福岡歯科大学医科歯科総合病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

福岡歯科大学医科歯科総合病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

口腔外科/スポーツ歯科(口腔外科学・口腔腫瘍学分野)

分野

歯科口腔外科

特色

福岡歯科大学では1999年よりこれまでの第一、第二口腔外科の枠を取り払い、完全に統合して診療を行っている。大関教授は口腔癌や粘膜疾患、感染症、全身疾患にともなう口腔の病変などを専門とした口腔腫瘍学部門を担当し、池邉教授は顎変形症、顎関節症、顎口腔領域の損傷、スポーツ歯科など口腔・顎顔面の機能形態に関連した疾患を専門とした口腔外科分野を担当している。それぞれが自分の専門分野の担当責任者となって診療を統合して行うことにより、口腔・顎顔面領域の全ての疾患に対応している。本大学では口腔医学を提唱しており、内科、外科、耳鼻科、心療内科、形成外科などの医科の診療科と連携を図りながら、全身との関連性を重視して診療にあたっている。専門外来として顎変形症外来、腫瘍外来、顎関節外来、スポーツ歯科外来を設け、各疾患の診療、経過観察を行っている。

症例数

過去3年間(2006-2008年)の年平均患者数は、新患総数2,658人、外来患者総数13,776人、入院患者数307人、入院手術例数293例(奇形・顎変形症90例、腫瘍47例、嚢胞51例、外傷39例、炎症42例、その他24例)

★顎変形症:下顎前突症(受け口)を始めとする顎の変形症に対しては、矯正科医と連携し、口腔外科と矯正科の合同カンファレンスを行い、症例毎に治療方針の検討を行っている。それに基づき術前後の矯正治療、顔面のあらゆる計測を行い、コンピューターによる術後予測顔貌を作成し、多くは上顎と下顎、およびオトガイ部の修正を含めた手術が行われる。ほとんどの症例に安全を考慮して自己血輸血が採用され、入院期間も従来の半分の日数に短縮している

★口腔癌:口腔癌の治療は手術が主体だが、放射線療法や化学療法などを組み合わせた集学的治療により確実にがんを根治させることを第一の目的とする。さらに、口腔の機能や形態の温存あるいは回復による、患者のQOL(生活の質)の向上をめざした治療に取り組んでいる。治療法は、患者さんの状態や口腔がんの病態により分けている。①I期とII期の初期は切除してもほとんど機能や形態の障害は生じないので、できるだけ早く切除して腫瘍部分を取り除く。②II期の後期とIII期は術前に放射線と抗がん剤の併用療法を行い、できるだけ腫瘍を小さくして、機能や形態を極力温存した切除を行う。転移がある場合には頸部郭清術を同時に行う。③III期の一部とIV期の症例には放射線と抗がん剤(動脈投与)による治療を徹底して行い、手術は拡大根治切除を行う。この際生じる欠損には積極的に再建術を行い、顔面の形態や口腔の機能の回復・維持につとめている。術後は嚥下、咬合、咀嚼機能や構音機能の改善のために、院内各科(咬合修復科、放射線科、インプラント科など)と連携してリハビリなどチーム医療を進めている

★大関教授の過去10年間の口腔がん246例の治療成績(5年生存率)は、81.6%(I期94.3%、II期90.7%、III期81.8%、IV期58.6%)

★外傷・スポーツ歯科:外傷の治療で特に心掛けていることは、仕事やスポーツ現場への早期復帰を目指して骨折片の固定法に工夫を凝らしている点である。また、スポーツ外傷はある程度予測可能なため、スポーツ選手に対しては当科が改良した外傷予防のためのマウスガードの装着を勧めている

★顎関節症:治療にあたっては、診断に重点を置き、CTや三次元CT、MRIさらには診断関節鏡などを駆使して、より正確な診断を得るように努めている。治療は保存的なスプリント療法に始まり、病状の進行に応じて関節内の洗浄療法を行っている

★舌痛症・口腔乾燥症:舌痛症や口腔乾燥症(ドライマウス)の原因には内科疾患や心身症が含まれることがあり、心療内科やペインクリニックと密接に連携しながら治療を行っている

★その他:埋伏歯の抜歯などの外来手術は原則として初診日に行い、術後の処置は紹介元の歯科医院に依頼している。またCTやエコー、MRIなどの検査も可能な限り初診当日に行っている。来院回数を減らすことにより患者の負担の軽減を図ると共に、開業歯科医との病診連携を深めている。

医療設備

CT、MRI、カラードプラ超音波診断装置、手術用顕微鏡、各種医療用レーザー装置、各種インプラントシステム。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

福岡歯科大学医科歯科総合病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

福岡歯科大学医科歯科総合病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。