出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
爪甲白斑
そうこうはくはん
爪甲白斑とは?
どんな病気か
爪甲が白く見える状態を爪甲白斑といいます。爪甲白斑は点状、線状と爪甲全体が白くなる汎発型の3つに分類されます。なお、本項では爪の解剖用語を用いるので、図104
を参考にしてください。
原因は何か
爪甲白斑は主に爪甲の不全角化という爪の成長異常によって生じます。また、爪甲のすきまに空気が入ることでもみられます。
症状の現れ方
①点状爪甲白斑
最も普通にみられる爪甲の白斑で、爪母の近くに小さな点状白斑が現れ、その後爪の先端に移動し遊離縁に向かう途中で消えていきます。また、子どもおよび若年者に多くみられ、俗に、"幸運の星"などと呼ばれています。
②線状爪甲白斑
幅1~2mmの白い帯状の変化が1~数本爪甲に現れ、その白い帯状があたかも波打つように重なり合ってみられます。先天性(優性遺伝性)のものもありますが、多くは後天性です。
③汎発型爪甲白斑
爪甲全体が不透明な白ないし乳白色になる状態です。多くは優性遺伝性であり、生まれた時または乳児期から始まります。
爪に横幅1.8ミリくらいの楕円形の白斑があります。 1.点状と線状のちがいを具体的に教えてください。 2…