専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

関西電力病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科

分野

消化器・一般外科

特色

消化器センターの外科として機能し、内科、放射線科とともに消化管、肝胆膵疾患の診断から治療までを行っている。早期癌は消化器内科でEMR(内視鏡的粘膜切除術)や、ESD(内視鏡的粘膜下層切開剥離術)を行っている。手術が必要な場合、精度向上と低侵襲化を目的として、早期胃癌、結腸癌、食道癌では原則的に腹腔鏡下手術を行っている。進行、再発癌については、外来化学療法室で最新の抗癌剤治療を提供するよう努めている。鼠径ヘルニア(脱腸)には局所麻酔下でメッシュを使用し、短期間入院で行っている。また腹部救急症例に対しても24時間の緊急手術に対応している。痔核は内視鏡的結紮術を行い、外科で手術することはまれである。

症例数

08年度の外科手術症例数は426症例で、局所麻酔の症例も含まれる

胃癌の外科手術症例は44例。うち早期癌の13例に腹腔鏡下手術を行った。StageIVの症例(腹腔鏡下診断で洗浄細胞診陽性または播種のある症例)では化学療法を先行して手術を施行し、QOLと生存率の向上を図っている。5年生存率=StageIA:95.6%、IB:87.2%、II:75.9%、IIIA:54.5%、IIIB:25.3%、IV:15%である

★大腸癌の外科手術症例は56例。そのうち腹腔鏡下手術は43例(77%)であった。5年生存率はStageI:95.6%、II:92.3%、IIIA:86.5%、IIIB:55.2%、IV:30.2%である

★食道癌は内視鏡的治療と手術治療(胸腔鏡下手術)、放射線化学療法を組み合わせ、成績向上に努めている

★肝臓癌は転移性肝癌を含めて適応があれば切除を行っている。小さいものは消化器内科においてRFA(ラジオ波焼灼)治療を行っている。年8例

★膵癌や胆道癌などに対しても、積極的な切除を行っている。年19例

★その他、腹腔鏡下胆摘49例、鼠径ヘルニア82例。

医療設備

MRI、CT、血管造影装置、RI、治療用放射線、電子内視鏡、超音波内視鏡など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

呼吸器外科と緊密な連携をとりながら、肺癌、呼吸器感染症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎など呼吸器疾患全般にわたる診療を行っている。常時、呼吸器外科との症例検討を行っており、肺癌だけでなく、気胸、膿胸など手術が必要な他疾患についても迅速な対応が可能である。睡眠時呼吸障害については、別に睡眠関連疾患センターがあり、専門医が診療を行っている。

症例数

" 現在、呼吸器内科として病床数は19床であるが、常時20~30床を呼吸器内科が占めている。呼吸器内科の年間入院患者の内訳は、肺癌が数10例、肺炎数10例、その他、間質性肺炎、COPDとその急性増悪、気管支喘息、自然気胸・胸膜炎などの胸膜疾患、肺膿瘍、非定型抗酸菌症、種々の原因による慢性呼吸不全などがそれぞれ数例~10数例である

★気管支鏡検査、CTガイド下生検とも年間約60件行っている。気道狭窄に対するステント挿入、喀血に対する気管支動脈塞栓術は、それぞれ呼吸器外科、放射線科に依頼して施行可能である

★肺癌は、手術可能例については通常診断後2週間以内に呼吸器外科で手術を行う。呼吸器外科の年間肺癌手術例は約40例である。手術不能例に対しては、化学療法、放射線治療あるいは支持療法を行い、緩和医療にも留意している。外来化学療法も積極的に行っている。治療方針についてはインフォームド・コンセントに基づき、ご本人・ご家族の希望やQOLを重視して決定している

★肺炎については、ガイドラインに準拠し、抗生剤の適正使用に留意して治療を行っている

★気管支喘息・COPDについては、ガイドラインに準拠し、吸入療法を中心とした治療を行っている。在宅酸素療法は20例前後に行っている。"

医療設備

CT、MRI、RI、気管支鏡検査、レーザー治療装置、リニアック、呼吸機能検査など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科癌すべてに水準の高い医療が提供できると考えている。当科は京都大学との関連が強くスタッフは全員、京大泌尿器科で研修を終えている。患者、家族と納得いくまで話し合い、きめ細かく対応するよう努力している。前立腺癌に対して侵襲性の少ない腹腔鏡手術や、小線源療法(ブラキセラピー)を開始し治療の選択肢が拡大した。

症例数

腎癌では可能な限り腹腔鏡手術を選択している。また腫瘍径の小さな腎癌では腎部分切除を行い、腎保存も施行している。進行性の腎癌の場合も手術により生存期間の延長や、QOLの改善につながると判断される時は手術を行う

★浸潤性膀胱癌の場合もまず膀胱保存を考え、全身化学療法、内視鏡手術により60%の症例で膀胱保存が可能であった。膀胱全摘除術を施行した症例で、リスクの少ない場合は、小腸を用いた新膀胱を作製して、自然排尿が可能なようにしている。ほとんどの症例で残尿がなく、立位排尿が可能である

★表在性膀胱癌では、内視鏡手術の後に再発防止の目的で抗癌剤やBCGの膀胱内注入を行っている

★前立腺癌の手術では尿失禁の防止、勃起神経の温存、輸血の回避を心がけている。前立腺全摘除術を施行した135症例の疾患特異的5年生存率、10年生存率はともに97.7%、累積生化学的無再発率は5年で72.7%と良好な成績だった。勃起神経温存により、勃起能の回復は40~60%にみられた。前立腺にヨード(I-125)線源を刺入する小線源療法や腹腔鏡手術も施行している。

医療設備

前立腺癌小線源療法(ブラキセラピー)、リニアック、ESWL他。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

眼科

分野

眼科

特色

眼科領域のあらゆる疾患に対して、最新の検査機器を用いて正確な診断を行い、適切かつきめ細やかな治療を行っている。紹介初診患者では、診断に必要なすべての検査が来院当日に行われ、治療方針が決定される。

症例数

09年度の外来患者数約15,000人、初診患者紹介率70%、手術総数約800例(白内障500例、緑内障50例、網膜硝子体70例)

白内障=日帰りまたは入院手術。小切開(極小切開)無縫合超音波乳化吸引術

緑内障=正確な病型診断に基づく適切な治療選択(薬物、レーザー、SLT、手術)。手術必要例には適切な手術(線維柱帯切開術、線維柱帯切除術、NPT、隅角癒着解離術)を選択。白内障同時手術も積極的に行う

加齢黄斑変性=光線力学的療法(PDT)、08年度70例施行、薬物テノン嚢下注射・硝子体注射、抗血管新生薬(ルセンティス、マクジェン)、09年度300例施行

網膜剥離=症例に応じてバックリング手術か硝子体トリプル手術(白内障同時手術)を選択。増殖硝子体網膜症も治療

糖尿病網膜症・網膜静脈閉塞症=内科との緊密な連携、レーザー網膜凝固。黄斑浮腫や増殖糖尿病網膜症は硝子体手術や薬物注射で治療

黄斑円孔・黄斑上膜=経結膜無縫合硝子体手術

斜視弱視=常勤の視能訓練士(ORT)による検査、治療、視能訓練、種々の斜視手術

★ぶどう膜炎・角膜疾患・神経眼科・眼形成・涙道・各種前眼部手術・コンタクトレンズに対応可(蛍光眼底造影、自己血清点眼、頭部MRI、眼瞼挙筋短縮術、DCR鼻内法など)。

医療設備

光干渉断層計(OCT3000)、眼底カメラ・画像ファイリングシステム、視野計(ハンフリー・GP・FDT)、角膜形状・内皮測定装置、ERG、深視力計、アノマロスコープ、レーザー(マルチカラー・ヤグ・SLT・PDT)、手術機器(インフィニティ、アキュラス、内視鏡)。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

糖尿病・栄養内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

日本糖尿病学会理事、国際糖尿病連合西太平洋地区チェア、アジア糖尿病学会チェアとして活躍している清野院長をスーパーバイザーとし、京都大学関連病院の中心的存在として常に最新、最高の医療を行っている。また日本糖尿病学会認定教育施設として糖尿病専門医の育成を行っている。地域の医院、診療所との病診連携を重視し、定期的な勉強会を通じて診療の知識の共有を図っている。特に治療困難な患者を当院で入院加療し、安定すればかかりつけ医へ紹介するという病診の役割分担を明確にすることにより、日本糖尿病協会理事長である清野院長のもと、当院スタッフは入院患者の教育や治療の実践に力を入れている。治療や家庭でのライフスタイルに合うような食事療法、楽しみや個々の食習慣を重視した食生活の指針を医師と管理栄養士が作成し、実生活に合う指導を行っている。運動療法は、米国でスポーツ医学のスペシャリスト:ATC(Athletic Trainer Certified、米国医学会認定トレーナー)の資格を持つアスレチックトレーナーが個々の患者に至適な運動を指導する。現在、日本人における糖尿病の病態生理や治療に関するエビデンスはほとんど存在しないため、当院では日本人糖尿病のエビデンスを明らかにするための臨床研究を活発に行い、学会発表や論文(特に英文)の数は我が国の市中病院で最多である。

症例数

現在通院中の糖尿病患者数は約2,000人、年間入院患者は800例を超える。他院で治療困難な症例も多数紹介され、大阪府西部ブロック地域連携パスを用いて、診療所へ帰し、その後のフォローは両者で行っている。入院患者に短期間で効率よく指導できるように、またスタッフが入院患者に対する指導時間を十分とれるように人員配置を行っている。糖尿病教育入院やインスリン導入入院は、3日、7日、14日コース等、入院の曜日は決めずに各患者の事情を考慮して柔軟に対応している。特にどうしても時間のとれない会社員などについては、金曜日~日曜日や土曜日~日曜日の週末入院も受け入れ、必要に応じて医師、コメディカルの指導が受けられる体制を組んでいる

★診療は、糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師、管理栄養士、薬剤師、検査技師と連携し、臨機応変にクリニカルパスを修飾しながらオーダーメイド治療を行っている。入院中は、患者の質問にスタッフが答える「Q&A」(週4回)コーナーやカンバセーションマップ(国際糖尿病連合による)による患者参加型教育を設け、患者自身が糖尿病への理解を深めたり、病態生理や治療を勉強するQ&Aでは日常生活の中で疑問に思うこと、わからないことを自由に質問できる

★運動療法は、屋上庭園および川沿いの遊歩道での歩行、ダンベル体操やエアロバイク、ジョーバに加え、前述の米国医学会認定トレーナーによる指導も行われる。また、昼食時には医師、管理栄養士と共に食事をしながら食事療法を実践する

★食事療法は、従来の忍耐を強いる指導を廃し、食の楽しみを享受できる工夫をしている。有名ホテルのシェフによる「低カロリーフランス料理の会」(フルコースで700kcal)や「低カロリー和食の会」は毎回予約が殺到するほどの盛況で、高い評価を得ている

★他科との連携も活発に行い、糖尿病の診療に必要な眼科、神経内科、泌尿器科、循環器内科、整形外科、形成外科などを有している。特に形成外科による足壊疽の保存的治療は我が国でも有数の成績をあげている。糖尿病患者会としては「みどり会」があり、年間10回開催される糖尿病教室では、検査、薬物療法、食事療法、運動療法をテーマに、内外の講師による講演やバイキング形式の食事会などのイベントを行い、患者と医療スタッフとの交流を図りながら勉強できる環境を整えている

★当院は、清野院長が日本糖尿病協会(会員は医療スタッフと患者から構成されている)の理事長であることから、患者、市民への糖尿病の知識や療養指導の啓発にも熱心に取り組んでいる。

医療設備

CT(アンギオCT、MDCTも可能)、MRI、エコー(腹部、心、甲状腺、頸動脈)、サーモグラフィ、シンチグラフィ、ABI/TBI、骨密度測定装置(DEXA)、In Body(体組成、推定内臓脂肪面積測定)など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

放射線科

分野

放射線科

特色

当科は、画像診断での地域医療への貢献を第一とし、近隣の施設との連携強化・各種画像診断の紹介を積極的に受け入れている。当日依頼CT、MRIも可。窓口は当院の地域医療連絡室。診断レポートは一両日中に返送(FAXにて)している。救急時も積極的にMRI(拡散強調など)撮影に対応する。消化器、呼吸器領域の血管系IVR、非血管系IVR、各種生検などすべて対応可能だが、新しいIVR(UAE:子宮動脈塞栓術、PVP:経皮的椎体形成術)も施行している。

症例数

単年度の検査件数は、単純撮影(CR)約3,200、MRI:約9,000、CT:約11,000、血管造影(心臓以外)約150、各種造影検査400件

★血管系IVRの主体は、各種動脈塞栓術(子宮も含めて)および動注・ポート留置術など

★放射線治療新患数約200件(肺30、泌尿器系30、乳腺50など)。良性疾患(ケロイド、甲状腺眼症など)にも対応。07年より前立腺癌に対するヨード125シード小線源治療(泌尿器科)を開始した

★核医学約1,400件。非密封RIによる甲状腺内服治療約50件(RI内服治療は、大阪府内で3施設のみ可能)

★画像診断・IVRは、当院地域医療連絡室(TEL06-7501-1406)にて毎日(休日を除く)依頼受付。放射線治療外来は火・金。

医療設備

MRI(1.5T)2台、CT(64列MSCTを含む)2台、SPECT2台、血管撮影装置、リニアック(4、10MV、電子線)、骨塩定量装置。当院隣接の健診センター(中ノ島クリニック)と画像診断で完全提携。同クリニックの設備として、PET-CT2台(サイクロトロンあり)、MRI(3T)1台、CT(64列)1台が加わる(07年7月より稼働)。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

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