出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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自律神経失調症
じりつしんけいしっちょうしょう

自律神経失調症とは?

 よく使われる病名ですが、確立した疾患概念や診断基準があるわけではありません。自律神経系の不定愁訴があっても、その症状が一般的な疾患概念にあてはまらない場合にこの病名をつけることが多く、いわばゴミ箱病的な扱いを受けている疾病です。

 よくみられる自律神経症状には表20表20 よくみられる自律神経症状にあげるようなものがあります。自律神経系の症状は、心理・社会的ストレスの影響を受けやすいことや、原因不明の愁訴であることから、心療内科に受診する患者さんに多くみられます。

表20 よくみられる自律神経症状

 よく似た病名として不定愁訴症候群、身体化障害などがあります。最近では医学の発展に伴い、これらの症状のうちまとまりがあるものを、一つひとつの疾患として考えるようになってきています。

 たとえば、起立性調節障害(起立性低血圧)、過敏性腸症候群、緊張性頭痛、片頭痛、メニエール症候群、過呼吸症候群、機能性消化不良、逆流性食道炎などです。

(執筆者:国立国際医療センター国府台病院心療内科部長 石川 俊男)

自律神経失調症に関連する可能性がある薬

医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、自律神経失調症に関連する可能性がある薬を紹介しています。

処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。

・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。

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