専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

トヨタ記念病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器科

分野

消化器・一般内科

特色

消化器センターがあり、消化器科・消化器外科が連携して治療にあたる。特に癌治療では病態に応じて内視鏡治療から外科手術、化学療法から緩和ケアまでシームレスな治療を実施している。クリニカルパスによる治療の標準化、地域医療連携にも積極的に取り組んでいる。救急医療では、緊急内視鏡検査をはじめ迅速な対応ができる体制を整えている。

症例数

年間患者数は、外来患者数20,500人、紹介患者数1,900人、新入院患者数1,100人、延べ入院患者数15,000人。年間症例数は、上部消化管内視鏡検査数 6,000例、下部消化管内視鏡検査約1,600例。ESD 40~60例、EST/EPBD 140例、胃瘻造設50~80例

★早期胃癌治療においては、内視鏡的胃粘膜剥離切開術(ESD)を積極的に実施している。胃癌化学療法では、個々の症例に適切な治療レベルを検討し、系統的治療レジメンの組み合わせにより良好なQOL(生活の質)と生存期間延長効果を得ている

★C型肝炎に対するIFN治療、B型肝炎に対する核酸アナログ剤治療、肝細胞癌に対する集学的治療、胆道や消化管の悪性狭窄に対してのステント治療、その他、食道癌の放射線化学療法、大腸癌、膵癌の治療に取り組んでいる。消化管出血に対しての緊急内視鏡止血術、胆道結石、閉塞性黄疸に対しての緊急EST/EPBD等の治療も数多く実施しており、成果を挙げている。

医療設備

PET-CT、64列MD-CT、MRI、上部・下部拡大観察内視鏡、超音波内視鏡、他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器科

分野

呼吸器内科

特色

豊田・加茂地域の基幹病院として呼吸器疾患全般の専門的な診療を行っている。呼吸器内科・外科を統合した呼吸器センター制によるシームレスで質の高い呼吸器診療を提供。クリニカルパス(パス)による医療の標準化と質の向上にも取り組んでいる。

症例数

09年度の診療実績を紹介する。年間の入院患者数993人、外来患者数15,739人、紹介患者数1,056人、平均在院日数15.2日

肺癌=年間の新規症例90例。呼吸器外科手術54例。64列MDCTやPET-CTなどの最新機器にて診断し、外科・放射線科との呼吸器カンファレンスでEBM(科学的根拠)に基づいた治療方針を決定する。進行肺癌の化学療法をはじめ、化学放射線療法や術前・術後化学療法など、病期に応じた最適な治療を実施。外来化学療法や緩和ケアにも積極的に取り組んでいる

肺炎=年間の入院症例数250例、平均入院日数18.9日(誤嚥性肺炎を含む)、死亡率3.2%。肺炎パスによるチーム医療にて、早期退院を目指している

気管支喘息=年間の入院患者数55例。ガイドラインに基づいた吸入ステロイド療法と患者指導を行い、喘息地域連携パスによるかかりつけ医との連携を推進

自然気胸=年間の入院患者65例。気胸パス診療で入院日数を短縮し、再発例や難治例では入院早期から胸腔鏡手術の適応を判断している

間質性肺炎=HRCT、気管支鏡検査、胸腔鏡下肺生検を実施し、正確な病理診断のもとで治療を行う

慢性呼吸不全=リハビリテーション科と連携。呼吸リハビリにてQOL(生活の質)の改善に努めている。在宅酸素療法新規導入患者数は年間48例

睡眠時無呼吸症候群(SAS)=当科を窓口として院内連携体制を構築しており、総合的なSAS診療が可能。CPAP治療をはじめ、歯科口腔外科で口腔内装置による治療にも対応可能。睡眠簡易検査は年間244例、ポリソムノグラフィー89例、CPAP新規導入78例

臨床試験・臨床治験=中日本呼吸器臨床研究機構(CJLSG)や西日本がん研究機構(WJOG)の肺癌臨床試験に参加。肺炎やCOPD、喘息治療薬の臨床治験も実施している。

医療設備

X線検査(単純、64列MDCTなど)、MRI、超音波検査、核医学検査(PET-CT、各種シンチグラフィー)、気管支鏡検査、胸腔鏡検査、肺機能検査、アストグラフ、睡眠簡易検査、睡眠ポリソムノグラフィー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

肺癌、気胸など呼吸器疾患全般、また特に縦隔腫瘍を得意としている。根治性、安全性、術後のQOL(生活の質)などのバランスと、手術、化学療法、放射線療法、それぞれのメリットとデメリットを勘案し、個々の患者に最適な医療の提供を第一に考える。また、チーム医療を重視して診療にあたる。外科、内科、放射線科、病理の医師はもとより、看護師や薬剤師、理学療法士などとも緊密に連携する。他施設の医師の意見も尊重。

症例数

過去3年間の平均年間手術症例約100例、うち肺癌52例、縦隔腫瘍6例。肺癌については他臓器合併切除、気管支形成術などを除いて全例胸腔鏡補助下の低侵襲手術を実施している。肺癌術後の5年生存率(99~03年までの肺癌224症例)は、StageI:82%、II:52%、III:50%、IV:なし。この間の手術死亡率0%、院内死亡率0%。なお、山川医師の前任の名古屋市立大学病院も合わせた、執刀ないし指導的第一助手を務めた呼吸器悪性腫瘍に対する累積手術症例数は10年現在で1,330例(肺癌1,150例、縦隔腫瘍180例)に上る。

医療設備

PET-CT、サイクロトロン、マルチディテクターCT、MRI、換気血流シンチグラフィー、各種内視鏡器機(極細、超音波を含む)、各種レーザー器機、リニアック、外来化学療法室(認定看護師常勤)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

循環器科

分野

循環器科

特色

虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)や心不全を中心に、循環器疾患全般に対する高度専門的医療を提供している。心臓血管外科とともに心臓病センターを運営。内科、外科が協力して治療にあたっている。集中治療室を利用し、循環器緊急症例にも24時間体制で対応。07年に64列冠動脈CTを導入、外来検査として冠動脈疾患の鑑別が可能となった。病診連携も積極的に行っており、地域連携パスも運用している。

症例数

09年の年間入院患者数は1,030人、平均在院日数8.1日、疾患による内訳は、虚血性心疾患50%、心不全25%、不整脈7%である

★虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査は800例、冠動脈インターベンションは310例(初期成功率98%)、全例血管内超音波を併用し、安全かつ効果的な手技に心がけている。急性冠症候群に関しては、緊急冠動脈造影を施行、病態により冠動脈インターベンションあるいはバイパス術を選択している(救命率95%)

★急性心不全には、集中治療室での薬物治療が基本であるが、必要に応じて補助循環装置(IABP、PCPS)、血液透析(HD、CHDF)を併用している(救命率96%)。亜急性期には理学療法士と協力し、リハビリを行っている

★不整脈には薬物治療が基本であるが、必要に応じて電気生理学検査、カテーテル治療を行う。徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込みは年間30例。

医療設備

集中治療室、心血管造影室、64列MDCTなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

当院はトヨタ自動車の企業病院ではあるが、地域住民にも広く開放されており、「利用される方々の笑顔が私たちの誇りです」を理念に、安全な医療を通じての地域貢献を目指している。最近では前立腺癌を中心として尿路悪性腫瘍が著増しているが、比較的低年齢層の地域性を反映して小児泌尿器科疾患、尿路結石症、尿路感染症なども多くみられることが特徴である。体に負担の少ない低侵襲な手術を目指し、腹腔鏡手術などを積極的に取り入れている。地域開業医との連携を深めており、前立腺癌の内分泌治療に関しては地域連携パスを導入している。

症例数

外来患者1日平均50人。09年の主な手術件数は、前立腺癌全摘術30例、前立腺生検241例、腎・腎盂尿管摘出術25例(うち、技術認定による腹腔鏡手術19例)、膀胱全摘除術7例、膀胱癌尿道内視鏡手術57例、尿管結石内視鏡手術31例、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)170例、前立腺肥大症手術46例、小児停留精巣固定術11例などである。尿路結石に対してはESWLから内視鏡を使ったレーザーによる尿路結石破砕まで可能であり、状況と希望に応じた治療を行っている。前立腺癌に対しては内分泌療法から手術、放射線治療まで病期、希望に応じて治療法を選択する。

医療設備

ヘリカルCT、MRI、PET-CT、ESWL、ホルミウムヤグレーザー、軟性膀胱鏡、軟性尿管鏡ほか。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

整形外科

分野

整形外科

特色

企業立病院であるがトヨタ従業員だけでなく、周辺地域も含めた一般住民を対象として診療を行っている。24時間救急受け入れ体制で対応。この地区はスポーツが盛んであり、スポーツ外傷患者が紹介も含めて多く来院される。高松医師および桑原医師はJリーグ名古屋グランパスエイトのチームドクターとしても活動している。

症例数

外来患者1日約120人。入院約50人。年間手術数は、09年度820件

★スポーツ外傷、中でも膝関節外傷(半月板損傷、前十字靭帯断裂)の患者は、他院からの紹介も多い。関節鏡手術は年間130~140例、膝前十字靭帯再建術は年間30~40例を関節鏡下に行い、早期リハビリを開始し良好な成績を収めている

★高齢者の大腿骨頸部骨折(年間約120例)は、早期離床を目標に積極的に手術を行い、早期リハビリを行っている。術後は連携パスを運用し、近隣病院との連携を図っている

★四肢の骨折は、交通事故による高度粉砕例が多く見られるが、強固な内固定を行い可及的早期に可動域訓練をして、早期の社会復帰を目指している

★脊椎疾患、変形性股関節症、変形性膝関節症、リウマチ、手の外傷などの患者さんも多く受診するが、専門医により適切に治療方針を決定している。

医療設備

MRI、64列CT、骨シンチ、PET、骨密度測定装置、バイオデックス筋力測定器、関節鏡手術器械、クリーンルームなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

周産期センター(NICUを含む)、不妊センターを併設した西三河北部医療圏の基幹病院。産婦人科領域の高度医療を提供。検査、治療の選択肢が多く、自由に治療を選択できるのが特徴。日本婦人科腫瘍学会専門医制度指定修練施設、日本がん治療認定医機構認定研修施設、日本臨床腫瘍学会認定研修施設、日本超音波医学会認定超音波専門医研修施設、日本周産期・新生児医学会認定周産期専門研修施設、日本産科婦人科学会生殖補助医療登録施設。

症例数

周産期センター=西三河北部医療圏の分娩数は約5,000例であり、地域医療機関と連携し、ハイリスク妊娠、母体搬送を積極的に受け入れている。妊娠リスク自己評価表によるリスクスコア7点以上の超ハイリスク妊娠の占める割合は、当院では29.0%となっている(一般の周産期センターでは9.7%といわれている)。母体搬送は正当な理由がない限り断らない方針で、NICU満床時以外の受け入れ拒否はない。09年の分娩数:484例、緊急母体搬送受け入れ数:151例。妊産婦の脳血管障害(子癇、脳出血)、妊娠高血圧症候群、産褥性心筋症などの妊娠合併症が多いのが特徴。超音波専門医の指導のもとに胎児超音波心臓スクリーニングを全例に行っている

不妊センター=一般不妊治療、人工授精、体外受精、顕微授精、胚盤胞移植、凍結融解胚移植、透明帯処理、精巣精子での体外受精といった高度生殖補助医療を行っている。ハイリスク妊娠を防止するよう胚移植数を制限するなど、周産期管理に配慮した不妊治療を心がけている。09年の体外受精は502例。また不妊認定看護師、不妊コーディネーター、不妊カウンセラーが常勤しており、心理面でのサポートも充実している

婦人科悪性腫瘍=子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌などの婦人科悪性腫瘍はPET-CTやMRIを撮影し、放射線診断専門医と協力し、正確な診断のもとに治療方針を決定している。手術は婦人科腫瘍専門医の指導のもとに開腹手術で行っている。化学療法は化学療法専門医、放射線治療は放射線治療専門医と協力して行っている。子宮頸部腫瘍についてはヒトパピローマウイルスの型判定を行い、リスクに応じて治療法を選択し、ワクチンの接種も積極的に行っている。09年の悪性婦人科腫瘍は32例

婦人科良性腫瘍=子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症などの婦人科良性腫瘍はなるべく身体に負担のかからない手術を選択している。婦人科良性腫瘍の多くは内視鏡手術(腹腔鏡、子宮鏡)、腟式手術で行っている。不妊センターを併設しているため、不妊治療に関連した手術(腹腔鏡、子宮鏡、卵管鏡)が多い

★09年の手術総数:542例(悪性腫瘍:32例、腹腔鏡手術:109例、子宮鏡手術:52例、腟式手術:71例、帝王切開術:167例、その他:111例)。

医療設備

腹腔鏡、子宮鏡、卵管鏡、MRI、PET-CT、4D超音波、放射線治療、DEXA。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児科・新生児科

分野

小児医療

特色

地域に密着した小児の総合的医療サービスの提供を目指し、地域小児2次救急、地域周産期母子医療センターとして小児病棟33床とNICU 18床を備えており、幅広いニーズに対応可能な体制を整えている。また、病棟保育士が常駐しており、院内学級・プレイルームの併設もあり、乳幼児から年長児まで一貫した入院生活の支援が可能である。医療支援サービス体制として、常勤の小児科専属の臨床心理士が、心の問題を持つ小児とその父母に対するカウンセリング・精神的支援をしており、また、海外渡航小児の予防接種に関することも行っている。

症例数

年間入院患者数は一般小児科1,500人、NICU 260人。主な疾患内訳は肺炎・気管支炎500人、喘息関連疾患100人、川崎病30人、その他神経疾患、髄膜炎、ネフローゼ症候群など、ほとんどすべての疾患に対応できる体制を整えている。NICU入院児は院外出生児が90人と、当院小児科医による新生児搬送も行っている。出生体重1,000g未満7人、1,000~1,500g未満13人である。

医療設備

64列CT、PET-CT、人工呼吸器など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

内分泌科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病については予防的観点から合併症治療まで、広い範囲で地域と連携しながら診療活動をしている。内分泌疾患については専門中核施設として、甲状腺・副甲状腺・下垂体・副腎・性腺(2次性の機能低下)などの診断治療を行っており、豊富な症例経験がある。脂質異常症やメタボリックシンドロームへの対応も行っている。

症例数

特に糖尿病について地域連携をすすめており、初期指導・初期治療や体験入院を当院で行い、定期通院は地域のかかりつけ医や会社産業医に対するシステムが定着してきている

★地域連携を示す年間の紹介患者数は約770人、逆紹介数は約900~1,000人

★外来患者数は1日当たり80~90人、入院患者数は年間約450人、1型糖尿病患者は約80人

★月曜~金曜の5日間で1クールの糖尿病短期体験入院を行っており、糖尿病についての知識と食事療法・運動療法の体験ができ、習慣化できるようにしている。合併症がない早期の段階での短期体験入院を、特に産業医と連携してすすめており、効果が現れてきている

★糖尿病療養指導をする各職種スタッフも充実しており、チーム医療を行っている

★年間の甲状腺エコー実施数は約950件、甲状腺穿刺細胞診施行数は約270件

★内分泌疾患で一番多く診療しているのは甲状腺疾患で、下垂体・副腎その他の内分泌疾患においても内科的検査・治療はもとより、外科と協力して外科的治療も行っている。

医療設備

CT、MRI、PET、アイソトープ検査、超音波検査、骨密度検査など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

神経内科

分野

神経内科

特色

日本神経学会教育施設・日本脳卒中学会専門医認定制度教育施設。脳卒中センター(SU)34床、ICU4床、HCU4床を含む急性期病院で、神経内科は、脳神経外科や救急外来と共に、豊田・加茂地区の神経救命救急の中心的役割を担っている。特に脳梗塞は超急性期t-PA療法を目的に、救急隊と脳卒中プレホスピタルスケール(TOPSPIN)を用い、病院前の段階から迅速な搬送・診断・治療を行う診療システム(3 TOP system)を運用している。また地域回復期リハビリ病院とも共同し、脳卒中地域連携パスの運用により早期のリハビリと社会復帰を目指している。

症例数

神経内科入院患者数年間780人、平均在院日数13.7日。うち、脳梗塞約230人、平均在院日数20.1日。t-PA療法は10年10月時点で76例に施行、約4割強がほぼ後遺症なく復帰した。脳梗塞診療は、標準化された診療パス(TOPSTARII)に基づき、医師、看護師、PT、OT、ST、薬剤師、MSW他を含めたチーム医療で、急性期治療、再発予防の対策と教育を行う。リハビリが必要な場合、連携するリハビリ病院へ紹介し、早期の社会復帰を目指す。また感染性神経疾患(脳炎・髄膜炎)、炎症性疾患、認知症疾患、機能性疾患(てんかん、頭痛)、末梢神経疾患も積極的に診療しており、パーキンソン病や運動ニューロン疾患等の特定疾患は、地域ネットワークを含め支援を行っている。

医療設備

CT(64列&16列)2台、MRI(MRA)2台、脳血流シンチグラフィー、PET、脳血管造影、頚動脈エコー、心エコー(経胸壁、経食道)、脳波、末梢神経伝導速度、筋電図、嚥下造影、各種誘発電位測定など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

乳腺内分泌外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

乳癌を中心にした乳腺疾患の診断治療と、甲状腺、上皮小体、副腎の外科治療に対応している。総合病院に属する診療科であり、集学的治療を行いやすい。また病診連携を活用し、地域に根ざした暮らしを支える診療を目指している。

症例数

09年の手術数は、乳癌78例(うち部分切除は59例・75.6%)、甲状腺癌24例、甲状腺良性腫瘍6例、バセドウ病1例、上皮小体腫瘍5例、副腎腫瘍5例

★乳腺部分切除術の適応はガイドラインに沿っており、センチネルリンパ節生検に基づいた腋窩郭清省略の適応には腫瘍径以外に、リンパ節のCT画像も含めて決定している。腫瘍径3cm以上やリンパ節転移陽性の症例には針生検を施行して、術前化学療法も積極的に取り入れている。手術や初回化学療法の入院にはクリニカルパスを活用し、診療スタッフの標準化・安全管理を図っている。乳癌手術入院は平均5.9日である。腋窩郭清に伴うリンパ浮腫については予防を重視し、リハビリテーション技師によるドレナージ指導を行っている。また看護師・技師による年2回のリンパ講習会も開催している。マンモグラフィは認定撮影技師4人を含む女性技師で行っており、毎週読影会・精度管理をしている。外来化学療法室には化学療法認定看護師が専任し、治療前オリエンテーション・診察前看護師面談など、きめ細かなサポートを心がけている

★甲状腺乳頭癌については温存的手術を主体にしている。他臓器浸潤転移のない微小癌は、経過観察する選択もしている。副腎には疾患・画像診断により鏡視下手術を取り入れている。

医療設備

MMG、US、CT、MRI、PET-CT、シンチ、吸引式針生検など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

放射線科

分野

放射線科

特色

地域に開かれた病院として患者様の笑顔を求めるトヨタの名に恥じない、水準以上の診療提供を心がけている

★放射線治療、画像診断共に臨床各科と症例検討会を積極的に行い、常に関係を密にしている

★放射線治療は、各々の疾患ガイドラインに準拠した標準的治療を原則としている。ただし、急速な進歩を遂げる放射線治療に対して、治療機会の喪失を招かぬよう重粒子線治療・陽子線治療といった高度先進医療のセカンドオピニオンにも積極的に対応し、高次機能施設へ紹介している。残念ながらIMRTを含む高精度放射線治療は、当院の設備で対応できておらず、対応施設への紹介となる

★サイクロトロン併設PET-CTを含め診断機能は充実している。CT・MRI・核医学検査・PET検査では、時間外患者を除いて当日の診療時間内に7割以上診断レポートを作成している。

症例数

一般撮影 78,000例、X線テレビ 2,000例、血管撮影 950例、CT 30,000例、MRI 8,000例、核医学検査 600例、放射線治療 150例(内訳:肺癌35例、乳房温存術後60例)、PET 1,300例。地域連携による検査依頼は年間1,200例以上。癌登録患者の約半数が何らかの形で放射線治療を受ける。PET検査の情報を治療に積極的に利用し、病期診断以外にも再発転移の検索、治療効果判定に役立てている。

医療設備

1.5テスラMRI 2台、MDCT 3台(64列 2台、4列)、血管造影装置 2台、SPECT用ガンマカメラ、サイクロトロン、PET/CT、骨塩定量装置 2台、リニアックX線治療装置(4MeV)、治療計画装置および専用CT。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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