第21話「こちらの先生だけだったんです・・・。」

医療崩壊が問題になる中、それでも昼夜懸命に命と向き合う医師や看護師がいる。QLifeに届いた多くの感謝の手紙（口コミ）の中から、いくつか紹介しましょう。

　随分前ですが、午後６時頃に、祖母が「めまいがする」と電話があり駆けつけました。意識もあり救急車を呼ぶほどではないと思い、祖母には医者に行こうと進めましたが強く拒否！すぐに近くにある往診可能な医者に電話をしました。

　どちらの医者も「往診時間はお昼のみ」や「抱えてでも連れて来て」という返事でした。

　ですが、こちらの先生だけは、現在の症状と来院拒否の考えや高齢ということも考え「診察時間が終わってから行きます」と言ってくださいました。
　診療時間が終わって間もなく来てくださり、結果的にはたいしたことはありませんでしたが、先生に来ていただけた事で安心した様で、少しずつ落ちついて行きました。

　断られた先生方も間違ってはいませんし、祖母のわがままな話だっただけなのかもしれませんが、高齢者の独り暮らしの方が増えている現在では、かきはら先生のような方がおられることはとても安心です。