専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

行岡病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

リウマチ科

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

関節リウマチ(以下RA)は、整形外科、内科、リハビリテーション科医が、それぞれの専門性を生かして共同して治療に当たるべきものとの理念の下、診療を実践している。また、抑うつ状態等心理的要因や、睡眠障害等身体的要因がRAの経過に対して影響を与えている可能性があると判断して、この評価・治療ならびに臨床的研究に対して積極的に取り組んでいる。病棟はリウマチ病棟として51床を有し、専門看護師、リハビリスタッフ、薬剤師の協力のもとに療養環境を出来るだけ整え、また術前術後からリハビリへスムーズに移行できるよう努力している。特に、RAの治療に対しては薬剤が重要であるため入院中に十分な薬剤の説明が受けられるように配慮している。外来診療では09年度の1年間で1,261人のRA患者が通院加療している。その他、治療範囲が強直性脊椎炎、線維筋痛症等リウマチ病全般にわたることが当院の特徴である。

症例数

薬物療法=RAでは、発症早期(1~2年以内)に関節破壊が進行することが分かってきたので早期にRAを診断し、免疫調整剤や免疫抑制剤等の抗リウマチ剤の投与やこれらの併用療法を積極的に行い、関節破壊を防ぐことに努めるとともに出来るだけ寛解(リウマチが治った状態)に近づけることを目標にしている。免疫抑制剤の併用療法ではMTX(メトトレキサート)とタクロリムス(プログラフ)の併用を行っており、良好な成績を呈している

生物学的製剤=これまでの薬物療法で効果が十分でないRA患者では、レミケードやエンブレル等の新しい生物学的製剤の投与を副作用の出現を出来るだけ抑えるように努力しながら行っている。2009年度の実績としてはレミケード58例、エンブレル107例、ヒュミラ12例、アクテムラ25例、合計202例を良好な成績で収めている

LCAP(白血球除去療法)=患者血液中のリンパ球を含む白血球を体外循環により吸着除去する方法で、注射針を両腕に刺す必要はあるが、1時間程度臥床するだけの治療で終わる。副作用が少ない治療法であるため、薬の副作用や合併症のため抗リウマチ剤が使用できないRA患者や、生物学的製剤の投与を行ってもなおRAの治療効果が十分でない患者、生物学的製剤の効果減弱例、皮膚潰瘍がある悪性関節リウマチの患者等に対して実施している。重篤な副作用があまりない治療法で現在約50人の患者にLCAPを経験している

手術療法=滑膜切除術は全身の関節に対応が可能で、また当院では手指の関節を除いた全身の関節に手術的浸襲の少ない関節鏡が施行可能である。人工関節はこれも関節鏡と同様に肩、肘、手関節、手指(MP関節)、股、膝、足関節、足趾とほぼ全身の関節に対応が可能である。09年1月~12月の当院での人工関節を含むRA患者の手術件数は、人工股関節置換術13例、人工膝関節置換術50例、人工肘関節置換術17例、滑膜切除術18例、関節切除形成術15例、その他42例の計155例であった

睡眠ポリグラフィー・CPAP=睡眠時無呼吸等の睡眠障害がRA患者の活動性に影響を与える可能性があると考えて、特にイビキや中途覚醒が多く睡眠状態が悪いRA患者に対して睡眠ポリグラフィーを行い、睡眠時無呼吸が発見された場合CPAP等で治療を行っている

水中歩行装置=RAのリハビリに導入している。水の中を歩くため体重が罹患関節にあまりかからず、関節を痛めないで行える運動療法と考え施行している

骨塩定量=女性では閉経後に骨粗鬆症がよく出現する。またRA自体でも骨粗鬆症が出現する。当院では、血液、尿検査より骨の状態を把握しながら骨塩定量装置で骨粗鬆症を正確に診断し加療している

動脈硬化=RAでは動脈硬化が進展することがわかってきており、当院では頸動脈エコーやPWV(脈派伝播速度)を使って身体に負担をかけない方法で動脈硬化をチェックしている。

医療設備

各種関節鏡、全身骨塩定量装置、サーモグラフィー、ヘリカルCT、MRI、睡眠ポリグラフィー測定装置、LCAP施行装置、水中歩行装置。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

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