専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

佐久総合病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・一般外科

分野

消化器・一般外科

特色

長野県東信地区の中核病院における消化器外科として、食道から直腸肛門までの消化管および肝胆膵領域の悪性疾患を中心に、良性疾患である胆石、肛門疾患、小児および成人ヘルニアまで全ての消化器・腹部外科疾患の診療に携わっている。救命救急センターとの連携で急性腹症、外傷など救急医療にも24時間対応。日帰り手術センターでの日帰り・短期入院手術も積極的に行っている。

症例数

年間(2008年度)の手術件数は約1,350例で全身麻酔症例は約950例である。その内訳は悪性腫瘍では胃癌110例、大腸癌180例、食道癌16例、肝臓癌40例、膵胆道系癌20例などが代表的なものである。消化器疾患の診断と治療(手術、化学療法、放射線療法など)に関しては消化器内科、放射線科との協力のもと最善の治療法を選択している。良性疾患では胆石症約200例(腹腔鏡下180例)、鼠径・大腿ヘルニア292例(小児60例)、痔核など肛門疾患109例、急性虫垂炎86例などである

★消化管癌においてはその進行度に応じた手術術式を選択しており、食道進行癌では食道亜全摘に3領域郭清を、進行胃癌では胃亜全摘、胃全摘に2群リンパ節郭清を、進行大腸癌では3群リンパ節郭清を標準としている。一方、腹腔鏡下手術の導入にも積極的に取り組んでおり、手術創が小さく術後QOLの改善に役立っている。

★胃癌においては早期胃癌を中心に低侵襲・機能温存手術を目指し、腹腔鏡下手術(幽門側胃切除、胃全摘、幽門温存胃切除など35例)、胃部分切除、噴門側胃切除、神経温存手術などを取り入れている

★結腸癌や直腸癌に対しても、積極的に腹腔鏡下手術を行っている(結腸癌70例、直腸癌50例-低位前方切除、直腸切断術を含む)。下部直腸癌では肛門管温存目的に超低位前方切除(結腸-肛門管吻合)を導入することで、人工肛門造設によるQOL低下の患者が減少している

★肝胆膵領域では、肝切除(35例)は系統的肝切除(門脈形態に沿った肝葉切除から分画(門脈3次分枝)切除)を基本としており、肝辺縁部の部分切除症例には腹空鏡下手術(5例)を行っている。胆道、膵臓に関しては、正確な診断から導いた切離範囲をもとに癌陰性を目標に、膵頭十二指腸切除からHPD(肝切除+膵頭十二指腸切除)等(20例)を、また低悪性度腫瘍に対しては機能温存手術として、脾温存膵体尾部切除術、十二指腸温存膵頭切除術、膵横断切除術、経十二指腸的乳頭切除術等も施行している

★消化管良性疾患でも潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下大腸全摘術、消化性潰瘍穿孔に対する腹腔鏡下大網充塡術、急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除など、腹腔鏡下手術を積極的に取り入れている。肝胆膵の良性疾患では、胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術は県内でも早期から導入され、現在までに2000例を超えている。総胆管結石の合併に対しては内視鏡的乳頭切開術(EST)施行後、腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行している。また肝のう胞、脾臓摘出術に対しても腹腔鏡下手術を導入している

★肛門疾患では、痔核に対する結紮切除術、下部直腸粘膜環状切除術(PPH)に加え硬化療法も導入し、より低侵襲な日帰りおよび短期入院手術が可能となってきている。裂肛、痔瘻の手術も1泊2日入院で行っている

★日帰り手術センターを99年5月に開設し、これまでに施行した日帰りおよび短期入院手術症例は15,000例を超え、1年間の利用件数も約1,400件に及んでいる(2008年度)。またDPCの導入により当センターは外来検査センターを兼ねることになり、その利用件数は約900件である。消化器外科領域での日帰りおよび短期入院手術の対象は胆石症(3泊4日)、小児ヘルニア(日帰り)、成人鼠径・大腿ヘルニア(2泊3日)、肛門疾患(1泊2日)などで年間約500例である(2008年度)。現在日帰り手術センターは、3つの専用手術室、11ベッドを有する回復室を備え、患者さんの早期退院、早期社旗復帰などQOLの改善や在院日数短縮ばかりでなく、より安全で快適な手術が提供できるよう力を入れている。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、DSA、リニアック、鏡視下手術機器(ハーモニックII2台、リガシュア2台など)、超音波内視鏡、血管造影装置、ヤグレーザー、日帰り手術センターなど。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

形成外科

分野

形成外科

特色

佐久総合病院は東信地区の中心的病院であり、形成外科としては30年以上の歴史がある。当科では、患者さんや家族の訴えに耳を傾け、可能な治療法と予想される結果を具体的に説明し、納得が得られてから治療を行うという姿勢を大切にしている。治療法は安全で確立された堅固なものであることを基本としつつ、新しい治療法にも取り組んでいる。長野県では早くから熱傷治療に力を入れており、日本熱傷学会甲信地方会の事務局を置く。

症例数

外来新患者総数は年間約2,600人で、年間の手術件数は約500例。熱傷の患者数は多く、軽症から重症まで、1年間に受診される熱傷新患者総数は約300人である。ICUには熱傷専用ベッドを備え、24時間体制で重症熱傷患者の受け入れが可能である。また、顔面外傷や切断指に対しても24時間体制で対応している。日帰り手術にも積極的に取り組んでいる。主な治療内容は、顔面骨折に対する観血的整復術、顔面・手足の裂傷に対する縫合術、切断指の顕微鏡下再接着術、巻き爪・陥入爪の矯正治療と手術、体表面の良性腫瘍(ホクロ、脂肪腫、粉瘤)の切除、悪性腫瘍(皮膚癌、肉腫)の手術と再建、熱傷や外傷に対する局所療法と植皮術、けがや手術・熱傷などに起因した瘢痕・ケロイドの局所療法と形成術、口唇裂・口蓋裂の手術、耳の奇形(副耳、耳前瘻孔、小耳症)の手術、折れ耳の矯正治療、多指症・合指症の手術、漏斗胸、でべそや尿膜管遺残症の手術、乳房再建、褥瘡や動脈性・糖尿病性潰瘍に対する局所治療と手術治療、青アザ・シミに対するレーザー治療、ピアス、二重(ふたえ)や眼瞼下垂の手術、わきがの手術などである。

医療設備

Qスイッチ・CO2レーザー、超音波診断装置、CT、MRI、顕微鏡手術機器。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

長野県東信地域の産婦人科基幹病院として一般診療から高度医療・救急医療まで対応している。病院として地域癌拠点病院や地域周産期母子医療センターにも認定されている。産科ではハイリスク妊娠や母体搬送も多いが、より安全な妊娠分娩管理を目指し、ローリスク妊娠では自然分娩が原則、妊婦さんの持つ生み出す力を支えるよう心がけている。婦人科は良性・悪性疾患全般にわたり手術・化学療法・放射線療法等、患者さんのQOLを十分に考慮した治療法に努めている。不妊症医療も行っているが体外受精は行ってはいない。また鏡視下手術(腹腔鏡手術)はほとんど行っていない。人間ドックや施設内外での婦人科検診など福祉健康業務にも力を入れている。

症例数

2008年度1日平均外来患者数約111人、産婦人科病床数は産科40床、婦人科18床であるが、それ以上の入院患者となっている

★年間分娩数784件、うち帝王切開181件(23.1%)、多胎12件、単胎骨盤位35件(うち5件が経腟分娩)。助産師による妊婦個別指導や助産師外来も行っている。母乳育児援助も積極的に進めている。立会い出産も受け入れている。小児科との連携も密であり、異常分娩時や胎児仮死が疑われる場合の立会いは昼夜を問わず対応していただいている

★婦人科手術室手術(流産術や人口妊娠中絶術を除く)489件(悪性疾患89件)。近隣の婦人科の受け入れ状況の悪化のため悪性疾患は増加している。良性手術も子宮筋腫、腺筋症、子宮内膜症、卵巣腫瘍、子宮脱など鏡視下手術以外は対応している。悪性疾患では、患者さん中心の医療を心がけ、原則的に病名病状は伝えて監査結果や経過を共有し、患者さんと共に最善の治療法を心がけている。小口医長は婦人科腫瘍専門医・がん治療認定医でもあり、科として難しい症例にも対応し手術、放射線治療、抗癌剤などを組み合わせた集学的な治療を個別に進めている。手術時の出血の減少や周手術期の合併症の予防にも力を入れ、短期間の入院と退院後の生活への自然な移行を目指している。長野県内では信州大学病院に次ぐ悪性疾患の治療経験と、大学以上の良性疾患の経験を有している。セカンドオピニオンの希望や、セカンドオピニオンの受け入れも行っている

★不妊外来は1日数例にとどまっている。

医療設備

MRI、CT、骨密度測定装置、コルポスコープ、ヒステロスコープ、リニアック、放射線治療装置など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

小児医療

分野

小児医療

特色

地域に密着した保健予防活動、一次、二次医療を行っている。佐久地域の新生児医療の中心となっている。

症例数

1日の外来患者数は約100人、年間入院患者数約800人、年間新生児入院数約180人、年間救急外来受診小児患者数約4,000人。入院症例は急性胃腸炎、気管支炎、肺炎などの急性感染症が多いが、あらゆる分野の症例が集まる。最近は喘息を中心にしたアレルギー疾患患者の入院が増加している。神経性食思不振症などの入院が長期化する例があり、院内学級(中学校)での学習を進めながら治療を行っている。新生児室は在胎32週以後の低出生体重児の治療に対応できる機材はそろっている。小児科外来は午前中は一般外来で、午後は専門外来(予防接種=月・火、乳児検診=木、新生児フォローアップ=木、神経疾患=水・金)となっている。アレルギー外来は水午前中と水にアレルギー専門医によって診療が行われている。小児喘息の治療管理ガイドラインに沿った診療を行っている。児童精神外来(予約制)が火曜日にあり、神経性食思不振症、心身症、自閉症、多動注意欠損症などの相談に児童精神科医師が応じている。ほかに発達外来が2000年4月から開かれ、小児科医、児童精神科医、臨床心理士、PT、OT、STなどのスタッフが協力して発達に障害を持つ児の支援に当たっている。低身長、肥満、甲状腺疾患、糖尿病などの小児患者が養護教諭、開業医を通じて紹介されてくることも多く、年間40人以上の小児内分泌疾患を治療している。

医療設備

CT、MRI、SPECT、RI、DSA、ABR、アストグラフなど。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

東信地域の中核病院として機能。第一次~三次医療までを担っている。日本脳神経外科学会専門医訓練施設A項として、脳外科疾患全般の診療にあたっている。入院の時と同じまたは良くなって退院できるようにと心掛けている。脳ドックは「健康で長生き」を目指し、十分な説明時間を設け、健康意識を高めることに努力している。約200人の医師がいるが、各科の連携がスムーズであり、救急対応が迅速であることも当院の特色と考える。

症例数

年間外来患者数延べ約15,000人、入院患者数延べ約14,000人。2008年の手術件数193件。脳動脈瘤手術39件、脳腫瘍手術35件、脳血管吻合術2件、頸動脈血栓内膜剥離除去術3件、血腫除去術9件が主な手術である。未破裂動脈瘤手術、脳虚血性疾患手術(血管吻合術、血栓内膜剥離術)に関しては、今まで手術死亡0。手術に際して、当科ではほとんど帯状除毛で開頭手術を施行している。これにより、退院時には手術したことが分からず、かなり社会復帰を早めていると考える。また、短期的だけでなく、長期的にも頭を手術したと外見上分からないように、開閉頭に際して美容形成的な面でも努力している。

医療設備

CT 3台、MRI(1.5tesla)2台、DSA 2台、SPECT、リニアック照射装置、超音波メス、高圧酸素治療室、救命救急センター。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

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