第182回 昔ながらの何でも相談できる家庭医でありたい
[クリニックインタビュー] 2015/05/29[金]
患者のこと、地域のことを第一に考えながら、独自の工夫で医療の最前線に取り組んでいる開業医のお医者さん。そんなお医者さん達の、診療現場、開業秘話、人生観、休日の過ごし方、夢などを、教えてもらいました。
第182回
梅光園 田中たもつクリニック
田中保院長
親しかった友人の死に直面し医師の道へ

私の父は開業医で、兄が既に医学部に進んでいたため、私としては医学部に進もうという気持ちはありませんでした。しかし、身内で子供が亡くなったことや、高校3年生のとき親しくしていた友人が病気になり亡くなったことがきっかけで、「医師でなければ何も出来ない」と実感し、医師になることを真剣に考えました。
卒業後、大学病院勤務中に父が倒れ、私が実家に帰ることになりました。その後は薬院で開院したのですが、諸事情により一時期、近隣の病院で外来を担当していました。そして、ご縁あり、先輩のご実家をお借りすることになりまして、6年前に新たに開院しました。
外科医ならではの視点で幅広い相談に応じる

私の診療は、一言で言えば「昔ながらのかかりつけ医」。年配の方は皆さん年金暮らしで大変ですし、何か所も行っていたら医療費もかさむしタクシー代もかかるわけですよね。お年寄りは病気を持っている方も多いし足腰も悪い方が多い。そんな大変な思いをさせるくらいなら、できる限り私がそれをカバーしようという、昔ながらの家庭医です。私はもともと消化器外科にいて内科系のことに関わることも多かったので、内科系の疾患も診ますし、麻酔科の免許も持っていて術中の管理などもしますから、循環器系なども診ています。確かに何でもやっていたら本当に大変なので、専門性を高めた方が効率はいいんですけれど・・・。
私のポリシーは、基本的になるべく時間をかけて何でも相談にのり、愚痴でも何でも聞くこと。ですから、ときには突然、遠方に住んでいるご家族の病気のことを相談されたりもします(笑)。今は訪問診療も行っていますが、施設に入っている方にも健やかに暮らしていただきたいと思うので、定期的な検査には力を入れています。早期に病気が発見できればサッと治療できますし、入院してもすぐに帰って来られる。入院しなくて済むか短期間の入院で済むのであれば、みんなにとってもいいことですよね。ですから、何とかコントロールして安定させ、ある程度元気に暮らせる状態に、それが私の方針ですね。
何でも相談できる家庭医が目標

今はなんだかんだ言いながらも、スタッフにも支えられて一生懸命にやっています。ほんとうにそれしかないです。今後はきちんと自分のスタイルで家庭医をやっていけたらいいなと思っています。子供さんからおじいちゃんおばあちゃんまで、「あそこに行って良かった」と言ってもらえるような診療所にしたいですね。
休日は色々やりたいこともありますが、歳なので(笑)、体を休めることを第一にしています。あとは少しだけドライブに行ったり、親の介護のための買い物に行ったりしています。
医療系を中心にWEB、紙媒体で執筆。健康、料理、お菓子作りなど生活全般における執筆も得意とする。病院取材の他、一般企業への取材活動も行っている。
梅光園 田中たもつクリニック
医院ホームページ:http://btt-clinic.jp/

西鉄バス「梅光園」バス停から徒歩3分。閑静な住宅街の一角にある。美容に関する相談も受け付けている。
詳しい道案内は医院ホームページから。
診療科目
内科、消化器科、胃腸科、外科、整形外科、肛門科、麻酔科
田中保(たなか・たもつ)院長略歴

昭和63年 3月 久留米大学医学部卒業
昭和63年 5月 久留米大学医学部整形外科講座入局
平成 1年 5月 久留米大学医学部外科学第一講座入局
平成 4年 4月 久留米大学医学部麻酔科学講座兼務
平成 7年 5月 久留米大学病院小児外科入局
平成10年 7月 民間医院院長代理兼務
平成12年 5月 民間医院院長就任
平成16年10月 民間病院勤務
平成18年 6月 民間医院院長就任
平成19年 8月 薬院六つ角クリニック開院
平成19年12月 都合により閉院
平成20年 1月 民間病院勤務
平成21年 1月 梅光園 田中たもつクリニック開院
■所属・資格他
麻酔科標榜医、外科専門医、消化器外科認定医
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