出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
急性閉塞隅角緑内障
きゅうせいへいそくぐうかくりょくないしょう
急性閉塞隅角緑内障とは?
症状の現れ方・検査と診断
急性発作が起こると、突然眼圧が高くなり、激しい眼の痛みや充血、眼のかすみ(虹視)、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が起こります。頭痛、吐き気などから内科を受診する人もいます。放置しているとひどい場合は失明してしまいます。50歳以上の遠視の女性に高頻度でみられます。検査では急激な眼圧上昇(通常は60~80mmHg)と隅角検査で閉塞隅角、充血や瞳孔の散大を認めます。超音波生体顕微鏡では隅角閉塞が観察されます。
治療の方法
治療の第一選択は点滴や内服、点眼による薬物治療とレーザー治療です。薬物でできるだけ眼圧を下げたあと、排出口を閉じている虹彩にレーザーで孔をあけ、通りをよくします。この治療をレーザー虹彩切開術といいます。水晶体の変化が病因となることも多く、白内障手術を早めに行う場合もあります。発作が片眼の場合、反対の眼にも予防的治療をします。
レーザー治療で眼圧が下がらない場合や、レーザー治療が不可能なほど急性発作の程度が強い場合は、眼圧を下げる薬物治療や手術が必要になります。
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