専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

秋田赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

当院では消化器内科(消化管チーム、肝胆膵チーム)と消化器外科チームが消化器病センターを形成し、有機的に役割分担をしている。このため外科医師が内視鏡治療に当たる必要もなく、術前・術後管理を含めた外科手術治療に専念できる環境にある。これら3チーム間および紹介元との病診・病病連携を密に保ちつつ診療を行っている。消化器外科内にあっては、地域がん診療連携拠点病院としての「がん治療」と、第3次救急医療施設としての「救急外科治療」を2本柱にしている。進行・再発がんの治療はCancer Board(複数の診療科の専門家によるがんの検討会)に諮って決定し、治療の実際は、がん薬物療法専門医や放射線治療医、緩和ケア医と相談しつつ行っている。外科のスタッフは全員が専門医資格をもち、その領域における最先端の知識や技術修得に努め、「低侵襲手術」「臓器機能を温存・再建する手術」、さらには外科医ながら「いかに手術しないで病気を治すか」を考えながら診療に当たっている。

症例数

09年度の年間手術数は708件で、このうち、悪性腫瘍に対する手術が352件と半数を占めた。がんの部位別にみると、食道1件、胃115件、小腸7件、大腸160件(結腸104、直腸56)、肝(転移性を含む)27件、胆嚢・胆管20件、膵15件、その他の悪性腫瘍12件であった(重複あり)。悪性腫瘍以外の手術では、胆石症65件、虫垂炎51件、ヘルニア100件、痔瘻・痔核53件、炎症性腸疾患10件などであった。なお、緊急手術数は149件であった

胃がん=胃癌学会の胃癌治療ガイドラインに則った治療を行っている。94年1月~08年12月に手術された1,303例の累積5年生存率(胃がん以外による死亡も死亡として算出)は74.8%であり、Stage別ではIA期99.3%、IB期86.2%、II期70.5%、IIIA期44.3%、IIIB期0%、IV期8.2%であった。09年度における初発胃がん術後の在院日数は10~124日、平均17.8日、中央値13日であった

大腸がん=大腸癌研究会の大腸癌治療ガイドラインに則った治療を行っている。93年1月~08年12月に手術された1,686例の累積5年生存率(大腸がん以外による死亡も死亡として算出)は69.3%であり、Stage別では0期97.0%、I期93.8%、II期83.0%、IIIa期69.3%、IIIb期42.6%、IV期13.7%であった。09年度の腹腔鏡下腸切除は26例であった。09年度における初発大腸がん手術後の在院日数は7~64日、平均17.3日、中央値13日であった。日本のトップレベルにある消化器内科チームが行う色素・拡大内視鏡を用いた大腸腫瘍に対する悪性か否かの診断あるいはその深達度診断をもとに、不用意な内視鏡治療や不必要な外科手術が回避されている

肝胆膵がん=肝胆膵外科専門医の赴任により、手術例数が飛躍的に増加し、09年6月に肝胆膵外科学会の高度技能医修練施設Bに認定された。手術難易度の高い膵頭十二指腸切除術は過去2年で32例に施行され、うち75歳以上が11人であった。この75歳以上の例でも出血量は平均659ml、術後在院日数は26日であり、膵液漏の合併は1例のみであった。肝胆膵領域において日本トップレベルにある当院の超音波診断医、および放射線診断医からの的確な情報を個々の患者に反映し、それに応じた適切な手術を安全・確実に施行し、また適切な術前・術後管理を行って満足すべき成績が得られている。黄疸発症例に対しても、黄疸の軽減から治療までを円滑かつ迅速に行えるよう、初診時から消化器内科肝胆膵チームと連携を密にして診療に当たっている

炎症性腸疾患=内科的治療が効を奏さず手術適応となった潰瘍性大腸炎やクローン病の患者さんを、県内の各施設から紹介を受け、大腸全摘兼回腸肛門(管)吻合や狭窄形成術を施行している。また、専門医によるIBD(炎症性腸疾患)外来が開設されていることから、そこで発生する肛門狭窄や痔瘻等に対し迅速・適切な処置を行っている。

医療設備

MRI、 CT、カラードプラ、各種電子内視鏡、血管造影機器、腹腔鏡下手術装置、CUSA、ハーモニック・スカルペル、リニアックほか。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

呼吸器科や放射線科との密な連携により治療方針を決定、診療を行っている。このため診断の難しい早期の肺がんに対しても迅速で適切な治療を可能にしている。具体的には胸部単純写真に写らないような腫瘍に対してもCT下マーキングおよび術中迅速診断を行うことによって診断・治療を同時に行っている。また、治療が難しい難治性気胸や慢性有瘻性膿胸に対しても、内視鏡的気管支充填術などのような積極的な治療を行い、良好な成績を得ている。手術対象疾患は原発性肺がん、転移性肺腫瘍、良性肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍などの腫瘍性疾患や自然気胸、肺のう胞などの気腫性疾患、膿胸などの炎症性疾患、手掌多汗症などである。また、3次救急指定病院であることより、胸部外傷の治療を数多く手がけている。

症例数

年間呼吸器外科手術件数は100~120例。内訳は原発性肺がん40~50例、自然気胸30~40例、転移性肺腫瘍・縦隔腫瘍10~20例、膿胸その他10~20例などとなっている。原発性肺がんの病期別治療成績(3年生存率)はIA期93%、IB期46%、II期38%、IIIA期42%、IIIB期53%である。手術には積極的に胸腔鏡を使用し、手術創による後遺障害、美容面に留意している。胸腔鏡は最新システムを使用している。また、ご高齢の方や心疾患・糖尿病・肺気腫などの併存疾患を有する方であっても、より安全に治療が受けられるよう周術期呼吸リハビリテーションを行っている。さらに、術後疼痛対策・栄養管理を麻酔科・緩和ケアチームの協力のもとでしっかり行うことで早期離床・回復を可能にしている。術後平均在院期間は、併存疾患のない方であれば4~7日、併存疾患のある方でも10~14日。

医療設備

CT、MRI、各種シンチグラフィー、電子内視鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科悪性腫瘍特に前立腺がん、腎がんをはじめ結石、感染症、排尿障害を中心に診療している。人工透析は腎臓内科で行い、不妊治療は婦人科で行っている。秋田大学にも近く、市内の泌尿器科開業医は当院周辺に多いので、紹介患者を中心に治療を行っており、泌尿器外科に特化しているとも言える。

症例数

外来は1日平均50人で、新患者数は12~15人である。医師1人は8時45分から、病棟回診終了後10時からは3診体制で毎日午前中は外来診療している。予約制であるが、当日受付の人も新患、再来を問わず診察している。手術は年間200~220件、ESWL(体外衝撃波結石破砕術)は130~150件である。手術症例の多くは尿路悪性腫瘍である

★前立腺がんには全摘出術、除睾術、ホルモン治療、外照射による放射線治療を行っている。骨転移例ではストロンチュウムの注射も行っている

★表在性膀胱がんに対しては、内視鏡手術やBCG注入療法を行っている。浸潤性膀胱がんには膀胱全摘術を行い、尿路変更は年齢等に応じ尿管皮膚瘻術、回腸導管造設術、若い人には回腸利用代用膀胱造設術を行っている

★腎盂尿管がんに対してはできる限り腹腔鏡的に腎尿管摘出を行い、その後仰臥位にして膀胱部分切除術を併用している

★腎がんはできる限り内視鏡的に摘出している

★あらゆるがんの手術不能例や転移例は、分子標的薬を含めた集学的治療も行っている

★結石に対してはESWLを中心に行っているが、県北にはESWLがない医療機関が多いので県北部からの紹介患者が多い。ESWL不能例に対してはTULも行っている

★不妊治療は婦人科で、人工透析は腎内科で行っている。また尿失禁に対するTVTなどは他院に紹介している。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、尿流量測定、ESWL、放射線照射など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

形成外科

分野

形成外科

特色

唇顎口蓋裂児に対して、小児科、リハビリ科(言語療法)、耳鼻咽喉科、矯正歯科を含めたチーム医療の実践を行っている。小耳症、埋没耳や合趾(指)、多趾(指)、漏斗胸などの外表先天異常に対して、各症例に最も適した時期を選択し、手術を施行している。顔面、頭部の良性および悪性皮膚腫瘍の摘出と再建を、皮膚科専門医師と連携し実践している。乳がん摘出後の乳房再建を拡大広背筋皮弁もしくはインプラントを用いて行っている。ケロイドは、術後の電子線治療を併用することで治療成績をあげている。赤アザ(単純性血管腫、いちご状血管腫、毛細血管拡張症、酒さ)に対する色素レーザー治療を健康保険で行っている。熱傷、顔面骨骨折、瘢痕拘縮、眼瞼下垂、陥入爪など、広く形成外科全般にわたり治療している。できるだけ早期に手術の予定が組めるように、心がけている。

症例数

年間の手術件数は約650例、色素レーザー(赤アザ用)400例

★口唇口蓋裂25例:口唇裂は生後3カ月6,000g、口蓋裂は1歳9kgを目安に手術を開始している

★手、足、その他の先天異常30例:多趾・合趾は1歳、埋没耳は4歳、小耳症は10歳、漏斗胸は8~10歳を、それぞれ手術の至適時期としている

★悪性腫瘍摘出後の再建30例:生検での確定診断後、確実な摘出と整容的な再建を目指している

★ケロイド、瘢痕拘縮25例:ケロイドに対しては放射線科専門医師との連携のもと、術後電子線治療を併用することで好成績をあげている

★眼瞼下垂30例:挙筋短縮、余剰皮膚切除、前頭筋吊り上げ固定術を患者の状態により選択している

★顔面骨骨折20例、熱傷20例:救命救急センターと連携した治療を行っている。

医療設備

MRI、CT、3DCT、色素レーザーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児科

分野

小児医療

特色

秋田県唯一の救命救急センター、総合周産期母子センター、神経難病センターを有し、急性期医療を主体に地域の病診・病病連携の中核として医療を展開している。小児科においても、急性期を中心に紹介患児の受け入れ、救急を主体に周生期から一般小児まで対応している。小児科学会専門医研修施設、周産期新生児専門医・暫定研修施設として小児科専門医、新生児専門医の育成を目指している。

症例数

一般小児科の年間入院数は550人前後、3歳未満が約65%であるが、0歳~28歳と幅広い。疾患別には感染症、呼吸器疾患、消化器疾患、気管支喘息などが多いが、神経疾患、内分泌疾患など幅広い分野にわたっている。新生児部門は375人前後で、1,000g未満が15人前後、1,000~1,500g未満が30人前後、人工換気は100人前後に施行している。外来は一般外来が10,000人弱、特殊外来(乳児健診、予防接種、神経発達、心臓、腎・膠原病)が3,500人前後で、他に神経発達外来の一部として臨床心理士によるカウンセリング・発達診断を行っている。

医療設備

MRI、CT、US、SPECT、リニアック、高圧酸素治療装置他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

眼科

分野

眼科

特色

地域の基幹病院として眼科全般の診察・治療を行っているが、特に眼科手術(網膜硝子体手術・白内障)に力を入れている。他院からの紹介による難治症例が多いが、現部長を指名して受診される方も多い。部長自身が診察から手術、術後管理まで一貫して対応していることも患者さんの信頼につながっている。

症例数

★網膜硝子体手術は、現部長が赴任した01年度から9年間で1,089件(硝子体手術1,025件、経強膜的手技64件)を数える。緊急を要する疾患は直ちに手術ができる体制をとっており、それほど緊急を要さなくとも1週間以内に手術を行っている。09年度は140件で、その内訳は増殖糖尿病網膜症48件、網膜剥離45件と難治症例が多数を占める。これらの疾患の入院治療は平均在院日数1週間以内で行われている

★白内障は、高齢の患者さんが多いことやQOL(生活の質)を考慮して、なるべく早期に手術を、という部長の方針から、2カ月以内には手術できるよう心がけている。全身状態が悪く手術困難とされる症例にも積極的に対応している。白内障手術は、点眼薬による局所麻酔下での日帰り手術を基本とし、超音波乳化吸引術と小切開・折りたたみ眼内レンズ挿入が主体であるが、眼内レンズ挿入が困難な方には、術者の専門である硝子体手術を併用して眼内レンズを毛様溝に縫着する手術を行うことで患者さんに満足していただいている。また、眼内レンズ使用数は9年間で5,946枚にのぼる。

医療設備

ハンフリー視野計、白内障手術装置インフィニティ、硝子体手術装置アキュラス、ライカ手術顕微鏡、眼内レーザー、眼内キセノン照明装置、マルチカラーレーザー、ヤグレーザーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

代謝・内分泌科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

なるべく論理的な糖尿病診療を常に目指す。インスリンポンプ治療や通院でのインスリン開始が可能。県内唯一の肥満症治療専門施設への認定を機に、フォーミュラ食を導入しての肥満治療を開始した。

症例数

診療糖尿病患者は約1,000人で通院圏は秋田県ほぼ全域に及ぶ

★療養指導面では12人の認定糖尿病療養指導士(CDE)、臨床心理士(患者のフリートーキング実践指導担当)、日赤看護大学教官(運動療法担当)らも参加する週5回の糖尿病教室を含む入院診療、フットケア外来、常食を利用しての栄養指導内容の理解と実践状況の把握を継続施行

★薬物治療も積極的に進め、HbA1c目標到達後には必ず1.5-AGを測定。低下例へは自己血糖(尿糖)測定による血糖上昇時間帯の確認をすすめ、メリハリを利かせた療養へ繋げている。導入薬剤の積極的中止も療養の一助と捉え、その評価とともに常に検討

★血糖管理は、施設の総合的な医療レベルを規定する要素のひとつである。摂食不安定例へも食直後超速効型インスリン投与などで対応し、所謂スライディングスケールの可及的撤廃を心がける。最も緻密な血糖管理が要求される妊娠糖尿病の診療では、3~7日ごとのe-mailなどによるtele-medicineがほぼ全例に行われる

★厚労省からの委託研究、臨床治験、国内外の多施設共同研究へは積極的に参加、臨床研究の報告は、年50回にのぼる。

医療設備

CT、MRI、甲状腺・頸動脈エコー、核医学診断装置、DEXA(骨密度測定装置)、PWV(脈波伝播速度測定装置)、心拍変動パワースペクトル解析装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

神経内科

分野

神経内科

特色

秋田県救命救急センター・秋田県神経難病センターを併設し、神経内科の急性疾患から慢性疾患に幅広く対応することができる施設。神経内科専門領域にかたよらず、全診療科と連携を保ちながら総合的に診療をすることを心がけている。日本神経学会認定教育施設。秋田県難病医療ネットワーク事業拠点病院。

症例数

外来患者数1日平均約65人、年間外来新患数約1,200人、年間入院患者数約560人、平均在院日数24日

★脳血管障害は脳神経外科(常勤医3人)と協力し、対応している。神経内科は虚血性脳血管障害が主体で、急性期血栓溶解(rt-PA)療法も可能(09年度は8症例で施行)。常勤の理学療法士(PT)6人、作業療法士(OT)3人、言語聴覚士(ST)2人で急性期からリハビリを開始している

★パーキンソン病、脊髄小脳変性症をはじめとした神経変性疾患も、多数診療を担当している(09年度は特定疾患申請約280症例)。免疫関連性神経疾患(重症筋無力症、ギラン・バレー症候群ほか)では、薬物療法のほか免疫吸着療法なども実施可能。総合病院であるため、手術治療が必要な症例も当院で対応可能である

★筋萎縮性側索硬化症、人工呼吸器装着患者さんの在宅療養の経験が豊富で、定期的な訪問診療を行っている。人工呼吸器装着あるなしにかかわらず、神経難病患者さんのレスパイト入院も積極的に受け入れている

★外来では、頭痛、めまい、四肢のしびれなどの日常的に遭遇する病状に対しても、必要に応じた鑑別診断を行い専門的な対応をしている。特殊な治療としては、顔面けいれん、眼瞼けいれん、痙性斜頸に対してボトックス治療を行うことも可能。

医療設備

MRI、CT、核医学検査(SPECTほか)、脳波、神経伝導速度検査、各種誘発電位検査、針筋電図、頸動脈エコー、脳血管撮影(脳神経外科医が担当)などを随時施行可能。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

外科(乳腺外科)

分野

乳腺・内分泌外科

特色

根拠に基づく医療(Evidence based medicine:EBM)を心がけている。そしてその中で患者さんの希望や個性を尊重する医療を行っている。乳がんは、ほかのがん腫と比べ比較的若い女性に多く、また手術方法や全身治療も種々あることから、患者さんに十分な説明が必要であり、説明には時間をかけてわかりやすく、納得していただけるよう心がけている。

症例数

09年の原発乳がんの手術は約80例であり、乳房温存率は54%である。腫瘍径が3cm以下であっても年配の方の中には乳房切除を希望する場合があり、患者さんの希望に沿った手術を行っているため温存率は高くはない。術前化学療法は9例、また進行・再発乳がんは他院からの紹介も含め約20例である。診断に関しては、積極的にABC(穿刺吸引細胞診)やCNB(針生検)やマンモトーム生検を施行し、なるべく早期に発見できるよう努めている。手術や全身治療に関してはNCCN(national comprehensive cancer network)、ザンクトガレン、日本乳癌学会のガイドラインに沿った治療を行っている。化学療法は、大部分が腫瘍内科医によって行われている。鎌田部長が赴任してからまだ7年しかたっていないので、5年生存率は、I期は約97%、II期は約92%である。術後の疼痛や再発の心配などから、日常生活の質が落ちている患者さんには緩和ケア外来で治療にあたっている。リンパ浮腫に関しては専門のセラピストが相談を受けて、治療の指導を行っている。

医療設備

MMG、US、CT、MRI、放射線治療機器(リニアック)、RI設備、ガンマプローブ(センチネルリンパ節生検用)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

麻酔科

分野

ペインクリニック

特色

一般的疼痛患者への神経ブロック療法のほかに、当科では近年多くなっている加齢に伴う、腰痛、関節痛などに対して東洋医学的療法である鍼治療、漢方療法を取り入れている。継続的ケアの必要な患者には本人の希望を考慮し、より侵襲が少なく治療を受けるのに抵抗感の軽い方法を選択している。

症例数

年間の新患者数は約100人で、内訳としては、腰下肢痛が約50%、肩、膝関節痛が約15%、他、帯状疱疹、三叉神経痛、顔面神経麻痺、術後・外傷後の疼痛、がん性疼痛などである

★急性の腰痛に対しては硬膜外神経ブロックを主として、疼痛が軽減慢性期には鍼治療を行っている。他の疾患に対してもそれぞれ適応となる神経ブロックを施行、多くは外来で治療している

★薬物療法では鎮痛が十分でないがん性疼痛患者が院内各科から紹介・依頼されるが、持続硬膜外神経ブロック、くも膜下フェノールブロック、腹腔神経叢ブロックで要望に応えている

★また神経ブロックの対象となりにくい疾患に対して、東洋医学を積極的に取り入れている。頭痛、肩こりなど筋肉の凝り、慢性腰痛、膝関節痛には鍼治療が奏効、日常の生活活動が向上し、患者の高い満足感を得ている。東洋医学的概念の湿邪、寒邪で引き起こされる疼痛には抜かん療法(陰圧を利用)を行い、効果が得られている。近年、老齢化が進み、加齢による慢性疼痛に悩む患者は多い。このような症例に神経ブロックを長期間行うのは合併症などを考えると避けたい。ツボへの刺鍼で全身の機能調整をもたらす鍼治療は、従来の神経ブロック中心のペインクリニックでカバーできない分野を埋めてくれる

★腰痛、帯状疱疹など疼痛が極めて強い場合には、入院治療を行っている。

医療設備

X線透視・撮影装置、マルチスライスCT、MRI、鍼刺激装置、レーザー治療器など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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