島田市立総合医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

島田市立総合医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

当院は島田市および周辺の基幹病院であり、当科は呼吸疾患全般の診療を行っている。肺炎、肺癌、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患などの一般的な疾患からアレルギー疾患やびまん性肺疾患まで幅広く診療を行っている。10年度にはこの地区では初めてとなる超音波内視鏡を導入し、積極的に穿刺細胞診を行っている。また呼吸器外科との連携もよく、肺癌や気胸などの手術や、胸腔鏡や縦隔鏡による外科的生検もスムーズに行われている。結核病棟も有している。

症例数

09年の呼吸器科(呼吸器外科も含む)年間外来患者数は26,116人で、年間入院患者数は延べ1,872人であった。入院患者の内訳は、呼吸器感染症852例(肺炎、気管支炎、胸膜炎、抗酸菌感染症など)、腫瘍性疾患694例(肺癌、縦隔腫瘍など)、間質性肺炎217例、慢性閉塞性肺疾患193例、気管支喘息96例、その他気胸、胸部外傷などほぼ全域にわたっている(重複あり)。09年の気管支鏡検査は406件であった。救急外来からの入院患者も多い

★肺炎はガイドラインに基づいた適切な抗生剤治療を中心に治療に当たっている

★肺癌は化学療法、放射線治療などの標準治療を行っている。分子標的治療も遺伝子検索の結果に基づき積極的に行っている。緩和医療も同時に行い、患者本位の治療を心がけている

★気管支喘息はガイドラインに基づき吸入ステロイドを中心に治療を行い、症例によっては抗IgE抗体療法も行っている

★びまん性肺疾患は、高分解能CTや気管支鏡検査などを行い、診断がつかなければ胸腔鏡下肺生検を行い、正確な診断とガイドラインに基づいた治療を行っている

★慢性閉塞性肺疾患については、禁煙外来診療を含めた生活指導に始まり、ガイドラインに準じた薬物療法や急性増悪時の管理、また重症例については在宅酸素療法や在宅人工呼吸などの導入も行っている。

医療設備

CT 2台、MRI、DSA、核医学検査、気管支鏡、リニアックなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

呼吸器内科医8人(他研修医数人)と共に診療にあたっている。肺癌の患者さんは、気管支鏡検査などで診断を確定し、必要に応じて超音波内視鏡やビデオ縦隔鏡も利用して病期診断を行って、手術のほか放射線治療や化学療法を組み合わせて治療を行う。

症例数

年間手術数は109例(09年1月~12月全身麻酔)。内訳は肺癌46例(鏡視下 23例)、自然気胸、嚢胞性肺疾患等25例(同 25例)、縦隔、胸壁腫瘍7例(1例)、転移性肺腫瘍6例(5例)、気管支拡張症など炎症性疾患2例(0例)他

★I・II期の肺癌(肺外への進展や肺門縦隔リンパ節転移がない)の患者さんには積極的に鏡視下(胸腔鏡下)肺葉切除を行っている。従来5~6cmの小開胸創からの直視と鏡視を併用していたが、10年8月から完全鏡視下の手術に移行した。直視では立体視ができるが、鏡視は2次元であり立体的に肺を動かして操作しやすい平面を作る必要がある。これまで助手は術者の視野(直視)では手術を見られなかった。しかし、完全鏡視下手術では術者と助手は同じ視野で手術をすすめられる。助手の効果的なアシストが容易になり手術の能率が向上した。III期以上の進行肺癌症例には、まず放射線治療や抗癌剤治療を行い、奏効例に対して手術を行うこともある。10年11月にコンベックス走査式超音波気管支鏡(EBUS)を導入した。抗癌剤治療前後の縦隔リンパ節の検査が容易になり、進行肺癌治療奏効例の中から手術を行って治癒を目指せる患者さんが増えることを期待している

★開胸術では、以前から胸郭や胸郭横隔膜運動を温存する方針で手術を行っている。肋骨骨折を避ける、骨折したり切断した肋骨を修復する、閉胸では肋間神経圧迫を避ける、損傷した横隔神経を再建するなどである

★手術前に外来で術前呼吸訓練指導を開始する。肺気腫などの合併疾患の治療を徹底し、最善の状態で手術に備える。術後は排痰のためにしっかりと咳嗽ができるように、疼痛対策として麻酔薬の傍脊椎持続注入を行う。看護師が主になって排痰や呼吸介助の理学療法を行うが、理学療法士が介入することもある

★主な手術術式については標準的な治療計画(クリニカルパス)を立てている。手術翌日朝から食事を開始し、起立歩行を開始する。術前の十分な呼吸訓練、術後疼痛対策、呼吸理学療法と計画的治療によって、09年肺癌手術の術後在院は平均12日(鏡視下)、14日(開胸術)であった。しかし8割は術後5~8日であり、計画通りの経過であった。

医療設備

オリンパスハイビジョン胸腔鏡手術機器、ストルツビデオ縦隔鏡、オリンパス EBUS(コンベックス走査式超音波気管支鏡)、ヘリカルCT 3台(64列他)、MRI 2台、リニアック、RI(シンチグラフィー)、DSA(2室)、レーザー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

志太榛原地域では腎臓内科医が常勤している数少ない病院である。慢性糸球体腎炎・ネフローゼ症候群などの腎生検診断ならびに治療、糖尿病性腎症・保存期慢性腎不全の加療、さらに末期腎不全患者の血液透析・腹膜透析導入ならびに維持管理を行っている。

症例数

外来診察室には超音波診断装置を常備しており、適宜腎形態を確認することにより、迅速な超音波診断が可能となっている

★腎生検は尿所見・腎機能・年齢等を考慮し、適応のある患者に5日間の入院で実施しており、09年度は43人に施行した。十分な糸球体採取が診断には必須であるため、生検直後に顕微鏡で糸球体を確認し、十分量採取されていれば終了としている。また、基本的に全例電子顕微鏡的検討を加えており、正確な診断に努めている。活動型IgA腎症に対しては、パルス療法を含むステロイド治療を行っており、症例によっては、耳鼻咽喉科に扁桃摘出術を依頼している

★ネフローゼ症候群には、腎生検診断の上、ステロイドやシクロスポリンを中心とした加療を行うが、難治性の場合はLDL吸着療法を実施している

★保存期慢性腎不全には、腎不全進行抑制を目的とした降圧療法、食事療法、エリスロポエチン投与を行っているが、末期腎不全に至った場合は、患者・家族との話し合いの上、血液透析あるいは腹膜透析を選択してもらっている。09年度の透析導入患者数は血液透析40人、腹膜透析2人であった。血液透析の内シャント狭窄・閉塞に対する経皮的血管形成術(PTA)は09年度は34人に実施した。内シャント造設手術、腹膜透析カテーテル挿入術は外科にて施行されている。

医療設備

血液透析20床。持続緩徐式血液ろ過装置、血漿交換装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

整形外科

分野

整形外科

特色

地域の基幹病院として、専門医5人を中心に整形外科全般の治療を行っている。脊椎外科と関節外科を中心に、スポーツ外科・交通事故・労災事故などの救急外傷にも対応。少子高齢化に伴い、骨粗鬆症性骨折・変形性関節症・脊柱管狭窄症の症例が多くなっている。悪性腫瘍手術は行っていないが、整形外科的疾患を広範囲に扱っている。

症例数

平均在院日数は18.12日、平均入院数は70.95人/日、外来数104.36人/日(10年より紹介制)、09年手術は1,017件。出血が多いと予想される手術に対しては自己血貯血対応。骨欠損に対しては院内骨バンクによる同種骨移植可能。下肢手術の術後疼痛に対しては硬膜外カテーテル留置。麻酔科はリスクの高い症例に対してブロック麻酔対応可能。脊椎手術は顕微鏡下手術、膝前十字靱帯手術は自己膝蓋腱を利用(関節鏡視下手術も可能)。脊髄腫瘍はCUSAによる手術可能。手の外科ではマイクロもしくはルーペ対応可能。橈骨遠位端骨折のプレート固定は09年43例(デイサージャリー)。肩関節鏡手術(腱板断裂、肩関節形成術)可能。回復リハビリテーション病棟や療養病棟があり、術後症例などで利用している。緊急手術対応はスムーズ。高齢者の大腿骨近位部骨折は当日手術することも多く、抗凝固療法を行っていない限り3日以内の手術を行っている。術後・受傷後の肺塞栓症予防に弾性ストッキングやAVインパルスなどを使用している。

医療設備

電子カルテ、PACS(フイルムレス)、MRI(1.5T 2台あり。予約はほどんど1週間以内に可能で、緊急対応も可)、CT(高分解能HDCTを含めて2台あり、緊急対応可能)、DSA、エコー、シンチ、クリーンルーム、DEXA、末梢神経伝導検査、放射線治療、外来化学療法室(リウマチ生物学的製剤や抗癌剤など)。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

形成外科

分野

形成外科

特色

「自分や家族が受けたくない手術は行わない」という方針を貫いて診療に当たっている。一つひとつの切開、剥離、縫合という基本的技術を大切に、愚直に実行することで総合的に好結果を生み出そうという姿勢で診療および指導に当たっている。丁寧な説明により、手術前の患者さんの不安や疑問の軽減に努めている。

症例数

年間の手術件数は入院手術が約150例。外来手術が約300例。その他に太田母斑や老人性色素斑(シミ)に対して有効なQスイッチルビーレーザー治療を80例余り行っている

★全症例の半数余りは母斑・血管腫・良性腫瘍の切除とその再建手術となっている

★悪性腫瘍も、高齢化に伴い増加傾向で26例であった。再建方法は縫縮、局所皮弁、植皮、遠隔皮弁、遊離皮弁の中から患者さんのQOL(生活の質)に配慮して比較的安全性の高い治療法を選択している

★遊離皮弁による再建は3例であった。例年数件であるが、最近の4年間では全例で生着している

★眼瞼下垂症も増加傾向にあり18例に施行し、好結果を得ている

★常時受け入れではないが切断指再接合術も可能な限り行っており、生着率は現在78%である

★熱傷については、麻酔科の協力もあり早期手術が可能で、前年実績8例であった

★陥入爪には、ワイヤーによる矯正法も取り入れ、保存的治療を優先しているが、適応に応じてフェノール法を行っている。24例

★顔面骨骨折の整復術は7例に施行したが、顔面の骨切り術や骨延長術は行っていない。内視鏡手術、漏斗胸のNuss法も行っていない。純然たる美容外科も行っていない。

医療設備

Qスイッチルビーレーザーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児科

分野

小児医療

特色

島田市・大井川流域の中核病院。在胎28週以降の低出生体重児に対応。院内産科の他、開業産科からの新生児搬送も行っている。小児神経の電気生理学的検査はすべて実施可能。3人のボイタ法認定理学療法士がおり、運動障害児にボイタ法訓練を行っている。

症例数

外来は毎日3診体制で平均患者数は1日70人。午前は急性疾患中心で40~50人、午後の専門外来は20~40人。専門外来は10分野にわたっている

★小児科一般入院ベッドが39床、年間入院数は800~1,000人。呼吸器・消化器系の急性疾患が約80%を占めるが、GCUの児もおり、平均在院日数は約8日である。川崎病、血管性紫斑病、低身長検査の入院は年間10人前後、化膿性髄膜炎、腸重積、悪性疾患、腎炎、急性脳症、膠原病、代謝疾患なども毎年1~2人の発生がある

★周産期センターは11床、年間入院数が50~100人。極低出生体重児が年間約5人、IRDS・重症仮死などの呼吸管理が年間約10人。

医療設備

MRI、CT、骨密度測定、US、SPECT、放射線治療装置、誘発電位・筋電計(ニコレー社バイキング)、ビデオ脳波計(グラス社)等。小児用呼吸器6台を小児科で保有。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

当科の理念は、「患者さんや他の医療機関との信頼関係を大切にし、様々なニーズに応えられるよう、日々進化する診療科であり続けること」である。顎・口腔領域全般の疾患に対して診断と治療を行っているが、口腔外科的治療が主である。診療の基本的な考え方は、「安全で低侵襲の手術を過不足なく提供すること」である。そのための工夫や術式の改良は積極的に行っている。休日や夜間など時間外の緊急患者には、口腔外科的疾患であっても救急センターで救急科がまず対応するシステムをとっている。その他、2人の常勤歯科衛生士が、入院手術患者の口腔ケアや、外科、泌尿器科、整形外科での全身麻酔手術前後の口腔ケアを行っている。

症例数

年間初診数は約1,600例。他施設からの紹介がその約68%を占める。紹介の大半は埋伏歯などの歯牙萌出異常や位置異常である

★最近1年間の入院症例数は378例で、手術のための入院がほぼ全例を占める

★手術内容は、埋伏歯・インプラント・歯牙移植などの小手術294件、顎骨内嚢胞摘出術42件、口腔の良性腫瘍ないし腫瘍類似疾患摘出術10件、口腔悪性腫瘍摘出術(頸部郭清術含む)10件、顎変形症に対する顎骨形成術25件、顎顔面骨折に対する観血的整復術7件、大唾液腺摘出術1件、歯性顎骨骨膜炎・骨髄炎などに対する消炎手術3件などである

★下顎前突症に対する術式は口内法で下顎枝矢状骨切り術を行っており、独特の工夫を加えて、手術時間は60~90分、出血量は100ml以下で輸血なし、手術直後の下唇知覚麻痺発現率25~30%(約6カ月以内にほぼ全例消失)など低侵襲手術を実現しており、入院期間も7~9日程度まで短縮できている

★インプラント関連の手術は、インプラント埋入から骨造成(GBR、サイナスリフト、ソケットリフト、等)を主に行っている。全例にCT撮影、コンピューターによる3次元画像解析を行い、綿密な治療計画を立案し、安全に十分配慮した手術を行っている。手術は、静脈内鎮静法を併用した局所麻酔下で行い、安全かつ快適に行っていることから、患者様からも高い評価を受けている

★埋伏智歯抜歯術は、特に低位埋伏歯に対して安全かつ快適に行うため、1泊2日の短期間入院管理下で、十分な静脈内鎮静法を併用した局所麻酔下で行っている。この場合の、オトガイ神経または舌神経知覚異常発現率は0.5~1%程度である

★口腔悪性腫瘍に対する治療は、早期癌に対してはKTP/YAGレーザーを用いて低侵襲の手術を行っている。進行癌に対しては、可能な限り再発・転移を抑制することを念頭に置き、抗癌剤を使用し腫瘍縮小を行ってから手術を行っている。再建手術は、形成外科と協力し合って行っている。必要時には、放射線治療(リニアック)も行っている。

医療設備

X線CT、MRI、超音波診断装置、KTP/YAGレーザー、リニアック。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

島田市立総合医療センターを見ている方は、他にこんな病院を見ています

島田市立総合医療センターの近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。