専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

姫路赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

透析、腎移植以外の泌尿器科疾患全般を対象に高度な医療を提供している。患者の目線に立った医療を心がけ、医の倫理と博愛・人道の赤十字精神に基づき、十分なインフォームド・コンセント、セカンドオピニオン希望にも積極的に対応している。

症例数

外来患者数は09年度において平均約90人。手術件数年間636件。体外衝撃波結石破砕術は年間226件。主な手術としては根治的腎摘21例(うち内視鏡手術7例)、腎尿管全摘11例、膀胱全摘15例(うち自然排尿型腸管利用代用膀胱3例)、前立腺全摘34例、経尿道的膀胱腫瘍切除159例、経尿道的前立腺切除57例など。入院症例は尿路性器悪性腫瘍が中心であるが、尿失禁手術、腎盂形成術、停留精巣固定術まで幅広く対応している

★前立腺癌は、周辺自治体や医師会と連携した検診により、年々増加し、09年度は新患125人にもなった。治療は限局癌に対しては手術療法、外照射(3Dに準ずる)は当院で、また粒子線治療は兵庫県立粒子線治療センター、小線源治療は神戸大学、岡山大学、川崎医科大学にお願いしている

★膀胱癌に対しては、表在性のものは内視鏡的手術、浸潤性のものには膀胱全摘除術+回腸利用新膀胱造設術を基本とし、体力、基礎疾患に応じてカテーテルなしの尿管皮膚瘻術を選択している。また、再発時の抗癌化学療法、放射線療法などの集学的治療も行っている

★腎癌に対しては、4cm以下のものには腎部分切除を積極的に行っており、腎摘出術と同等の優れた成績を収めている。また腹腔鏡手術にも積極的に取り組んでいるが、現在は腎、副腎が中心である

★尿失禁手術にも93年より積極的に対応しており、現在はTVT手術、腟前壁縫縮術などを施行している。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、ESWL、リニアック、超音波診断装置、尿流動態検査装置など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

整形外科・リハビリテーション科

分野

整形外科

特色

整形外科全般にわたり診療しているが、中心は手術対象患者である。腫瘍、関節リウマチ、脊椎、股関節、膝関節に関しては上記の専門医師が外来診察から手術等の治療に至るまで診るシステムになっている。特に脊椎・関節(人工膝・股関節)手術においては地域の中核病院となっている。どちらの分野も手術には自己血輸血を活用している。原発性骨軟部腫瘍の診断・化学療法・手術だけでなく、転移性骨腫瘍の手術も積極的に行っている。関節リウマチに対しては外来薬物治療を中心として、生物学的製剤による治療や白血球除去療法(LCAP)、手術も行っている。どの分野に関しても最新の医療を提供できるよう努力している。

症例数

年間手術件数は600件前後

★脊椎に関しては変性疾患を中心に250例前後の手術を行った。脊椎のスタッフの増員により手術件数は年々増加している。手術対象となる疾患で最も多いのが腰部脊柱管狭窄症であり、次いで頸椎症性脊髄症である。最近は社会の高齢化と脊椎疾患に対する手術の理解の深まりにより、高齢者の手術が増加している。また骨粗鬆症による圧迫骨折に起因する脊髄症に対する手術も増加している。頸椎・腰椎由来の神経性疼痛に関してはペインクリニックと協力して保存的治療から手術治療まで行っている

★腫瘍の治療には積極的に取り組んでおり、原発性悪性軟部腫瘍も増加している。悪性骨・軟部腫瘍に対しては化学療法も手術も行っている。手術は切断ではなく患肢温存を基本にしている。また四肢の転移性骨腫瘍に対しても積極的な治療(人工関節置換や髄内釘固定)を行っている。転移性脊椎腫瘍の手術も年間20例ほど行っており、麻痺の回復率(歩行可能となる率)は約65%である。放射線治療は放射線科と協力して行っている。また兵庫県粒子線センターとも協力して治療に当たっている

★股関節の症例は09年は120例で、人工股関節置換術が108例を占めている。成人では変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、関節リウマチに対して人工関節置換術が行われている。現在、手術にはMIS(最小侵襲手術法)を取り入れており平均の皮膚切開は9cmである。また術後の脱臼を予防するために前外側進入法により手術を行っている。この方法による脱臼は2%で、従来の後側方進入法の7%に比べて改善している。手術には基本的に骨セメントを使わない方法を選択している。臼蓋形成不全症や、一部の大腿骨頭壊死症に対しては骨盤骨切り術や大腿骨回転骨切りも行っている。大腿骨頸部骨折に対する観血的固定術や人工骨頭置換術も行っている。新生児・乳児の股関節検診も行っており、股関節脱臼の早期発見、早期治療に努めている。保存治療(パブリックバンド)で大半の股関節脱臼は治療可能であるが、そうでないものに対しては観血的整復術や骨盤骨切り術を行っている。ペルテス病、大腿骨頭すべり症には装具療法や手術を行っている

★膝関節では、主として変形性関節症や関節リウマチに対して人工関節置換術(96例)を行っている。膝でもMISを採用しており、平均の皮膚切開は12cmである。手術にはセメントを用いている。07年度より大阪大学グループの共同研究としてX線もしくは透視画像による人工膝関節動態解析の研究に参加している。これにより、人工膝関節の動きがコンピューター上で見られるようになる。人工関節手術としては他に関節リウマチに対する人工肘関節置換術も行っている。人工股・膝関節手術も高齢化に伴って年々増加している

★リハビリテーション科は現在PT 6人、OT 3人、ST 1人で幅広い分野に対するリハビリ治療を行っている。

医療設備

MRI、CT、シンチ、リニアック、骨密度測定装置(DEXA)、無菌手術室。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

形成外科

分野

形成外科

特色

中播磨地域では最も古く(86年)形成外科を開設。口唇口蓋裂をはじめとして外表の先天異常、顔面骨骨折・顔面外傷、熱傷、良性、悪性皮膚腫瘍、アザのレーザー治療など形成外科が取り扱うほとんどの疾患を治療している。日本形成外科学会認定施設。http://www.hrc-hp.com

症例数

年統計(09年):新患数3,438人、入院患者数309人、手術件数1,190件(入院手術333件、外来手術857件、全身麻酔手術264件)。これら手術の内訳の主なものは、顔面骨骨折・顔面外傷146件、手足の先天異常・外傷106件、良性皮膚腫瘍576件、悪性皮膚腫瘍・その再建97件、眼瞼下垂手術48件、全身麻酔下レーザー照射65件、口唇口蓋裂22件

皮膚悪性腫瘍=基底細胞癌27件、有棘細胞癌6件、悪性黒色腫4件。手術を第一選択とし、症例により化学療法等を併用

アザのレーザー治療=太田母斑、異所性蒙古斑にはアレキサンドライトレーザー、単純性血管腫、苺状血管腫には色素レーザーを用いて治療。小範囲のものは、外来で照射する。乳幼児の広い範囲やまぶた周囲のアザの場合は、入院(2泊3日)のうえ全身麻酔下に照射する

ホクロ、シミ=原則としてレーザー治療。受診当日外来で施行

眼瞼下垂=年々手術件数が増加している。両側同時手術の場合は入院(2~3日)

顔面骨骨折=特に頬骨骨折では、可能な限り顔に傷跡を残さないような方法で行っている

顔面外傷等=救急疾患に24時間対応している。

医療設備

色素レーザー、アレキサンドライトレーザー、炭酸ガスレーザー、脱毛レーザー、赤外線カメラ(センチネルリンパ節の同定等)、SSP(skin perfusion pressure)測定装置など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

小児科

分野

小児医療

特色

姫路市を中心とする兵庫県中・西播磨地域の小児医療の基幹病院で、小児救急患者などの急性疾患患者をはじめとし、慢性疾患患者、ハイリスク新生児など幅広く小児疾患患者を受け入れている。姫路市の小児救急医療システムは、1次救急が「姫路市休日・夜間急病センター」で小児科開業医により行われ、後送病院として365日姫路赤十字病院が2次救急を担当している。溺水や脳症などの重症患者は麻酔科と協力してICUで人工換気療法や低体温療法などの集中治療を行い、外科疾患も小児外科や脳神経外科等と連携して数多く受け入れている。また、常勤の臨床心理士が心身症の児などへのカウンセリングを行っている。院内学級も併設され、長期入院児の学習の指導や精神的な援助も積極的に行っている。

症例数

外来患者数は1日平均約150人、入院患者数は年間約2,800人(小児病棟約2,300人、新生児センター約500人)。小児救急患者を急病センターと連携して積極的に受け入れており、入院患者の約半数が休日・時間外の入院である。小児病棟は50床で、プレイルームがあり保育士が常時勤務している。新生児センターは兵庫県地域周産期センターに指定され、NICU 15床を含む34床である。新生児専用救急車を有し、24時間365日体制で小児科医師と看護師が中・西播磨地域の産婦人科医院や病院産婦人科に出向いて分娩立ち会いや病的新生児の搬送を行っている

新生児=年間約500人の病的新生児が入院し、そのうち院外出生児は約230人である。また産婦人科にて切迫早産やハイリスク妊婦の母体搬送も受け入れ、年間約280人の低出生体重児の入院がある。新生児遷延性肺高血圧症に対する一酸化窒素吸入療法や低酸素性虚血性脳症に対する脳低温療法なども行い、地域の新生児死亡率の低下に寄与している。また、新生児センター内で長期入院児や予後不良児が家族とゆっくり時間を過ごせるよう、ファミリールームも設置している

感染症=年間1,000人以上の入院がある。肺炎・気管支炎などの呼吸器感染症が最多で、尿路感染症、腸管感染症などの入院も多い。化膿性髄膜炎は年間5~10例である

=ネフローゼ症候群、慢性腎炎、急性糸球体腎炎、溶血性尿毒素症候群などの入院加療を行っている。また年間およそ20人の腎生検を施行している

川崎病=毎年50人以上の入院があるが、ガンマグロブリン大量療法などの治療により、後遺症を残す児はほとんどない

免疫・アレルギー=吸入ステロイドの導入などの治療法の進歩によって喘息発作での入院は減り、年間200人前後である。また若年性特発性関節炎やリウマチ熱、全身性エリテマトーデスなどの入院治療やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどの外来治療も行っている

血液=日本小児白血病研究会(JACLS)に所属し、白血病の治療や特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血、血友病などの患児の治療を行っている。造血幹細胞移植を必要とする場合などは、神戸大学、兵庫県立こども病院と連携している

循環器=先天性心疾患、不整脈などの患児の診療にあたり、学校心臓検診の受け入れも行っている。心臓外科手術が必要な場合は、倉敷中央病院、岡山大学、兵庫県立こども病院と連携している

内分泌・代謝=成長ホルモン分泌不全性低身長症に対して、成長ホルモン補充療法を行っている。甲状腺疾患、思春期早発症、糖尿病、肥満などの治療や指導も多数行っている

神経・筋=てんかんの治療を中心として、ミトコンドリア病や筋ジストロフィーなどの児の在宅人工換気も施行している。療育が必要な児は姫路市総合福祉通園センターと連携している

心身症・心理=臨床心理士により不登校、摂食障害などの児のカウンセリングや心理テストなどを行っている。

医療設備

CT、MRI、SPECT、脳波、DSA、各種超音波検査、RIなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

耳鼻咽喉科全般の疾患、頭頸部悪性腫瘍から新生児~乳幼児難聴の診断、めまいの診断治療、アレルギー性鼻炎に対する手術等幅広く対応している。十分なインフォームド・コンセント、クリニカルパスの利用などにより、患者様に分かりやすい治療に努めている。

症例数

1日平均外来患者数約85人、入院患者数約20人。年間手術件数約400例

★慢性中耳炎に対する接着法による鼓膜形成術80例の穿孔閉鎖率は約80%

★頭頸部悪性腫瘍に対しては、早期例では放射線治療を主体に機能温存を図り、進行例では形成外科と共同で拡大切除+再建手術を主体に、放射線、化学療法を組み合わせた集学的治療を行っている。過去12年間に治療を行った頭頸部悪性腫瘍は628例。喉頭癌168例(疾患特異的5年生存率:全体86%、I期98%、II期89.2%、III期61.3%、IV期60.1%)、甲状腺癌97例、鼻・副鼻腔癌71例、中咽頭癌70例、舌癌62例、下咽頭癌40例、上咽頭癌33例、唾液腺癌24例である

★内視鏡下鼻・副鼻腔手術は年間約55例、声帯ポリープ等の喉頭微細手術は約56例、扁桃摘出・アデノイド切除術は約72例、唾液腺腫瘍摘出術は約20例、甲状腺腫瘍手術は約30例

★咽喉頭血管腫にはKTPレーザー光凝固術を行い、良好な成績を得ている。嚢胞性疾患には、適応に応じて手術以外にピシバニール注入療法も行っている

★突発性難聴、顔面神経麻痺例については外来、入院にてステイロイド点滴、麻酔科による星状神経節ブロックを行っている。

医療設備

月~金の午前。初診受付は午前8時30分~11時。MRI、CT、RI、リニアック、レーザー(KTP、YAG)、ABR、エコー、電子内視鏡、ENG。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

兵庫県西播磨地区の2次医療機関として、口腔外科を主体に診療を行っている。地域連携を重視し、院内の他科とともに口腔外科疾患に対応している。

症例数

09年初診患者数は4,522人、主な疾患は外傷276例、悪性腫瘍39例、炎症602例、顎関節疾患428例、抜歯依頼1,732例など。入院患者数は571例であった。09年1年間の中央手術室の全身麻酔手術件数は355例。紹介患者さんの受け入れを優先し、09年の紹介率は68%、逆紹介率は74%であった

★口腔癌は手術療法を主体に行っており、形成外科、耳鼻咽喉科、麻酔科とともに強力なチーム医療を行い、各種皮弁による再建でQOL(生活の質)の向上を目指している。症例により放射線治療、化学療法も行っており、他科との連携や一次医療機関との連携で術後の機能回復に対応している。最近の15年で行った口腔癌1次治療は388例で、舌癌の治療成績においては全体の5年生存率が88.8%であった。その内訳は、StageI:43例、II:54例、III:6例、IV:5例であった

★外傷には脳神経外科、耳鼻咽喉科、形成外科などとともにチーム医療を行い、重症歯性感染症には各科との連携で入院治療を行っている。また、埋伏智歯の4本同時抜歯や、歯性の顎骨病変に対しては全身麻酔下での入院手術も行っている。

医療設備

MRI、CT、シンチ、リニアックなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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