専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

小倉記念病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

循環器科

分野

循環器科

特色

冠動脈形成術のパイオニアとして高名な延吉病院長を始め、常時40人を超える循環器科医師が在籍し、国内最大規模かつ最新の医療設備を有する。循環器急性期疾患、虚血性心疾患はもとより、心不全、大動脈および全身の血管病変、不整脈疾患など心臓を含めた循環器疾患すべての領域において、患者さん本位の高度先進医療を24時間365日実践する。循環器疾患における心臓血管外科、血管外科、脳神経外科、腎臓内科との院内連携も当科の強みである

★技術指導・研修も長年行っており、北は北海道から南は沖縄まで、全国から技術習得のため若手医師が常時15人程度研修を行っている。小倉記念病院循環器科で研修を修了した専門医は約300人にのぼり、全国で活躍している。延吉病院長が始めた「小倉ライブデモンストレーション」は、冠動脈形成術をライブ映像で公開し検討する研究会であり、2009年で26回目を迎えた。日本国内はもとより、アジア、欧米諸国から循環器専門医が数多く参加する

★2010年秋には、小倉駅北口の新病院へ移転予定である。設備拡充による更なる高度先進医療の提供と高いアメニティーによる良質な療養環境の提供を両立する質の高い医療を目指す。 http://www.kokurakinen.or.jp/

症例数

" 取り扱う主な疾患は以下のとおりであるが、循環器疾患であればほぼすべてに対して対応が可能である。「心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患」「心不全、心筋症(拡張型、肥大型)」「心臓弁膜症」「心臓以外の動脈硬化性病変(下肢、腹部、腎動脈、頸動脈など)」「大動脈疾患(動脈瘤、解離性動脈瘤、高安病など)」「不整脈疾患(ペースメーカー、植え込み型除細動器、カテーテルアブレーション)」「肺梗塞、静脈血栓症」など。専門分野は、虚血性心疾患治療で、虚血性心疾患は狭心症と心筋梗塞の二つに大きく分けられる

★狭心症は、心臓を養っている冠動脈という血管が動脈硬化で狭くなっている状態であり、心筋梗塞は冠動脈が閉塞することが原因である。この狭いあるいは閉塞した血管の中に管(カテーテル)を挿入し、冠動脈を拡張する治療を「経皮的冠動脈形成術(PCI)」という。 1982年9月14日に、心臓の血管である冠動脈に対して、日本で初めてPCIを行い、以後日本におけるパイオニアとして、多くの患者様の治療を行っている。当院は、日本におけるPCIの進歩に多く寄与しており、現在多く普及しているステント治療や、石のようになった硬い病変の治療を行うロータブレーターといった新しい治療も、日本で初めて行いその後も多くの患者さんを治療してきた。2008年は冠動脈造影8,019件、PCI 2,504件を実施し、2009年10月末までの実施延べ数は、それぞれ178,634件、48,424件と、いずれにおいても日本一の実績である

血管内治療(EVT)= 末梢動脈疾患(下肢閉塞性動脈硬化症、腎動脈狭窄症、頚動脈狭窄症、鎖骨下動脈狭窄症など)の血管病に対しても血管内治療(カテーテル治療)を施行している。当科の検討では、冠動脈病変(狭心症や心筋梗塞)を有する患者様の約4分の1になんらかの末梢動脈疾患に罹患している可能性があることがわかっている。当院では1990年より血管内治療を施行して以来症例を重ねており、2008年は502例に施行している。症例数、成績ともに日本有数であり高い評価を得ている

カテーテルアブレーション治療=頻脈性不整脈に対し、心臓の内部へカテーテルを挿入し、頻拍の原因となっている異常興奮発生部位・異常興奮旋回路または異常興奮伝導路を高周波を用いて選択的に焼灼し頻脈性不整脈を根治する治療法である。その対象となるのは、WPW症候群、房室結節回帰性頻拍、心房頻拍、心房粗動、心房細動および心室頻拍である。1988年に1例目のアブレーションを施行して以来症例を重ねており2008年は426例に施行。累積症例数は2,454例(2008年12月31日現在)に達しており、症例数、成績ともに日本有数であり高い評価を得ている

ペースメーカー・植え込み型除細動器・両室ペーシング治療[ペースメーカー、植え込み型除細動器(ICD)治療]=徐脈性不整脈(洞不全症候群、房室ブロックおよび徐脈性心房細動)は心拍数が通常より遅くなり、時に心停止を来す疾患である。その程度によっては、めまい、失神発作を来たし、ペースメーカー治療が必要となる。本治療法は局所麻酔下に、右あるいは左前胸部皮下に約20gの刺激発信器を植え込むとともに、心腔内(右心房あるいは右心室)に1-2本のペーシングリードを挿入・留置し、徐脈を改善するものである。年間約200症例を超える患者様に植え込み術を行っており、約2,000人の患者様がペースメーカー外来に通院されている。 また日本では1998年より重症心室性不整脈に対し、植え込み型除細動器留置治療が可能となった。当院は、年間約100症例(2008年は110症例)に対し施行している。 <両室ペーシング治療>拡張型心筋症、陳旧性心筋梗塞などの疾患のため、高度に心機能が低下している重症心不全症例の多くは右心室と左心室間に収縮のタイミングのずれが存在し、さらに心機能を悪化させている。このような場合にペースメーカーを留置し右心室と左心室にペーシングリードを挿入し、同時にペーシングを行うことにより収縮のタイミングのずれを補正し心機能を改善させる治療(両室ペーシング治療)が2004年に厚生労働省より認可された。当院は、2008年12月までに330例に対し施行し国内有数の実績を持つ。当院での徐脈に対するペースメーカー、植え込み型除細動器、両室ペーシングをあわせた症例数は年間約400例(2008年には397例)に達しており、国内では最も多い症例数である。 "

医療設備

CCU(冠疾患集中治療室)20床、準CCU6床、心臓カテーテル検査室5室(インターベンション及び診断用3室、診断専用1室、不整脈治療アブレーション専用1室)、人工呼吸器、心臓カテーテル検査室附属検査装置、血管内エコー装置、 血管内視鏡装置、補助治療装置、IABP装置、PCPS(経皮的心肺補助装置)、持続的血液濾過装置、心電図計、トレッドミル装置(運動負荷心電図)、ホルター心電図(長時間記録心電図)、直流通電装置(カウンターショック)、体表心エコー装置、経食道心エコー、心臓核医学検査装置。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

脳神経センター・神経内科

分野

神経内科

特色

神経内科疾患全般について対応している。治療方針を確立するため、診察、検査を早急に終え、疾患について分かりやすく納得のいく説明を行い、必要な場合は入院してもらい、適切な治療を開始するように心掛けている。病院として救急病棟が確保されており、ほぼ常時救急患者の受け入れは可能である。

症例数

08年の新患数は1,626例、再来患者数は9,586例、入院患者数224例、平均在院日数25.5日であった。入院頻度の多い疾患としては脳梗塞、肺炎(合併症として)、多発性硬化症(MS)、パーキンソン病(PD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)、重症筋無力症(MG)、急性散在性脳脊髄炎、脊髄小脳変性症(SCD)、ギラン・バレー症候群(GBS)がみられた。実際の治療としては次の通りである

脳血管障害=脳梗塞、手術適応のない脳出血症例については、急性期の薬物療法、リハビリテーションを行う。慢性期リハビリテーションが必要な場合は、協力病院でのリハビリテーションを継続している

アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、ALSなどの神経変性疾患=薬物療法が主体となり、必要な場合はリハビリテーションを加え、介護保険を利用した在宅療法を行っている。ALSにて呼吸不全を呈する症例では、BiPAPの使用に慣れてもらうため教育入院を施行

MS、GBS、CIDP、MG、多発性筋炎などの神経免疫疾患=ステロイド、免疫抑制剤、ガンマグロブリン、インターフェロン、血漿交換などを中心とした治療を行う

てんかん=薬物療法

半側顔面けいれん、眼瞼けいれん、痙性斜頸=ボツリヌス療法、薬物療法

片頭痛、緊張型頭痛などの慢性頭痛、めまい、失神=器質的脳疾患や他疾患の除外後、薬物療法を行う。

医療設備

筋電図、脳波、各種誘発電位、CT、3D-CT、MRI、頸動脈超音波診断装置、脳シンチグラフィ、脳血管撮影装置、放射線治療装置。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

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