国立成育医療研究センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立成育医療研究センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

母性医療診療部・不妊診療科

分野

産婦人科

特色

一人ひとりになるべく時間をかけ診察している。初診の場合、月経1周期をかけて患者の卵胞の発育やホルモン状態、夫の精液などの検査を施行し、不妊原因を診断する。それに基づき治療法方針を説明する。全身状態が妊孕性に影響を及ぼすことが多く、特に基本的な検査項目に糖尿病や甲状腺疾患などの全身の健康状態検査を含めている。不妊治療に関するセカンドオピニオン外来も毎週金曜に行っている(予約が必要)。

症例数

外来患者数:1日あたり約70人前後。患者年齢の平均は38歳。41歳以上症例の割合は約30%。治療件数:人工授精は年間約1,000件。体外受精・顕微授精約200件。凍結胚・融解移植100件。腹腔鏡下手術約40件。成績は、体外受精・顕微授精の胚移植あたりの妊娠率は、35歳以下で約40%、36~40歳で約25%、40歳以上で約6%であった。患者の年齢構成は、35歳以下が約30%、36~40歳が40%、41歳以上が約30%であり、年々、治療患者の年齢が上昇している。凍結融解後、良好胚移植の妊娠率は約30%であった。35歳以下の患者で、一般不妊検査で原因不明の患者には、数回のタイミングや人工授精で妊娠しない場合、積極的に腹腔鏡の検査を勧めている。腹腔鏡検査で、初期の子宮内膜症や癒着などが発見され、処置されることも多い。35歳以下の原因不明患者では、腹腔鏡検査後の妊娠率は体外受精の妊娠率よりも高い。セカンドオピニオン外来受診患者の約半数は当科の治療を希望し、残りの半数の患者は、現治療施設の治療を継続している。

医療設備

MRI、CT、腹腔鏡、子宮鏡、カラードプラなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

周産期診療部・胎児診療科

分野

産婦人科

特色

胎児診療科とは胎児医療を行う専門診療科で、胎児を母体に付属したものではなく、独立した個人として認め、胎児を専門的に診療していくものである。当科の目的は、子宮内の胎児に対して最善の医療を提供することであり、診療の柱は「胎児診断」と「胎児治療」である。また胎児診断に基づき、適切な出生後治療への連携を可能とする「チーム医療」の実践を行っている。

症例数

年間の胎児疾患数は約260人で、中枢神経、心・大血管、胸部・腹壁・消化管、泌尿器、多胎など各種の胎児疾患を診療している

胎児診断=胎児画像診断として胎児超音波検査(スクリーニング検査、精密検査)、胎児MRI、胎児ヘリカルCT検査を行っている。侵襲的出生前診断として、羊水検査は年間約200例、絨毛検査は約30例、また胎児採血も行っている。胎児に異常が見いだされたり、異常が疑われたり、また胎児に異常が出る可能性が高いと推定される妊婦を対象とし、各種検査を適切に行い胎児のより正確な診断を行っている。また、胎児診断に基づき適切な出生後治療への連携を可能とする「チーム医療」を新生児科、小児外科、心臓外科、脳外科と実践している

胎児治療=胎児治療の対象となる疾患はまだ限られているが、有用性が期待できるあらゆる胎児治療法に積極的に取り組んでいる。開院(02年3月)以来、10年12月までに胎児治療を375例施行した。双胎間輸血症候群に対する胎児鏡下レーザー凝固術230例、胎児胸水に対するシャント術28例、無心体双胎に対するラジオ波凝固術18例、胎児輸血9例、尿路閉塞に対するシャント術2例、EXIT2例などを施行した。

医療設備

胎児超音波検査、MRI、CTなど。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

消化器・肝臓科

分野

小児医療

特色

日本で数少ない小児専門の消化器科。医長は米国の小児消化器病専門医。伊藤医師は肝臓専門医。内視鏡は、新生児から成人まで行っている。便秘から食物アレルギー、重症の炎症性腸疾患まで、また、肝機能障害から劇症肝炎まで幅広く診療している。小児病院ならではの専門各科との連携により、質の高い消化器診療と栄養管理を提供している。重症の便秘症・慢性腹痛の評価・治療は年齢とその背景にある精神社会的な一面も考慮しながら行っている。適応があれば、総合診療部・こころの診療部と併診しながらより全人的な医療を行うことで、好成績をあげている。遷延する肝機能障害や胆汁うっ滞の精査加療にも定評があり、幼児のウイルス性肝炎の治療も行っている。適応があれば、移植外科等との連携のもと、集学的医療で重症肝疾患の治療と予後の改善に取り組んでいる。

症例数

年間の新規炎症性腸疾患患者は約15人。年間内視鏡数:上部約120件、下部約80件。炎症性腸疾患の治療では、長い羅病期間十分に配慮しての栄養療法に加えて、免疫調整薬や生物学的治療も積極的に導入し、小児期特有の成長の問題やQOL(生活の質)の改善に取り組んでいる。乳幼児期発症の炎症性腸疾患は全国から紹介を受け、診断・寛解導入後は紹介元とも連携をとりながら、患者・家族の負担を最小限にする中での質の高い医療提供を心がけている

医療設備

MRI、CT、内視鏡ほか。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

整形外科

分野

小児医療

特色

国立小児病院を母体として、02年3月に小児医療全般と産科領域に対応する目的で建てられた病院である。一般病院では珍しい先天異常症例を多く扱う。

症例数

年間の初診患者数は約550人で、他の小児医療施設や大学病院からの紹介患者も多い。当院の特徴として下肢の異常に加え、上肢の先天異常症例も多く紹介を受けている

★上肢にみられる疾患は、合指症、母指多指症、橈側列形成不全、橈尺骨癒合症、先天性多発性関節拘縮症、多発性外骨腫症などの先天異常、分娩麻痺や肘を中心にした外傷、さらにその遺残変形が多い。手術件数も手の先天異常を中心に300件を超え、手の先天異常では本邦随一の症例数である

★下肢にみられる疾患は先天性股関節脱臼、先天性内反足の他、ペルテス病や単純性股関節炎、化膿性股関節炎など後天性疾患も数多く扱っている。先天性内反足に対してはPonseti法により外来通院のみで治療成績が大きく改善している。また先天性股関節脱臼は超音波で脱臼の状況を把握したのち装具や牽引、手術療法による整復を必要に応じて行っている。各年齢に応じた臼蓋補正手術(ソルター、CPO、RAO)も施行している

★筋性斜頸や環軸関節回旋位固定も治療対象である。これら以外にO脚、X脚、片側肥大など下肢のアライメント異常の相談や治療、先天性の脛骨欠損、大腿骨形成不全といった四肢の先天性骨欠損または形成不全にも対応しており、イリザロフ式創外固定器を用いた変形矯正も必要に応じて行っている。

医療設備

MRI、CT、骨密度定量測定装置、RI、電気生理学的検査機器、手術用顕微鏡、関節鏡など各種診療用機器が揃っている。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

臓器移植センター

分野

小児医療

特色

02年に開設された小児疾患に特化した国内5番目のナショナルセンターである。小児末期肝臓疾患に対して肝移植を含めた高度医療・集中治療を提供している。難治性肝疾患、胆道閉鎖症、代謝性肝疾患、劇症肝炎等の小児を多く受け入れており、専門診療部門と協力し、質の高い高度医療を提供している。スタッフは国内最多の肝移植・小腸移植症例経験を持っている。365日24時間、移植適応患者を受け入れている。

症例数

05年11月から11年4月末まで、160例の生体肝移植および脳死肝移植を施行。年間小児肝移植症例数は約30例と国内最多、移植成績では1年生存率93%と、全国平均86.6%よりも良好である。生体移植ドナーに重篤な合併症を認めていない。移植適応疾患は胆道閉鎖症38%、代謝性肝疾患31%、劇症肝炎18%、肝腫瘍5%であり、稀少疾患に対する肝移植経験が豊富である。出生前診断されたあるいは出生直後に搬送される赤ちゃん、他院で集中治療が難しい急性肝不全のお子さんが多く搬送されることが理由にあげられる。小児に適した免疫抑制療法を個々の症例で検討し、優しい移植医療を目指している。移植医療を通してより多くの子どもたちを救命し、高度医療が成育医療センターを通して広く世間に受け入れられるよう努力している。腎移植・小腸移植・肺移植・膵臓移植等の他臓器移植を実施している。

医療設備

CT、MRI、核医学検査、放射線治療、各種超音波検査、各種迅速検査等、多くの先端設備を常備している。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

耳鼻咽喉科

分野

小児医療

特色

小児耳鼻咽喉科の一般的疾患としての中耳炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、咽喉頭炎・扁桃炎などから、高度専門医療センターの役割として小児難聴の診断・治療・早期療育、上気道での呼吸障害の診断・治療(幼小児の睡眠時無呼吸症候群、声門下狭窄、声帯麻痺等)、頭頸部腫瘍性疾患あるいは先天奇形疾患の診断と治療を行っている。合併疾患のある方の手術・療育も積極的に行っているのが当院の特色である。専門外来として「難聴・補聴器」「気道疾患」の各外来を開設している。

症例数

09年度の年間延べ外来患者数は8,367人、延べ入院人数は2,667人、延べ手術患者数は515人で、また1日平均の入院患者数は7.3人、平均在院日数は5.3日であった。月間31~60件の手術を行っているが、他の小児専門病院と同様にアデノイド・扁桃手術および鼓膜チューブ留置術が多い。気道疾患の手術も多く、気管切開、喉頭気管形成術・分離術、舌根のう胞手術、声帯麻痺に対する手術などを行っている。中耳手術として鼓室形成術・鼓膜形成術を月3例程度行っている。小児の頭蓋底手術についても、当院の機能を生かし形成外科および集中治療科とチーム医療を行っている。人工内耳埋め込み術の症例も20例以上に増えているが、当院は重度難聴に対し診断から人工内耳埋め込み術、さらに聴覚言語リハビリテーションまで一貫して行っている数少ない病院の一つである。

医療設備

MRI、CT、エコー、オージオメーター、ABR、ASSR、DPOAE、乳幼児聴力検査機器、リニアック、核医学検査装置、ENG、電気味覚計、嗅覚検査機器、電子内視鏡、レーザー(KTP、CO2)、補聴器特性測定装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

感覚器・形態外科部 歯科

分野

小児医療

特色

小児の歯科治療、歯科矯正治療(育成医療、更生医療、顎変形症取り扱い機関である)を行っている。小口腔外科手術、全身麻酔下での歯科治療(日帰り手術)も行っており、口唇口蓋裂患者に対しては形成外科、耳鼻咽喉科、新生児科、リハビリテーション科との連携のもとにチーム医療を行っている。全般に基礎疾患のある患児が多い。

症例数

病院の性質上基礎疾患のある患児の歯科治療、口腔衛生、予防を含めた長期口腔管理を行っている。また、地域連携も行っている。全身麻酔下での歯科処置(原則日帰り手術)を実施しており、対象は外来診療の困難な低年齢児、自閉症、精神遅滞などの非協力児、基礎疾患があり局所麻酔下での処置ができない場合などである。10年度は57症例実施した

★口腔外科処置としては、埋伏過剰歯、歯牙腫、粘液嚢胞等の摘出、下顎水平埋伏智歯、下顎智歯歯胚摘出、上唇小帯、舌小帯延長手術等を行っている。他に歯科救急として、口腔内の外傷処置を行っている

★矯正歯科では、口唇口蓋裂を含めた保険診療が認められる先天異常(第一、第二鰓弓症候群、鎖骨頭蓋異形成症クルーゾン症候群、ダウン症候群、トリチャーコリンズ症候群、ピエールロバン症候群、ラッセルシルバー症候群、ターナー症候群,尖頭合指等23種)および顎変形症の矯正治療を行っている

★口唇口蓋裂患児では、出生時よりホッツ床、NAM症、そして永久歯咬合が完成するまでの咬合管理を形成外科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科(スピーチ)と協力してチーム医療を行っている。10年度の新患者数は約460人でほとんどは紹介患者であり、長期管理を行っている口唇口蓋裂患児は270人であった。

医療設備

X線、CT、MRIなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

皮膚科

分野

小児医療

特色

新患者年間1,200人以上、うち3歳以下の乳幼児は6割を占める。山本一哉初代医長からの伝統で、乳幼児のスキンケア指導を徹底して行うことを基本姿勢としている。特に1歳以下の乳児では入浴、清潔、保湿、紫外線予防などにつき、きめ細かく指導している。日本皮膚科学会教育認定施設、日本アレルギー学会教育認定施設。臨床遺伝専門医1人。

症例数

★アトピー性皮膚炎では、増悪時の治療に加え、生活指導、スキンケア指導も必要に応じて行っている。特に、1歳以下の乳児については週1回専門外来を開設した(10年10月より。毎火曜午後)。食物アレルギーの原因検索についてアレルギー科との連携も良好である

★15歳以下の円形脱毛症患者は常時20人以上通院。難治性円形脱毛症については、SADBE、DPCP(ジフェニルシクロプロペノン)を用いた局所免疫療法を中心に行い、良好な治療成績を得ている

★単純性血管腫、いちご状血管腫などの赤アザには色素レーザー(11年4月よりVビーム導入)、太田母斑、異所性蒙古斑などの青、茶色のアザにはアレキサンドライトレーザー治療を行っている。広範囲病変の症例には全身麻酔下でのレーザー治療も可能である(年間70例以上)

★遺伝性疾患については臨床検査部・遺伝診療科との連携により遺伝子診断、遺伝カウンセリングの実施を行っている。

医療設備

Qスイッチアレキサンドライトレーザー、色素レーザー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

生体防御系内科部・アレルギー科

分野

小児医療

特色

小児を対象とした高度専門医療センターとして、多数の重症アレルギー疾患を中心に診療と研究を行うと同時に、アレルギー専門医を養成している。診療では、科学的根拠に基づく医療、患者中心の医療、行動医学に基づく医療(社会心理的側面も含めた包括医療)を基本理念としている。また新しい標準治療法開発のための臨床研究も積極的に行っている。指導医2人、専門医7人。 http://www.ncchd.go.jp/hospital.php

症例数

受診者(10年度)は、初診472人、再診11,674人、入院は688人。対象疾患は小児アレルギー疾患全般である

★アトピー性皮膚炎は非常に重症度が高い患者が受診するが、標準治療を応用した精度の高い指導により、安全かつ完全なコントロールを目指す

★気管支喘息の治療・管理はガイドラインに準拠し、重症度に応じた標準治療を行う。重症度判定や鑑別診断のため、気道過敏性検査、運動負荷試験、呼気一酸化窒素濃度などの専門的な検査を実施する

★食物アレルギーでは問診、血液検査、皮膚検査および必要に応じて入院での負荷試験などにより、原因食物を特定する。治療は除去食が原則であるが、計画的にごく微量の原因食物摂取から開始して少しずつ増量し、閾値をあげていく「経口減感作療法」の開発を目指して臨床研究を実施し成果をあげている

★喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの初診患者・保護者を対象に毎週教室を開催し、医師・看護師が疾患の原因、治療法、自宅での管理方法などについて説明している。

医療設備

呼吸機能検査、気道過敏性検査、運動負荷試験、食物負荷試験、皮膚テスト。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

脳神経外科

分野

小児医療

特色

小児および産科医療のナショナルセンターとして02年に開設された。脳神経外科は水頭症・二分脊椎を中心とする各種先天性病変、脳・脊髄腫瘍、血管障害、外傷からてんかん・痙縮(主に脳性麻痺小児の四肢・体幹筋過緊張)など機能的疾患までも含めすべての脳神経外科領域病変に対応している。救急診療科・小児集中治療科とも連携し24時間態勢で小児救急医療にも取り組んでいる。

症例数

10年度手術件数は350件[水頭症79、先天異常(二分脊椎、頭蓋骨縫合早期癒合症、キアリ奇形など)143、脳・脊髄腫瘍38、機能的疾患(痙縮・てんかん)9、血管障害29、外傷9、その他43]

★水頭症をはじめとする脳室内病変には積極的に神経内視鏡手術を行っている。難易度の高い頭蓋底および脊髄病変に対しては小児でも術中神経生理学的手技を用い、神経機能温存に留意した安全性の高い手術を行う。新生児・乳幼児の複雑な先天異常に対しては、計画的に多期的手術を導入することもある。良性腫瘍では原則的に全摘を目指す。悪性脳腫瘍に対しては可及的切除後に血液・固形腫瘍科による骨髄移植を併用した大量化学療法を行う

★病院の性格上、各小児専門科(形成外科、神経内科、血液腫瘍科、内分泌内科など)との連携で高度な医療を全年齢に提供可能である。術後の全身呼吸管理は集中治療室で行い、重症頭部外傷小児に対する低体温量にも積極的に取り組んでいる。合併症の頻度は少なく、水頭症に対するシャント感染率は2%以下である。

医療設備

MRI 3(うち手術室1)、CT 3(3DCT 1、手術室1、治療用 1)、SPECT、DSA、放射線照射装置(リニアック)、定位脳手術装置、神経モニタリング装置、手術用神経ナビゲーター、ビデオ脳波、神経内視鏡、手術用超音波診断装置、手術用超音波吸引装置、PAL-1、磁気脳刺激装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

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