専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 福岡病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科

分野

呼吸器外科

特色

福岡市南西部の閑静な住宅街に位置する呼吸器専門病院である。 患者さんに対する思い遣りを病院の基本理念として、肺癌をはじめ、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、膿胸等の感染性疾患について呼吸器内科、放射線科、検査科との連携を図りながら診断および集学的治療を行っている。 地域医師会とも定期的に症例検討会、学術講演会等を開催し、病診連携の充実を図っている。

症例数

2008年の手術件数は110例で、肺癌34例、気胸22例が中心で、縦隔腫瘍4例、膿胸10例の手術も行っている。その他、慢性肺気腫、間質性肺炎等の呼吸器合併症を伴った外科手術も行っている

肺癌=肺癌に村してI、II期症例は手術療法を中心に、III期症例では術前後に抗癌剤・放射線治療を併用し、集学的治療を行っている。末梢小型肺癌に対しては、縦隔リンパ節転移の頻度が低いと考えられる症例に、肺機能の温存とQOL(Quality of Life:生活の質)の向上のため縮小手術も行っている。また、早期肺癌に村しては胸腔鏡下肺葉切除術の手術も行っている。肺癌の病期別術後5年生存率は、I期73%、II期43%、IIIA期27%、IIIB期17%、IV期12%である

自然気胸=ほとんどの症例で胸腔鏡下の手術を行っている。主に再発例を対象としているが、初発例でも積極的に手術している

感染性疾患=膿胸に対して胸郭形成術などを行っている。その他、感染性肺疾患、気管支拡張症、食道気管支瘻に対する手術も行っている。

医療設備

ヘリカルCT、核医学検査、気管支鏡検査、超音波検査、胸腔鏡、縦隔鏡、レーザー治療など。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

小児科

分野

小児医療

特色

乳児~青年期までのアレルギー、呼吸器疾患の専門小児科として73年に創設された。小児気管支喘息の長期入院施設を併設して最盛期は100床が稼働していた。現在、市立屋形原特別支援学校(病弱児)を隣接し、医教連携のもと治療が続けられている。25m・4コースの室内温水プールを院内に有し、喘息児水泳教室のメッカとなっている。さらに運動療法は水泳のみならず、福岡大学スポーツ科学部と共同で呼吸リハビリ棟で陸上運動の研究も続けられている。喘息サマーキャンプは74年より行っており、参加者数は延べ2,743人となっている。喘息の治療・管理では、日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会理事長施設、日本アレルギー学会理事施設として、治療・管理ガイドライン作成をはじめとして指導的立場にある。政策医療としては、九州の免疫・アレルギー基幹施設に指定されている。

症例数

入院病床数は単独病床50床で、喘息発作シーズン中は混合病棟のプラス1020床。入院数は年間1,000~1,200人。外来受診患者数は5,382人である。入院は時間外入院が約500人であり、小児科医1人が常時当直している。疾病別内訳は、08年では、気管支喘息2,666人、肺炎・気管支炎3,210人、アトピー性皮膚炎2,225人と、近年、乳幼児のアトピー性皮膚炎患者の増加が著しく、多くは食物アレルギーを伴っている

喘息=喘息発作は最近は乳幼児が多くなり、3歳以下が50%を占めるに至った。院内死亡は85年以降はなく、挿管・人工呼吸器を要する症例も年間13例と著減しており、それに伴って長期入院療法を受ける患児も減少している。思春期青年期に入った喘息患者は小児外来ではなく、アレルギー外来で小児科医が引き続き診療を継続している。喘息児サマーキャンプは3泊4日で参加児童70人、スタッフ30人と大がかりなもので好評である。水泳教室は77年から開始されており、年間予約で学童約40人、幼児約50人である

★アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの分野では90年より、1年1クールで「食物アレルギー教室」が、中村学園大学食物栄養学科と共同で実技指導も含めて開かれている。皮膚科もアトピー性皮膚炎を専門分野としており、共同で臨床・研究を進めている。最近、アトピー性皮膚炎の水泳療法も試みている。食物アレルギー教室での抗原食物別では、卵白100%、牛乳83%、小麦67%、大豆77%が感作されており、管理栄養士により除去食、代替食品の実技と試食が重症児の母子を対象に月に1回行われている

★アレルギー性鼻炎、花粉症では、耳鼻咽喉科医(押川千恵)とアレルギー科医と共同で、免疫療法、スギ花粉飛散中の花粉情報の発信、年間の全国定点における花粉マップの作成が76年より継続して行われている

★重症心身障害児医療関係では、超重症児病棟を有し、常時、気管切開24人、人工呼吸器装着19人とpost NICU的役割を果たしている。また、在宅児支援としては国立病院機構では全国初のA型支援事業を行っている

★その他、予防接種の特殊外来、感染症サーベイランスの参加、心療内科医や臨床心理士参加のもとの心身症、シックハウス症候群(多種化学物質過敏症)外来なども開設している。学会・研究会の常設事務局としては、日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会、西日本小児アレルギー研究会、福岡小児呼吸器疾患研究会があり、主な監修本とし、「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2008」「気管支喘息診療実践マニュアル」「心身症診断・治療ガイドライン」等がある。

医療設備

CT、NO測定器、脳波検査、超音波診断装置、気管支鏡検査、各種肺機能検査、室内温水プール、呼吸リハビリ棟、化学物質フリールーム。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

心療内科

分野

精神科

特色

当院は呼吸器・アレルギー分野を主とした内科・外科・小児科・心療内科・アレルギー科・リウマチ科・皮膚科・耳鼻科の専門病院である。小児科専門であるが、西間三馨名誉院長は「心身症診断治療ガイドライン2002」の監修を行うなど、日本の心身医学の指導的立場にあり、病院全体として心身医学的な配慮をした診療を行っている。

症例数

心療内科症例数は年間約 400名。うつ病50%、不安障害15%、気管支喘息10%、その他25%(主病名のみ、また呼吸器疾患を除く)。横田以外の医師は呼吸器アレルギー・睡眠呼吸障害の内科疾患を主に診療している。心療内科では気分不安障害診療と同時に次の診療を行っている。気管支喘息、過換気症候群、神経性咳嗽、呼吸不全ターミナル、慢性蕁麻疹、自律神経失調症、過敏性腸症候群、緊張性頭痛等の診療である。治療では、受容・支持・保証の基本に基づいた診療でインフォームドコンセントを大切にし、薬物療法、カウンセリング、解決志向ブリーフセラピー、箱庭療法、行動療法を用いる。心療内科とは別に、小児・思春期の気管支喘息で心理社会的配慮が必要な場合には、小児科の小田嶋副院長を始めとした小児科スタッフが、心身医学的診療を行っている。

医療設備

心理療法室。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

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