国立病院機構 姫路医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 姫路医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器科

分野

消化器・一般内科

特色

通常内視鏡はもちろんのこと、拡大内視鏡・超音波内視鏡などの特殊内視鏡も完備し、内視鏡を用いた消化器疾患の診断と治療を精力的に行っている。消化器外科との関係は良好で、内視鏡治療にこだわらず腹腔鏡手術を含めた最善の治療を個々のケースで検討している。

症例数

年間検査数は上部消化管2,800件、下部消化管1,500件、ERCP200件である

上部消化管=早期癌に対する内視鏡的粘膜切除術は年間約40例行っている。そのほとんどのケースに粘膜下層剥離術(ESD)を用いており、相対適応例にも施行している。食道静脈瘤に対しては結紮術と硬化療法を同時に行う治療法(EISL)を用いている。胃静脈瘤に対してはバルーン閉塞下逆行性閉塞術(B-RTO)を放射線科の協力のもと施行している。胃十二指腸潰瘍など、静脈瘤以外の消化管出血に対してはバイポーラ止血鉗子を用いた止血術を行っている

下部消化管=基本的にポリープ切除術は外来で行っている。良悪性の鑑別や癌の深達度診断に拡大内視鏡を導入している

胆膵内視鏡(ERCP)=診断はもちろんのこと、悪性胆道狭窄や膵仮性嚢胞など様々な疾患に対する内視鏡治療に積極的に取り組んでいる。総胆管結石はほとんど内視鏡的に治療しており、外科手術にまわることは少ない。悪性胆道狭窄に対してメタリックステントを用いたドレナージ術を行っており、これにより従来のプラスチックステントに比べ開存期間の延長をはかっている

超音波内視鏡(EUS)=消化管粘膜下腫瘍の診断や胆膵疾患の精査目的に積極的に行っている。06年から超音波内視鏡下針生検術(EUS-FNA)を導入し、従来の手技では組織の採取が困難であった領域においても成果をあげている。

医療設備

CT、MRI、カラードプラ超音波装置、電子スコープ(食道・胃・十二指腸・大腸・経口胆道スコープ)、超音波内視鏡(ラジアル型・コンベックス型・細径プローブ)、アルゴンプラズマ凝固装置(APC)。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

地域の中核病院として呼吸器疾患全般を診察している。特に肺癌・気管支喘息・COPD・呼吸不全・びまん性肺疾患・睡眠時無呼吸症候群に力を入れている。西播磨地方の呼吸器診療の中心施設であり、他病院からの紹介患者が多い。地域医師会との症例検討会を毎週月曜日に実施しており、27年以上継続している。

症例数

09年度の入院患者数は年間で42,572人、月平均外来患者数は約2,266人。内訳は肺癌・気管支喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)・サルコイドーシス・自然気胸・肺線維症・肺感染症・好酸球性肺炎・睡眠時無呼吸症候群などである。当科の特色として、呼吸器外科・放射線科など他科との連携が密であることが特記され、診断、治療が円滑かつ効果的に進められる背景が充実している

肺癌=肺癌の確定診断は、気管支鏡下の生検が主体であるが透視下経皮肺生検も積極的に併用している。呼吸器外科と毎週カンファレンスを行い、手術の適応などについて十分な検討を行っている。内科的には化学療法を、また放射線科との連携で化学療法と連動した放射線療法のスケジュールを立てている。また、当科では患者の精神面、ライフスタイルにも気をくばり、画一的な治療を行うのでなく個々の患者の病状、性格、社会環境なども加味した検討を行って治療にあたり効果をあげている。年間入院患者数は呼吸器内科と呼吸器外科あわせて延べ2,551人(新患564人)で、うち282人に外科手術を行っている

気管支喘息=専門外来としての喘息外来をもっており、診断・治療・患者指導を行っている。喘息日誌の記入やピークフロー測定を行い、ガイドラインに沿って良好なコントロールを目指している。治療はステロイドの吸入療法を主体に行っている。薬剤科と協力して吸入指導など患者教育にも力を入れている。毎月呼吸器教室を開催しており、また院外の喘息友の会などにも積極的に協力している

COPD=日本呼吸器学会のガイドラインに沿った内科的治療を行っている。リハビリ科・栄養科・看護部と共同で包括的リハビリテーションを実施し、呼吸困難や日常生活の質の改善を目指している。外来で在宅酸素療法の指導・管理を行っているが、09年末までの在宅酸素療法導入患者は1,100人を超え、現在130人が外来通院中である

サルコイドーシス=可能な限り確定診断をつけるように努力している。診断確定後は、眼科・循環器内科と協力して治療・管理を行っている

肺線維症=様々なタイプの肺線維症があるが、可能な限りビデオ下胸腔鏡手術で肺生検を行い診断・治療に役立てている。09年末で肺生検数は358例を超えている。厚労省の難病研究班の肺線維症の治療・研究に積極的に参加しており、新しい治療の開発に協力している

肺感染症=市中肺炎は日本呼吸器学会のガイドラインに沿った治療を行っている。起炎菌不明の場合、必要があれば積極的に気管支鏡下肺洗浄や経皮吸引肺生検を行い起炎菌検索に努力している。近隣の病院の難治肺感染症も積極的に引き受け治療にあたっている。慢性気道感染症はマクロライド少量長期投与を中心とした治療を行っており良好な成績を上げている

好酸球性肺炎=アレルギー性肺炎の一つである好酸球性肺炎は、気管支肺胞洗浄や経気管支肺生検で診断し治療にあたっている。約150例近い症例があり、診断・治療など学会に報告を行っている

睡眠時無呼吸症候群=2000年より本格的に睡眠時無呼吸症候群の診断・治療を行っている。重度の睡眠時無呼吸患者に対して経鼻陽圧呼吸を行い、無呼吸とそれに付随する昼間の眠気などの各種症状の改善を図っている

気管支鏡検査=気管支鏡検査は09年は812件(経皮肺生検を合わせると1,023件)で、肺癌・びまん性肺疾患・起炎菌不明の肺感染症などの診断に適用している。原因不明の咳嗽患者、血痰を主訴とした患者のスクリーニング検査も行っている

胸部CT=胸部CTは年間約5,000件で、肺癌・びまん性疾患(肺線維症・サルコイドーシス・好酸球性肺炎・過敏性肺臓炎など)の診断に役立てている。高分解能CTなども積極的に行っている。

医療設備

X線検査(単純、断層、CT、血管造影など)、MRI、血流・換気・骨・ガリウム等の核医学検査、放射線治療、気管支鏡(経気管支肺生検、気管支肺胞洗浄、レーザー治療など)、各種肺機能検査、睡眠ポリグラフィーなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

形成外科

分野

形成外科

特色

「いかに傷を早くかつきれいに治すか」を基本理念として治療にあたっている。患者さんの要求に対し、複数の治療方法を提示し、それぞれのメリットおよびリスクを提示して、その患者さんにとって最善最適な治療方針を決定している。本院の特徴として、他科との交流、情報交換が活発であり、外傷、熱傷、悪性腫瘍切除後の再建手術などは関連各科と緊密に連携して治療を行っている。

症例数

09年の手術件数は入院手術が308例、外来手術が302例

★顔面の骨折および軟部組織損傷の手術は約50例で、プレートによる骨固定や骨移植を積極的に行っている

★悪性腫瘍およびそれに関連する再建手術は約70例で、整容面に重点を置いた各種皮弁での再建を行っている。皮弁手術では手術の安全性を高めるため、術前に超音波診断装置を用いた血行の評価を行っている。皮膚悪性腫瘍では化学療法などを含めた集学的治療を行っている

★母斑・血管腫・良性皮膚腫瘍は約300例で、表在性の血管腫では痛みの少ないクーリング付きのダイレーザーを用い、乳児期早期より照射している。血液貯留性の血管腫では、症例に応じて非手術的治療である硬化療法を行っている

★瘢痕・ケロイドは約30例で皮弁、薬物療法、放射線照射などを組み合わせた集学的治療を行っている

★褥瘡・難治性潰瘍は約40例で、手術療法や陰圧閉鎖療法などを行っている。虚血性足病変では、QOL(生活の質)の向上を図るため、可能な限り患肢を温存する方法を選択している

★熱傷は全身管理を要する重症例も救急専門医と緊密に連携をとりながら積極的に受け入れている。急性期の救命治療から後に生ずる瘢痕拘縮まで、一貫した治療を行っている

★眼瞼下垂や腋臭症など、美容外科領域の手術も行っている。

医療設備

Qスイッチアレキサンドライトレーザー、ダイレーザー(クーリング付き)、超音波。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

耳鼻咽喉・頭頸部外科全般の診療を行っているが、特に頭頸部腫瘍の精査、治療に重点を置いている。治療に当たっては、機能温存に配慮した治療方針を取っている。エビデンス(科学的根拠)に基づく標準的治療を目指し、クリニカルパスを導入し早期退院を心がけている。

症例数

年間手術症例数は約250~300例である

★鼻科領域の手術は約60例で、腫瘍症例を除くとほぼ全例全身麻酔下の鼻内内視鏡手術である

★喉頭・気管領域の手術は約70例で、このうち悪性腫瘍手術は約20例である。喉頭癌は、早期であれば放射線治療を中心に行い、再発例にはレーザー切除術や喉頭部分切除術などを行い、喉頭保存に努めている。喉頭全摘出術が必要な場合には、シャント手術やボイスプロステーシス留置術を行い、積極的に音声再建に努めている

★口腔・咽頭領域の手術は約40例で、小児の口蓋扁桃摘出術だけでなく、成人の睡眠時無呼吸症候群に対しても、呼吸器内科と連携を取りながら手術治療を行っている。拡大手術が必要な場合、形成外科や外科とチームを組んで手術に当たっており、機能再建手術により良好な成績を得ている。このような手術後には、発声や飲み込みのリハビリと指導を言語聴覚士とともに行っている

★手術以外にも、突発性難聴や顔面神経麻痺に対するステロイドなどを用いた薬物療法を行っており、めまいに対しては薬物治療を行うだけでなく、脳神経外科と連携を取りながら、MRIにより中枢疾患の鑑別を行っている。すべての治療に際し分かりやすい説明を心がけ、セカンドオピニオンにも対応している。

医療設備

MRI、CT、超音波エコー、リニアック、ABR、聴力検査、インピーダンスオージオメトリー、NET、電気味覚計、基準嗅覚検査、炭酸ガスレーザー、電子内視鏡、電気眼振図。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

脳神経外科・脳卒中センター

分野

脳神経外科

特色

地域の基幹総合病院として古い歴史を持ち、脳神経外科は99年に創設された。日本脳卒中学会、日本脊髄外科学会、日本血管内治療学会、日本神経内視鏡学会の認定専門医が常勤医として在籍し、脳腫瘍、脳血管障害、脳外傷、脊髄疾患、機能的疾患などを含むあらゆる脳神経外科疾患に対応している。09年からは脳卒中ケアユニット(SCU)を併設する脳卒中センターを開設し、365日24時間体制でt‐PAによる急性脳梗塞の治療や、くも膜下出血に対する緊急手術などの脳卒中患者の治療にあたっている。医療圏の中では唯一のSCUを有する施設であり、最近保険認可された頚動脈狭窄症に対する頚動脈ステント留置術(CAS)の実施基準も満たしている。

症例数

09年の入院患者は約1,000人で、手術件数は411件(放射線治療などは除く実際の手術数)であった。主なものは脳腫瘍(50件)、脳動脈瘤クリッピング(57件)、その他脳血管障害(33例)、外傷(63件)、脊椎・脊髄疾患(56件)、血管内手術(40件)などである

★脳腫瘍においては、術中ナビゲーションシステムや内視鏡などを駆使した治療が可能で、悪性、良性を問わず頭蓋底腫瘍を含むあらゆる腫瘍に対応している。また、必要に応じて、functional MRIや術中脳機能モニターを用いる覚醒下手術も行っている。患者様のADL(日常生活活動度)を第一に考えた低侵襲手術に加え、提携病院での定位放射線療法(ガンマナイフやサイバーナイフ)を併用することにより、極めて良好な治療成績をあげている

★脳血管障害の中のくも膜下出血(脳動脈瘤)の治療では、症例に応じて開頭術と日本血管内治療専門医による瘤内コイル塞栓術を使い分けている。脳内出血に対しては、積極的に神経内視鏡を用いた低侵襲手術を行っている。頚動脈狭窄症などの閉塞性疾患に対しては、症例に応じて頚動脈内膜剥離術とステント留置術(CAS)の選択が可能である

★頭部外傷に対しては緊急手術に加え、必要に応じ脳低体温療法も行っている。また重症多発外傷に対しては、救急部医師、臨床工学士らとの合同チームで集学的治療にあたる

★脊椎・脊髄疾患の主なものは、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変性疾患、靭帯骨化症、脊髄腫瘍であるが、手術用顕微鏡を使用した低侵襲手術を行い、ほとんどの例で翌日からの歩行が可能である。間欠性跛行を訴える腰部脊柱管狭窄症に対する脊柱管拡大術は、広範拡大術でも約3cmの切開で可能である。脊椎すべり症の手術に対する、スクリュー・ロッドシステムを用いた低侵襲固定術も得意としている

★機能的疾患(三叉神経痛、顔面けいれん、舌咽神経痛など)に対しては、完治を希望する方には神経減圧術を行い、ほぼ100%近い治癒率を得ている。また顔面けいれんや眼瞼けいれんに対しては、外来でのボツリヌス毒素注入療法も積極的に行っている。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、RI-SPECT、DSA、CUSA、神経内視鏡、定位脳手術装置、術中DSA装置、術中ナビゲーション装置、術中超音波、放射線照射装置。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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