専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

仙台厚生病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

消化管および肝胆膵の消化器領域ほぼすべての外科的疾患に対応している。特に肝胆膵がんの手術、胃・大腸がんの鏡視下手術を得意としている。主任部長の石山は約1,100例の肝切除の経験を有する。日本肝胆膵外科学会の高度技能指導医が2人常勤、高度技能修練施設Aに認定されている。他施設で切除不能とされた症例が多く紹介されてくることから、高難度手術が多い。根治性と安全性を両立した手術を提供するよう心がけている。胃・大腸がんの治療では消化器内科が内視鏡的粘膜切除(EMR)、粘膜下層剥離術(ESD)を得意とすることから、ごく早期のがんから高度進行がんまで、最適な治療法を選択して行うことができる。胃がんの鏡視下手術では、特に完全鏡視下手術に力を注いでいる。

症例数

現体制の発足が05年2月。年間手術数は年々増加傾向。09年は782例。麻酔科常勤医5人でほとんどが全身麻酔下手術。09年の手術は、胃切除・全摘158(鏡視下43)、大腸・直腸切除204(鏡視下35)、肝切除87(葉切除以上27)、膵切除44(膵頭十二指腸切除34)、胆管切除7、胆摘115(鏡視下82)例。現体制発足後5年を経過したばかりのため、5年生存率は未算出

石山主任部長自験例の成績=肝細胞がんのStage別5年生存率はII:67、III:37.4、IVa:14.1%。肝門部胆管がんの5年生存率30.2%。膵がん治癒切除の5年生存率33.8%。

医療設備

320列CT、PET-CT、MRI、超音波、外科用超音波吸引装置、超音波凝固切開装置、腹腔鏡下手術装置、各種内視鏡、ハイブリッド手術室、その他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

04年5月スタッフが新たになり、呼吸器センターの外科部門とし発足した。呼吸器外科は手術対象患者の治療に専念し、呼吸器内科と密に連携し集学的治療を行っている。手術は完全胸腔鏡下手術を積極的に取り入れている。虚血性心疾患、糖尿病、腎不全などの合併症を有する症例に対しても、術後合併症もなく手術を行っている。また、手術の様子を家族にリアルタイムに公開している。

症例数

09年の全身麻酔下の手術数は346例。原発性肺がん167例、転移生肺腫瘍15例、縦隔腫瘍16例、自然気胸77例等である。09年は全手術の95%を完全胸腔鏡下に行っている。良性疾患では99%が完全胸腔鏡下に、原発性肺がんでは84%が完全胸腔鏡下に肺葉切除とリンパ節郭清が完遂された。手術適応は、I期、II期と一部のIII期である。04年5月~09年12月までの原発性肺がん手術例607例の5年生存率は、IA期89%、IB期61%、IIA期51%、IIB期42%であった。IB期以上の症例は、化学療法センター呼吸器内科で化学療法を施行している。また、骨転移の難治性疼痛緩和に対しては、放射性ストロンチウムを用いた治療を行っている。近年CT検診で発見される機会が増加したスリガラス様病変に対しての診断目的や、再発肺がんに対しての呼吸機能温存のための縮小手術には完全胸腔鏡下区域切除を行っている。肺全摘、気管支形成術、血管形成術、他臓器合併切除術は開胸下に行っている。重篤な術後合併症はない。

医療設備

320列ADCT、64列MDCT、PET-CT、MRI、ハイビジョン内視鏡手術装置、ハイブリッド手術室、リニアック、肺血流シンチグラフィーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

病院全体の病床数は383床であり、そのうち循環器内科はCCU 13床を含む117床を使用し、入院患者数は6,834人(09年度)に及ぶ。病診連携、病病連携を重視しており、1,200人を超える連携医と協力して地域医療を構築している。90%以上の極めて高い紹介率を維持している。常時循環器内科医師2人(休日においては3人)の当直体制を敷いて救急への対応も充実しており、夜間や休日であっても急性心筋梗塞など困難な症例に対処可能である。待機的症例も含めたPCI(経皮的冠動脈形成術)は全国屈指の症例数である。また、近年は末梢血管治療にも積極的に取り組んでおり、こちらも全国で有数である。さらに不整脈疾患や心不全症例においても、カテーテルアブレーション治療やCRT(心室再同期療法)などの高度先端医療を展開。また、モービルCCUを2台配備し、遠方であっても心臓専門医が同乗して患者さんを迎えに行く体制が整っている。

症例数

生理検査部門では、心臓エコー10,000件、末梢動脈エコー1,000件、腎動脈エコー400件、頸動脈エコー2,300件のほかに、ホルター心電図も3,400件実施している。バスキュラーラボを設け、頭から足まで全身の血管を1日で評価できる体制を築いている。放射線科部門では従来の64列CTに加えて、被曝量の低減が可能で、短い検査時間ですむ320列CTを導入した

★虚血性心疾患の患者に対する治療体制は非常に充実しており、上記の当直体制ならびに4室の心臓カテーテル室を使用することにより、年間250例以上の急性心筋梗塞患者を受け入れている。病院に到着してからバルーンが病気の部位に到達するまでの時間は平均54.8分であり、また、07年12月から09年3月までの救命率は95.7%まで向上している。待機的PCIにおいては橈骨動脈からカテーテルを挿入する低侵襲な治療を90%の症例に行っており、患者さんは直後から歩行可能である。それだけではなく、慢性完全閉塞病変などの複雑病変の治療にも取り組んでおり、ロータブレーターの認定施設でもある。また、本邦で最初に薬剤溶出性ステントの開発に取り組み、多くの臨床治験に参加している。09年度の心臓カテーテル検査数は5,275件、PCI 1,326件であり、PCI数は全国でトップ10にランクされている

★末梢血管治療は250例に及び、腸骨動脈、浅大腿動脈、膝下動脈まで広い範囲をカバーしている。下肢の壊疽を伴うような重症下肢虚血の患者に対する治療も積極的に行っている。また、様々な最新治療も導入しており、エキシマレーザー治療や薬剤溶出バルーンによる治療が可能である。特に、エキシマレーザーは東北地方で初めて導入され、他地域からの患者も多い。多剤耐性の高血圧や肺水腫を繰り返す患者では、腎動脈の狭窄が見つかることが多く、腎動脈ステント留置術の患者数が増加している

★不整脈については、内科的な薬物によるコントロールだけではなく、ペースメーカーやカテーテルアブレーション治療も行っている。徐脈性不整脈については、ペースメーカーを150件以上植え込んでおり、頻脈性不整脈についてはカテーテルアブレーション治療を60例以上行っている。また心室頻拍、心室細動に対するICD(植え込み型除細動器)も必要に応じて施行している

★心不全に関しては、急性期にはIABP(大動脈内バルーンポンプ)、PCPS(経皮的人工心肺補助装置)を速やかに導入可能であり、慢性期には薬剤でコントロール不良例に対して、CRT(心室再同期療法)を施行している。

医療設備

心臓カテーテル装置(心臓専用3台と末梢動脈および腹部動脈造影用1台の計4台)、大血管専用手術室(ハイブリッド手術室)、320列CT、MRI、PET-CT、トレッドミル、ホルター心電図、心臓超音波(経食道含む)、皮膚灌流圧測定装置(SPP)、エキシマレーザーカテーテルなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

ハイブリッド手術室(高解像度血管造影装置を備えた手術室)を備え、循環器内科との綿密な連携の下、心臓血管疾患に対する迅速で質の高い手術治療を提供するための24時間体制を整えている。

症例数

09年の手術総数は約440例。冠動脈バイパス術(CABG)は93例で、当院では確実な血行再建と低侵襲性の両立を目指し、体外循環補助装置を用いた心拍動下手術(mini pump beating CABG)を基本としている。合併症の危険が高い症例では、人工心肺を用いない心拍動下手術(off pump CABG:OPCAB)を行っている。09年、単独CABGでの術後死亡はなかった。弁膜症手術は91例で、僧帽弁閉鎖不全症に対しては、簡便で確実性の高い術式を考案して積極的に弁形成術を行っている。大動脈弁狭窄症に対しても、独自の「弁輪上拡大術」による弁置換術や、最近では人工弁を使用しない「自己心膜を用いた大動脈弁形成術」の導入など治療法の可能性を追求している。血管疾患は262例(胸部大動脈瘤36例、腹部大動脈瘤78例、大動脈解離33例、末梢血管23例、静脈瘤92例)であった。胸部および腹部大動脈瘤に対しては、ステントグラフト内挿術を積極的に行っており、胸部では24例(67%)、腹部は59例(76%)であった。ハイブリッド手術室では、循環器内科と連携した末梢血管疾患に対するハイブリッド治療を行うことが可能で、低侵襲治療の実現に寄与している。大動脈解離は、宮城県のみならず近隣県からの急患にも緊急手術で対応し好成績をあげている。

医療設備

ICU、CCU、MRI、CT(320列)、DSA、シネアンギオ装置、IABP(大動脈内バルーンパンピング)、PCPS(経皮的人工心肺補助装置)、人工心肺、HD/CHDF、心エコーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

放射線科

分野

放射線科

特色

当院は383床の中規模病院でありながら、循環器、呼吸器、消化器の三部門に集約することにより、平均在院日数が9日と短く、年間入院者数が130,444人(09年度実績)と、効率化を図っていることが特徴である。この中で、放射線科は画像診断を中心に、放射線治療に関しては肺がんを中心に行っている。当科の特徴は中央部門として、最新の診断機器をいち早く導入し、臨床に生かしていることがあげられる。またスタッフのうち、准教授経験者が3人と教育指導体制が充実している。この両輪があいまって、臨床とそれに基づく臨床研究を行っている。山口センター長はPET診断を中心とする核医学を専門とし、ストロンチウムを用いた骨転移疼痛緩和療法では日本一の症例数を持つ。PET診断ではFDGのみならず、NaF(骨描出用PET製剤)の開発やFDG・PETを用いた治療計画作成など、先端的な試みも行っている。森谷主任部長は肺のCT診断の権威として、最新の320列CTを用いて、診断や基礎的研究を行っている。大学病院や周辺病院との連携が密であり、特に南東北陽子線治療センターとは画像診断コンピューターで結ばれており、あたかも院内にいるような形で、紹介が可能なシステムを構築している。

症例数

CT 11,800件、MRI 1,870件、PET 3,223件、核医学1,780件、放射線治療113件。

医療設備

CT 2台、MRI、PET-CT 2台、SPECT 2台、リニアック。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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