専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

兵庫県災害医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

高度救命救急センター・基幹災害拠点病院

分野

救急医療

特色

阪神淡路大震災を教訓とし、03年8月に兵庫県における基幹災害拠点病院として開院した比較的新しい救命救急センターで、救命救急医と専門医との深い信頼と協力の上に成り立っている高度な救命救急医療の専門病院である。06年6月には高度救命救急センターとして認定された。日本版DMAT(災害医療派遣チーム)の研修を厚生労働省から委託され、06年より、全国の災害医療に精通した講師陣に協力を仰ぎつつ、西日本地域の医療機関の医療従事者を主な対象として行っている。広域災害救急医療情報指令センターを持ち、災害時には行政と連携し、災害医療の司令塔として機能する。http://www.hemc.jp/

症例数

〈診療システムと特徴〉①積極的な病院前救護=救急医・看護師・救急救命士・専属運転手からなる医療チームがドクターカーや救急ヘリにより、積極的に救急現場に出動し、病院前から救命救急処置を開始している。②迅速な初期治療=センターに搬送してからは救急医と専門医とが合同で迅速な治療を行い、短時間のうちに高度な専門治療を実現している。特にドクターカー症例では車内の救急医の判断により、専門医が待機しているカテーテル室、手術室への直接搬入が日常的に行われている。また、急性冠動脈症候群症例の来院からカテーテル検査室への入室までが平均30分以内を実現している。③救命救急医が集中治療を担当=専門的な疾患は各専門診療科医師が入院治療を担当するが、原因不明のショック、多発外傷、重症熱傷、呼吸不全、中毒、重症腹膜炎、重症急性膵炎、重症感染症などの症例は救急医が治療の中心となり、集中治療を担当。④神戸赤十字病院との一体的な人的交流=センターの各専門診療科医師は隣接する神戸赤十字病院において、同病院の各専門診療科医師として日常診療に従事し、必要に応じて、診療科チームとしてセンターで救急医と協力して診療を行う。担当診療科を問わず、ICU・HCUに患者が入院しているため、救急医と専門医とが容易に相互相談がなされており、センターにない診療科の医師による往診も日常的に行われている。⑤神戸赤十字病院との効率的な役割分担=センター来院後、状態が比較的落ち着いている場合、神戸赤十字病院に転院し、手術となる。また、センターでの集中治療が終了した後も同様に継続治療が行われる。⑥チーム医療の実践=医師、看護師、臨床検査技師、放射線技師、臨床工学士が一体となって初期治療から参加し、チーム医療を実践している。毎朝、新規来院全症例と問題症例に対し、医師と多職種によるカンファレンスとベッドコントロールを行っている。患者様の状態が安定すれば、ソーシャルワーカーを交えて、患者様の立場に立った転院計画を立案実行している。⑦心のケア=JR福知山線脱線事故に代表されるように、思いがけない外傷(けが)により、入院を余儀なくされた患者様や精神疾患に起因する入院患者様に対する心のケアを、神戸赤十字病院所属の心療内科医師と兵庫県こころのケアセンター所属の精神科医師が介入して行っている

実績=09年1月から12月(隣接する神戸赤十字病院に直接来院し、そのまま赤十字病院で治療された患者様についての実績は含まれていない)の全来院患者総数は約1,000例。現場からの直接搬送が60%、病院からの紹介が40%。ドクターカー:総出動件数は約424件、救急ヘリ(消防防災ヘリコプター):42件。外傷症例:多発外傷を中心に428例以上。外傷症例に対する手術:整形外科手術276例(創外固定、髄内釘など)、開胸開腹手術100例、開頭手術20例。切断指に対する再接着手術2例。外傷に対するIVR(脳神経外科領域、循環器内科領域は除く) 71件。熱傷症例:重症熱傷を中心に20例。中毒症例:一酸化炭素中毒、多量服薬など53例。中枢神経系疾患症例:くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞など約80例。クリッピング手術49例、血管内治療25例、t-PA製剤による血栓溶解療法10例。循環器系疾患症例:急性心筋梗塞、狭心症、心不全、大動脈疾患を中心に176例以上。冠動脈造影および冠動脈血管治療施行は90件、心大血管手術(センター来院後、日赤で行われた症例を含む) 25例。消化器系疾患症例:重症急性膵炎、重症腹膜炎、吐血下血症例を中心に75例、腹膜炎に対する緊急開腹手術52例。疾病に対するIVR 9件。院外CPA(心肺停止)症例:129例(外傷性38例)。そのうち外来死亡96例、蘇生31例と蘇生成功率24%、社会復帰8例。血液浄化療法関連:人工透析(HD)65例、持続的血液濾過(CHDFなど)84例、エンドトキシン吸着(PMX)1例。補助人工心肺装置:経皮的心肺補助装置(PCPS)16例、経皮的呼吸補助装置(ECLA)4例。

医療設備

初療室2床。ヘリカルCT(16列)1台。手術室2床、カテーテル検査室2室。病床30床、内訳は集中治療室(ICU)12床、高次治療室(HCU)8床、一般病床10床。ドクターカー1台。研修集会室(100人収容)。屋上へリポートなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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