国立国際医療研究センター国府台病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立国際医療研究センター国府台病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・肝臓内科

分野

消化器内科

特色

当院の消化器診療は10年4月から大きく変化した。肝炎・免疫研究センター(溝上センター長)を主体とした肝臓グループと、新宿のセンター病院から移動した若手中心の消化器グループが統合して、消化器・肝臓内科(今村診療科長/小飯塚副科長)を形成し、消化管および肝胆膵疾患を有する患者さんに対して全人的医療および患者中心の総合的なチーム診療を実践している。

症例数

1日平均外来患者数:100人、平均入院患者数:40人、年間の消化管内視鏡件数(上部3,800例、下部1,500例)、消化管内視鏡的治療件数(上部ESD件数50例、下部EMR件数200例)。胆道系の内視鏡関連手技(ENBD/EPBD :70例)。肝臓関連:腹部超音波検査件数2,700例、ウイルス性肝炎に対するインターフェロン治療例数40例、C型肝炎患者の遺伝子検査(IL28B SNPsなど)350例、肝細胞癌に対する治療(RFA:50例、肝動脈塞栓療法20例)

★消化管疾患の診療では、食道・胃および大腸癌の早期発見はもとより、胃癌のリスクと密接な関連を有するピロリ菌感染の内視鏡的特徴に熟知した優しい内視鏡検査を心がけており、通常の内視鏡検査でピロリ菌感染の有無を判定できる点が大きな特徴である。治療面ではピロリ菌の除菌治療および確実な内視鏡治療を実践し、国際的にも通用する診断と治療を目標としている。また、これまで診断が困難であった小腸疾患に対しても、当院では小腸バルーン内視鏡やカプセル内視鏡といった検査を積極的に行い小腸疾患の診断・加療を行っている。その他、是永圭子医師による消化管に対する超音波検査の精度が高いことは特筆すべきであり、診療現場では大きな有用性を発揮している

★肝臓、胆道系および膵臓の診療部門では、溝上センター長と今村診療科長を中心としたC型肝炎に対するインターフェロン治療と、肝癌に対するラジオ波焼灼療法(RFA)を中心とした集学的治療が中心のチームであり、肝臓グループは、肝炎・免疫研究センターの研究活動と患者さんに対する診療を同時に施行しているが、最大の特徴は、世界的に注目されているもので、C型肝炎に対するインターフェロン治療が効きやすい患者さんやインターフェロンで副作用が起こりやすい患者さんを治療前に見分ける方法を開発して実際の診療に応用している点である。また、肝臓の線維化(肝臓の硬さ)を測定できる超音波装置を導入したことで、肝炎の治療時期の決定や発癌リスクの見極めに高い効果が得られるようになった

★その他、わが国では最先端の診断法と治療法の開発に努めており、最近増加している胃癌・大腸癌・膵臓癌・肝臓癌に対する化学療法については、患者さん自身が自分の病態をよく理解したうえでのインフォームド・コンセントのうえに治療を開始することを念頭にしているために、セカンドオピニオンを推奨している。以上、国府台病院の肝臓・消化器グループの診療は、患者さんを自らの大切なひととして接する患者さん中心のチーム医療を実践している。

医療設備

電子内視鏡システム、カプセル内視鏡、MRI、CT、カラードプラ超音波装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

外科

分野

消化器外科

特色

当院が所属する国立国際医療研究センターは、全国にある6つの国立高度専門医療研究センターのひとつとして、感染症・免疫疾患ならびに糖尿病・代謝性疾患について、高度な専門的医療を実践することをその任務としている。そのなかで当院には肝炎免疫センターが併設されており、同分野での人材の豊富さが大きな特徴となっている。これらの政策医療と同時に、当科では、市川・松戸・江戸川区等の地域医療にも積極的に取り組んでおり、地域の医師会の先生との病診連携も盛んに行われている。標榜科目:外科、消化器外科、肝胆膵外科、乳腺外科、内視鏡外科。

症例数

胃癌・大腸癌=早期癌は消化器内科にて内視鏡治療(EMR、ESD)を行い、内視鏡治療の適応とならない病変に対しては、外科手術を行っている。手術は、可能であれば腹腔鏡下手術を積極的に採用し、低侵襲手術を心掛けている。当院で行われている胃癌および大腸癌に対する腹腔鏡下手術は、腹腔鏡下胃切除、胃全摘、結腸切除、直腸低位前方切除である。また、下部直腸癌では機能温存手術を心がけており、可能な限り肛門を温存する手術を行っている。いずれの手術も指導医・専門医が執刀している。ガイドラインに準拠した適切な抗癌剤の投与を外来または入院で行っている。胃癌5年生存率:I期99%、II期73%、III期43%、IV期5%。大腸癌5年生存率:I期99%、II期88%、III期71%、IV期15%

肝胆膵領域の病気=胆石症はほとんどに腹腔鏡下手術を行っている。悪性疾患では、肝臓癌、大腸癌などの肝臓への転移、胆管癌、膵臓癌、などがあります。胃癌や大腸癌と比べても専門性が高く難易度の高い手術領域だが、当外科は東京大学医学部肝胆膵外科出身の医師が多く東大病院での豊富な経験をもとに、積極的かつ安全に手術を行っている

乳癌=ガイドラインに基づいた診断と治療を行っている。可能な症例には乳腺温存術式とセンチネルリンパ節生検を積極的に行っている。補助化学療法や進行再発癌の化学療法も常に最新の知見に基づいて治療している

鼠径ヘルニア=メッシュによるテンションフリー手術を主に行っている。使用するメッシュは最新の素材のものを採用し、入院期間も都合に合わせてフレキシブルに設定可能で、ゆっくりと抜糸まで入院したいという方にも、手術翌日の退院を希望される方にも、可能な限り対応している。

医療設備

MDCT、MRI、マンモグラフィ、超音波診断器機、血管造影室、リニアック、骨密度計。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

児童精神科

分野

精神科

特色

国内でもまだ少ない児童精神科のモデル的ユニットとして、外来診療および1病棟(45床)の専門病棟による入院診療を行っている

★診療の対象は、注意欠如・多動性障害(ADHD)、広汎性発達障害(PDD)をはじめとした発達障害、不登校・ひきこもり、摂食障害などで、入院を含む総合的医療を提供している。力動的な観点で行われる遊戯療法や精神療法に加えて、子どもの状態に応じて認知行動療法を取り入れている

★広汎性発達障害や注意欠如・多動性障害(ADHD)の子どもには行動修正法やソーシャル・スキルトレーニングの観点を加えた精神療法や親ガイダンスを組み合わせた診療を行っている

★不登校やコミュニケーションに問題を抱えた子どもへの診療では、同世代との仲間との交流を増やす目的で様々な活動集団療法が行われている。また、養育者への心理教育プログラムをADHD(ペアレント・トレーニング)、摂食障害、強迫性障害といった疾患を対象に行い、養育者への支援に力を注いでいる。

症例数

児童精神科の10年の初診患者数は845人であり、受診者数は年々増加し続けている

★疾患分類では、不登校などの非社会的な問題と関連の深い様々な神経症性障害194人、摂食障害28人、気分障害71人であり、初診患者全体の35%を占めていた

★発達障害としては、精神遅滞44人、自閉性障害を含む広汎性発達障害247人、素行障害を含む注意欠如・多動性障害(ADHD)162人の計453人(54%)。統合失調症は13人(1.5%)であった。10年の児童精神科病棟への新規入院患者数は116人。神経症性障害34人、摂食障害21人、気分障害17人であり、新規入院患者の62%を占めていた。発達障害については、広汎性発達障害25人、素行障害を含む注意欠如・多動性障害(ADHD)12人の計37人(32%)であった。統合失調症は2人であった。

医療設備

SPECT、ヘリカルCT、MRI、ガンマカメラ、各1台。特殊脳波検査機能付き脳波室、終夜睡眠ポリグラフ・ラボラトリー(4床)設置。他に一般診療科で使用する各種医療機器が揃っている。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

精神科

分野

精神科

特色

総合病院内の精神科として、2病棟(うち1病棟は精神科救急病棟)、合わせて約90床の病床を持っている。そのため青年から高齢者まで、様々な症例や身体合併症に対応が可能である。また、地域医療の中心的な診療圏(千葉県市川市、浦安市および松戸市)における精神科救急には常時対応しており、千葉県精神科救急医療システムの基幹病院として救急情報センターからの診療依頼も受けている

★このように急性期対応が中心であるため、当科は1カ月以内の短期入院と早期の社会復帰を目指しており、長期在院を希望する患者さんには適していない

★うつ病や統合失調症などの患者さんで適応のある方には、手術室で麻酔科医の管理の下、パルス波治療器を用いた電気けいれん療法を実施している。また統合失調症の患者さんを中心に心理教育にも力を入れており、入院中から開始し、退院後はデイケアプログラムの中で行っている。また、ご家族に対する心理教育を月に1回土曜日に行っている

★退院後の地域支援にも力を入れており、包括型地域生活支援プログラム(ACT)との連携をはじめとして、近隣の社会復帰・生活支援施設との連携も積極的に行っている。また、向精神薬の治験も多数実施しており成果を上げるとともに、日本睡眠学会の認定医療機関として睡眠医療にも力を入れている。

症例数

10年度初診患者数は1,308人、1日平均5~6人であり、再診患者数は1日平均259.5人であった。救急患者数に関しては、時間内救急患者数が217人、時間外救急患者数が870人であった。精神科救急病棟(病床数42床)においては、10年度315人の入院があり、うち32%は夜間・休日の入院であった。平均在院日数は45.6日。疾患分類については、F2(統合失調症圏)が61%、F3(気分障害圏)が18%、F0(器質性精神障害)が12%であった。身体合併症については55%に認められ、精神科で対応できるケースが11%、他科の専門医療を必要とするものが32%、身体合併症のみでも入院が必要となるケースが12%(38人)に認められた。

医療設備

SPECT、ヘリカルCT、MRI、ガンマカメラ、各1台。特殊脳波検査機能付き脳波室、終夜睡眠ポリグラフ・ラボラトリー(4床)設置。他に一般診療科で使用する各種医療機器が揃っている。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

心療内科

分野

心療内科

特色

心身症、摂食障害、職場不適応などのストレス関連疾患に対して、身体医学療法だけではなく、種々の心理療法を駆使し充実した心身医学的な診療を実践し、入院施設の完備した総合医学的診療体制を敷いている。心理療法は通常のカウンセリングだけではなく、サーモグラフィーを用いた自律訓練法や非言語的な療法(園芸療法、箱庭療法、コラージュ、ウインドウカラーなど)を中心としている。摂食障害では、患者の病態に応じた治療を行っているが、行動制限を用いた認知行動療法が中心である。他に摂食障害、癌、更年期障害の集団療法も行っている。

症例数

11年度は初診患者は約500人で、延べ140,000人の外来患者総数である。疾患は、摂食障害、過敏性腸症候群、FD(機能性胃腸障害:潰瘍がないにもかかわらずむかつき、上腹部不快感、嘔吐などの消化器症状を訴える障害)、高血圧、頭痛、アトピー性皮膚炎、慢性疼痛などの心身症群と職場のメンタルヘルス不全などの適応障害やうつ状態、パニック障害などの身体症状の合併するストレス関連疾患が中心である。入院治療は年間150人前後あり、特に摂食障害患者が100人前後と多いのが特徴である。

医療設備

個室診察室4部屋、外来心理面接室2部屋、病棟面接室3部屋、集団療法室2部屋、個人指導の自律訓練法にはサーモグラフィーを用いたバイオフィードバックを用いている。入院病床は20床前後である。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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