専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

福岡大学筑紫病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科

分野

消化器・一般外科

特色

1985年7月福岡大学の第2病院として開設。福岡市の近郊、筑紫野地域の中核病院としての充実を目指し、2007年4月から福岡県地域医療支援病院指定を受けている。取り扱う病気は広く、主に消化器全般(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・直腸・肝臓・胆嚢胆管・膵臓・脾臓)、肺・縦隔、乳腺および甲状腺です。内科、病理部と協力し、手術適応症例や内科治療に抵抗する症例に対し外科治療を行っています。特に、直腸と炎症性腸疾患は開院以来得意とする分野で、全国的な評価を得ています。

症例数

【がんの外科治療】

上部(食道、胃)消化管=2008年の食道癌手術症例は6例、胃癌手術症例は190例でした。食道癌は、全例胸腔鏡下に食道亜全摘術を行いました。早期胃癌に対しては胃癌治療ガイドラインに従い積極的に機能温存手術(腹腔鏡下胃切除術、幽門輪保存胃切除術、縮小手術)を取り入れています。進行癌の治療は、ガイドラインでは手術のほかに追加する治療に基準がないのが現状ですが、高度進行例では術前化学療法を取り入れ、癌の広がりを縮小した後に手術を行うこともあります

下部(結腸、直腸癌)消化管=2008年の結腸癌手術症例は73例、直腸癌手術症例は34例(腹腔鏡下手術21例を含む)でした。高度進行癌、直腸癌局所再発に対しての骨盤内臓全摘術や転移巣の切除など積極的治療を行う一方で、高齢者の割合が増加していることも踏まえて、腹腔鏡を用いた低侵襲手術や手術後の排尿・性機能あるいは肛門括約筋機能を出来る限り温存する方法(自律神経温存手術、肛門括約筋温存手術)を取り入れています。化学療法(抗がん剤治療)を含めすべての治療は、大腸癌治療ガイドラインを基準に治療しています

肝臓・胆のう・膵臓領域:肝臓=2008年の手術症例は年間27例、肝葉切除(肝臓体積の30%)以上の手術は12例、部分的な肝切除は15例でした。肝臓予備能が悪く、切除が不可能な症例に対しては、肝臓内科と連携し開腹下のラジオ波焼灼術も行っています。胆のうでは急性胆嚢炎などの良性疾患が大部分を占め、腹腔鏡下胆嚢摘出術は年間50例行いました。胆嚢癌、胆管癌などの悪性疾患に対する治療は、膵臓悪性疾患や肝臓癌の治療技術を駆使し行っています。膵臓=2008年の手術症例は年間10例でした。膵臓癌は早期診断・確定診断が困難な病気で、一般的な手術に加え化学療法など集学的治療を行っています

肺・縦隔=呼吸器外科部門における年間症例数は約80例でこのうち約30例に肺悪性腫瘍に対する手術を行っています。内視鏡を用いた痛みの少ない手術を積極的に行うことで術後の生活の質を保ち、早期の社会復帰を目指しています。他院との連携に関しては、毎月1回、近隣の医療機関や開業医の先生方と呼吸器疾患勉強会を開催しており、紹介や手術後の経過を報告し、患者さんにとってより安心でより優しい医療を受けていただく機会を増やすように鋭意努力いたしております

乳腺・甲状腺=手術症例は年間20例前後です。治療ガイドラインに沿って手術内容を説明し、治療を行っています。【炎症性腸疾患(IBD)の外科治療】クローン病、潰瘍性大腸炎が多いため、狭い意味ではこの二つを炎症性腸疾患と総称します。内科的治療が主体となる疾患ですが、内科的治療の無効症例、肛門病変は外科治療の対象となります。この炎症性腸疾患に対する外科治療は当科の特徴のひとつで、日本でも有数の症例数があります。年間手術症例数はクローン病腸管病変が40~50例、肛門病変が50~60例、潰瘍性大腸炎が10~15例です。 内科的治療で新しい治療法が開発され効果を上げていますが、内科的治療だけに固執すると、病状が複雑化し悪条件での手術になる場合があり、治療にあたっては内科と外科の連携が大切です。

医療設備

各種電子内視鏡、超音波内視鏡、CT、MRI、血管造影(DSA)、鏡視下手術装置、TEM、超音波外科吸引装置、ハーモニック・スカルペル、リガシュアー凝固切開装置など。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科のすべての疾患に対応できるようにしているが、特に泌尿器科癌の治療、尿路変更術の改善など、QOLを重視しながら悪性腫瘍の進行に応じた効果的な治療を行っている。

症例数

07、08年の合計の入院数は707人。うち前立腺癌143人、膀胱癌112人、腎細胞癌28人、前立腺肥大症21人、腎盂尿管癌17人などであった

★前立腺癌は、年齢、病期を参考に手術、放射線、内分泌療法、抗癌化学療法を行うが、早期癌は手術(勃起神経温存可能)か放射線、進行癌は内分泌療法か抗癌化学療法、高齢者は内分泌療法を行う

★膀胱癌は表在性は内視鏡手術、浸潤癌は膀胱全摘(勃起神経温存可能)を行い、膀胱全摘後の尿路変更術は尿道温存できる時は自然排尿型尿路変更術、できない時は尿管皮膚瘻術か回腸導管を選択している。特に尿管皮膚瘻術はこの5年間で41人に行い40人にチューブレスに成功と他の施設にない成績をあげているが、これは腸管を利用しないため術後の回復が早く、高齢者でも安全に手術を行えるメリットがある

★腎細胞癌は腫瘍が小さくて腎温存が可能であれば、腎部分切除術を行い、腎温存が不可能である小腫瘍は腹腔鏡を利用して手術を行い、大きい腫瘍では開腹手術を行う

★07、08年の主な手術の合計は、経尿道的膀胱腫瘍切除86例、前立腺全摘除54例、膀胱全摘26例(尿路変更術は尿管皮膚瘻18例、自然排尿型4例、回腸導管4例)、根治的腎摘除18例(うち腹腔鏡利用11例)腎部分切除8例、腎尿管全摘除15例、経尿道的前立腺切除21例、前立腺被膜下摘除9例などであった

★07、08年の死亡例は、初診時進行例の腎癌、膀胱癌各2例、前立腺癌1例であった。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、血管造影、カラードプラ超音波。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

小児科

分野

小児医療

特色

周産期を除く概ね15歳までの小児疾患の診療を行っている。一般的な診療に加え、血液検査、CT・MRIを含む画像診断、脳波等の生理検査の施行、他の専門科との連携を図りながら診療ができるという大学病院ならではの診療体制が整っている。神経、発達・心理、アレルギー、内分泌、循環器、血液の専門外来を午後に設置している。

症例数

2008年度の外来患者総数3,126人(新患38.5%)、平均通院回数2.6回、入院患者延べ数は1,491人、平均在院日数6.6日。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

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