専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

南京都病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器科

分野

呼吸器内科

特色

国立病院機構の専門的医療施設として、あらゆる呼吸器疾患・縦隔疾患を対象に、放射線科(游逸明医長)・呼吸器外科(朝倉庄司医長)との連携の下、適切かつ迅速な診断・治療に努めている。旧国立療養所時代からの結核・非結核性抗酸菌症はもとより(結核は京都府の拠点施設)、肺真菌症等の慢性感染症、肺炎等の急性感染症、気管支拡張症等の慢性下気道感染症、肺癌、間質性肺炎等のびまん性肺疾患、気管支喘息・好酸球性肺炎等のアレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や睡眠時無呼吸症候群(SAS)等、また、これらの疾患に伴う急性・慢性呼吸不全の治療を積極的に担っている。http://www.hosp.go.jp/^skyoto/

症例数

09年度の1日平均外来患者数50人、1日平均入院患者数:非結核75人、結核25人、年間気管支鏡検査数延べ約300件。結核を除く平均在院日数は19日。当科の診療上の特記事項としては、在宅酸素療法(HOT)・在宅人工呼吸器療法の患者数が多く、現在、HOT約120人、NIPV約50人、CPAP約80人が外来にて治療継続中である。また、結核医療では世界標準治療であるDOTSに早くから取り組んでいる。また、府下保健所との定期的なカンファレンス、コホート研究を行うなど治療中断・脱落の防止に積極的に取り組んでいる。また、下記に記すように、疾患別の特殊外来を開設しており(要予約)、それぞれの専門医が迅速に対応する体制としている(アスベスト外来、SAS・呼吸不全外来、癌化学療法外来、禁煙外来)。また、毎月第1木曜日午後、開業医の先生方と共同で南京都画像カンファレンスを開催し、紹介患者を中心に症例検討を行っている。

医療設備

X線画像(CR、マルチスライスCT)、MRI、RI、ビデオ気管支鏡、ポリソムノグラフィー、精密肺機能検査装置など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

当院は呼吸器外科医2人と呼吸器内科医9人の計11人の呼吸器科常勤医を擁しており、京都南部地域において呼吸器疾患全般に対応できる呼吸器センター的役割を果たしている。呼吸器内科および放射線科と密に連携して症例検討会を重ねており、各症例に最も適切で標準的な治療を選択できる体制を整えている。

症例数

09年度の全麻手術症例数は75例で、内訳は、肺癌28例、転移性肺腫瘍1例、気胸17例、縦隔腫瘍3例、膿胸2例、その他であった。肺癌の治療成績(術後5年生存率)はIA期83%、IB期60%、IIA期56%、IIB期40%、IIIA期29%、IIIB期18%であった。肺癌症例の術後生存率を改善するために、多施設共同臨床試験に参加し、術後化学療法の標準化に努力している。過去10年間の肺癌の手術関連死亡率は0.42%であった

★低肺機能患者や高齢者の肺癌手術では、術後のQuality of Life(QOL:生活の質)の改善と術後疼痛の軽減を目的として胸腔鏡下肺区域切除術を積極的に導入している

★気胸に関しては、過去10年間に胸腔鏡下手術を中心に182例に手術を行い、14例(7.6%)に再発を認めた。最近は肺切除部周囲に生体内吸収性シートを貼付することにより、再発率を半減させている

★当院は炎症性呼吸器疾患の胸腔鏡下手術にも積極的に取り組んでおり、これまでに膿胸33例に手術を行った。そのうち1例が手術の5年後に再発したが、再手術により治癒している。また、膿胸腔への大網充填術も行っている

★手術非適応の肺癌患者の気管・気管支狭窄の治療のために、形状記憶合金製ステント等を使用した気道ステント挿入術を16例に行い、患者のQOLを改善した。

医療設備

CT、MRI、DSA、各種シンチグラフィー、電子内視鏡、胸腔鏡、縦隔鏡、気道ステント。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

神経内科

分野

神経内科

特色

神経難病の診断・治療・リハビリテーションに力を入れている。末梢神経疾患については神経生検も行っており、より詳しい診断ができる。日頃よく見られる神経症状にも重点を置き、治療可能な疾患を的確に診断し、治療に結びつけるよう心がけている。

症例数

神経疾患の診断には、病歴と神経学的所見をいかに上手に取るかが重要である。当院は日本神経学会教育施設に認定され、学会認定専門医4人を含む5人で診療にあたっている。京都大学神経内科における後期研修の関連病院でもある

★病床数は約60床。新入院患者数は年間350人で、パーキンソン病関連疾患120人、脊髄小脳変性症・多系統萎縮症30人、脳血管障害20人、筋萎縮性側索硬化症(ALS)20人、慢性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP)を含む末梢神経疾患20人などである。神経難病の介護は長期にわたるため、介護者の休養のためのレスパイト入院も可能な限り受け入れている。外来患者数は1日約30人

★パーキンソン病は、症状や経過に個人差が大きい。進行期には症状の日内変動や不随意運動なども生じやすい。最近は、運動症状のみならず非運動症状も注目されている。すなわち、便秘症・起立性低血圧などの自律神経症状、うつ状態・幻覚・妄想などの精神症状、不眠・レム睡眠行動障害・過眠・突発的睡眠などの睡眠障害などである。パーキンソン病は治らない難病と受け止められることが多いが、治療により良好な状態を保つことが可能である。したがって、患者さんの病状に応じたきめ細かい薬剤調整を目指している

★認知症に対して、物忘れ外来を開設している。慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症、ビタミンB1欠乏によるウェルニッケ脳症などの治療可能な認知症もあり、早期発見が大切である。特発性正常圧水頭症(iNPH)はシャント術が有効であり、見逃してはならない。アルツハイマー型認知症に関しては、後に述べるように治験も行っている

★頭痛・しびれ・ふるえや、立ちくらみ・レストレスレッグズ症候群など、日頃よく見られる症状も重視して診療している。めまいに関しては、神経耳科専門医と連携している

★末梢神経疾患は多様である。CIDPなど治療可能な疾患がALSと診断されている場合もあり、適切に診断することが非常に重要である。診断には筋電図などの神経電気整理検査の他に、鑑別が困難な場合は神経生検を行って病理学的に検討している。神経生検を行える施設は限られており、他院からの要請も多い

★神経・筋疾患では、呼吸管理が必要な場合がある。当院の呼吸器科には呼吸管理の専門家が複数在籍しており、気管切開下人工呼吸療法のみならず、鼻マスク人工呼吸療法(NPPV)に対してもきめ細かい助言を仰いでいる

★リハビリテーションは、理学療法士・作業療法士が担当している。神経難病・脳血管障害に対するリハビリや“食べるためのリハビリ”により、QOL(生活の質)を高めるよう努めている。ALSなどのコミュニケーション障害に対しては、症状に応じて意思伝達装置などのコミュニケーション手段を提供し、機器の調整を行っている

★臨床治験も数々行っている。主なものは、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病に対する治験である。国立病院機構内での臨床研究も行っている。協定を結んでいる同志社女子大学や同志社大学等との学術交流を通じて、当院の診療機能をさらに高めたい

★医療連携に関しては、診療所・医院・病院との連携、保健所での難病相談、神経・筋難病研修会の開催などにより、地域とのつながりを大切にしている。地域の神経難病および神経疾患の中核病院としての役割を担っている。地域医療連携室:TEL 0774-52-0114内線231。http://www.hosp.go.jp/~skyoto/

医療設備

MRI、CT、SPECT(脳血流シンチグラフィー)、脳波、筋電図等。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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