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[ヘルスケアニュース] 2022/01/20[木]

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 世の中には数多くの病気があり、日々治療を続けている患者さんが大勢います。でも、自分に直接かかわりがない病気に関心を持ったり、学んだりする機会はあまりありません。

 たとえば、「白血病」という病名はあちこちで見聞きすることはありますが、慢性骨髄性白血病(CML)と聞いて、すぐにどんな病気なのかイメージできる方は少ないのではないでしょうか。


(ノバルティス ファーマ提供)

 そこで、CMLの理解促進のための取り組み「C.M.L.PROJECT~ちゃんと・学んで・リンクする~」を行っている製薬会社のノバルティス ファーマは、2021年11月25日、CMLについての知識と理解を楽しみながら得られるクイズを公開し、併せてイベントを開催しました。イベントでは、クイズの紹介とともに、治療にあたる医師やCML患者さんも登壇し、CMLへの理解を促進するために何が必要か、それぞれの立場から話をしました。

 CMLは約10万人に1~2人の頻度で発症する白血病の一種です1)。かつては治療が難しい病気でしたが、治療の進歩により今では予後が大きく改善し、多くの患者さんが通院などで治療を続けています。まだまだ知らないことの多いCMLに興味を持ってもらえるよう、クイズでは、CMLの特徴や診断・治療に関すること、患者さんの年齢層や生活といった幅広い題材を取り上げる工夫をしたとのことです。

自分事として回答を考えるクイズで関心を高める


左:伊沢拓司さん 右:鈴木福さん

 クイズ制作を担当したのは、クイズ集団QuizKnockのこうちゃんさん。CMLという病気や患者さんのことを知ってもらうため、回答を自分のことに置き換えたりして考え、解説への関心を高めてもらえるようなクイズを考案したそうです。

 イベントでは、QuizKnock編集長の伊沢拓司さんと俳優の鈴木福さんが回答者としてクイズに挑戦しました。「白血病は〇〇のがんの一種である。〇〇に入る言葉は?」といった比較的易しい問題から、「CMLと診断された人の中で、診断後自ら仕事を辞めた人の割合は何%?」といった、CMLへの興味や関心を引く問題まで幅広い内容が取り上げられました。実際に回答した伊沢さんと鈴木さんは、「クイズは興味や関心を持つための第一歩になると思う」、「クイズで(CMLに)興味を持てた」などと感想を述べました。


南陽介先生

 クイズ終了後に、実際にCMLの治療を行っている国立がん研究センター東病院の南陽介先生が、CMLとはどんな病気なのかを紹介しました。CMLはがん化した血液細胞(白血病細胞)が骨髄の中で増殖していく病気で、白血病細胞が骨髄と血液の中でゆっくりと増える「慢性期」の段階で健康診断で発見される患者さんがほとんどです。南先生によると、現在のCMLの治療は、医師と患者さんが治療のゴールを相談しながら、患者さんの生活の質の維持と向上を目指すものになってきているとのことです。

主治医や家族、社会の理解とサポートがよりよい未来をつくる

 トークセッションでは、CMLの患者会「いずみの会」を主宰する田村英人さんと、会員の土屋加寿美さんが登壇し、自身の病気発見のきっかけや治療の経験を語りました。お二人とも、疲れやすい、疲れがなかなかとれない、といった少しの体調不良を感じていた時期に、健康診断でCMLが見つかったそうです。診断直後は、あとどれくらい生きられるのかといった将来への不安でいっぱいだったという田村さん。通院治療であったため治療中は孤独を感じており、主治医とのコミュニケーションや、患者同士の情報交換がよりよい治療を受けるために重要だと強調しました。南先生は医師としての自身の経験を踏まえ、告知の際は医師が患者さんの気持ちに寄り添い、家族にもしっかり治療について説明をすること、チーム医療として様々な職種の人によるサポートが必要であること、を訴えました。


トークセッションの様子

 今回のイベントを振り返った伊沢さんと鈴木さんは、クイズでCMLについて楽しく学べたことはもちろん、「今後意識が変わり、生きやすい社会になってほしい」、「興味の輪が広がり理解が広まればよりよい未来が待っていると思う」と今後の期待を述べました。

 病気について学ぶのはなんだか難しそう、というイメージがありますが、クイズに楽しく挑戦することをきっかけに、CMLについて知る第一歩にしてみてはいかがでしょうか。(QLife編集部)

1)https://seer.cancer.gov/statfacts/html/cmyl.html

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