突発性難聴
とっぱつせいなんちょう
- 耳鼻咽喉科
- 診療に適した科
突発性難聴とは?
原因は何か
原因は不明です。今のところ内耳の障害の原因としてウイルス感染説、循環障害説などが考えられています。
症状の現れ方
文字どおり突然に発生する難聴です。通常、片耳に発生することが多いのですが、まれに両耳に同時に発生することもあります。また、耳鳴りやめまいが難聴の発生と前後して生じることがあります。なお、めまいには吐き気や嘔吐を伴うことがあります。
検査と診断
突然に難聴が発生した場合、難聴の原因がどこにあるかを診断する必要があります。そのためには、耳鼻咽喉科での診察、耳のX線検査、純音聴力検査が必要です。場合により、精密な聴力検査や平衡機能検査も必要になります。
なお、突発性難聴では、聴力の改善・悪化を繰り返すことはありません。その場合には、メニエール病という病気が疑われます。聴神経腫瘍では、突発性難聴として初発する場合があります。聴神経腫瘍が疑われる場合には、MRIによる画像診断が必要になります。
治療の方法
難聴が発生してから、できるだけ早期に治療を開始するほど予後が良好である(聴力が改善する)といわれています。遅くても発生から2週間以内に治療を開始するのが望ましく、1カ月をへた場合には、予後は極めて不良になり、通常は著しい改善が望めません。
一般に、聴力が悪い場合、めまいを伴っている場合に予後が悪いことが知られています。
副腎皮質ステロイド薬、循環改善薬、ビタミン薬などの多剤併用療法を中心とした治療法が多くの病院で行われています。
病気に気づいたらどうする
予後を正確に推定する検査と診断はないのが現状です。そのために、突発性難聴が疑われたら、耳鼻咽喉科を受診することで早期に診断を行い、できるだけ早く治療を開始することが重要です。
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難聴に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、難聴に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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ニコチン酸アミド散10%「ゾンネ」
ビタミンB剤(ビタミンB1剤を除く。)
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水溶性プレドニン10mg
副腎ホルモン剤
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ソル・コーテフ注射用100mg[注射剤]
副腎ホルモン剤
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コートリル錠10mg
副腎ホルモン剤
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プレドニゾロン錠1mg(旭化成)
副腎ホルモン剤
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オルガドロン注射液1.9mg
副腎ホルモン剤
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デカドロン注射液1.65mg
副腎ホルモン剤
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アデホス-Lコーワ注10mg
他に分類されない代謝性医薬品
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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難聴に関する病院口コミ
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定期健診で行ってます
ミニベロおじさんさん 50代以上男性 2018年07月04日投稿
1年前に突発性難聴の検査でMRIを撮ったところ、3年前の脳梗塞の跡と半年前の脳梗塞の跡がある事が判明し、体重もメタボではなく要因は高血圧の可能性が高いとの事で毎月通っています。 すべて予約していって… 続きをみる
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10年以上お世話になっています。
Qさん 2018年07月01日投稿
もともと難聴持ちでしたが、花粉症・風邪と何かあるといつも頼りにしている耳鼻科です。 先生はとても優しく診断もしっかりしています。 無駄に薬を出すような事もしない先生なので、その症状だったらこの薬だけ… 続きをみる
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患者に寄り添う病院
すみれさん 50代以上女性 2018年04月30日投稿
4月の中旬に急に片耳が聞こえにくくなりました。 近所の耳鼻科を受診したら突発性難聴の可能性があり、検査したほうが良いということでこちらの病院を紹介いただきました。 突発性難聴は発症から治療までが早いほ… 続きをみる
昨日、目覚めて起き上がった瞬間何か耳に違和感があり、歩くとフワフワ感が酷く、じっとしていると平気、…