帯状疱疹
たいじょうほうしん
帯状疱疹とは?
高齢者での特殊事情
帯状疱疹(図17)は、水痘(みずぼうそう)に感染歴がある人の、脊髄と脳の神経に潜在していたウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が、上皮下の神経に沿って再活性化したもので、免疫力が低下した高齢者に多くみられます。
症状は、脳および脊髄神経支配領域に一致した、片側性の神経痛のような疼痛を初発症状とすることが多く、同時か数日遅れて帯状、不連続に発疹が現れます。最初の発疹は虫刺されのような浮腫性紅斑で、経過とともに水疱となり、これが破れてびらん(皮膚表面の欠損)や潰瘍を形成、最後にはかさぶたをつけます。全経過2~4週間で、自然に治ります。
高齢者の帯状疱疹で最も留意しなければならない点は、発疹出現時の疼痛・神経痛が強く、発疹が治ったあとにも痛み、しびれ、知覚過敏などの帯状疱疹後神経痛が残りやすいことです。
そのほかの注意点として、認知症や意識障害のある患者さんでは疼痛の訴えが少ないため、発病を見逃すことがあること、発熱や食欲不振、疼痛による不眠などで全身状態が不良となりやすいこと、大きな水疱や深い潰瘍の形成、汎発化(全身の皮膚に水痘に似た散布疹が生じる)など、発疹が重症化しやすいことがあげられます。
治療とケアのポイント
治療は、抗ウイルス薬であるアシクロビル(ゾビラックス)、塩酸バラシクロビル(バルトレックス)、ビダラビン(アラセナA)などの薬を用います。一般に、軽症の場合は外用で、中等症では内服、重症の場合は注射となります。重い時は入院することもあります。
抗ウイルス薬は、使用開始が発症早期であるほど、病勢を縮小、弱化させる可能性が大きくなります。高齢者では症状の重篤化を防ぐためにも、早い段階での十分量の抗ウイルス薬治療が望まれます。対症・補助療法として、発疹部には非ステロイド性抗炎症軟膏などの外用、疼痛対策として、消炎鎮痛薬やビタミンB12(神経の修復を助ける)の内服を行います。
帯状疱疹後神経痛には、生活指導(局部を冷やさない、入浴時によく温めるなど)、抗うつ薬、抗不安薬などの内服、神経ブロックなどが有効です。
帯状疱疹に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、帯状疱疹に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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オパイリン錠125mg
解熱鎮痛消炎剤
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ファムビル錠250mg
抗ウイルス剤
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バラシクロビル錠500mg「DSEP」 ジェネリック
抗ウイルス剤
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水溶性プレドニン10mg
副腎ホルモン剤
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フエナゾール軟膏5%
鎮痛,鎮痒,収斂,消炎剤
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ファムシクロビル錠250mg「YD」 ジェネリック
抗ウイルス剤
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アシクロビル点滴静注液250mgバッグ100mL「アイロム」 ジェネリック
抗ウイルス剤
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ソル・コーテフ注射用100mg[注射剤]
副腎ホルモン剤
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メドロール錠2mg
副腎ホルモン剤
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スタデルムクリーム5%
鎮痛,鎮痒,収斂,消炎剤
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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帯状疱疹に関する病院口コミ
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待ち時間がない!
ピュアさん 30~40代女性 2018年04月27日投稿
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帯状疱疹?かどうかわからずです。3日前に痒みがありぷくっとした所を掻いてました。次の日にこうなり今…