出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
水疱性鼓膜炎
すいほうせいこまくえん
水疱性鼓膜炎とは?
水疱性鼓膜炎は、インフルエンザなどのウイルス感染が原因と疑われていますが、まだはっきりしていません。
激しい耳の痛みが特徴で、耳だれはあまりありません。時々、中耳炎を合併することもあり、その場合は難聴や発熱を訴えます。
鼓膜に水疱が認められるので、すぐ診断がつきます。ただ、まれに内耳に影響を与えて、感音難聴を起こすことがあるので、耳鳴りなどの症状が伴うようなら、注意が必要です。ただちに聴力検査を受けてください。
治療は抗生剤、鎮痛薬の内服です。痛みの強い場合は、痛みを緩和するために水疱をつぶすことがありますが、通常、点耳などの局所処置は必要ありません。感音難聴が生じた場合は、突発性難聴に準じて、副腎皮質ステロイド薬、ビタミン剤、循環改善薬などが使われます。
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