専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

公立陶生病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

当院は瀬戸市、尾張旭市、長久手町を設立母体にした公立病院で、「地域の皆様に親しまれ、信頼され、期待される病院をめざします」という基本理念の下に、急性期医療・救急医療を担う地域基幹病院として、1年を通じて24時間受診できる当地域唯一の2次医療機関としての役割を果たしている。また、地域がん診療連携拠点病院に認定され、癌の予防、診断、治療等に関わる専門的、学際的または総合的な臨床研究の成果の他に、科学的知見に基づく適切な癌にかかわる知識や技術普及に努めている。癌相談支援室・セカンドオピニオン外来を開設・充実させ、緩和医療・外来癌化学療法にも力を注いでいる。患者さんとの信頼関係に基づくチーム医療、安全な医療の実践、地域の医療機関や関連諸機関との連携を基本的な姿勢として地域完結型医療を目指している。

症例数

★胆・膵の検査は、10数年前までは閉塞性黄疸に対する標準的治療はPTCD(経皮経肝的胆道ドレナージ)であり、その後に胆道鏡を用いた検査・治療を行っていた。90年代の胆道鏡検査数は年に100件を超えたが、現在は年に10件を超えなくなっている。超高齢化社会になり、抗凝固剤・抗血小板製剤等を服用している患者さんも数多く、閉塞性黄疸には非観血的検査・治療であるERBD(内視鏡的逆行性胆道ドレナージ)を標準治療としている。胆石例にはEPBDを中心とした総胆管結石砕石術を数多く行っている。予後が期待できる小さい膵臓癌、隆起型胆嚢癌の発見のために超音波検査士の指導を強化し、精密検査として超音波内視鏡を用いて、確実な診断・評価を行っている。胆嚢結石の標準的治療が腹腔鏡下胆嚢摘出術に変ったので、ESWL(体外衝撃波結石破砕装置)は膵臓の結石など特殊な例に限られている。腹腔鏡下手術の手技の発達、適応の拡大が進み、急性胆嚢炎に対して入院期間の短縮、患者さんの負担の軽減などを考慮した治療の選択を行っている

★消化管の検査では、患者数の増加に合わせて大腸内視鏡検査を充実させている。特に便鮮血反応でチェックされた紹介患者さんに対する下部消化管の第一の検査を注腸検査としていたが、これも高齢者の増加で注腸が困難な例が多く、スタッフ、備品の充実を図り、第一に選択する検査を大腸内視鏡検査として検査数の増加と地域の病診連携に応えるようにしている。また胃癌の治療では、ハイビジョン対応のモニターとジェットの上部消化管内視鏡を導入し、ESD(内視鏡的粘膜下層切除術)を積極的に行っている。小腸病変の診断のためにカプセル内視鏡を導入した。画像の評価・診断の教育を名古屋大学医学部消化器教室に依頼している

肝臓=肝疾患拠点病院に認定された。C型肝炎、B型肝炎の治療に積極的に取り組んでいる。大学との共同研究の成果をもとに、インターフェロン(INF)治療を中心により効果的な治療法を求めて診療を行っている。肝臓癌についてはラジオ波治療(RFA)を積極的に行っている。肝硬変に伴う食道静脈瘤に対する予防的治療(EVL+EIS 46例)も積極的に行っている

★消化器内科ベッド数74床。年間入院患者数約2,000人。外来患者数約24,000人。年間の症例数を列記する。消化器内視鏡検査数約7,000(うち大腸内視鏡検査数1,875)。腹部超音波検査数7,000人

消化管疾患=ヘリコバクター・ピロリの除菌は年間100人を超え、すべての例に菌の培養と感受性検査を施行してから除菌を行い、服薬指導、禁酒・禁煙を徹底することで90%を超える除菌率になった。胃癌の内視鏡的粘膜切除はEMR+ESD 56例であった。食道癌、胃癌、大腸癌の手術困難例で消化管の狭窄・閉塞例には消化管ステント留置術(34例)を、また胆管癌、膵癌による閉塞性黄疸症例には胆管メタリックステント術(22例)、胃瘻造設術(132例)を行った。胃瘻の交換は6カ月ごとで年100例を超える。

医療設備

MRI、64列CT、カプセル内視鏡、ハイビジョン対応内視鏡システム、超音波内視鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

循環器科

分野

循環器科

特色

病院の病床数は716床で、循環器内科は53床である

★循環器科の第一の特徴は、治療に対する積極的な取り組みの姿勢が挙げられる。患者の安全を最優先にしながら積極的に治療を行っていく姿勢は、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患は当然であるが、不整脈のカテーテル治療、心不全に対する機械的補助の使用、外来での高血圧治療に至るまで貫かれている。心筋梗塞や狭心症に対しては、可能な限りカテーテル治療を行う治療方針を採っているが、心機能の悪さや年齢による制限は一切設けていない。また不整脈治療の分野では、発作性心房細動をはじめとした多くの不整脈には、カテーテルアブレーションによる根治術が第一選択になっている

★第二の特徴は、紹介患者や初診の患者に対して、当日中にあらゆる検査を済ませて結論を出すスピードである。採血、心電図、胸部レントゲン、心エコーなどの一般の検査は当然であるが、動脈瘤に対する造影CT、狭心症に対する冠動脈CT、検査や心臓カテーテル検査、頸動脈エコーや頭部のMRIなども、すべて当日行って結果の説明までも当日に行われる。毎日専門医が3~4つの診察室で外来を行っている。新患として受診したその日に、冠動脈の精査から心機能の評価まで、必要な検査をすべて受けて帰宅可能である。専門外来は心臓だけではなく頚動脈、腎動脈、下肢動脈まで調べる動脈硬化外来としても機能している。先に述べたように、心臓カテーテル検査は入院の必要がない外来カテが主流で、カテーテル治療(PCI)も1泊である。PCIでは積極的に薬剤ステントを使用しており,その使用率は85%以上である

★特徴の第三は、急患に対する対応の速さで、急性心筋梗塞に対しては24時間体制で、来院から30分以内にカテーテルの検査や治療が行える。心房細動のアブレーションは積極的に取り組んでいるものの一つで、今や年間115件のカテーテルアブレーションの75%が心房細動に対するもので、成功率は99%を超えている。年間の紹介患者数は約1,700人で、近隣の医療機関からの信頼は厚い。病院の立地は名鉄瀬戸線と愛知環状線の交差する新瀬戸駅に近く、名古屋の中心地から30分で受診できる。そのため受診患者は、瀬戸市、尾張旭市、長久手町のみならず、春日井市や名古屋市内からも多い。11年から、循環器科や心カテ室などが入る新病棟の建築がはじまり、完成後にはさらに治療の充実が期待されている。

症例数

★10年度の年間検査件数は、心臓カテーテル検査が1,964件、心エコーが5,500件、冠血管内エコーが464件、ホルター心電図は1,020件、24時間血圧計が604件である。64列CTでの冠動脈CT撮影は2,025件で、これは全国的に見てもトップレベルの数字である。これらの検査結果は電子カルテ上で常に確認可能。特に心臓カテーテル検査は約25,000件を超える過去のデータがすべて保存されている。過去の心臓カテーテル検査の画像は、オンライン化によりどこでも即座に確認可能となっていて、日常診療で多いに役立っている

★狭心症や心筋梗塞などの治療は、カテーテル治療(PCI)が中心で、心血管インターベンション治療学会の指導医が術者か指導に当たり、10年度は545件(そのうち緊急が158件)を行った。全体の成功率は96.7%であった。心房細動をはじめ、上室性頻脈、WPW症候群などの不整脈のカテーテルアブレーションは115件で、成功率は99.1%に上る。ペースメーカーやICD(植え込み型除細動器)の植え込みは、合わせて88件。他に重症心不全患者へのIABP使用は136件、PCPSは5件であった。10年から、大動脈弁狭窄症に対するバルーン治療(PTAV)を開始し、11人が治療された。

医療設備

ICU(8床)、心臓カテーテル装置2台、64列MDCT、MR I2台、心エコー装置4台、IABP、PCPS、ホルター心電図、心臓リハビリなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

腎・膠原病内科

分野

腎臓内科

特色

腎炎、ネフローゼ症候群、膠原病による腎障害の診断および治療や、保存期慢性腎不全・血液透析・腹膜透析を行っている。また敗血症などの重症症例における急性腎障害に対し、急性血液浄化療法を積極的に行っている。

症例数

外来通院中の慢性腎臓病患者数550人、血液透析患者100人、腹膜透析患者20人。血液透析導入は年間60人、腹膜透析導入は年間1~2人、腎生検:年間30件、シャント手術:年間120件、シャント血管拡張術:160件、CHDF(持続的血液濾過透析)年間35~40人、 PMX-DHP(ポリミキシン吸着療法)年間20人

★慢性腎臓病の管理に重点を置き、血圧の厳格な管理、食事療法、腎保護剤の適切かつ積極的な使用、貧血の是正、電解質バランスの維持に加え、腎臓病教室を通じて病気に対する理解と自己管理法を指導することで腎機能低下を確実に抑えている

★05年から慢性腎不全の集中的な管理を目的とした専門外来を開設し、クリニカルパスを使用することで治療内容を統一し、心臓・血管合併症に対する定期的なチェックも実施している

★腎臓病教室は02年4月から開設、腎臓内科医師、看護師、管理栄養士、臨床工学技士および医療ソーシャルワーカーにより、多方面からの情報提供ならびに指導を行っている。この教室参加により腎機能だけでなく、貧血、栄養状態および心臓などの合併症予防に有効であることを科学的にも証明した

★腎生検については、必然性を十分吟味し、大きな合併症はない。出血性合併症のリスクの高い症例では、泌尿器科との連携で低侵襲(負担の少ない)の開放腎生検という方法を選択している。

医療設備

血液透析38床、MR、MDCT、血管撮影、腎シンチ、持続的血液濾過透析装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

神経内科

分野

神経内科

特色

広く神経内科領域の疾患の診断治療にあたっている。脳血管障害(脳梗塞を中心に)は、超急性期(血栓溶解療法)から急性期の診療を中心に行っている。特殊外来として「もの忘れ」および「頭痛」外来も週2回開設。

症例数

神経内科の外来患者数は1日平均75人、全入院患者数は年間約850人。ベッド数は44床、平均在院日数は約16.5日である

★脳血管障害は入院患者数約350人と最も頻度の高い疾患。入院と同時に短時間で諸検査を済ませ、正確な診断を基に急性期の適切な薬剤選択を心がけている。発症から3時間以内であれば血栓溶解療法(rt-PA)も行う。脳梗塞の危険因子の評価を踏まえ、慢性期の適切な治療薬の決定を行い、回復期リハとの連携も速やかである

★変性疾患・末梢神経疾患・筋疾患等においては、各種検査を多面的に行い、迅速な診断・治療を心がけている。パーキンソン病・脊髄小脳変性症をはじめとする各種変性疾患は正確な診断と適切な薬剤選択を、ギラン・バレー症候群等には免疫グロブリン大量療法および免疫吸着の選択、顔面けいれん・痙性斜頸に対するボツリヌス療法など、多彩な神経疾患の診療を行っている

★睡眠障害例では、適宜終夜ポリグラフを行い、各種睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群、むずむず足症候群、周期性四肢運動症、レム睡眠行動障害など)の診断と治療を行っている

★頭痛および認知症の診断・治療も特殊外来を開設し行っている。

医療設備

CT、MRI、MRA、SPECT、脳血管撮影、64列CT、頸動脈エコー、経食道心エコー、脳波、末梢神経伝導検査、筋電図など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

尾張東部地域の中核病院で瀬戸市、尾張旭市、長久手町を主な医療圏とし、救急患者を積極的に受け入れるべく、1年365日24時間態勢で脳神経外科専門医が待機しており、緊急手術にいつでも対応できる。

症例数

09年の外来患者数は8,024人、入院患者数は375人。手術件数は180件。内訳は、脳動脈瘤手術31件、脳腫瘍22件などであり、常勤医に血管内治療医が加わったことにより血管内手術が26件と増加傾向である

★脳動脈瘤の治療は、症例ごとに血管内治療専門医と検討の上、クリッピング(開頭術)と血管内コイル塞栓術のうち、より安全で確実な方法で行っている。脳虚血に対する手術(頸動脈内膜切除術、頸動脈ステント留置術、頭蓋外内バイパス術など)は、神経内科との合同検討会で手術適応を決めている。内頚動脈狭窄症に対する治療は、頚動脈内膜切除術が7件、頚動脈ステント留置術が12件となっており、より適切な治療を選択して行っている。下垂体腫瘍に対する経鼻手術は全例内視鏡で行い、脳出血に対する血腫除去術も症例によっては内視鏡を使用している。脳腫瘍の手術はナビゲーションを用い、また必要に応じて術中モニタリング(SEP、MEP、ABR)を使ってより安全に行うようにしている。悪性脳腫瘍の補助療法については、名古屋大学脳神経外科の治療プロトコールに従って治療を行う

★個々の患者さんにとって総合的に最善と思われる治療を、合併症を最小限にして行うよう心がけている。

医療設備

CT3 台(うち1台は64列マルチスライス)、MRI(ファンクショナルMRI、トラクトグラフィー可)、ガンマカメラ(脳血流SPECT、腫瘍シンチ、脳槽シンチ)、脳血管撮影装置(3DDSA)、定位脳手術装置、神経内視鏡(硬性鏡、軟性鏡)、術中ナビゲーションシステム、手術用超音波吸引装置、術中超音波診断装置、放射線照射装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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