専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

京都桂病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器センター(呼吸器内科)

分野

呼吸器内科

特色

多様で多数の呼吸器内科疾患患者が、京都市西部地域(西京区・右京区)だけでなく、広く京都府下地域から紹介されて受診している。他の診療機関と連携を図り、退院時や病状安定時の他医療施設への紹介を積極的に進めている。

症例数

10年1~7月の入院患者数は延べ504人、新たな肺癌入院患者数は74人。入院患者の半数弱は肺癌、次いで多いのは呼吸不全を伴う各種慢性呼吸器疾患の急性増悪や急性肺炎、他には各種疾患の検査入院など。入院期間は平均14日前後。気管支鏡検査は、呼吸器外科・内科合わせた呼吸器センター全体で1カ月平均30~40例。呼吸不全、特に高炭酸ガス血症を伴う場合には非侵襲的人工呼吸(NIPPV)を施行している(10年1~7月の入院患者で12人)。慢性呼吸器疾患の悪化に伴う呼吸不全にも患者のQOL(生活の質)を考慮してできる限り侵襲的人工呼吸は行わず、非侵襲的人工呼吸を選択する方針でいる。肺癌患者に対する化学療法は、導入時を除いてできる限り外来で行う方針である。気管支喘息・肺気腫患者の外来治療として積極的に吸入療法を導入している。慢性呼吸不全患者に対して、在宅酸素療法(HOT)、場合によっては在宅NIPPV療法を導入している。

医療設備

気管支鏡、超音波気管支鏡(EBUS)、肺機能検査装置、超音波検査、CT(CTガイド下経皮針生検が可能)、MRI、骨シンチグラム・肺血流シンチグラム・肺換気シンチグラム等のRI検査、NIPPV、High-Foネブライザー、人工呼吸器、放射線治療(放射線科医と連携して施行。定位的放射線治療は不可)。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

心臓血管センター

分野

循環器科

特色

心臓血管センターは急性心筋梗塞、急性大動脈解離、動脈瘤破裂、肺塞栓など、緊急治療ができなければ命を落とす危険が高い患者さんを救命する目的で設立された高度専門センターである。ハードウエアとして、全国的にみても数少ない心臓血管専用カテーテル室3室を設備し、日帰りカテーテル検査7人(心臓血管造影、電気生理学的不整脈検査)、CCU・ICU10室、一般病棟には8室の重症個室と個室14室、4人部屋8室、特別室2室の合計56床で治療を行っている。09年度の入院数は2,019人。心臓血管疾患では早期の診断及び治療方針の決定が迅速に行われなければ良好な治療効果が得られない。そのためにはチーム医療が欠かせなく内科、外科、臨床工学技士、看護師、臨床検査技師、薬剤師とのもと、24時間365日、緊急の心臓・血管疾患に対するカテーテル治療、手術を速やかに行えるようにしている。08年6月より冠動脈CT検査を導入し1日最大10件まで行っており、外来受診時の当日検査として行えるようになり患者さんの負担軽減に役立っている。また10年からステントグラフト治療術を行う予定である。これまでのカテーテル総数は24,018件に及び、冠動脈カテーテル治療6,415件、末梢血管カテーテル治療1,828件、カテーテルアブレーション484件、植え込み型徐細動器を含むペースメーカー治療を644件行っている。

症例数

開設(97年)からの診療実績(09年度の実績)=カテーテル総件数:24,018件(2,412件)、心臓CT:1,979件(907件)、PCI総件数:6,415件(632件)、末梢血管治療(PTA):1,828件(214件)、静脈造影:740件(66件)、心筋生検:145件(14件)、血管内超音波検査:6,414件(757件)、カテーテルアブレーション:484件(80件)、心臓電気生理学的検査:829件(117件)、ICD:164件(19件)、CRT:73件(13件)、PTMC/PTAV:16件、PTSMA:4件、PCPS:177件(16件)

★冠動脈疾患に対しては、一般的に治療困難とされる冠動脈の慢性完全閉塞治療、バイパス術後のバイパス閉塞や低左心機能の再血行再建などを多く手がけている。血管内超音波(IVUS)を併用し、血管病変を詳細に分析し治療を行うことが特徴である。IVUSガイドで植え込み手技を行った薬剤溶出性ステント治療では、亜急性ステント血栓症0.06%(1/1772)と日本の平均の0.4%と比べきわめて低く、8カ月の再狭窄率は7%である

★動脈硬化は心臓の血管以外にも多く発生しており、頸動脈から、鎖骨下動脈、腸間膜動脈、腎動脈、下肢の動脈、静脈疾患に至るまで全身的な血行再建治療も行っている

★来院時心肺停止には臨床工学科が開発した血液回路を用い、脳低体温治療を行い完全社会復帰が得られる症例も散見されるようになった

★近年カテーテル治療および植え込み型除細動器に代表されるような新しいデバイス治療は患者さんの予後に大きく貢献している。実際に治療ができる医師であっても勤務している病院の施設基準が取れていない場合は治療が行えない。この問題を解決する目的で09年からはオープンカテラボシステムを始め、施設基準が得られていない他病院の医師と患者さん来院してもらい、合同で複雑病変の治療を行うプログラムを開始している

★カテーテル治療は日進月歩であり、日本全国および海外からの研修も受け入れている。

医療設備

心臓血管カテーテル専用検査室3室、CCU/ICU10床、一般病床56床、日帰り外来カテーテル検査7床、人工呼吸器6台、経皮的心肺補助装置2台、大動脈内バルーンポンプ3台、血管内超音波4台、冠動脈内圧測定装置1台。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科部長が透析センター所長と医療安全対策委員長を兼任しており、患者の安全第一をモットーに、透析、泌尿器科領域すべてにわたってオールラウンドに診療している。特に重視しているのは、内視鏡手術(副腎腫瘍、腎癌、膀胱癌、前立腺疾患、尿路結石)、膀胱全摘除+代用膀胱造設術、根治的前立腺摘除術、男性不妊治療、腎尿管結石体外衝撃波破砕術および結石再発予防相談、前立腺癌放射線治療、高齢者の尿失禁治療や手術後急性期リハビリテーションなどである。

症例数

外来患者数1日平均73人、年間新患者数1,700人、年間入院患者数480人(透析を含む)、1日平均入院患者数23人(透析を含む)

腎・尿管結石症=当院結石治療センターに世界最新鋭機種の体外衝撃波結石破砕機ESWL(ドルニエ社製)を設置しており、年間約300余例の尿路結石症の治療を行っている。ESWL尿路結石破砕成功率は90%以上である。ESWL困難例には超音波やピンハンマーを用いて経皮内視鏡腎砕石術(PNL)や経尿道的内視鏡尿管砕石術(TUL)を行っている。開腹による手術例は1%以下である。また、尿路結石の成因に基づいた再発予防の食事指導や生活指導も積極的に行っている

尿路性器悪性腫瘍=最近急増する前立腺癌に対しては、病期の非進行例には積極的に根治的前立腺摘除術や、内分泌治療+放射線治療(原体照射またはIMRT)を行っている(IMRTは京都大学医学部放射線科と連携)。前立腺開腹手術例は年間16例前後であるが、泌尿器科が新体制になった2000年以後の手術で術後の再発例はない(10年生存率100%)。また、地域医療に貢献する意味から、早期発見のための人間ドックやPSA検査の重要性について地域住民の啓蒙にも努めている。腎癌、腎盂・尿管癌の手術は年間18例。腎癌はカラードプラ等による早期発見例が多く、手術例の10年生存率は90%と良好である。ヘリカルCTを駆使してStage診断や腎血管像描出を行い、手術をより安全的確にしている。腎盂・尿管癌の進行例には手術前後に化学療法を施行している。膀胱癌の手術は年間106例、うち内視鏡による経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)98例、膀胱全摘除術+尿路変更術8例。00年以後の手術例ではTUR-BT後の10年生存率は100%、膀胱全摘例の5年生存率は88%、進行例には術後または手術前後に化学療法を併用している。また、当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されており、院外の医院とも協力連携して講演会や症例検討会を行い、治療に当たるとともに、緩和チームを組織して末期癌患者のケアにも当たっている

排尿管理=腹圧尿失禁、高齢化で増加する脳血管障害や糖尿病による神経因性膀胱の症例にはウロダイナミクス検査を随時施行して鑑別診断を行っている。投薬や手術のみならず、膀胱拡張訓練等のリハビリテーションを積極的に行っている。09年は京都で「京都地域リハビリテーション研究会」の総会と同シンポジウムを主催した

男性不妊症=男性側の治療に加えて、産婦人科医と共同で体外受精や顕微受精の相談にも応じている

血液浄化法=腎不全に対する血液透析、持続血液濾過透析以外に、高脂血症にLDLアフェレーシス、潰瘍性大腸炎にリンパ球吸着、敗血症ショックにエンドトキシン吸着、ギラン・バレー症候群に血漿交換など幅広く対応している

前立腺肥大症=薬剤療法など保存的治療を優先し、薬剤が無効な場合は経尿道的内視鏡手術など、なるべく低浸襲な手術を施行するようにしている。

医療設備

体外衝撃波結石破砕装置(ESWL:ドルニエ社)、内視鏡的尿路結石破砕装置(強力超音波式、ピンハンマー式ほか)、内視鏡的前立腺切除装置、腹腔鏡手術用機器、原体照射可能放射線治療装置、レーザー治療装置、ウロダイナミクス診断装置(Elipse最新型)、ヘリカルCT、MRI(シーメンス社アバント1.5テスラ、3Dスピンエコー可)、核医学診断装置、カラードプラ超音波断層機(アロカ5500、LOGIQ500ほか)、経由直腸的超音波診断装置、透析用コンソール(日機装DCS-73)、LDLアフェレーシス装置など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

リハビリテーションセンター

分野

リハビリテーション科

特色

当センターは、京都府下第1号のリハビリテーション標榜診療科で、リハ医学会認定の研修施設である。脳血管疾患(I)、運動器疾患(I)、呼吸器疾患(I)、心大血管疾患(I)のリハ施設基準を有し、超急性期ベッドサイドから疾患治療と並行した急性期リハ医療を展開している。

症例数

年間の新規リハ患者は約1,600人、総患者数は約4,000人。整形外科系、脳神経系にとどまらず、呼吸器科、循環器科、外科、内科、耳鼻咽喉科、小児科などほぼ全科の幅広い疾患に対応して、医療的に不安定な時期の急性期リハを実施し、安全で良好な成果をあげ、全国に先がけた学会報告を行っている。心臓血管外科、呼吸器外科、腹部外科などの、開胸、開心、開腹手術の全症例、整形外科予定手術や乳腺外科手術の全症例には、術前からリハを開始し、術後の合併症予防や早期離床と機能回復を進める。肺癌手術では、無気肺などの術後合併症が年間18.4%から1.4%に減少、術後在院日数も29.0日から18.4日に短縮した。厳重な医療監視のもと、病棟および関連職種との定期カンファレンスや連絡会議を繰り返し、安全性と有効性を考慮したリハに努め、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など慢性呼吸器疾患の急性増悪による入院の防止に成果をあげるほか、嚥下造影検査や嚥下カンファレンスを、多種職の摂食嚥下チームで行って、安全な食事環境の設定に努めている。癌の急性期から維持・緩和期まで、QOL(生活の質)を保つ支援を実践し、地域連携パスを活用した病病連携と、心身の廃用障害の予防改善により、積極的な在宅復帰を推進している。自宅退院/転院/原疾患死は8.5/0.5/1。

医療設備

MRI、CT、SPECT、シンチ、動脈造影、筋電図など、各種先進医療設備。呼気ガス分析装置、ストレングスエルゴメーター。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

形成外科

分野

形成外科

特色

京都西部の基幹病院として形成外科全般の治療を行っている。現在、下肢静脈瘤、瘢痕、ケロイド、眼瞼下垂、顔面骨折などの診療に力を入れており、希望に応じて漢方治療もしている。下肢静脈瘤に対してはTLA麻酔を用いた短期入院のストリッピング術からフォーム硬化療法まで幅広い治療を提供している。最新の治療を取り入れつつ、基本に忠実な治療を行い、機能的・整容的に患者さんの満足のいく治療を目指している。

症例数

09年度の手術件数は650例、入院手術150例、外来手術500例。最も多い手術は皮膚良性腫瘍で370例、次いで顔面外傷50例、その他、瘢痕拘縮・ケロイド、眼瞼下垂、下肢静脈瘤、悪性腫瘍、褥瘡がそれぞれ20~40例。皮膚良性腫瘍の治療は基本的には手術による切除であるが、部位・大きさ・種類によっては炭酸ガスレーザー治療も行っている。下肢静脈瘤は、まずエコー検査、MRアンギオで病態を理解してから、治療方針を決めている。TLA麻酔を用いた短期入院のストリッピング術からフォーム硬化療法まで、幅広い治療を提供している。瘢痕・ケロイドは各種保存的治療から手術まで、病態に応じて治療している。眼瞼下垂は挙筋短縮法、眉下切開法などを行っている。

医療設備

エコー、CT、3DCT、MRI、MRアンギオ、炭酸ガスレーザー、リニアック、ダーモスコピー。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

小児科

分野

小児医療

特色

病院自体は585床の京都市西部における基幹病院で、社会福祉法人京都社会事業財団が運営している。小児科では医療の質を最重要課題とし、地域社会の小児に対する支援を行うことが大きな方針である。地域で開業されている先生方と密接に連携をとり、一緒に手を携えて地域の子どもたちの健康を支援したいと考えている

★神経疾患や心の問題には神経外来・発達外来(柴田・名取)で対応し、乳児検診や予防注射も地域に密着した形で行っている。また、アレルギー疾患・喘息(若園)、心疾患などの疾患に対しては午後に特殊外来を開設している。内分泌・代謝(低身長を含む)疾患には京都大学に専門医の派遣を依頼し、金曜日の午後に外来を行っている。専門の白血病などの血液疾患・悪性腫瘍の治療に関しては、造血幹細胞移植が可能で無菌室なども備え、JPLSG、JACLSの認定施設として活動している

★現在、時間外救急は月~金の午後10時まで、土曜・日曜・祝祭日の午前10時~午後4時まで、乙訓後送および京都市小児後送日は小児科医が対応しているが、地域の要望に少しでも沿うように時間外を充実させたいと考えている。他に保育所・幼稚園・地域での講演などの啓蒙活動も積極的にすすめている(ヘルスプロモーション・各疾患別の講演会など)。また、同じ法人内にある「つばさ園」や「二条保育園」の健診なども行っている

★施設認定:日本小児科学会認定専門施設、日本血液学会認定施設、日本小児白血病・リンパ腫研究グループ(JPLSG)、日本小児白血病研究会(JACLS)、日本神経芽腫研究グループ(JNBSG)。

症例数

年間の外来延べ受診患者数13,333人、時間外受診患者数2,581人。入院患者数は小児科内科系400~500人(うちベビー約100人)、小児外科系73人。平均在院日数は6.5日

★紹介患者数125人、内訳:診療所96人、病院15人、休日診療所10人、救急車4人

★入院疾患内容:咽頭・呼吸器感染症102人、気管支喘息31人、急性胃腸炎40人、腎・尿路系疾患12人、髄膜炎4人、その他の感染症26人、腸重積3人、川崎病8人、神経・けいれん疾患11人、アレルギー性紫斑病6人、白血病・再生不良性貧血・リンパ腫・ITPなど血液疾患18人、摂食障害4人など

★呼吸器や消化器をはじめとする急性期疾患に対してはなるべく必要な時のみの入院とし、医療の質を中心に据え、クリニカルパスなども整備しながら医療の質の向上を目指している。また、疾患治療にガイドラインなどがある場合にはそれに従った標準的治療を行うが、患児の状況を踏まえ必要時には個別化も考慮した治療を行っている

★白血病やリンパ腫などの血液疾患はJPLSGの日本全国で標準化された治療法、JACLSの標準化された治療法に従って行っている(治療成績などはそれぞれ、JPLSG、JACLSのホームページ参照)。血液疾患や拒食症など比較的長期にわたって入院する児には、希望者に対して桃陽養護学校から先生の訪問学習を受けることが可能である。また、院内には臨床心理士もおり、精力的に活動している

★学会・研究会発表も積極的に行い活動している。新医師臨床研修制度では本院全体で1年10人、2学年計20人の臨床研修医を採用しており、小児科研修期間は1研修医あたり2カ月で、その期間中に開業医訪問研修2医院午前外来3日間(協力機関6医院)を行っている。積極的に学会発表も行っている。学生や救急隊員の小児科見学者も受け入れている。

医療設備

プレイルーム、無菌病室、簡易無菌室、陰圧室(水痘・麻疹などに対応)、リニアック(造血肝細胞移植時のT.B.I.に必要)。病院設備としてCT、MRIなど種々の画像機器。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

眼科

分野

眼科

特色

白内障や緑内障、ぶどう膜炎などの一般的な眼科疾患の診療を幅広く行っているのみならず、糖尿病網膜症・網膜剥離などの網膜硝子体疾患や、視神経炎・眼球運動障害などの神経眼科疾患において、専門的で高度な医療を提供している。緑豊かな丘陵に立地し、静かな環境の中、新しく快適な病棟を持つ。患者さんの立場に立ったきめ細やかな医療を旨とし、手術等の治療方針に関しては患者さんと相談の上、方針を決定している。

症例数

年間の外来患者数は延べ29,000人

★09年の手術件数は935件。白内障手術764件、硝子体手術98件、経強膜網膜復位術12件、緑内障手術17件、その他44件であった

★白内障手術はほとんどが超音波乳化吸引術による小切開白内障手術であり、主として2~4日の入院手術体制をとっている

★網膜硝子体手術では、23および25Gシステムを導入し小切開無縫合硝子体手術を施行することにより、疾患によっては5日程度の短期入院で加療できるようになった

★緑内障では、薬物療法を第一選択とし、必要な症例には手術も施行している。

医療設備

角膜内皮測定装置、蛍光眼底カメラ、超音波画像診断装置、ゴールドマン動的視野計、ハンフリー静的自動視野計、網膜電図記録装置、ヘス氏コージオメーター、大型弱視鏡、光干渉網膜断層撮影装置、白内障手術装置、硝子体手術装置、マルチカラーレーザー光凝固装置、ヤグレーザー手術装置など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

内分泌・糖尿内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

西京区を中心とした京都府南西部地域の基幹病院として、24時間救急対応をしている。社会福祉法人として多彩な医療・介護サービスを展開している。糖尿病の分野では、学会認定教育施設として、スタッフ教育だけでなく、患者教育にも力を注いでいる。活動の一端は当院のホームページwww.katsura.comなどで紹介している。

症例数

外来ならびに入院症例の大半が糖尿病である。糖尿病の通院症例が約1,500例で、インスリン治療が約20%、内服治療が約70%、食事療法のみが約10%。入院症例が年間約150例である

★糖尿病教育入院については、コメディカルスタッフを含めたチーム医療が充実している。糖尿病療養指導士の資格を保有する管理栄養士、看護師がいる。教育入院は約2週間のプログラムを組み、より短期の入院を希望する患者さんにも個別に対応している。必要に応じて、血管合併症の検査・治療も行う。インスリン自己注射の新規導入が必要な症例では、患者さんの希望や適性を考慮して、入院・外来のいずれでも対応している。糖尿病の血管合併症は眼科・心臓血管センター・神経内科・透析センターなどと緊密に連携しつつ治療している

★糖尿病友の会(あおば会)の現会員数は150人以上にのぼり、1年に3~4回例会を行っている

★他の内分泌疾患としては、良性の甲状腺疾患(バセドウ病・橋本病)がほとんどであり、外来において内服薬でコントロールされている。

医療設備

超音波検査、MRI、CT、シンチグラフィー、骨密度測定装置、PWV、血管造影検査などを備えている。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

血液内科

分野

血液内科

特色

地域に根ざした医療を心がけ、外来では血液疾患全般を診療している。外来を受診される患者さんは診療所の先生からの紹介がほとんどである。毎日スタッフのいずれかが外来を担当している。当科では特に血液系腫瘍の化学療法に力を注いでいる。白血病や悪性リンパ腫は一般的な化学療法のほかに、移植療法も積極的に行っている。

症例数

09年度の新規患者数は92人で、内訳は急性白血病17例、悪性リンパ腫46例、骨髄異形成症候群4例、多発性骨髄腫3例、特発性血小板減少性紫斑病3例、再生不良性貧血3例などであった

★血液悪性腫瘍の化学療法、特に最近は移植療法の充実に努めている。98年から血縁者間骨髄移植を開始し、04年には非血縁者間骨髄移植の認定施設、06年から臍帯血移植の認定施設になった。また、比較的高齢の方(70歳まで)でも適応がある場合は、骨髄非破壊的移植(ミニ移植)をしている。10年までに同種移植を計40例以上施行した。急性白血病は、標準的な寛解導入療法と地固め療法を行っているが、予後良好群以外では、可能な限り移植を実施している。骨髄異形成症候群は、免疫抑制療法から移植療法まで、患者さん個々に適応を考えて治療している。悪性リンパ腫は、リツキサンを中心とした化学療法の他、自己末梢血幹細胞移植を95年から50例程度行ってきた。多発性骨髄腫では通常の化学療法の他、ベルケイド、サリドマイドや、適応があれば自己末梢血幹細胞移植(連続して2回行う方法)を施行している。

医療設備

病棟には完全無菌室1室、簡易無菌室6室がある。血液幹細胞分離装置1台を有している。移植前処置としての放射線全身照射が可能である。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

京都桂病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

京都桂病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。