専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

青森県立中央病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科・腫瘍内科

分野

消化器・一般内科

特色

青森県立中央病院は都道府県がん診療連携拠点病院に指定されており、がんセンター東病院より転任した吉田茂昭病院長をはじめ、がん診療に力を入れている。消化器内科・腫瘍内科は院内のがん診療センターに属しているが、消化器悪性腫瘍患者の紹介が多く、診療対象は青森県全域に及ぶ。当院は青森県唯一の県立総合病院であり、外科、放射線科、腫瘍放射線科、臨床病理部等の部門も充実しているため、患者中心の集学的治療が行える状況にある。

症例数

消化器内科・腫瘍内科のベッド数は62床であるが、稼働率は常に100%を超えている。年間入院患者数延べ2,5248人(09年)、年間外来患者数延べ19,823人(09年)、初診紹介率51.3%(09年)

★腫瘍内科としては、主に大腸がん、胃がん、膵がんの化学療法および食道がんの放射線化学療法を施行しているが、消化器以外の悪性疾患の治療にも柔軟に対応している。近年の消化器がん化学療法の進歩は目覚ましく、大腸がんにおいてはFOLFOX、FOLFIRIとベバシズマブ、セツキシマブなどの分子標的薬の組み合わせにより、切除不能大腸がん肝転移症例であっても、化学療法後の切除が期待できるようになった。他のがん種においても最新の標準治療を行えるよう、指導医およびがん化学療法認定看護師が中心となり、医療スタッフのトレーニングを行っている。外来化学療法はすべて外来治療センターで施行している。同センターはベッド数20床で当科の利用者数は年間延べ2,378例である。緩和ケアについても当科では積極的に対応している。病棟には緩和ケア認定看護師が配置されており、緩和ケアチームとともに早期から介入している。緩和ケアが治療の主体となった場合にも、緩和ケア病棟を有する病院との連携により、トータルでのQOL(生活の質)の向上を図っている。各種の治験に参加している他、臨床研究においてもT-CORE(東北臨床腫瘍研究会)のメンバーとして活動している

★消化管・内視鏡領域では、消化管出血の緊急内視鏡、胃・食道静脈瘤の内視鏡治療が多いのが特徴である。また、近年胆管系の内視鏡治療が増加している。09年の実績は、上部消化管内視鏡検査2,751件、下部消化管内視鏡検査1,698件、内視鏡的乳頭切開術124件、食道静脈瘤硬化療法72件等である。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)についても、白血球除去療法を含む専門的治療が可能である

★肝・胆・膵領域では、肝炎、肝臓がん等、肝疾患を重点的に診療している。B型慢性肝炎に対する、インターフェロン、核酸アナログによる治療、C型慢性肝炎に対する、ペグインターフェロン+リバビリンによる治療等、基本的な治療の他に、C型肝炎への瀉血療法、ウイルス除去療法等も取り入れている。09年は37例インターフェロン治療の導入を行った。肝がんの治療は、放射線科・外科と定期的にカンファレンスを開催し、治療方針を決定している。肝動脈塞栓術(TAE)による治療が最も多いが、ラジオ波焼灼術(RFA)も積極的に施行しており、人工胸水、人工腹水等により適応の拡大を図っている。肝細胞がんは07~09年の3年で186症例を治療。09年の治療実績は、肝動脈塞栓術103例、ラジオ波焼灼術27例、肝動注12例、経口抗がん剤7例、エタノール局注4例である。重症・劇症肝炎の治療にも対応している。また、患者の啓蒙のため、看護師、薬剤師、栄養士、検査技師等と共に肝臓病教室を3カ月に1回開催している。

医療設備

MDCT、MRI、血管撮影装置、電子内視鏡(上部、下部消化管)、超音波内視鏡(EUS)、アルゴンプラズマ凝固装置、腹部超音波検査装置、ラジオ波焼灼装置、外来治療センターなどを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

循環器科(循環器・腎臓内科)

分野

循環器科

特色

★循環器疾患:虚血性心疾患・動脈硬化性疾患を中心に、循環器疾患、内科全般を広く取り扱っている。直接もしくは救命センターを通じて24時間急患を受け入れている。ペースメーカー、植え込み型除細動器や両室ペーシングなども行っている。内科的治療に重点を置き、病診連携の下、基礎疾患のコントロールを徹底して行っている

★腎疾患:地域唯一の専門病院としてスクリーニング、精密検査や治療を行っている

★一般内科疾患:循環器、腎疾患にかかわらず、必要があれば専門科へのマネージメントも含めて患者を受け入れ、精査加療を行っている。

症例数

インターベンション治療約400例(経皮的冠動脈形成術約300例、冠動脈慢性完全閉塞成功率約90%、末梢血管形成術約100例)、カテーテル検査約1,000例。ペースメーカー植え込み術約80例。腎臓バイオプシー約200例

治療概念=各種インターベンション治療は適応を考え、生活指導と内服薬による基礎疾患の厳格なコントロールを含めた内科治療を基本とし、心臓血管外科とバランスを取りながら、地元・地域の患者に一番良いと考えられる医療を選択し、提供するように努めている。また、局所的な病変を見るだけではなく、動脈硬化性疾患は全身の血管病と考え、高血圧、脂質異常症などの基礎疾患の治療を徹底的に行うことや、全身血管のスクリーニングを行うことによって、生命予後と生活の質の改善を目的とした治療を行っている

心血管インターベンション=常に低侵襲な治療を心がけ、橈骨動脈アプローチはもとより、当科にて企画・開発を行った世界最細カテーテルでの治療を患者に提供している。慢性完全閉塞や分岐部などの複雑病変に対してもこれらのカテーテルを極力使用し、患者への体の負担を軽減しながらも良好な成績をあげている。これらを国内外の各種学会・研究会、邦文・英文論文にて発表している。低侵襲心血管インターベンションに関しての研究会(Slender Club Japan)を主催している。国内各地や韓国、シンガポール、中国、インド、ベトナムなどの各地域へ、技術指導と交流を目的として定期的にインターベンション治療に出向している

閉塞性動脈硬化症・末梢血管治療=全身血管のスクリーニングに始まり、治療前の検査から治療中、そして、治療後の定期的な観察にまで体表面超音波検査を利用し、着実な末梢血管治療を行っている。皮膚科や血管外科と個々の患者の治療内容や効果に関して情報交換を行い、各科の利点を引き出せるようにしている。腎動脈狭窄に対しても腎臓専門医の指示に基づきインターベンション治療を行っている

心不全=薬物治療をメインとして、必要に応じて両室ペーシングも施行する。夜間無呼吸を伴う患者には在宅酸素療法や在宅人工呼吸器治療も取り入れている。心臓リハビリテーションは専門病院と連携を行い積極的に施行している

腎疾患=腎臓生検を積極的に施行し、迅速かつ正確な治療を行っている

地域医療貢献=近隣町立病院へ出向し、循環器専門外来を行っている。病診連携を基本とし、特殊な専門医療が不要であれば患者には「かかりつけ医」を持つことをお勧めしているが、問題がある場合には24時間ご紹介いただけるように体制を整えている。また、市内・近隣診療所との定期的なカンファレンスを行い、連携を深めている。

医療設備

循環器センター病棟50床(心臓血管外科と共用)、ICU 6床、フラットパネル・バイプレーン心血管造影装置、ロータブレーター、血管内超音波装置、冠動脈内圧測定器、心臓超音波検査装置、ホルター心電図、トレッドミル、心臓核医学検査装置、マルチスライスCT、補助循環装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科は08年より本院のがん診療センターの一部門であり、扱う疾患は泌尿器がんが多いが、泌尿器科全般にわたる診療を行っている。

症例数

08~09年度の総手術件数は年間270件で、うち前立腺がんに対する前立腺全摘術30件、腎臓がんに対する腎摘除術20件、腎盂尿管がんに対する腎尿管全摘術が8件、膀胱がんに対するTUR-Btが80件、膀胱全摘術が14件と、泌尿器がんに対する手術件数が多い

★手術は低侵襲手術を目的とし、前立腺全摘術は全例、ミニマム創内視鏡下手術を行っている。また前立腺がんの放射線療法として、10年からIMRT(強度変調放射線治療)が稼働開始した。腎・副腎腫瘍に対する腹腔鏡下手術も積極的に行い、腎臓がんに対する腹腔鏡下腎摘除術(9件)、内分泌活性副腎腫瘍に対する腹腔鏡下副腎摘術(6件)と腹腔鏡下手術数は増加している。膀胱全摘術を行う場合には、可能な限り自然排尿可能な回腸新膀胱形成術を行い、QOL向上に努めている

★泌尿器がん以外の手術として、経尿道的切除術(TUR)は灌流液に生理食塩液が使用可能なバイポーラーシステムを用い、前立腺肥大症に対するTUR-P(45件)を行い、TUR反応がなく安全性に優れている。女性の腹圧性尿失禁や骨盤内臓器下垂に対し、TOT手術、TVM手術も導入した

★泌尿器がんに対する抗がん剤化学療法も積極的に行い、近年、外来化学療法も増加傾向である。浸潤性膀胱がんにはネオアジュバント化学療法を行い、生存率の向上を図っている

★腎不全・尿路感染症による緊急入院患者が多いことも特徴であり、緊急で血液透析や尿のドレナージ術(腎瘻術、尿管ステント留置)を行うことも多い。前立腺生検は1泊入院で行い、年間100件施行、約50例に新規前立腺がんが見出された。

医療設備

MRI、MDCTなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

青森県唯一の総合周産期母子医療センターであり、青森県周産期の最後の砦として青森県全域からのハイリスクの母体搬送を受けている。婦人科は悪性腫瘍を中心に良性腫瘍、子宮脱、子宮外妊娠や卵巣茎捻転などの緊急手術にも対応。外来では腫瘍外来や中高年外来、思春期外来、母乳外来を行っている。

症例数

★産科はできるだけの自然分娩を心がけている。09年度の分娩数446件、母体搬送92件。母体搬送の理由は切迫早産徴候、前期破水、母体合併症、胎児異常など様々である。ハイリスクの分娩が圧倒的に多いため帝王切開率は22%。できるだけの母乳栄養を推奨している

★婦人科手術は年間350例。09年度の初発悪性腫瘍は子宮頸がん42例、進行子宮頸がんは17例、子宮体がん15例、卵巣がんは15例であった。子宮頸がん・体がん、卵巣がんに対しては、術前化学療法、手術療法(円錐切除、単純子宮全摘、準広汎、広汎子宮全摘)、術後化学療法、放射線療法、放射線同時化学療法を行っている。関連各科と連携し、動注化学療法、塞栓術、腸合併切除なども行う。他科との連携が密であることも当院の特徴。患者さん、家族とよく話し合い、病状を理解していただき、治療方針を決定するよう心がけている。

医療設備

CT、MRI、腹腔鏡、リニアック、RALS、マンモグラフィなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

眼科

分野

眼科

特色

青森県立中央病院は52年(昭和27年)に開設され、以来、県下最大規模の総合病院として、地域医療、地域支援、高度先進医療、政策医療等々において中心的な役割を果たしている。当院眼科は網膜硝子体疾患の手術療法を得意とするため、青森県のみならず、他県(岩手県、秋田県)からの紹介も多くある。加えて加齢黄斑変性症の治療も積極的に行っている。ただし、角膜屈折矯正手術は行っていない。

症例数

年間手術数1,000件、網膜硝子体疾患手術500件、白内障手術約600件。加齢黄斑変性症に対するPDT(光線力学療法)および硝子体注射約400件

★硝子体手術は、手術侵襲の少ない小切開法(23G、25G)でほぼ100%施行(従来の20G法は行っていない)。また、白内障手術同時手術(眼内レンズを挿入)を行うことを原則としている。網膜硝子体疾患の治療は、網膜剥離、黄斑疾患(黄斑円孔、黄斑上膜、黄斑浮腫など)、糖尿病網膜症など多岐にわたっている。初診時すでに重症な増殖糖尿病網膜症症例では、糖尿病専門内科医とタイアップし、迅速に手術を行える環境を作っている(糖尿病センター発足:10年1月)

★白内障手術では、小切開超音波白内障手術をほぼ100%に施行。眼内レンズ挿入は、従来の単焦点眼内レンズだけではなく、多焦点眼内レンズおよびTORIC IOL挿入も行っている。また、患者さんのニーズにより、入院手術のみならず、外来日帰り手術にも対応している

★加齢黄斑変性症に対しては、PDT療法に加えて、硝子体内薬物投与を積極的に施行している。また、各種硝子体内薬物(ペガプタニブ、ラニミズマブ、ベバシズマブ、トリアムシネノロンなど)も常備している。

医療設備

各種眼底造影検査(FA、IA)、スペクトルドメインOCT(光干渉断層検査)、前眼部・後眼部超音波解析装置、各種視野測定装置、各種レーザー治療装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

血液内科

分野

血液内科

特色

本県を代表する血液疾患の専門病院である。すべての血液疾患に対して、偏りのない診療を迅速に提供することを目標としている。00年からは骨髄移植をはじめとする造血幹細胞移植に対して積極的に取り組んでおり、年間の移植症例数は東北地方で最も多い施設のひとつとなっている。輸血部・臨床検査部・病理部をはじめとする関連部門との円滑な連携、外来・病棟看護師、幹細胞採取臨床工学士、アフェレーシスナース、移植コーディネーターなどのコメディカルのサポート体制の充実が当科の特徴で、質の高い医療を迅速に提供することを目指している。患者会「まろまろ」の談話会(お茶会)が毎月最終の土・日に血液内科病棟で開催され、化学療法や移植を経験した患者さんの貴重な経験を直接聞くことができる。日本血液学会認定施設、骨髄移植推進財団認定施設、日本輸血細胞治療学会認定施設、HIV拠点病院。

症例数

年間の初診患者数は、急性骨髄性白血病25~35人、急性リンパ性白血病4~8人、慢性骨髄性白血病4~8人、慢性リンパ性白血病2~4人、悪性リンパ腫50~70人、多発性骨髄腫8~12人、骨髄異形成症候群25~35人、その他再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、先天性凝固異常症、HIVなどの患者さんが多い。入院患者状況では、造血器悪性腫瘍(いわゆる血液がん)の患者さんの割合が、入院患者の85%前後となっている。移植の長期生存率(55歳以下)は、再生不良性貧血80%、急性骨髄性白血病(第1・第2寛解期)62%、急性リンパ性白血病(第1・第2寛解期)80%、骨髄異形成症候群68%であった。

医療設備

血液内科病床55床(クラス100無菌室7床)、末梢血幹細胞採取、その他臨床に必要な高度な医療機器が完備された環境にある。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

脳神経センター・神経内科

分野

神経内科

特色

神経内科医7人、脳卒中専門医1人、臨床神経学専攻後期研修医4人の計12人の常勤医を擁する青森県内随一の神経診療基幹施設で、脳神経外科と共に県脳神経センターの一翼を担う。神経難病の先端的医療を推進するほか、臨床全科に関連する幅広い神経症状の診断・治療に力を入れる。脳卒中と神経救急は24時間体制で受け入れ、入院患者は複数医がグループ制で診療する。日本神経学会教育施設としての教育活動も活発で、初期研修医・医学生研修も多い。

症例数

1日外来患者数60~90人、年間新患総数2,000人、年間延べ患者数約20,000人。脳卒中を含む神経救急対応1,100回/年

★09年入院患者554人の内訳は、脳梗塞262人、免疫性脳疾患(多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎など)45人、感染症(各種髄膜炎、脳炎など)42人、神経変性疾患(筋萎縮性側索硬化症、小脳変性症、パーキンソン病、認知症など)41人、てんかん34人、代謝性脳症(薬物中毒、ビタミン欠乏性神経障害など)31人、末梢神経疾患(ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性ニューロパチー、血管炎性神経障害など)30人、筋疾患(重症筋無力症、多発性筋炎など)21人など。人工呼吸器装着神経難病患者の在宅診療を通年実施

★09年の主な検査実績は、脳波300件、誘発電位・神経伝導・針筋電図検査約1,000件、神経・筋・皮膚生検約80件。電気生理検査は2人の神経生理専門医を中心に行われ、神経筋生検は原則として治療に繋がる生理所見を得た場合に施行。定期カンファレンスとして毎朝の脳卒中合同カンファレンス、週1回の新入院・症例検討会、総回診、脳波検討会、入院・外来画像検討会、生検組織検討会など。毎夕の連絡会で入院患者の診療情報を全医師が共有する。〈主な疾患に対する基本方針〉

急性期脳卒中=脳神経外科と密接な協力体制をとり、原則として脳出血は脳神経外科が、脳梗塞は全例当科が扱う。神経内科医、脳外科医、神経放射線科医による毎朝の脳卒中合同カンファレンスで検査治療方針を討議

パーキンソン病=数百人の通院患者と多数の新規診断患者を扱う。個々の患者の重症度や社会生活上の立場を考慮し、長期の労働・日常生活能力保持を念頭において治療法を選択する。市販の各種抗パーキンソン薬のほか、脳深部刺激療法に精通した脳外科医と連携して手術療法も推進し、新薬開発治験にも多数携わる。心交感神経シンチや皮膚生検診断など、世界に先駆けた最新手法も導入

小脳変性症、認知症=遺伝子解析を行う国内外の研究室と協力し、新規治療法の開発に協力している。ただし、これらの変性疾患群に対しては臨床的に有効な治療法が未だなく、患者さんやご家族には申し訳ない状況が続いている

不随意運動=眼瞼けいれん、顔面けいれん、痙性斜頸に対するボツリヌス療法や、痙性対麻痺に対するバクロフェン持続髄注療法を行う。各種抗けいれん薬や脳外科的治療も選択肢としている

多発性硬化症=新規発症者および数10人の定期通院患者の再発・再燃に対し、救急に準じた緊急治療体制をとり、予後改善に取り組む。インターフェロンなど従来薬による再発抑制が不十分なケースに対しては、新規の免疫抑制薬を積極的に導入している

てんかん=けいれん重積患者の救急治療や各種発作に対する最新薬物治療に積極的に取り組む。難治例には手術療法も考慮する

脊椎・脊髄疾患・末梢神経疾患=神経筋疾患の診断には正確な電気診断手技が不可欠である。当科は2台の誘発電位計測マシンと2人の電気生理診断医を擁し、厚労省免疫性神経疾患研究班・末梢神経疾患研究班などの脱髄性神経炎定点検査施設のひとつとして機能している。血漿交換療法や免疫グロブリン大量静注療法を我が国で初めて施行して以来、多数の治療経験を蓄積している

筋疾患=重症筋無力症や多発性筋炎、Lambert-Eaton(ランバート・イートン)症候群など、後天性筋疾患の早期電気生理診断と免疫抑制療法に力を入れている。

医療設備

MRI、CT、脳血流、心筋シンチ、脳波・大脳誘発電位計測装置、磁気刺激装置、末梢神経伝導・筋電計、頸動脈エコー、高気圧酸素治療設備など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

青森県立中央病院脳神経外科は青森県初の脳神経外科専門診療科として68年に発足し、08年には開設40周年を迎えた。日本の脳神経外科施設の中で最も歴史のある施設の一つである

★診療は、新生児から高齢者まで脳神経外科一般すべてを対象としているが、疾患の多くは脳血管障害、脳腫瘍、神経外傷である。365日24時間体制で救急患者さんに対応しているが、89年に画像電送システムを導入し、県内12の中核病院との間で遠隔地医療を行っている。脳神経外科領域の疾患では、ある時一瞬にして、患者さんの社会的生命を失わせることも珍しくない。私達は、常に患者さんとご家族の立場に立った治療を基本とし、レベルの高い最新の医療を提供することを目指している

★手術症例数(500例以上/毎年)は国内屈指であり、その成績も良好である。加えて、年間50回以上の学会発表、数十編の論文掲載がなされている。09年12月にホームページ(http://www.aomori-ns.jp/)を開設し、青森県立中央病院脳神経外科の詳細を掲載している

★10年4月には、ドクターヘリ専用のヘリポートが完成し、脳神経外科てんかん専門外来を開設した。てんかん専門外来は月2回の診療で、てんかんの診断技術が向上し、手術を含めた治療も可能となった。10年5月からは高気圧酸素治療を開始した。また、11年4月には新しい救命救急センターがオープンし、脳卒中ケアーユニット(SCU)も開設予定である。患者さんから多くのことを学び、臨床研究も行える病院として、さらに発展できるよう努力を続けたい。

症例数

当科の09年の入院総数は828人(病床数34)、手術件数は505件(観血的手術402件、血管内手術103件)。観血的手術402件:脳動脈瘤クリッピング87件(破裂33件、未破裂54件)、脳腫瘍摘出術59件、慢性硬膜下血腫75件、脳内血腫除去術43件、外傷性急性頭蓋内血腫除去術11件、脳動静脈奇形5件、頭蓋内外微小血管吻合術5件、水頭症手術38件、その他79件

★運動誘発電位や視覚誘発電位をはじめとする各種神経機能の術中モニタリング、ナビゲーションシステム、術中蛍光血管撮影などを駆使し、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳腫瘍の手術成績は良好である。脳内血腫は開頭手術ばかりでなく、神経内視鏡手術・定位脳手術も多い。破裂脳動脈瘤術後の脳血管攣縮の予防は、ウロキナーゼの術中洗浄・術後髄注と塩酸ファスジルの静注・動注で対応しており、開頭クリッピング術後の症候性脳血管攣縮は4.5%(血管内コイル塞栓術後は9.5%)と良好な成績を残している。症例数は多くはないが、胸郭出口症候群の診断および手術も行っており、手術成績も良好である。当院では、虚血性脳血管障害は神経内科が担当しているが、毎朝神経内科との合同症例検討会を行っており、その結果バイパス手術や頸動脈血栓内膜剥離術などの手術適応となる症例も多い

★血管内手術103件(放射線科と共同):脳動脈瘤塞栓術47件(破裂30件、未破裂17件)、脳動静脈奇形塞栓術8件、脳腫瘍流入動脈塞栓術5件、頸動脈ステント留置術6件、その他37件。定位的放射線治療9件(腫瘍放射線科と共同):転移性脳腫瘍9件。

医療設備

CT、3DCT、MRI、DSA(3D対応)、SPECT(脳血流シンチグラフィー)、定位放射線治療装置、ナビゲーションシステム、神経内視鏡、神経モニタリング装置、術中DSA、術中蛍光血管撮影、手術用超音波吸引装置(CUSA)、超音波ドプラ装置、定位脳手術装置、サーモグラフィー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

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