専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

大牟田市立病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

大牟田有明地区の基幹総合病院として、良質で高度な医療を提供し、市民に愛される病院をめざしている。日本内科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会認定教育施設、日本肝移植研究会認定施設で、2003年に地域がん診療連携拠点病院に指定された。同時に消化器病センターを設置し、消化器系の癌の診断・治療に関しては、外科医、放射線科医、病理医とカンファレンスを行っており、セカンドオピニオンにも対応している。研究・研修では、抄読会、各種学会、臨床病理カンファレンス(CPC)、臨床がんカンファレンス(CCC)、院内学会、院外の各種研究会(消化器アーベントなど)に出席発表し、最新の情報を取り入れるようにしている。特にCPCとCCCは、医師会との共催にて、院外の先生方にも参加いただき、剖検例や手術例を中心に現在まで270回超を開催している。また、診療の標準化と、患者さんにわかりやすい医療を目指して、クリニカルパスを積極的に導入し、十分なインフォームド・コンセントに努めている。

症例数

当院は全科全領域電子カルテシステムで、24時間365日の救急体制も堅持している。その中で当科の病床数は111床、入院患者は年間約1,500人、平均在院日数は16.6日。年間検査件数は、上部消化管内視鏡2,500例、下部消化管内視鏡800例、消化管透視900例、腹部超音波検査3,200例、腹部血管造影(DSA)270例

★慢性肝炎:B型肝炎に対する抗ウイルス療法(ラミブジン、アデホビル、エンテカビル)、C型肝炎に対するインターフェロン療法(ペグインターフェロン、リバビリン)を行っている。自己免疫性肝炎(AIH)、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)などの特異な肝疾患の診断治療を行っている

★肝硬変・肝癌:慢性肝疾患を腹部超音波検査と肝癌腫瘍マーカーで重点的にフォローアップし、マルチ64列CT装置(年間3,900例)、MRI装置(EOB)、血管造影装置(バイプレーン・システム)アンギオCT、腫瘍狙撃生検にて、肝癌の早期発見や再発診断に努め、肝癌診療ガイドラインに基づいて、内科外科カンファレンスにて治療方針を決定している。高度進行肝癌に関しては、肝動脈リザーバー留置での動脈注入化学療法、2009年8月からは、分子標的治療薬(ネクサバール)の治療を開始している。肝動注抗がん剤の開発治験にも参加し、最新治療法の開発にも取り組んでいる。難治性腹水に対しては、腹腔-静脈シャント術を行っている

★胆のう、胆管、膵臓の疾患:診断にはダイナミック・ヘリカルCT、MRIでの胆管・膵管検査(MRCP)などの非侵襲的な検査に加え、積極的に内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、超音波内視鏡を駆使し確定診断に導いている。総胆管結石の治療には、内視鏡的乳頭切開術(EST)や胆管・膵管ドレナージ(ERBD、ENBD、EPDなど)と採石術で対応している。また、胆道悪性腫瘍に対しては、メタリック・ステント留置や腔内照射装置(RALS)などを積極的に取り入れ、さらに手術不能例には、経口と静脈投与の抗がん剤治療を組み合わせ、通院での外来化学療法を行っている

★上部消化管:早期がん(食道、胃)の内視鏡検査(通常検査、色素内視鏡、NBI拡大内視鏡など)、X線精密診断に努め、治療に関しては2006年より内視鏡的切開剥離法(ESD)を導入している。2009年には、止血・出血予防に優れた高周波発生装置(VI0300D)を導入し、年間50例以上を施行している。消化管出血に対しては、内視鏡的クリッピング、エタノール局所注射療法、アルゴンプラズマ凝固療法(AOC)を行っている。肝硬変に伴う食道静脈瘤の破裂、予防的治療に関しては、内視鏡的食道静脈結紮術(EVL)、同硬化療法(EIS)のほか、血行動態に応じて、内視鏡的静脈瘤造影+硬化療法(EVIS)や、バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(B-TRO)を積極的に施行している。小腸疾患に対しては、小腸内視鏡の導入を検討中で、小腸腫瘍、炎症性腸疾患の質的診断や、不明の消化管出血の診断治療に期待されている

★下部消化管:年間800例の内視鏡検査を行い、腺腫、早期癌の質的診断(通常内視鏡、色素内視鏡、拡大内視鏡など)につとめ、約80例の内視鏡的粘膜腫瘍切除術(EMR)/内視鏡的切開剥離術(ESD)を行っている。また、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の症例も多く、免疫抑制治療のほかに、治療薬レミケードを用いた抗サイトカイン療法や、透析での好中球除去療法を導入している。

医療設備

各種電子内視鏡、超音波内視鏡、コンピューター断層装置(CT)、MRI、血管造影装置(DSA)、アルゴンレーザー発生装置、パワードプラ超音波装置、対外照射装置(リニアック)、腔内照射装置(RALS)など。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

当院は有明地域における中核病院であり、日本脳神経外科学会専門医訓練施設(A項)、厚生労働省臨床研修指定病院、日本医療機能評価機構認定病院であるとともに、地域医師会には開放型病院として提供するなど、それらの責務に当院は24時間体制で救急疾患を含む全般的な脳神経外科疾患の診療、教育を行っている。

症例数

近年の年間平均新入院患者数608例、手術数は年間約200例を行っている。手術内容の内訳は脳腫瘍(年間約20例)、脳動脈瘤・脳動静脈奇形(年間30~40例)で、他は高血圧性脳出血、頭部外傷、脊椎脊髄疾患、機能的脳外科などに対し脳神経外科手術をほぼ全般的に行い、良好な成績を収めている。また脳血管内手術(脳動脈瘤に対するコイル塞栓術や頸部内頸動脈ステント留置術など)や神経内視鏡手術(水頭症に対する第3脳室開窓術、脳室内腫瘍生検術など)など顕微鏡下手術以外の脳神経外科治療も行っており、良好な成績を収めている

★下垂体腺腫などトルコ鞍部病変に対しては、近年より内視鏡下経鼻的経蝶形骨洞手術も行っている

★近年は手術の安全性を高めるために術中ナビゲーションシステムや術中モニタリングを用いた手術も症例によって行っている

★なお当院で技術的に未熟な面は近隣の専門医の援助を受けて診療を行っている。また、設備面の不足(ガンマナイフ、PETなど)のため対応できない症例については積極的に他施設への紹介も行い、またセカンド・オピニオンの依頼も行っている

★最近増加する脳梗塞患者に対し、抗血小板剤の薬効を測定しながら治療を行い、確実な再発防止に寄与している

★当地区は高齢化が進んでおり、最近では比較的高齢者に多い正常圧水頭症は近隣の神経内科と連携して精査、診断、治療を行っている。

医療設備

MRI(1.5T)、CT 2台(うち1台は64列マルチスライスCT)、脳血流測定装置(SPECT)、脳血管撮影装置(シーメンス社製)、ポータブルDSA、バイオクリーンルーム(クラス100)、放射線治療装置(リニアック)、定位脳手術装置、レーザーメス、超音波吸引手術装置(CUSA)、神経内視鏡(硬性鏡、軟性鏡)、血小板凝集能測定装置、脳幹誘発電位、脳波など。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

大牟田市立病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

大牟田市立病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。