[身近な病気を知ろう ~QLife調査~] 2011/07/11[月]

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 痔はごく一般的な病気であるにもかかわらず、恥ずかしさが先に立って、発症から受診まで数年以上かかる人も少なくない病気です。QLifeではアンケート調査を行い、痔の受診・治療にかかる実態を確認しました。
 それによると、痔の受診率は4割弱にとどまり、逆に誰にも相談せず一人で悩む人も4割強に上ることがわかりました。また、実際に治療を受けた人の満足度は痔の種類によって異なるが平均で6割、不満足度は1.5割。痔に関する情報は「インターネット」を参考にする人が多く、何も調べずに治療を受けた人は2割弱という結果になりました。
※こちらは後編です。
「痔の治療」 大規模患者調査 前編を読む

8.(痔の治療経験者のみ)あなたが受けた治療の「治療法」を教えてください。


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治療法では、「保存療法(内服薬、塗り薬、坐薬など)」が最も多くて54.7%と過半を占めた。次が「手術(結さつ切除術)」の28.2%で、「レーザー療法(ICG併用半導体レーザー療法)」と「注射療法(ジオン注、アルタ療法)」はそれぞれ3.4%、2.4%であった。

9.(痔の治療経験者のみ)痔の治療で、何を「辛い」と感じましたか?


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治療して実際に辛かったこととして「見られる恥ずかしさ」を挙げた人が圧倒的に多く、52.6%が辛かったと回答した。また、「診察の/治療の/治療後の痛み」も、「知られる恥ずかしさ」の2倍程度の人が辛かったとしている。痛みの程度そのものは心配していたより軽かったと考える人が多い(後出)ものの、2割弱の患者は痛みが辛かったとしている。
ちなみに、治療群に聞いた「辛かったこと」(≒実際)と、未治療群に聞いた「治療しない理由」(≒予想)を比較したところ、「知られる恥ずかしさ」以外のほとんどにおいて、前者の方が該当者が多い。特に「痛みの辛さ」は、治療群(≒実際)の方がはるかに訴えが多い。

10.(痔の治療経験者のみ)痔の治療を受けた感想で、次の中にあてはまるものがあれば全て選んでください。


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治療した人のうち悩みが解決したのは61.1%で、逆に治療効果が得られなかった人は15.3%であった。ただし「違う病院・医師」「違う治療法」にすれば良かったと後悔する人は5%未満であった。
「痛み」「恥ずかしさ」「費用」「期間」いずれにおいても、事前に心配していたほどではなかったと感じた人が多かった。特に「恥ずかしさ」については、「実際<心配」が男女に共通して顕著である。

回答結果から、治療の「効果」に関する項目だけを取り出して、痔の種類別に集計した。すると、最も治療効果/満足度が高いのは痔ろう(70.5%)であった。逆に最も不満足者が多いのは内痔核の治療(18.7%)であった。

11.あなたが痔の治療を受けるとした場合、治療方法や医療機関を決めるにあたり、優先する条件は何ですか?あてはまるものを「3つだけ」選んでください。


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痔の治療をするにあたって、その治療法や医療機関選びの際に重視する条件を聞いたところ、「知名度・雰囲気」「アクセス」「痛みが少ない」「費用が少ない」が多く挙げられたが、いずれも半数には満たず、決定的な要因とはならなかった。
性別で見ると、「知名度・雰囲気」を女性が、「最新の治療法・技術」を男性が重視する傾向が強かった。
なお「その他」の具体的内容は、「女性医師」が約1/3で最も多く、次が「口コミ/評判が良い」であった。

12.医師があなたの痔の治療に外科的処置が最も有効であると判断した場合、以下の治療法A~Iの中で、あなたが最も「好ましい」と考える治療から順に番号でご回答下さい。


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外科的治療に関して「入院日数」「費用」「痛みや出血」の3つの要素を統計的手法によって組合せた9枚のカードについて、1番好ましいものから順に回答を求めた結果、回答者が「好ましい」治療法だと感じるために最も重要度の高い要素は「保険診療下での費用」であり、次いで「入院日数」「出血・痛みの程度」の順であることがわかった。この選択肢のなかでは、費用が「¥10,000~¥60,000」、入院日数が「0~3泊」、「出血・痛みの程度」が「ほとんどない」治療法が患者にとって最も「好ましい」治療法であるといえる。

13.痔に関する情報を(自ら)調べたことがありますか?それはどんな情報源ですか?


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痔について調べた経験は、全体では52.5%で、罹患経験者に絞ると64.4%であった。
治療経験者に絞ると82.9%が自ら何らかの学習をしており、逆に言うと、何も学習せずに治療を受けた人は17.1%にとどまる。
その情報源は、インターネットが最も多い。“(痔を患っていると知られてしまうので)本屋では買えない”というコメントもみられる(後出)など、「知られる恥ずかしさ」が大きい(前出)疾患ならではと思われる。

14.あなたの周りに、「痔に関する情報」が十分にあると思いますか?


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痔に関する情報が、身の回りに「不足」していると考える人は49.4%に上り、「充足」と考える21.6%を大幅に上回った。ただし治療経験者群では、充足:不足=40.2%:46.5%とその差は拮抗する。情報ニーズが大きい群の方が充足感が高まるということは、「痔の情報は存在するが、分かりにくい場所にある」と推察される。

15.どんな「痔に関する情報」が、今後増えて欲しいと思いますか。具体的に教えてください。

痔に関して欲しい情報として挙げられたものには、「良い/最新の治療法と、その実際」「身近なところでの良い病院、女医の病院」などが多いが、「どの程度なら、医療機関にかかるべきかの線引き(逆に、どの程度なら、かからなくても良いのか、あるいは市販薬で良いのか)」を知りたいとの声が目立った。「出来れば受診せずに済ませたい」というベース感情がうかがえる。

  • 痔の種類。痔を放っておくとどうなるのか。痔の治療ができる医院。自分でできる治療。自分でできる治療と、医者に任せる必要がある治療の境目。治療の値段。どんな治療をするのか。痛み。治療の期間。医者に行って痔を治した人の体験談(年齢別、男女にわけて)。(女性/25歳/栃木県)
  • 近くに痔の専門医院がないので、近場でおすすめの専門医院を教えてくれるサイトや情報誌があれば 利用したいです。身近な人には相談できないので できたらサイトで相談できるコーナーができたり 情報を教えてくれるサイトがあれば助かります。(女性/31歳/京都府)
  • 痔になった時に、緊急に対処する場合の対処法。 例えば、白いズボン、作業着などの場合、血が多いとばれてしまいます。 そこで、緊急の血の止め方や、止まらないにしても、衣服につかないようにする方法が知りたい。 男の場合は生理用品を持ち歩くことがないのでわからないんですよね(男性/34歳/岩手県)
  • 妻が女性が行き易い病院を探している。例えば、産婦人科が併設されていると行き易いと言っておりました。再発しない方法、便秘予防の画期的方法、日帰り手術の病院等、知りたいです。(男性/50歳/愛知県)
  • どんな症状のときに病院にいく必要があるのか。 治療方法にどのようなものがあるのか。(市販の薬なども出ているようなので、病院との違いも) 手術方法と経費、入院日数の違いがかなりあるが、それはどのような理由なのか、手術方法についての説明。 産後の痔は、放っておいてよいのか?放っておくと後で良くないのか?(女性/51歳/神奈川県)
  • 最近では日帰り手術が可能の病院が増えてきたが、自分の生活圏内の病院でそのような施術が可能なのか。また、新しい手術法(シートン法)が可能かどうか等、詳しくわかる様な情報が欲しい。 ネット等で、新しい方法等を見つけても自分の生活圏内の病院ではやってもらえるのだろうか?と疑問 になってしまう。(東京の病院でやっているみたいだが地元でやってもらえるのかな?・・・みたいな)(男性/54歳/北海道)

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