専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

山形済生病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科(消化器一般外科)

分野

消化器・一般外科

特色

がんについてはもちろん、急性胆嚢炎の早期手術など、ガイドラインに基づいた標準的な治療を基本としている。PET-CTやカプセル内視鏡など、県内で唯一の診断装置を備え、院内がん登録、キャンサーボード(複数の診療科の専門家によるがんの検討会)、化学療法のプロトコール(抗がん剤の投与法、量、期間などがあらかじめ決められた手順のこと)登録制度、外来化学療法室など、がん診療体制を整備している。緊急手術への対応も迅速に実施している。

症例数

年間の手術件数は胃50~60例、大腸60~70例、乳腺40~50例、肝胆膵20~30例、胆石50~70例、ヘルニア80~120例、痔30例等

がんのStage(病期)別術後5年生存率は、胃がん=IA(98.5%)、IB(92.9%)、II(74.0%)、IIIA(49.8%)、IIIB(51.0%)、IV(3.2%)。結腸がん=I(80.1%)、II(80,4%)、IIIa(78.1%)、IIIb(53.7%)、IV(10.2%)。直腸がん=I(94.2%)、II(85.7%)、IIIa(58.6%)、IIIb(33.4%)、IV(12.6%)。乳がん=I(95.3%)、IIA(85.1%)、IIB(66.2%)、IIIA(90.9%)、IIIB(68.6%)。急性胆嚢炎での早期手術率80%。

医療設備

PET-CT 2台、MRI 2台、ヘリカルCT 2台、DSA 2台、核医学検査、カプセル内視鏡、各種電子内視鏡、超音波内視鏡、アルゴンビーム凝固装置、超音波、RFA(ラジオ波焼灼装置)、高気圧酸素治療などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

当院は山形市の北部に位置し、地域の基幹病院として急性期疾患を中心に幅広く地域医療を担っている。当科は、多彩な呼吸器疾患に迅速かつ的確に対応すべく、日夜努力を行っている。比較的稀な呼吸器疾患に遭遇することもあり、可能な限り確実な診断に基づく治療を行うことを第一の目標としている。

症例数

年間入院患者数は約450人。内訳は肺がんや胸膜中皮腫などの悪性疾患が38.7%、肺炎を中心とする感染症が22.9%、COPDなどによる慢性呼吸不全の急性増悪が8.1%、間質性肺炎・肺線維症が5.6%、自然気胸が3.5%、気管支喘息やアレルギー疾患が4.2%など

★呼吸器疾患は、的確な画像診断が極めて重要である。この点、当院ではCT、MRIそれにPETを導入し、積極的に利用し診療を行っている。特に肺がんの診療ではPETは必要不可欠となっている

★呼吸器疾患診断目的のため、気管支鏡検査は重要であるが、当院では診断の確実性を目指し、極細径気管支鏡を頻用している。複雑に分岐する気管支を病巣まで短時間で到達できるように、コンピューターを利用した気管支鏡ナビゲーションシステムを導入している。肺の末梢病変への的確なアプローチが可能となり、同時に迅速細胞診を行うことで、診断の精度は確実に上昇している。また胸膜炎例では、局所麻酔下胸腔鏡を実施し正確な治療に結びつけている

★呼吸器感染症、気管支喘息、COPDなどは学会の提唱しているガイドラインを基本に、それにエビデンスの確立した新たな知見を追加し治療にあたっている

★呼吸不全例に関しては、呼吸リハビリを積極的に施行し、必要に応じて在宅酸素療法を組み入れている。

医療設備

PET 2台、CT 2台、MRI 2台、気管支鏡ナビゲーションシステム。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

当科では、患者さん一人ひとりに最新かつ最良の医療と安心を提供することを基本理念とし、成人の心臓、大血管から末梢血管までの循環器系疾患、肺がんを中心とした呼吸器疾患の手術を行っている。

症例数

09年の手術総数は299例。その内訳は、心大血管82例、末梢血管158例、肺・縦隔41例、その他18例であった

★心大血管の内訳は心疾患28例、胸部大動脈瘤11例、腹部大動脈瘤29例、閉塞性動脈硬化症10例、その他4例であり、心疾患ではACバイパス19例、弁置換・形成が9例であった。また、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤では、カテーテルを用いたステントグラフトによる治療を積極的に行っており、胸部大動脈瘤の55%(6/11)、腹部大動脈瘤の62%(18/29)でステントグラフト移植術が行われた

★末梢血管158例の内訳は、急性動脈閉塞12例、閉塞性動脈硬化症23例、末梢動脈瘤5例、その他8例であり、下肢静脈瘤が110例であった。閉塞性動脈硬化症を代表とする下肢の慢性動脈疾患では、カテーテルによる治療と手術の組み合わせが積極的に行われている

★肺・縦隔41例の内訳は、肺がん24例、気胸9例、その他8例であった

★手術死亡率は、心大血管2%、末梢血管0%、肺・縦隔0%であった

★また、手術症例には入らないが、静脈疾患として下肢深部静脈血栓症とそれに伴う肺塞栓症の治療も数多く扱っている。

医療設備

MRI、MDCT、PET-CT、血管造影、核医学検査などがあり、すべてPACS(画像情報管理システム)により、電子カルテと連動している。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

整形外科

分野

整形外科

特色

当院は2次救急告示病院で災害拠点指定病院でもあり、地域に貢献している。また病院機能評価Ver6を東北で第1番目に取得した。整形外科常勤は14人在籍し、うち13人が整形外科専門医である。股関節・膝関節・脊椎・手・足・肩関節・スポーツとそれぞれ専門を有し、高度な医療を提供している。特に人工股関節・人工膝関節が多く、その手術件数は全国でも5本の指に入る。クリニカルパスもいち早く導入し質の高い医療を目指している。

症例数

08年度は、外来新患者数6,524人、外来数は1日169人、入院1日平均96.7人。手術件数は1,704件、月平均142件であった

股関節外科=院長が股関節専門であったことにより伝統的に股関節患者が多い。小児から変性疾患、外傷・関節リウマチまで多岐にわたる。特に人工股関節は多く278件(東北1位)であった。再置換も40件と多く、同種骨を用いて骨の回復をねらう高度な技術を有する。その他寛骨臼回転骨切り、キアリ骨盤骨切り、棚形成、大腿骨骨切り等、骨頭温存手術も行っている

膝関節外科=変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷、スポーツ外傷、関節リウマチと範囲は広い。人工膝関節は339件(東北2位)であり、その1/4は両側同時手術を行っている。MIS(最小侵襲手術)テクニックを導入しており、出血も少なく両側同時の場合のみ術前貯血自己血を利用する。鏡視下前十字靭帯再建も52件と多い。関節鏡視下の手術も得意としており、半月板縫合・切除を合わせて136件であった

脊椎・脊髄手術=椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、後縦靭帯骨化症、脊髄腫瘍、外傷等守備範囲も広い。手術件数は185例。特に椎間板ヘルニアには、いち早く内視鏡下椎間板摘出術(MED)を取り入れ、術後8日で退院可能となっている。さらに、最近では経皮的内視鏡下椎間板摘出術(PELD)を局所麻酔で行い、術後1日で退院できるようになった

手・肘外科=日本手外科学会認定の研修施設であり、2人の手外科専門医が治療にあたっている。肘から指までの外傷、炎症、骨関節疾患、神経障害、血行障害、腫瘍を幅広く取り扱っている。手術件数は283件であった。手術に際しては小侵襲手術を心がけており、顕微鏡を用いた微小外科(マイクロサージャリー)の技術も駆使して治療にあたっている。骨折では装具を用いた手術以外の治療法も多く取り入れている

足の外科=足と足関節の外傷、骨関節疾患、神経障害、足部変形等を扱っている。また、数は少ないが、難治性の足部皮膚欠損、慢性潰瘍に対する手術治療も積極的に行って治癒を目指している

肩関節外科=上腕骨頸部骨折、反復性肩関節脱臼、腱板断裂、鎖骨骨折等の分野も幅広く行っている。反復性肩関節脱臼では、鏡視下手術も行っており侵襲も少なくなっている

大腿骨近位部骨折=高齢化に伴い患者数も増えている。当院では、よほどの合併症がない限り受傷当日に手術し、翌日より離床リハビリを開始している。高齢者は受傷後安静臥床が伸びるにつれ全身状態は低下し、深部静脈血栓・肺塞栓も頻度が多くなるからである。さらに当病院が属する村山地区には、12病院が参加する地域連携パスが存在する。術後2週間でリハビリ病院に転院し、切れ目のない連携ができている。以上のように各部門がそれぞれの専門医の下に、高度の医療が提供できているのが誇りである。

医療設備

PET-CT、MRI(1.5テスラ2台)、64チャンネルCT、RI、骨密度測定装置、無菌手術室2室、高気圧酸素など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

糖尿病内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病や高脂血症を中心に診療しているが、他にも高尿酸血症といった代謝疾患や甲状腺疾患などの診療を行っている。健康増進センター「めぐみ」を併設しており、健康運動指導士による個別の運動プログラムの提供と運動療法の実践を行っている(有料)。病院ホームページ;http://www.ameria.org

症例数

現在通院中の糖尿病患者数は1,300人、年間入院数は約200人。2週間の糖尿病教育入院コースでは、血糖コントロールのみならず合併症の検査も行っている。また、整形外科をはじめとする外科手術前の血糖コントロール目的の入院も近年多くなってきた。入院中は医師、管理栄養士、糖尿病療養指導士(看護師・薬剤師)、臨床検査技師がチームを作り、患者の個別指導にあたっている。月に2回の糖尿病教室では、糖尿病とその合併症についての基礎知識を学んでいただく他、栄養指導・服薬指導・フットケアについての指導も行っている。インスリン導入は主として入院で行っているが、症例によっては外来で導入する場合もある。近隣の医療施設とは地域連携パスを用いた病診連携を通じ、患者紹介も行っている。当院の糖尿病患者の会「なでしこ友の会」は会員数30人程度であるが、食事会・料理教室・そば打ち体験などを通し、患者間またスタッフとの交流を図っている。

医療設備

MRI、CT、PET-CT、超音波検査(腹部・心臓・甲状腺・頸動脈)、神経伝導速度、消化管内視鏡、カプセル内視鏡、気管支内視鏡、心臓血管造影、核医学検査、骨密度検査など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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