌での入院患者は副腎腫瘍や副腎性高血圧患者が多く、副腎パスでの入院は年間約50人であり、偶発腫、褐色細胞腫、原発性アルドステロン症、クッシング症候群などが診断されている。他には下垂体腺疾患、インスリノーマなどの症例もある。甲状腺疾患では腫瘍は外科の担当であり、機能異常を担当している。外来患者数は糖尿病約500人。退院患者の逆紹介率は60%台である。個人栄養指導は予約制、集団栄養指導は毎週水曜に実施。

医療設備

MRI、CT、超音波診断装置(甲状腺、頸動脈・腎動脈、腹部、心臓)、核医学診断装置、血圧脈波検査装置、骨密度測定装置。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

内科(血液)

分野

血液内科

特色

急性・慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍に対して化学療法、造血幹細胞移植療法、分子標的療法や再生不良性貧血に対する免疫抑制療法などエビデンス(科学的根拠)に基づいた治療により治癒を目指している。

症例数

通院患者数は月間約500人。入院患者は常に40人ほどで、年間延べ入院患者は約200人である。主な疾患は急性白血病40例、慢性白血病5例、悪性リンパ腫70例、多発性骨髄腫25例、再生不良性貧血5例、骨髄異形成症候群5例

★急性白血病は、高齢者の比率が高く無菌室を利用し、完全寛解率は約80%である

★悪性リンパ腫は、当初入院して治療を行い、その後外来化学療法を行っている

★多発性骨髄腫は、新規薬剤の導入が進んでいるが、治癒が得られにくく、新たな治療法と自己末梢血幹細胞移植の組み合わせにより、治療効果の改善を目指している

★慢性骨髄性白血病は、分子標的療法による外来治療が中心である

★病棟には7床の無菌病室があり、年間20例ほどの造血幹細胞移植(主に末梢血幹細胞移植で同種移植と自家移植はほぼ同数)を行っており、09年からは臍帯血移植も可能になった。最近では高齢者を中心としてミニ移植が増加している。疾患は様々であるが、09年7月までに施行された移植症例の5年生存率は同種移植で66%、自家移植で75%。

医療設備

無菌看護管理加算算定可能な無菌病床7床。輸血部に末梢血幹細胞採取装置や細胞処理室、臍帯血も保存できる冷凍保存装置を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

当脳神経外科は、救命救急センター、がん・生活習慣病センター、周産期母子医療センターなどを併設している県の基幹病院における脳神経外科として、急性期脳卒中から脳腫瘍、困難な手術、小児神経外科疾患、外傷まで幅広く、24時間対応できる体制を整えている。

症例数

09年の入院患者数は654人。手術件数は血管内治療を入れて237件。主な開頭手術は、脳腫瘍摘出術が46件、動脈瘤クリッピング術24件などである

★緊急開頭手術のみでなく、緊急血管内手術にも対応できる体制を整え、くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)の治療も、開頭クリッピングと血管内治療の適否を検討し、症例により最も適切な治療法を選択している。これにより、開頭術のみの時に比べ、治療可能年齢が上がっている

★脳腫瘍に対しても、摘出手術はもとより、放射線化学療法、ガンマナイフ定位放射線治療などを併用した総合的治療が提供できる体制を整えている

★膠芽腫に対しての化学療法は、標準治療のテモダール療法に加え、セカンドラインの治療として、ニドラン(ACNU)高流量動注化学療法等も積極的に行い、3年以上有意な生活を送っている方もいる

★手術に際しては、頭蓋底外科手術の手法、ナビゲーション、術中モニタリング等を駆使してより安全、確実な手術を目指している。

医療設備

MRI(f-MRI)、マルチスライスCT、RI-SPECT(脳血流シンチグラフィー)、3D-DSA、神経ナビゲーション、術中神経モニタリング、神経内視鏡、定位脳手術装置、超音波吸引装置、放射線治療装置(リニアック、ガンマナイフ)などを完備している。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

乳腺外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

乳がんと甲状腺腫瘍の診断と治療にあたっている。セカンドオピニオンも受け入れている。エビデンス(科学的根拠)に基づいた医療の実践を心がけながら、外来化学療法の導入や、緩和医療の面も充実を図り、個々の患者へ、安全で最適な医療を提供できるよう努力を続けている。

症例数

乳がん検診の二次精査機関。デジタルマンモグラフィや、マンモトームも整備し、正確な診断を迅速にできるよう心がけている。当院の初発乳がんの取り扱いは約150例。このうち約7割は乳房温存術を行っている。温存が困難な症例には、当院の形成外科と連携して乳房再建も行っている。また、センチネルリンパ節生検も行い、腋下リンパ節郭清を省略する症例も増えている。一方、腫瘍径の大きな場合は、全身薬物療法を術前に施行して腫瘍を縮小させ、乳房温存術の可能性を高めるようにしている。最近10年間の10年生存率はI期96.9%、II期82.3%、III期64.4%である。また再発例に対しても、生活の質を落とさず、かつ、より延命を図ることに努めている。再発例の治療成績は、近年の薬物療法も奏効し50%生存が約5年と良好となってきている。その他、乳がん治療をより円滑にできるよう、常勤する病理医、放射線科医、看護部、薬剤部などと十分連携をとりながら、チーム医療を積極的に実践している。さらに、地域がん診療連携拠点病院として、地元の医療機関や一般住民に対して情報提供やネットワーク推進を図りながら、地方でも決して劣らない、質の高いがん医療が提供できるように努力している。

医療設備

MMG、US、CT、シンチグラフィー、MRI、PET(他施設依頼)、放射線治療装置(リニアック、ガンマナイフ)、マンモトーム他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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