専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

高槻赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器科

分野

消化器・一般内科

特色

C型慢性肝炎のインターフェロン治療を積極的に行っている。また、肝癌症例に関しては肝動脈塞栓術(TAE)や、経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)を行う一方、肝切除や生体肝移植は京都大学とも提携している。早期胃癌の症例には内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行うと共に胆道系疾患には内視鏡で総胆管結石の除去やステントの挿入を行っている。さらに、末期癌の症例は本院にある緩和ケアを利用して、最後まで患者中心の治療を継続できる特色がある。

症例数

消化器科のベッド数は28床で、年間入院患者数700人、年間の消化器科外来数は約2万人、1日平均外来数は68人である

★当科は大阪北摂地区の地域密着型の診療科であるが、地元の診療所等からの多数の紹介もあり、C型慢性肝炎のインターフェロン治療患者数は1992年の保険適用以来410人以上になり最近も年間20~30人の新患の治療が継続している。本院は大阪府下のがん拠点病院の1つとして癌治療に貢献しているが、肝癌に関してはTAEや、持続動注療法、さらにRFAや経皮的アルコール注入療法を行う一方で近年注目されている分子標的薬も使用している。年間延べ85人の肝癌患者が入院しており、当院外科で外科手術も施行しているが、合併症のある症例や生体肝移植は京都大学で手術を受けている。特に生体肝移植は肝癌や劇症肝炎など7人施行されている

★肝硬変の治療はB型肝炎の場合はバラクルードなど抗ウイルス薬を駆使し、C型肝炎の場合は少量のインターフェロンを投与するなど肝機能を安定させ、患者のQOLを維持するよう試みている。さらに、非代償期で腹水著明な状態ではQOLの維持のために腹腔‐静脈シャント術を行っている。また食道静脈瘤の治療として内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)が第一選択で予防的にも施行しているが、必要に応じて内視鏡的硬化療法さらにはバルーン下逆行性静脈瘤塞栓術を行っている

★内視鏡検査は年間上部3,270件、下部1,540件、ERCPは60件施行している。大腸のポリープ及び粘膜切除は年間300症例施行しているが、術後の管理のため1~2泊の入院としている。絶食状態で来院した患者は当日の胃内視鏡検査が可能であり、消化管出血などの緊急内視鏡に関しては、クリップ装着、アルゴンプラズマ凝固療法などにて対応している。胃十二指腸潰瘍に関しては、原則的にヘリコバクター・ピロリの除菌を行っている。胆道疾患に関しては第一選択の画像診断はMRCPになっているためERCP件数は最近減少してきているが、黄疸のある症例には積極的に施行している。総胆管結石除去のため乳頭切開術は年間14件行い砕石除去を行っている。胆管癌や膵頭部ステント挿入や内視鏡的経鼻胆管ドレナージは、年間34件あるが、ステントの入らないケースはPTCDを行い減黄している。消化管腫瘍の内視鏡的治療(ESD)は累積で胃は183件、大腸20件、食道8件施行と積極的に施行している

★本院は日本消化器病学会の認定施設で日本消化器内視鏡学会の指導施設で、臨床研修病院でもあり、研修医の指導と消化器科入院患者の適切な治療のため週1回の部長回診のほか、個々の症例に最適の治療を行っている。消化器科画像診断カンファレンスでは診断の正確さと治療、診断技術の向上、研鑽に努めている。外科との合同カンファレンスで手術の適応を内科、外科の療法の立場からの検討し、術後の病理所見で診断の正確さを検討している。月に1度開催する、公開消化器カンファレンスでは北摂地区の開業医も参加できるオープンなカンファレンスで紹介症例の綿密な検討を行っている。

医療設備

MRI(1.5T)、MSCT2台(8及び16列)、シンチ、透視台2台、血管造影装置、内視鏡4台、ERCP用1台、超音波内視鏡、カラードプラ超音波診断装置。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

呼吸器センターとして呼吸器内科と協同で診断から治療までを行っているが、特に肺癌を中心とした呼吸器疾患の外科治療を担当している。肺癌の治療は進行度(病期)や全身状態を見極めた上で、必要に応じて手術の前後に化学療法(抗がん剤治療)や放射線治療などを組み合わせ治療成績の向上に努めている。また、縦隔鏡検査による縦隔リンパ節転移の検索や胸腔洗浄細胞診(手術時に胸の中を生理食塩水で洗い、その洗浄水中の癌細胞を調べること)を積極的に行い、より正確な病期の診断や治療方針の決定に役立てている。手術は安全・確実であることを第一に術式を決定しているが、ハイビジョン胸腔鏡を導入し、全体の約70%を胸腔鏡下手術で行っている。また手術の前後には呼吸リハビリを行い、合併症の予防に努めている。肺癌の積極的な治療を行えなくなってからも、院内に緩和ケア(ホスピス)病棟があり、緩和医療にも力を入れている。

症例数

最近5年間の全身麻酔下手術数は529件で、内訳は原発性肺癌220件、転移性肺腫瘍22件、縦隔腫瘍28件、気胸144件、縦隔鏡100件などである。手術入院にはクリニカルパスを導入しており、術後の入院期間は肺癌で約1週間、気胸では2-3日となっている。肺癌の術後5年生存率はIA期86.9%、IB期77.0%、IIA期61.3%、IIB期60.7%、IIIA期41.7%、IIIB期26.7%、IV期48.4%である。気管支鏡は呼吸器センターとして年間約300件施行し、診断目的の他、レーザー焼灼、エタノール局注、ステント留置などの治療も行っている

外来診療=呼吸器外科は火・木・金、呼吸器内科は月~金。

医療設備

マルチディテクターCT、MRI、各種RI検査、気管支鏡、蛍光気管支鏡、レーザー治療装置、APC装置、ハイビジョン胸腔鏡システム、放射線治療装置(2010年 10月~稼動予定)。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

形成外科

分野

形成外科

特色

当院は大阪府・高槻市の緑豊かな地域に位置し、2次救急医療機関である。近隣の高度救命救急センターや医療機関と連携を密にとりながら、形成外科全般の診療を行っている。とりわけ熱傷、顔面骨折、乳房再建を含む再建外科には力を注いでいる。入院手術はほぼ全例部長が執刀し、スタッフ2名が全患者の主治医となるため、患者の満足度は高い。

症例数

09年の手術件数は673件(うち入院152件)、新患者数は192名、入院患者は126名

★手術症例の内訳は、新鮮熱傷5例、顔面骨骨折17例、良性腫瘍・血管腫・母斑264例、悪性腫瘍27例、瘢痕・ケロイド27例、褥瘡・難治性潰瘍35例、眼瞼下垂24例、レーザー治療274例

★熱傷:近隣の高度救命センターと連携のもと、主に初期治療以降の熱傷患者の受け入れを行っている。日々の創傷ケアとともに瘢痕拘縮予防のためのセルフケア指導も行い、患者の早期社会復帰を目指している

★顔面外傷・顔面骨折:初期治療・手術加療から、創部治癒後の後療法まで細やかにケアを行っている

★悪性腫瘍:術前画像検査、術中病理検査による診療ガイドラインに沿った治療を行っている。切除標本の病理組織は執刀医が自ら確認し、必要あれば病理部と即時にカンファレンスを行うことで正確な診断・治療を目指している

★瘢痕・瘢痕拘縮:外傷、熱傷、術後のあらゆる瘢痕に対して、後療法・手術療法を行うことで目立つ瘢痕を最小限に、を目指している

★再建外科:自己組織による乳房再建のほか、術後難治創など、外科系診療科との共同手術を積極的に行っている

★褥瘡・皮膚潰瘍:近隣施設からの紹介が増加している。全身管理、栄養管理、陰圧閉鎖療法による創傷管理、手術加療のほか、再発予防のための患者教育、近隣施設へのスタッフ教育も行っている

★整容外科:シミ・アザ・ほくろのレーザー治療はじめ、眼瞼下垂などの整容的手術を行い、良好な結果を得ている

外来診療=月~金の午前(一般診)、月・水の午後(レーザー外来・完全予約制)。

医療設備

3D-CT、MRI、ドプラ血流計、Qスイッチルビーレーザー、炭酸ガスレーザー。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

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