専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

新潟大学医歯学総合病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・一般外科

分野

消化器・一般外科

特色

当科は、臨床面では上部消化管、下部消化管、肝胆膵・移植および内分泌・代謝グループの臓器別4班を縦の基軸とし、研究面では病理学、癌・移植免疫学、生理学、生化学、代謝学、癌遺伝子などを横の基軸として構成している。特に潰瘍性大腸炎の外科治療、食道癌、胆道癌・膵癌における集学的治療および癌免疫、生体肝移植と移植免疫、輸液代謝、内視鏡的外科治療などを始めとして、消化器・一般外科を幅広く取り扱っている。

症例数

年間の手術件数は約700件であり、重症患者、生体肝移植患者、食道癌患者はICUで術後管理がなされている

★難治性、重篤な合併症や大腸癌を合併した潰瘍性大腸炎に対しては、大腸全摘、W型回腸嚢肛門吻合術を現在までに約150例に施行している。術後一定期間を経過すると、1日あたりの排便回数は平均5回に減少し、ほとんどの症例はステロイド治療から離脱でき、その95%以上は社会復帰している。多くの患者が術前に大量のステロイドを使用しているため、手術は2期または3期に分割して行っている

★大腸癌に対しては、整容性に優れ低侵襲であるとされている腹腔鏡補助下手術を積極的に行っている。また、通常であれば人工肛門を伴う直腸切断術が必要な下部直腸癌に対して、腫瘍が限局性で高または中分化型腺癌で腫瘍の下縁が肛門歯状線から2cm以上離れていれば、積極的にJ型結腸嚢による結腸嚢肛門吻合術を施行し、肛門機能の温存を図っている。近年進歩が著しい大腸癌の抗癌剤治療も、腫瘍内科がないため病院の中心となって通院治療で行っている。大腸内視鏡検査は年間500件を数え、その中で約150件には内視鏡治療が施行されている。

★胸部食道癌に対しては、上中部の癌では広範囲の3領域リンパ節郭清を伴う経胸的切除、下部の癌では経横隔膜的切除が当科における標準的手術である。全食道癌200症例の5年生存率は、病期Iで92%、IIaで66%、IIbで44%、IIIで30%、IVで13%であった。術後3~5日は、ICUにて呼吸循環管理を中心とした全身管理が行われている

★胃癌に対しては2群郭清を伴う手術を標準術式としているが、最近では患者のQOLを考慮し、癌の深達度によっては内視鏡的切除、部分切除などの縮小手術も行っている。5年生存率は、粘膜内癌で95%、粘膜下層癌で88%、それ以上の進行癌では60%の生存率である

★胆嚢癌は新潟県に多い疾患である。拡大根治的胆嚢摘出術(胆嚢摘出+肝床切除+胆管切除+2群リンパ節郭清)が胆嚢癌に対する当科の標準術式であるが、高度進行癌では肝葉切除、膵頭十二指腸切除、肝葉切除+膵頭十二指腸切除などの拡大手術も実施される。総症例数は約190例であり、手術成績(5年生存率)は病期Iでは100%、病期IIでは78%、病期IIIでは45%と世界でもトップクラスである。胆管癌・十二指腸乳頭部癌に対しても積極的な切除を試みてきた。総症例数は約150例であり、5年生存率は肝門部胆管癌では40%、中部胆管癌では53%、下部胆管癌では58%、十二指腸乳頭部癌では62%と良好である。原発性肝癌に対しては門脈転移巣除去を目的とした系統的肝切除術を重視している。総症例数は約300例であり、近年、手術成績は5年生存率63%と格段に向上した。膵癌は5年生存率20%以下と未だ予後不良であるが、術直後からの補助化学療法による手術成績向上を目指している

★1999年に生体肝移植が始まり、2009年で10年目となった。その間2000年に脳死小腸移植施設、2003年に脳死肝移植施設、2007年には脳死膵腎同時移植施設に認定され、日本海側で唯一の脳死移植施設となっている。社会の中で果たす役割の重要性が増しており、当施設でしかできない大きな社会的責任を担っている。生体肝移植はこれまで新生児から高齢者まで幅広く、約90例施行しており、県内はもとより近隣県より広範囲に紹介を受けるに至っている。また2007年には1型糖尿病に対する生体膵臓移植も行っており、肝疾患以外にも糖尿病に対する新たな治療戦略を開発しているところである。移植には免疫抑制剤が必要であるが、ドナー白血球を門脈内投与する新たな免疫抑制療法を世界で初めて導入しており、免疫抑制剤の早期減量、拒絶反応の減少、ABO不適合移植の新たな方法として確立するなど、常により良い治療法の開発に努めている

★乳癌に対しては、年間約90例の手術を行っており、術前化学療法を併用することにより、可能な症例には乳房温存手術も積極的に行っている。当院での乳房温存手術の対象となる症例は40〜50%であるが乳房内再発例は現在までのところ認めておらず、温存手術の選択を適切に行っていることを裏付けている。また、リンパ節転移が無いと予想される場合にはセンチネルリンパ節生検を行い、不要なリンパ節郭清を避けることにより手術後のQOL改善に努めている

★甲状腺疾患では、甲状腺癌と良性甲状腺疾患それぞれに対し、年間約20例を手術している。副甲状腺疾患(副甲状腺機能亢進症)ではアイソトープを用いた部位診断をもとに2.5 cmの手術創で摘出を行う低侵襲手術を実現し、術後QOL向上に努めている

★最近注目されている内視鏡手術では、腹腔鏡下胆嚢摘出術、胃切除、脾摘、結腸切除をはじめとして、肝臓・脾臓・膵臓領域の手術にまで拡大させることに成功している。こうした内視鏡手術は従来法のような大きな開腹を避けることができ、術後の早期回復と社会生活への速やかな復帰を促すことができる有効な手法である。特に当施設は高度先進医療である腹腔鏡補助下肝切除の認定施設となっており、これまでに腹腔鏡下肝切除を20例以上行っている他、膵腫瘍に対しても腹腔鏡下膵切除を積極的に行っており、いずれも良好な結果を得ている。

医療設備

TEM(経肛門的内視鏡手術装置)、イソップ(音声コントロールによる内視鏡下手術支援手術ロボット)、CUSA(Cavitron社製超音波外科用吸引装置)、マイクロターゼ(マイクロ波手術器)、術中超音波診断装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

間質性肺炎などのびまん性肺疾患、気管支喘息などのアレルギー性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支拡張症などの慢性気道疾患、肺癌を主とする腫瘍性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群、慢性呼吸不全、さらには肺リンパ脈管筋腫症、肺胞蛋白症などの呼吸器稀少疾患など、呼吸器疾患のあらゆる分野を網羅し、各疾患に対して専門的な診療を行っている。他施設で診療が困難な難治症例を積極的に受け入れるとともに、新しいエビデンス作りを目指した治験、臨床試験を積極的に行っている。

症例数

年間の入院患者は約200人、外来新患患者は約300人、外来通院患者は約1,500人

★びまん性肺疾患に関しては、高分解能CT、気管支肺胞洗浄、経気管支肺生検、胸腔鏡下肺生検、シンチグラム、精密肺機能検査などを施行し、積極的に原因究明や鑑別診断、病態の評価を行っている。また、特発性間質性肺炎やサルコイドーシス、膠原病に伴った肺病変のほか、極めて稀な呼吸器疾患に関しても、これまでに多数の症例の蓄積があり、診断難解症例や難治症例の診断・治療を行っている

★気管支喘息に対しては週2回の専門外来を開設し、呼気中NO測定を使用した新たなアレルギー性気道炎症の診断を行っている。また、全県的アンケート調査による喘息患者の実態解明を継続的に行っている

★慢性閉塞性肺疾患に対しては、高分解能CT、精密肺機能検査、運動負荷試験などによる評価を行い、薬物療法とともに禁煙外来での禁煙指導を行っている。慢性気道疾患に関しては、週2回の呼吸器感染症外来を開設し、去痰薬や少量マクロライド療法による気道クリーニングの指導・治療とともに、感染症併発時に対応すべく、多数の新規抗菌薬の治験に参加している

★肺癌に関しては、エビデンスに基づいた実地臨床としての治療はもちろん、様々な臨床試験を立案・実施することで新たな治療法の開発を行っている。また、テーラーメイド癌治療を目指し、積極的に癌細胞の遺伝子変異などの特性を解明し分子標的治療薬の適正な使用を行っている。抗ガン剤での治療として、しっかりとしたレジメン管理の元、専門看護師、専門薬剤師が配属され、TV付きベッド、リクライニングチェアーが完備された通院治療室においてQOLを保った外来化学療法を積極的に行っている

★睡眠時無呼吸症候群に対しては、週1回の専門外来を開設しているが、終夜睡眠ポリグラフ検査によって、その診断・評価・原因究明を行い、耳鼻咽喉科医師、歯科医師などと連携して、より適切な治療法を選択している。中等症以上の内科的治療としては、持続的陽圧気道内圧法(CPAP)を入院時に積極的に導入し、退院後も専門外来で定期的に経過観察している

★慢性呼吸不全に対しては、労作時、睡眠時の評価を行い、適切な酸素吸入量の設定により、在宅酸素療法(HOT)を導入している。酸素療法の他には、栄養指導、ストレッチ体操などの肺理学療法、運動療法など包括的呼吸リハビリテーションを行っている。高炭酸ガス血症が高度の症例では、非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)による在宅人工換気療法(HMV)にも積極的に取り組んでいる。毎日の呼吸器外来の他、2週に一回の専門外来も開設し、外来指導を行っている。

医療設備

高分解能CT、MRI、アイソトープ検査、気管支鏡、超音波気管支鏡、気管支鏡ナビゲーションシステム、極細径気管支鏡、胸腔鏡、運動負荷試験、精密肺機能検査、換気応答検査、心臓超音波検査、末梢血幹細胞採取、末梢血幹細胞輸血、幹細胞氷温保存、放射線療法、終夜睡眠ポリグラフ。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

第2外科は心臓血管外科と呼吸器外科の領域を担当している。呼吸器外科に関しては、原発性、転移性肺癌や縦隔疾患の治療が主体で、局所進行例に対して体外循環を用いた心・大血管合併切除も積極的に行っている。内科、放射線科、病理と合同カンファレンスを毎週行っている。県内呼吸器外科関連施設で年間700例を超える肺癌手術症例を有し、各施設との連携も密である。

症例数

病床数36床のうち約3割を呼吸器疾患患者が占めている。当院では1954年から肺癌手術を開始し、現在まで1,800例余りとなった。ほかに、重症筋無力症、転移性肺腫瘍、気道狭窄に対する手術、内視鏡的治療などに力を入れている。呼吸器外科の過去5年間の平均手術数は約170件で、そのうち原発性肺癌は60例である。胸部CT発見の細気管支肺胞上皮癌に対する積極的縮小手術は本邦のトップレベルの経験数と成績を誇る。一方、80歳以上の高齢者や循環器疾患、間質性肺炎合併症例、透析症例など高リスク症例に対する手術も積極的に行っており、これらを含めても過去10年間の手術関連死亡率は0.2%と優れた成績である。手術切除標本から得られる腫瘍の臨床病理情報や遺伝子情報を基に手術後の抗癌剤感受性、分子標的治療薬使用の判断を行い予後改善に努めている。また、胸腔鏡下手術を積極的に行うことで手術侵襲を軽減しQuality of Life(QOL:生活の質)の向上を目指している。

医療設備

CT、MRI、気管支内視鏡、胸腔鏡、レーザーなど呼吸器外科全般の施設、設備が整っている。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

循環器科

分野

循環器科

特色

虚血性心臓病、重症心不全、および不整脈の治療を行っている。

症例数

不整脈治療は頻脈や徐脈のいずれも治療対象にしている。特に心室頻拍や心室細動は致命的であることから、十分な検査とそれに基づく治療方針の決定を行っている。年間15例以上のペースで、既に200例を超す致死的心室性不整脈が蓄積されている。治療の原則は根治であり、これを目標にしている。これができない植え込み型除細動器の全国的な共同研究も行っている。また一部遺伝子異常に基づく致死的不整脈は高度先進医療として認められ治療している。致死的ではなくとも停止を必要とする頻脈(WPW症候群、発作性頻拍など)についても、カテーテルアブレーションという手段により根治させている(年間約25例)。これらはごく一部の特殊な症例を除き根治に成功している。心筋梗塞治療や狭心症など虚血性心臓病では、救急入院以外に関連病院からの重症例の紹介が多くなっている。急性期治療にあるいは安定期でも狭心症などの症状をとるためにバルーンによる狭窄血管の拡張(カテーテル治療)は、年間約50例で全例成功している。約5%が治療に抵抗性の重症病変の例である。外科とのタイアップも良好で必要に応じて手術への移行もある。重症心不全も致命的であることが多いが、難治例も受け入れ、心臓再同期療法を行っている。十分な検査に基づいて治療の選択を行い、病像ごとに異なる治療方針を立てている。県下および県外の関連病院と広くタイアップし連携している。

医療設備

CCUベッド、心臓検査に必要なX線装置、不整脈解析装置、CT、MRIなど。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

第2外科は心臓血管外科と呼吸器外科の領域を担当している。心臓血管外科に関しては、先天性心疾患(特に新生児、乳児)、心臓弁膜症、虚血性心疾患、胸部および腹部大動脈瘤、末梢動脈、末梢静脈と大静脈など幅広く診療を行っている。

症例数

病床数36で、その7割を心血管病患者が占めている。過去1年間の手術は先天性70例(うち新生児・乳児40例)、心臓弁膜症35例、虚血性心臓病15例、大動脈瘤・解離43例(うちステントグラフト25例)、その他の心臓血管手術24例であった。他に第1内科と共同で除細動器・ペースメーカー植え込みを15例施行した。上記のうち在院死は新生児4例、虚血性1例、大動脈4例であった。当院では1956年から心臓手術を行い、2005年に6,000例を超えた。1960~70年代にはファロー四徴症や心臓弁膜症が多数を占めたが、80~90年代には虚血性心臓病、胸部大動脈瘤、不整脈手術、大静脈手術などが増加し、更に2000年以降ステントグラフト治療例が増えている。近年は高齢の多疾患患者の心臓大血管手術例が増加し、安全性と長期的効果を念頭に置きつつ、それぞれの患者の病態や条件にふさわしい手術方針の選択を重視している。

医療設備

ICU(8床)、CT、MRI、カテーテル検査、シンチ検査が随時可。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

本邦で最初に腎炎の生検診断を行った歴史を有し、以来現在まで、多数の腎生検症例を経験している。また、これらの症例の長期予後と治療の関係について予後調査を実施し、腎炎の治療法の確立に寄与しようとしている。長年にわたり一貫して腎炎の診断と治療に関する先駆的な診療を行っている。また、透析治療を国内で最初に開始した施設の一つでもあり、腎不全に合併するアミロイドーシスの原因を世界に先駆けて同定し、β2ミクログロブリン吸着カラムなどの開発に貢献するなど、近年の透析技術の改良に努力している。また、腎移植後の長期的な腎機能保持のための治療、オンライン血液濾過などの特殊な透析治療も行い、腎炎の診断から腎不全に対する治療まで、腎疾患全般に対する医療を幅広く行っている。

症例数

年間の腎生検件数は約400例。IgA腎症や膜性腎症などの原発性糸球体腎炎に対する正確な診断をもとに、大規模な前向き臨床試験を行っており、良好な腎機能生存率を得ている

★慢性腎不全に対する透析導入数は20~30例と少数であるが、20~30年以上の長期血液透析患者は本県に最も多い

★急性腎不全や多臓器不全に対する様々な血液浄化療法は、年間約50例に行っている

★同大学泌尿器科との合同で行っている腎移植は、年間約20例。腎生着率は5年で約90%である。

医療設備

CT、MRI、DSA、血液透析、血液濾過、血液吸着、持続血液濾過透析、血漿交換、オンライン血液濾過などの各種血液浄化装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

慢性腎不全の治療、特に腎移植、泌尿器癌、神経泌尿器科(神経因性膀胱など)、前立腺肥大症、副腎腫瘍、小児泌尿器疾患(逆流性腎症、尿道下裂、停留精巣など)、ED(インポテンス)、不妊症など幅広く泌尿器疾患を扱っている。患者のQOLを上げるために、手術侵襲の少ない内視鏡手術を積極的に施行している。腎移植治療については、他の科と集学的治療を行っているので腎移植の項目を参照してもらいたい。

症例数

年間の全手術数は約350例である

腎癌=大学附属病院の性格から主に、転移を有する難治症例を中心に治療を行っている。手術数は年間約30例、うち単腎や総腎機能低下例には内視鏡補助温存手術を施行、転移巣に対しては免疫療法を施行、転移なしの症例で5年生存率88%、転移ありの症例で50%と良好である

膀胱癌=多剤併用全身化学療法(MFAP)を浸潤性膀胱癌に対して行っており、5年生存率は約70%、手術例は年間、経尿道切除術を30例、膀胱全摘出5~10例で、集学的治療により膀胱温存を目指し、可能であれば代用膀胱造設術も施行する

前立腺癌=精度の高い診断法の確立を目指して、エコー、超音波造影剤を使用した前立腺生検法をこれまでに約100例に施行している。治療に関しては、腹腔鏡下補助による腹膜到達法による前立腺全摘術も症例を選んで行っている。これを含めた前立腺全摘除術は年間約20例である。さらに放射線療法も行っている

精巣腫瘍(精巣胚細胞腫)=化学療法が必要な有転移例、再発例を中心に加療している。年間約5例でここ数年漸増している。病期分類で第3期の難冶性症例について自己造血幹細胞移植を併用した高用量化学療法を治療戦略に取り入れ、総症例の約50%に長期生存を得る良好な成績を収めている

泌尿器疾患に対する内視鏡下手術=膀胱腫瘍、前立腺肥大症などに対する経尿道的切除術、上部尿路(腎・尿管)疾患に対する腎盂・尿管鏡を用いた手術はもとより、1992年に世界に先駆けて成功した副腎腫瘍に対する腹腔鏡下摘出術は現在では全世界に広がり、県内および隣県からも多くの紹介患者が訪れている。副腎腫瘍の内訳は原発性アルドステロン症がほぼ半数を占めているが、近年、画像診断の進歩とともに副腎偶発腫瘍も増えている。また、腎腫瘍、水腎瘍に対する腎摘出術も腹腔鏡下手術へと最近移行してきており、特に2000年から生体腎移植に対する腹腔鏡下腎摘出術をほぼ全例に施行。停侵襲のためドナーにとってQOLを高める意味でも好評である

神経泌尿器科、小児泌尿器科、前立腺肥大症、ED外来=排尿に関わる神経障害、先天性尿路奇形、勃起障害を対象として専門的な診療を行っている。高齢者の下部尿路閉塞の代表的な疾患である前立腺肥大症に対しても随伴する排尿筋機能障害を評価し適切な治療に努めている。1カ月の専門外来延べ患者数は約300例であり、脳血管障害、神経変性疾患、糖尿病や骨盤手術後の末梢神経障害が約40%、神経障害を伴わない女性の腹圧性尿失禁が約4%、前立腺肥大症などの下部尿路の器質的閉塞が約40%、二分脊椎症に代表される先天性神経疾患が約7%、尿道下裂、尿路閉塞性疾患などの尿路奇形が約5%、勃起障害が約4%である。神経障害による排尿機能障害の場合、薬物療法が中心となるが、二分脊椎症にしばしば合併する萎縮膀胱に対しては積極的に尿路再建術を行い、上部尿路の保護、尿失禁の改善に効果を上げている。腹圧性尿失禁に対してはその成績がすでに評価されているTVTスリング法を第一選択としている。前立腺肥大症では薬物療法が第一の治療。ED外来は患者のプライバシーを守るため、他の専門外来と時間帯を分け、患者にとって症状を訴えやすい環境づくりに努めている。

医療設備

特定機能病院としてほとんどすべての設備が整っている。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

腎移植

分野

腎移植

特色

腎移植は集学的治療であるため、泌尿器科を中心に必然的縦に割りの講座制の壁を取り払って患者の治療にあたっている。1956年、本学泌尿器科学教室は、本邦で初めて腎移植を臨床に応用した。95年、高橋公太が泌尿器科教授に赴任して再開された。高橋は、腎移植は集学的治療が必要であることを訴え、現在上記の科の英知を集め実践している。本県や隣県はもとより、遠くは青森、沖縄、鹿児島、徳島、および東京から腎移植を希望して患者が来院している。

症例数

年間症例数はここ数年20~30例である

★適応:①一般の透析患者、特に重篤な合併症のない患者。②慢性腎不全患児は、成長・発育、透析困難症、学業の面から絶対的適応である。③透析アミロイド症、腎性骨症を合併した長期透析患者

★献腎移植(死体腎移植)希望者:外来受付後に組織適合性検査、各種感染症検査、血液・生化学検査を受け、その後、適応のある患者は、(社)日本臓器移植ネットワークに献腎移植希望登録をする

★生体腎移植希望者:外来レシピエント(受腎者)候補者、ドナー(提供者)候補者ともに外来受付をする。腎移植に関するインフォームド・コンセントを受け、組織適合性検査などの適応検査をする。適応と認められた場合、移植日を決定し、移植7~10日前に入院する

★入院:泌尿器科病棟に入院、泌尿器科医と内科医がそれぞれ1人ずつ、小児では泌尿器科医と小児科医が主治医となる。術前精査、リエゾン外来受診、移植前の透析療法、ABO血液型不適合腎移植の術前抗体除去に関する血漿交換療法は血液浄化部が担当する。金曜日に上記の腎移植に関係する科が全員集合し、腎移植モーニング・カンファレンスを開催し、患者の治療方針を決定、腎移植術を施行する。レシピエントは退院前に薬物、食事指導を受け、術後1~2ヶ月で退院する

★生体腎移植のドナー腎摘除術:ドナーは本来、自分の病気で手術を受けるのでないので、ドナーにとってQOLの高い低侵襲手術が望まれていた。2000年より鏡視下腎摘出術を施行している。これにより原則として皮膚切開は10cm以下となり、早期離床、入院日数の短縮に繋がっている。移植後のドナーは7~10日で退院する。退院後は外来にて定期検診する

★移植後の合併症:術後の管理の改善、免疫抑制療法の進歩により以前に比べて外科的合併症や拒絶反応の発祥は少なくなった。その結果、腎移植患者の合併症も健康人と同じように生活習慣病が問題になり、これをコントロールすることが移植腎を長期に生着させることも明らかになってきた。生活習慣病とは、すなわち高血圧、高脂血症、糖尿病、動脈硬化、および悪性腫瘍などである。これらの治療には外来、入院を通して一貫して泌尿器科医と内科医が共に協力している。また、患児の成長・発育については専門性が要求されるので小児科医があたっている

★コンサルテーション・リエゾン精神科外来:慢性腎不全は罹病期間が長いので精神的な問題を本人はもとより家族が抱えている。また、生体腎ドナーにおいても、自分の病気でないにもかかわらず手術を受けるため、精神的なケアも必要となる。これらの患者にはコンサルテーション・リエゾン精神科医が必要であり、専門医がその治療にあたっている

★成績:最近5年間の実績をみると、すべての腎移植(献腎移植、ABO血液型不適合腎移植などのハイリスク移植も含める)を含めたその成績は、5年生存率95%、1~3年生存率91%、5年生着率88%である。

医療設備

特定機能病院としてほとんどすべての設備が整っている。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

新生児、思春期、周産期、更年期、老年期にわたる女性のトータルケアを目的とし、特殊外来として腫瘍外来、緩和ケア外来、更年期・生活習慣病・骨粗鬆症を対象としたいきいき外来、不妊内分泌外来、男性不妊外来、反復流産を対象とした不育外来、妊娠に関わる遺伝性疾患・妊娠中の薬物内服等のカウンセリングを行う遺伝外来、40才以上の妊婦さんの管理を目的としたルピナス外来などを開設し、多様なニーズに応えるようにしている。

症例数

★婦人科における年間の手術数は約250例。子宮頸癌(浸潤癌)は年間平均40例の治療を行っている。上皮内癌、微少浸潤癌に対しては、低侵襲で子宮温存を考慮した子宮頸部円錐切除術を、また浸潤癌の高危険群、難治例に対しては、化学療法、手術療法、放射線療法などを組み合わせた集学的治療を行っている。5年生存率はIa期:100%、Ib期:92%、II期:79%、III期:58%、IV:期23%。子宮体癌(年間40例)は手術療法を中心とし、高危険群に対しては化学療法による術後補助療法を行っている。また先進医療として、初期子宮体癌に対する腹腔鏡下手術を行っている。挙児希望例の早期癌症例に対しては黄体ホルモンによる子宮温存療法も行っている。5年生存率はI期:98%、II期:93%、III期:77%。卵巣癌(年間60例)に対しては、手術療法を中心に、組織型を考慮した術後化学療法を行っている。また挙児希望例に対しては、臨床進行期により温存手術の可能性を追求している。5年生存率はI期:94%、II期:82%、III期:33%、IV期:21%。良性卵巣腫瘍(年間45例)に対しては、エコー、MRI等の正確な術前診断のもと全例に腹腔鏡下手術を行い、低侵襲、QOLの向上を基本とした治療を行っている。粘膜下子宮筋腫、過多月経症例には積極的に低侵襲の子宮鏡下手術を行っている

★産科における年間分娩件数は398件である(2007年実績)。主として異常妊娠の管理が多く、早産例が77例(19.3%)であり、そのうち32週未満の早産例は26例(6.5%)であった。緊急搬送を含めた紹介による異常分娩の管理例も多く、常位胎盤早期剥離、前置胎盤例13例、重症妊娠高血圧症候群9例などを管理している。胎児異常合併例では、胎児心疾患29例、胎児横隔膜ヘルニア6例、胎児水頭症5例などを管理している。いずれの症例も、小児科(新生児科)、小児外科などの協力も得て、母児ともに良好な予後となっている。各種の胎児異常が疑われる例について関連病院からの紹介によるスクリーニングエコー外来を実施している。2008年には112例の紹介症例の精査を行っているが、これに加え、関連病院との間でブロードバンドを用いた超音波遠隔診断も実施している。胎児心異常が疑われる例については、認可された先進医療の一環として対応している。生殖医療については、不妊外来における体外受精・胚移植などの高度生殖医療、不育外来における免疫療法などを恒常的に行っているが、特筆すべき治療としてHIV陽性男性、陰性女性夫婦に対する洗浄精子を用いた体外受精・胚移植を実施し、延べ33例中22例(60.6%)で女性の二次感染なく妊娠に至るという結果を得ている。

医療設備

子宮鏡、腹腔鏡、胎児内視鏡、KTPレーザー、MRI、CT。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

小児医療

分野

小児医療

特色

どのような小児疾患にも高い医療レベルで対応できるよう各分野の専門家が揃っている。スタッフのほとんどが国内外の留学経験者のほか、毎年、多くの若い医師が国内外に留学しており医療レベルの維持と更なる向上に努めている。さらに、週に1回の定期的なカンファレンスに加え、毎朝、モーニングカンファレンスを行っており、意識と知識、情報の共有化を図っている。治療方針は患者さんにとり、何がベストかを常にキーワードに決定している。また、現在は院内学級があるが、それまでは医局員が教師となり毎日勉強会を開くなど、入院中の子どもたちのQOLの向上にも努めている。

症例数

NICUを除く延べ入院患者数は月約1,000人で、疾患別では悪性腫瘍および先天性心疾患が多い。また、低出生体重児や異常新生児は周産母子センターで管理しており、保育器に収容されている延べ新生児数は月約200~300人である

★悪性腫瘍の患者に対して、骨髄移植を毎年1~3例、末梢血幹細胞移植を4~5例に行っている。かなりハイリスクの症例が集まるため、単純に5年生存率を出すことは難しいが、完治例が多くいるため、最近は治療を完全に終了した後のQOLを高めることを意識して、検査や治療を行っている

★学校検尿等で発見され重症の腎炎が疑われる症例に対し、年間50例以上に腎生検を行い、診断と治療方針を決定している。小児に対する腎生検施行数は国内ではトップクラスであるが、この20年間近く重大な合併症は起きていない

★先天性心疾患に対し、毎年100~120例に心臓カテーテル検査を行っている。また、カテーテル治療として、年間約20例にバルーンによる血管拡張術を施行している。WPW症候群による不整脈に対しカテーテル灼熱術を毎年数例行っている

★成長ホルモン分泌不全症などによる低身長や糖尿病をはじめ、種々の内分泌疾患の診断と治療を行っている。小児肥満外来で総合的な肥満対策を行っている。新生児マス・スクリーニングで発見された県内の先天代謝異常症、先天性甲状腺機能低下症、副腎過形成をすべて管理している

★若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ)に対してリウマチ専門医による診断、治療を行っている

★心身医学的な疾患も数多く診療している

★社会的活動も重視しており、10年以上にわたり県内小・中学校で生活習慣病健診を行い、学校教育の一環として事後指導にも出かけている。

医療設備

MRI、CT、DSA。 

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

耳鼻咽喉科の各領域全般にわたって専門的な診療を行っている。特に側頭骨外科、聴力改善手術の実績は全国でも有数である。

症例数

年間の入院症例数は約500例、手術件数は約400例である。当科の得意分野である側頭骨外科領域の手術件数は約130例で、内訳として慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術80例、鼓膜形成術30例、耳硬化症に対するアブミ骨手術10例が主で、その他、聴神経腫瘍摘出術10例、人工内耳埋め込み術5例などを行っている。治療成績として聴力改善率は約75%(鼓室形成術III・IV型)と高い改善率である。顕微鏡や内視鏡を駆使して術野を詳細に観察するとともに、丁寧で洗練された手術操作により、より良い治療成績、より少ない手術合併症を目指している。その他、頭頸部腫瘍手術にあたっては形成外科とタイアップし、各種遊離皮弁を用いた再建術を併用して術後のQOLを考慮した手術を行っている。また、手術に化学療法・放射線療法を適宜組み合わせることによる集学的治療により5年生存率の向上に努めている。鼻科領域の手術ではナビゲーション下の内視鏡手術を各種鼻疾患に広く適応し、minimum invasive surgeryを行うよう努めている。手術に際してはインフォームド・コンセントを十分に行い、患者さんとの良好な信頼関係のもと行うよう努めている。

医療設備

MRI、CT、DSA、KTPレーザー、ナビゲーション。

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歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

新潟県を中心に、東北・北陸の環日本海地域の患者さんが多く受診している。あらゆる口腔疾患の診断と治療に加え、唇顎口蓋裂の総合治療における外科的管理、頭頸部癌に対する外科的治療を行っている。また、顎関節症に対する外科処置や顎変形症に対する外科的矯正手術の他、歯の移植、顎提形成、顎骨・歯槽骨の再建、軟組織の再建などの専門外来を持っている。

症例数

2008年の総患者数は10,570人、総新患数は1,320人、入院総数は414人。中央手術室を使用しての手術件数は275例で全身麻酔が227件、局部麻酔が48件であった。当科では、当院の他の歯科診療科はもとより医学部各科と連携し、口腔外科学会認定の指導医、専門医の指導のもと、口腔を中心とする顎顔面領域に発生する以下の疾患を担当している。すなわち、歯およびその周囲の疾患として、顎顔面口腔領域の炎症、嚢胞、腫瘍、外傷、唾液腺疾患、顎関節疾患、口腔粘膜の疾患、顎顔面口腔領域に症状のみられる血液疾患、神経疾患、顎変形症、先天異常(口唇裂・口蓋裂など)、睡眠時無呼吸症侯群などが対象になる。いくつかの具体的な疾患を挙げる。以下、( )内は2008年の患者数(外来新患/中央手術室における手術件数)である

★唇顎口蓋裂(25/92例):出生直後から成人に達するまで、長期にわたり管理している。特徴的な方法として生後できるだけ早期から術前顎矯正装置(Hotz床)を使用して、哺乳を補助するとともに、顎(歯槽骨)の形態を健常児の発育と同じように誘導しながら、6カ月時に口唇形成を行う。その後、軟口蓋のみを1歳半で閉鎖し、硬口蓋は就学前に手術侵襲の少ない鋤骨弁を用いて閉鎖する二段階口蓋形成術を採用。こうした治療方針で言語機能および顎形態とも良好な結果を得ている。また、矯正治療に伴い、8歳前後で顎裂部への腸骨移植を行い、歯槽骨の連続性を作ることにより、同部への犬歯の誘導や歯の移植、インプラントなどが可能になり、より理想的な咬合の再建を図っている

★腫瘍(82/61例):良性腫瘍、悪性腫瘍のいずれに対しても、再建術を考慮した外科療法を主たる治療方針としている。特に悪性腫瘍では、化学療法、放射線療法(医学部と併診)を併用し、最近10年間における全例の5年生存率は約90%と良好な成績を得ている。最近は、術後の機能障害(嚥下障害、咀嚼障害、言語障害など)が生じないように、当院形成外科とも協力して血管柄付き皮弁による再建や骨移植術、再建部へのインプラント埋入術を積極的に取り入れている

★顎関節疾患(67/5例):顎関節症では、関節腔への穿刺療法、関節鏡、開放手術により、III型、IV型でも90%以上の奏効率を得ている。また、症例に応じ人工顎関節置換術などを行い、良好な成績をあげている

★顎変形症(7/15例):当院歯科矯正科は勿論、開業矯正歯科との連携のもと、治療計画を立案して外科的なアプローチの必要な症例を担当している。顎変形症では、単純な下顎前突症のみでなく、非対称症例や開咬症などに対して上下顎骨の骨切りを組み合わせ、良好な顔貌と咀嚼機能の回復が得られている

★有病者歯科治療(42/6例):病診連携を利用した基礎疾患を有する患者の歯科観血処置を行う上で、大学病院として安全で安心な周術期管理に貢献している。以上の事に加え、歯の移植や粘膜組織の再生、骨膜培養を利用した骨造成などについても力を入れており、多彩な機能を持つ顎顔面口腔領域のQOLの向上を目指している。

医療設備

CT(三次元、コーンビーム)、MRI、超音波診断、KTPレーザー、顎関節鏡、口腔癌温熱療法システム、ナゾメーター、終夜睡眠ポリグラフィ。

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血液内科

分野

血液内科

特色

白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの血液の悪性腫瘍、再生不良性貧血、骨髄異形性症候群などの造血障害を来す疾患、血小板減少性紫斑病や血友病などの出血性疾患を対象に、専門的な診療を行っている。血縁者、骨髄バンク、臍帯血バンクからの移植や自己造血幹細胞移植を多数実施している。また循環器内科と共同で慢性四肢虚血患者を対象にした血管再生治療を実施している。

症例数

血液疾患の入院患者数は年間約100例。そのうち、約9割が血液悪性腫瘍、残り1割が造血障害その他である。白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの血液悪性腫瘍疾患の治療基本方針は、標準的治療以外に、新規薬剤の治験などの先進的な治療を積極的に行い、さらにより良い治療法の開発と提供につとめている。患者さんには告知を原則とし、標準的な治療法から最新の治療法まであらゆるオプションに対する的確な情報を提供して、患者さんが治療法を選択している(インフォームド・コンセントを基本とした治療)。急性白血病の標準的治療に関してはJALSGに参加し、全国共通の化学療法を行っており、治療成績は全国の高度機能病院レベルである。再発や難治性の患者に対しては積極的に造血幹細胞移植を実施している。(http://www.med.niigata-u.ac.jp/in1/ketsueki/index.html)。自家骨髄細胞移植による血管再生治療は40例を超えた。(http://www.med.niigata-u.ac.jp/in1/godoproject/saisei.html)。また新潟大学独自の培養赤芽球移植による血管再生治療法を開発し、最重症例にも有効である。(http://www.bmrctr.jp/saisei/project.html)。

医療設備

一般病床25、簡易無菌病床5、高密度無菌病床3床。

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リウマチ・膠原病内科

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

関節リウマチ、全身性エリテマトーデスを中心とするリウマチ・膠原病疾患を対象に専門的な診療を行っている。リウマチ・膠原病では腎臓や呼吸器が主要な障害臓器であるが、リウマチ・膠原病グループ独自の活動に加えて、腎班による腎疾患診療および呼吸器班による呼吸器疾患診療が融合して精力的に行われており、リウマチ・膠原病の診療には理想的な環境にある。診療圏は県下全域にとどまらず、山形、福島、長野県にも及ぶ。

症例数

リウマチ・膠原病関連の年間入院症例数は約150例で、関節リウマチや全身性エリテマトーデスがそれぞれ20~30例と多く、その他、多発性・皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、ベーチェット病、シェーグレン症候群、各種血管炎疾患など多岐にわたる。これらの疾患の診断、臓器障害の評価・治療はもとより、合併症の予防・管理に至るまで、きめ細かな診療を心掛けており、感染症対策や心身医学的問題にも十分配慮している

★各領域の最先端の医療を行っているが、インフォームド・コンセントを基本に、抗リウマチ薬や、免疫抑制薬、抗サイトカイン療法などの市販後調査や臨床治験にも参画している

★全身性エリテマトーデスの入院364症例の10年、20年生存率はそれぞれ約86%、67%であり、欧米の代表的な成績と類似した結果であった。さらに40年生存率も67%であり、きめ細かな管理により長期予後も良好である

★外来関節リウマチ症例は、整形外科のリウマチ外来日である金曜日には、両科を受診する症例も多いなど、整形外科のリウマチグループとも綿密に連携をとりながら診療にあたっている。

医療設備

MRI、CT、DSA、SPECTなど。

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神経内科

分野

神経内科

特色

神経内科では、頭痛・めまい・しびれ・物忘れなど、日常遭遇する機会の多い症状から、急性期脳血管障害・意識障害・けいれん発作、脳炎などの中枢神経系の救急医療まで、幅広く対応している。

症例数

2008年の入院患者数は295人。主な疾患としては、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)、神経変性疾患(筋萎縮性側索硬化症・脊髄小脳変性症、パーキンソン病など)、神経免疫疾患(多発性硬化症、重症筋無力症など)、中枢神経系感染症(脳炎・髄膜炎など)、筋疾患(筋炎・筋ジストロフィーなど)、末梢神経疾患、中毒性疾患、てんかん、内科疾患(膠原病、内分泌疾患など)に伴う神経筋疾患などである。また、認知症などの高次脳機能障害についても専門的な診療を行っている。脳血管障害に対しては正しい診断、病態に基づいた治療を行い、さらに患者本位の地域連携パスを作成し、脳血管障害の連携医療を地域全体で行っている。免疫性神経疾患に関しては、従来行われてきたステロイド治療だけでなく、免疫抑制剤、血漿交換、免疫グロブリン大量療法など多彩な選択肢の中から治療を行っている。神経変性疾患では睡眠呼吸障害に対する治療も積極的に行い、さらに新潟県の難病医療ネットワーク事業における拠点病院として、難病患者さんが地域で安全・安心な医療が受けられる体制の整備を推進している。遺伝性神経疾患については、最新の遺伝子診断に基づく遺伝子診療を行っており、必要に応じて遺伝カウンセリングも行っている。

医療設備

MRI、CT、SPECT、電気生理検査装置、超音波診断装置。

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脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

日本の近代脳神経外科のパイオニアである中田瑞穂初代教授によって、我が国で最初に設立された脳神経外科施設である。またこれも本邦で初めて設立された脳研究所内に脳神経外科が属しているため、他の関連分野との緊密な連携の上に、基礎的・臨床的研究を日々積み重ねている。特に統合脳機能研究センターと相互・相補的協力体制のもと、高磁場MRI装置を用いた世界をリードする先進的な画像診断、術前画像機能評価を行っている。術中には電気生理学的モニタリング、画像ナビゲーションを駆使して、脳機能温存、患者の生活の質を重視した治療法・手術法の選択が心がけられている。脳腫瘍、脳血管障害、機能的疾患(顔面けいれん、三叉神経痛、てんかんなど)、小児脳神経外科(水頭症、二分脊椎など)など脳神経外科全般にわたり診療を行っている。とくに悪性脳腫瘍の術前画像評価および病理所見にもとづく集学的治療、脳動脈瘤あるいは内頸動脈狭窄症に対する血管内手術、頭蓋底腫瘍に対する術前シミュレーション画像評価、術中電気生理学的モニタリングを用いたより安全な摘出術、神経内視鏡を用いた水頭症手術および下垂体腫瘍の摘出術などに力を入れて積極的に行っている。

症例数

2008年の年間手術症例は409例。その内訳は脳腫瘍が180例と最も多く、次いで脳血管障害140例(うち血管内手術100例)、先天奇形37例、機能的脳疾患26例などである

★良性脳腫瘍では髄膜腫28例、下垂体線種27例、神経鞘腫9例などが多く、術前画像評価、術中モニタリングを駆使して良好な結果を得ている。頭蓋底腫瘍についても様々なアプローチを工夫して直達手術を行い、症例によっては機能温存を優先させて意図的に亜全摘出術にとどめ、放射線治療やガンマナイフ治療を併用することも考慮する

★悪性脳腫瘍では、神経膠腫が34例と最も多く、重要領域に浸潤している場合には、術前の機能画像評価や術中ナビゲーションを用いて機能温存を優先し、亜全摘出あるいは部分摘出にとどめる。いずれの場合にも術後放射線治療や化学療法(テモゾロミドなど)を併用している

★脳血管障害は脳動脈瘤20例、もやもや病7例などが多い。脳動脈瘤に対してはコイルで動脈瘤を塞栓する血管内手術を積極的に導入しており、2008年は95例に行われて良好な成績をあげている。脳動静脈奇形に対しては摘出術、血管内手術による塞栓術、ガンマナイフ治療を症例により適宜選択あるいは組み合わせて治療を行っている。内頸動脈狭窄症に対しても積極的に血管内手術を行っている

★機能的疾患に対しては、顔面けいれん、三叉神経痛に対する微小血管減圧術を19例に行っており、術前シミュレーション画像評価・術中電気生理学的モニタリングを駆使して良好な成績をおさめている

★小児先天奇形は水頭症に対する神経内視鏡手術や頭蓋奇形に対する頭蓋形成術など高度先進医療も積極的に進めている。

医療設備

MRI(1.5T、3T、7T)、MRA、CT、PET、脳血管撮影装置、手術顕微鏡(ツアイス、ライカ)、神経内視鏡、手術用超音波吸引装置、定位脳手術装置、脳波・誘発電位装置など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

精神科

分野

精神科

特色

当科では統合失調病、うつ病、パニック障害に対する薬物治療の専門外来を行い、個々の向精神薬反応性に関与する要因を検討しながら、個別的合理的薬物療法の実践を図っている。また、難治性うつ病に対しては麻酔下にて無痙攣電撃療法を行っており成果を得ている。他科と連携して臓器移植医療における精神的ケアや身体疾患に伴う精神状態のケアなどを行うコンサルテーション・リエゾン精神科医療や、小児期に特有の精神疾患に対応する児童精神科医療も行っている。2008年10月からは物忘れ外来を新設し、高齢者の軽度認知障害や認知症に対する専門医療も開始した。

症例数

分子遺伝グループ=精神疾患の生物学的要因を明らかにし、それに基づいた新しい治療法開発に貢献することを目標に、精神疾患の分子遺伝研究を行っている。統合失調症多発家系を対象とした連鎖解析、神経伝達物質やサイトカインなどに関連した候補遺伝子での症例対照研究およびTDT研究や多施設共同研究を行っている。これまでに統合失調症に関連する遺伝子としてneuregulin 1を、統合失調症連鎖領域として1p21.2-1p13.2を報告した

分子神経生物学グループ=脳研究所と共同で、精神疾患における神経栄養因子・サイトカイン機能異常の関与について、死後脳組織や患者末梢血を用いた研究をすすめている。これまでの成果をもとに、統合失調症の診断キット開発について多施設共同研究を始めている

機能画像グループ=統合失調症の病態理解とより有効な治療開発を目的に、3テスラMRIを用いた拡散テンソル解析,MRスペクトロスコピー等を行っている.感受性遺伝子の一塩基多型解析を導入し,imaging genomicsを展開中である.パニック障害については,脳内グルタミン酸の上昇を見出した.現在,近赤外光スペクトロスコピー(NIRS)と自律神経機能測定を併用し,パニック障害の前頭葉機能を検討している

自律神経グループ=血圧反射や対光反射という自律神経の反射性調節に着目し、統合生理学分野と共同で、新しい自律神経機能検査の確立、ならびにそれらを用いた精神疾患の自律神経調節異常の解明を目指している。特にパニック障害では寛解期においても自律神経系の調節異常が存在していることが分ってきた。また、NIRSを用いることで高次機能と自律神経機能との関連性についての研究にも着手している

臨床精神薬理グループ=薬剤の作用部位である各種受容体やトランスポーター蛋白などの薬力学的因子、薬物血中濃度を規定する薬物代謝酵素に代表される薬物動態学的因子における個体差が、抗うつ薬や抗精神病薬の臨床効果・副作用に及ぼす影響についてゲノム解析を用いた検討を行っている。現在、順調にサンプル収集が行われており、臨床効果・副作用の予測に有用な遺伝情報が蓄積されつつある。今後さらに検討を加えることにより、個人個人に適したオーダーメイド治療の確立を目指している

精神科診断学グループ=DSM-IV-TR等の診断基準によって評価された多数の症例の臨床データをもとに、その人口動態的特徴や臨床症状、転帰、薬物等の治療反応性について調査し、より臨床に適した診断基準の作成を目指している

精神病理グループ=気分障害とパーソナリティとの関連を心理・社会・生物学的に研究することによって気分障害の病因や病態を解明する。現在岐阜大学やパリ大学との共同研究を行っている。新しい試みとして気分障害の健康診断システムの開発に着手している

リエゾン精神病理グループ=生体腎移植や生体肝移植に際し、ドナーとレシピエント両者の精神医学的評価を行うとともに、臨床および心理学的プロフィールと精神医学的問題出現の関連について検討を行っている。今後さらに研究をすすめ問題出現の事前予測に有用な臨床指標の抽出を目指している

自殺予防研究グループ=高齢者の自殺予防については,うつ病をスクリーニングで早期発見する従来の方法を他の地域に適用するにあたり,自殺既遂者のデータから自殺の危険がある者をより弁別しうる項目の解析を進めるとともに,保健師の診断レベルの向上をはかり,住民のうつや自殺に対する偏見や理解不足の軽減など啓発的な活動を行い,地域の実情に即した包括的な介入方法によって,実効的な自殺の減少が得られるための研究を進めている。中高年の自殺予防については、プライマリ・ケア医のうつ病診療実態および、職場におけるメンタルヘルスの実態およびそれに対する意識等に関する調査を行い、近年自殺数が増加しているがアプローチが困難な勤労世代に対して効果的な介入点を見いだすための研究を進めている

精神療養グループ=境界例、摂食障害などの治療困難な症例に対して、生物学的視点に加えて、発達論的・力動的視点からもケース検討を重ね、特に防衛機制等の側面からの理解を深めることで不適応行動に対してより治療的な対応が可能となるような臨床的技法の研究を進めている

臨床心理学グループ=力動的および認知行動療法的視点に基づいた症例検討会を行い、成果を積み上げている。また、日々の心理臨床業務において、精度の高い臨床心理学的データの集積を継続して行っている

発達精神医学グループ=発達障害の病態を理解し、責任脳病変を明らかにするために、広汎性発達障害と注意欠陥/多動性障害のMRI、MRS研究を行っている。これまでの研究で、広汎性発達障害の重症度に関係する脳領域を見出しつつある。今後は、他施設と共同で広汎性発達障害の分子遺伝研究も行う予定である。

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放射線科

分野

放射線科

特色

放射線診療の質は、その病院全体の診療の質を代表するものである。近年における放射線医学の著しい進歩にともなって、良質な医療を国民に提供するために、専門の放射線科医に対する期待が高まっている。当科ではこのような期待に応えるために、放射線科と放射線部が一体となり、癌の放射線治療ならびに画像診断一般を広く行っている。癌の放射線治療では、患者のインフォームド・コンセントに時間をかけ、何よりも治療後のQOLの保持を重視し、Evidence Based Medicine(EBM)に基づいた治療を心掛けている。画像診断では、CT、MRI、RI、血管造影等を駆使し、脳神経、呼吸器、循環器、消化器、泌尿・生殖器等の診断の他、血管造影手技を治療に応用したIVR(Interventional Radiology)にも積極的に取り組んでおり、カテーテルを用いた血管形成術や動脈閉塞の治療、原発性・転移性肝臓癌の動注治療等で良好な成績をあげている。

症例数

★放射線治療部門では、年間新規登録患者数は345人、延べ治療例数は468例。通常の外部照射の他に、小線源治療(腔内照射+組織内照射)92件、RI内用療法26件、全身照射19件を行い、定位照射も行っている。新規登録患者の原発巣の部位別分布は、頭頸部18%、脳脊髄17%、肺・縦隔11%、造血系11%、婦人科系9%、骨・軟部・皮膚7%、良性疾患7%、食道5%等となっている。いずれの部位においても放射線治療を主軸としているが、他科との緊密な連携のもとに、集学的治療にも積極的に取り組んでいる。とくに化学療法との同時併用療法(化学放射線療法)では、関連病院とも連携し、難治癌(食道癌、肺癌等)の治療で良好な成績をあげている。例えば、手術不能とされたII~III期の食道癌においては、中間生存期間14カ月、2年生存率37%という、切除手術に匹敵する成績が得られている

★画像診断部門では、院内で行われる画像診断の大部分を放射線科医が担当している。放射線科医が診断報告書を作成した年間検査件数は、単純撮影18,706件(胸部単純撮影15,592件、その他の単純撮影3,114件)、上部消化管造影469件、注腸造影152件、CT検査11,632件(頭部2,478件、頭頸部1,676件、胸部3,526件、腹部2,629件、骨盤部1,169件、脊椎103件、四肢51件)、MRI検査5,681件(頭部2,303件、頭頸部576件、胸部598件、腹部711件、骨盤部407件、脊椎679件、股関節181件、四肢226件)、超音波検査3,633件、血管撮影(経カテーテル的治療も含む)998件、核医学検査2,679件(脳734件、心臓528件、骨558件、腫瘍409件、甲状腺105件、その他345件)となっている。

医療設備

★放射線治療部門には、リニアック、治療計画用CT、テレコバルト、遠隔操作式後装填照射装置(高線量率腔内照射用)の他、前立腺癌の低線量率密封小線源治療設備、甲状腺癌の非密封線源治療設備がある。リニアックは10MV、4MVの2種類のX線と4~16Mevの5種類の電子線が利用でき、3次元原体照射や、定位放射線照射等の高精度放射線治療も実施できる

★画像診断部門には、CT、MRI、超音波診断装置、心血管撮影装置、脳血管撮影装置、汎用血管撮影装置、SPECT用ガンマカメラなどがある他、一般撮影装置、多軌道断層撮影装置、乳腺撮影装置、多用途透視撮影装置がある。大部分がコンピューテッドラジオグラフィー(CR)で撮像され、院内はほぼ完全にフィルムレス化している。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

ペインクリニック

分野

ペインクリニック

特色

帯状疱疹後神経痛、複合性局所疼痛症候群(CRPS)、カウザルギー、幻肢痛、三叉神経痛、術後創部痛、頭痛、腰下肢痛、癌性疼痛など、難治性疼痛疾患を対象に専門的な診療を行っている。神経ブロック療法、薬物療法を主体として、その他、レーザー、鍼、脊髄電気刺激療法なども積極的に行っている。

症例数

2008年の新患者数は126人、再来患者数は287人

★外来患者のうち帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛は67人、CRPS 14人、その他の神経障害性疼痛が16人、頭痛・顔面痛19人、脊椎疾患75人、その他癌性疼痛9人、筋筋膜性疼痛9人、多汗症6人など

★疾患の種類や重症度、または部位に応じて、星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、神経根ブロック、トリガーポイントブロックを使い分け、場合によっては、レーザー、経皮通電を単独または併用して行う

★三叉神経痛に対しては、神経破壊薬を使用した透視下で三叉神経ブロックを行うほか、ガッセル神経節高周波熱凝固を試みている

★交感神経ブロックが有効と判断された場合は、X線装置を利用した透視下胸部交感神経節ブロック、腹腔神経節ブロック、腰部交感神経節ブロックを積極的に行っている

★神経ブロックが無効の場合は、脊髄電気刺激療法を試みる。神経障害をともなう難治性疼痛に有効である。効果は、個人差が大きく、疾患により異なるが、30~70%の患者に長期的に満足のいく効果が得られている。

医療設備

MRI、CT、サーモグラフィ、末梢神経検査装置、経皮通電用機器、直線偏光近赤外線治療器、高周波熱凝固装置。

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