小原病院（兵庫県神戸市兵庫区）の口コミ・評判

妻の父（義父）の末期をこの病院で過ごしました。
食道癌をわずらい、他の病院にて食道切除再建術を受け、一度は回復したのですがすぐに状態が悪くなり、手術を受けた病院にて３度の入退院を繰り返しました。
手術を受けた病院は、高度医療を請け負う病院ですので、回復の見込みのない患者は、他の病院に転院させます。
義父も、その一人でした。
余命１〜２ヶ月程度となったときに、この病院に移りました。
いつも夜（面会時間ギリギリ）に行っていたのですが、看護師さんが気を使って、３０分ほどなら時間を越えても良いよと、いつも行ってくれていました。
義父には余命の告知はしておらず、看護師さんにもその旨を伝えていました。
義父は、良く看護師さんに｢僕は、良くなっているんだよね？｣と聞いていたようで、看護師さんは、いつも｢もう少しで退院できるから、今は頑張って治療を続てね！！｣と言っていたようです。
義父との会話中は点滴の交換になっても、気を使って後回しにしてくれ、会話を妨げることがありませんでした。
病院の１階に事務所があり、いつも事務員の方にお見舞いの旨を伝えていました。
あと２〜３日かも知れないとなった時、病棟でのお見舞いが終わり、病院を出ようとした時に、事務員さんが病院の外まで見送ってくれ、深々と頭を下げて｢ご苦労様でした｣といってくれました。
恐らく、２〜３日で逝ってしまうという事を聞いていたのだと思います。
看護師さんも、｢お父さんは、頑張って治療をしたよ｣といってくれました。
そのお見舞いの２日後の夜中に、義父は逝ってしまいましたが、看護師さん、事務員さんなど、病院スタッフの温かさに心を打たれました。
義父も人生の末期を、人間味のあるスタッフがいる、この病院で過ごせてよかったのではないかと思います。

2007年08月30日投稿