[実践!病院でのコミュニケーションテクニック&秘訣] 2017/07/31[月]

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 現代の医療現場では、自分なりの判断や意思決定が求められます。患者側にだって、治療パートナー(医療者)と上手に対話して、疑問解消・意思伝達できるコミュニケーションスキルがあった方が良いですね。
 ここで紹介する「相談事例」は、患者側視点に基づくもので 、実際にはもっと実際にはもっと他の背景があったかもしれませんが、「私ならどうするか」を考えてみませんか?

患者さんから実際にあった電話相談

息子が突然死。健康診断を受けていた病院に健診結果などの開示請求をしたのですが…。(67歳・女性)

 38歳の息子が、出張先のホテルで突然死しました。時間になってもチェックアウトせず、客室内に電話をかけても出ないので不審に思ったホテルの人が部屋に入り、亡くなっている息子を発見してくれたのです。状況から警察に通報され、解剖がおこなわれた結果、急性心不全と診断されました。
 息子は3年続けて会社の健康診断を受けていて、昨年の結果には「不整脈はあるが、現段階では経過観察で可。ただし本人に不安があるときは受診すること」と書いてありました。息子の妻によると、「ときどき胸がドキドキすると言っていたけれど、月の半分は出張で、自宅にいてもつねにパソコンに向き合っていたので、とても受診する時間的余裕はなかった」と言います。
 出張中に死亡したので労災申請していることもあり、私は息子が健康診断を受けていた病院に連絡をして、健診結果とレントゲン写真などの開示請求をしました。すると「ご本人が亡くなられているのでしたら、申請者の戸籍謄本の提出をしていただくことになります」と言われました。親族が請求しているのに、そこまで求められるものなのですか?

より良いコミュニケーションを目指そう!患者さんこうしてみては・・・?
 カルテ開示などの情報開示は基本的に本人が請求するので、本人確認ができる証明書は求められます。一方、患者さん本人が亡くなられている場合は、親族だと申し出ても、本人以上に確認が難しくなります。どこまでの証明を求めるかは医療機関によって違いはあると思いますが、何らかの正式な証明できるものは必要になると思います。むしろ厳格に対応している医療機関は個人情報に配慮していると言えるのではないでしょうか。
より良いコミュニケーションを目指そう!医療機関さんこうしてみては・・・?
 医療機関では結論だけ伝えたり、質問したりしがちですが、その理由や根拠、目的などがわからないと患者側は理解できず、ときには不信感すら覚えてしまうことがあります。この場合も、なぜ戸籍謄本まで必要になるのか、具体的な理由について伝えることが大切だと思います。
※写真はイメージです

この実例紹介とアドバイスのご提供は・・・


認定NPO法人
ささえあい医療人権センターCOML

理事長 山口育子

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