専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

JCHO九州病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

内科・循環器科

分野

循環器科

特色

1955年(昭和30年)、厚生年金保険加入者の福祉施設として開設され、以来半世紀以上にわたり、「大切な人を安心して任せられる病院」を目指し努力してきた。20診療科、575床を有する北九州西部地域の中核的急性期病院として貢献しており、循環器内科を含むほぼすべての診療科の専門医研修指定病院である。循環器部門は小児循環器、心臓外科も充実し、心臓手術は年間350例に達し西日本屈指の症例数を持つ。新生児から成人まですべての循環器疾患に対し、先端医療だけでなく栄養指導、運動療法など、予防からリハビリまでバランスの取れた医療を提供している。当地域だけでなく、九州一円、中四国の医療機関からの紹介も多い

★不安定狭心症や急性心筋梗塞の入院患者数は年間約200名。冠動脈造影・形成術は24時間対応である。また心臓外科チームも常時待機しており、内科的治療が困難な急性心筋梗塞症例や大動脈解離などの緊急手術を積極的に行っている。そのほか、腎動脈狭窄症や下肢閉塞性動脈硬化症に対するバルーンやステントを用いた治療、下大静脈、腸骨静脈から大腿静脈にかけての深部静脈血栓症に対するウロキナーゼによる血栓溶解療法・ステント留置、肺癌などによる上大静脈症候群に対するステント留置など、ほぼすべての心血管系疾患に対して治療が可能である

★九州地区で最も早くWPW症候群や心房粗動などの頻脈性不整脈に対するアブレーション治療を開始した。これまで治療困難であった非通常型心房粗動や心房細動、心室頻拍へのアブレーションも積極的に行っている

★心不全については、EBMに基づいた薬剤治療は言うまでもなく、心臓リハビリテーション(下記)、在宅酸素療法、無呼吸合併症例に対するCPAP(持続陽圧呼吸)、CRT(両室ペーシング)などの非薬物治療も日常診療として行っている。心臓リハビリテーションについては、日本で最も早く急性心筋梗塞回復期の心臓リハビリを治療に取り入れた病院のひとつである。医師や理学療法士のみならず、看護師、薬剤士、管理栄養士、臨床心理士などがチームを作り、運動療法、薬剤指導、栄養管理、講義を通じての教育など、多面的なアプローチを行っており、20名以上の日本心臓リハビリテーション学会認定指導士が参加している

★これまでは外科的手術しか治療法がなかった腹部大動脈瘤であるが、一部の症例ではステントグラフトを用いた非開腹低侵襲治療が重要な選択肢となってきた。当院でも適応症例に対して、内科、心臓外科共同でステントグラフトによる治療を行っている。

症例数

入院:2008年の循環器内科入院患者数は1,139名(うち急患入院は48%)、平均在院日数は11.5日であった。虚血性心疾患(43%)、心不全(16%)、不整脈(14%)の順に多く、これらで全体の約4分の3を占めていた

★急性心筋梗塞・不安定狭心症:158名の入院があった。急性期の冠動脈形成術(PCI)が127例に試みられ、78例(61%)の症例で従来型ステント(BMS)を留置、18例(14%)の症例で薬剤溶出性ステント(DES)を留置した。ほかに風船治療(POBA)のみで終了した症例が11例(9%)、血栓吸引療法のみの症例が11例(9%)であった。重症多枝病変のため心臓外科で緊急バイパス手術(CABG)を施行した症例が11例(7%)あり、病院内に心臓外科チームが待機していることの重要性を示している。死亡例は来院時心肺停止例も含めて5例で、全体の2.5%であった

★ACSのうち最重症型であるST上昇型心筋梗塞症例(STEMI)は64例であった。平均在院日数は21日で、死亡例は3例(来院時心肺停止の1例を含む)、死亡率は4.7%であった。急性心筋梗塞をあつかう病院機能の指標として重要なもののひとつが来院から再灌流までの時間(Door-to-balloon time)であるが、2008年のDoor-to-balloon時間は60分あった

★冠動脈造影・冠動脈インターベンション(PCI):心臓カテーテル検査は1,237症例、PCIは281症例に施行。PCIの内容別にみると、BMSが178病変(54%)、DESが65病変(20%)、POBA(血栓吸引も含む)が84病変(26%)であった。PCI後の再狭窄率は全体で19.8%、うちわけはBMS 27.7%、DES 7.7%、POBA 28.6%であった。再狭窄例をきたした症例の52%はBMSによる再PCI、15%はDESによる再PCI、26%はPOBA、7%は冠バイパス術によってそれぞれ再治療が行われた

★急性心不全:一年間で126名の入院があった。患者の平均年齢は75歳で、全体の約25%が85歳以上と超高齢化している。在院日数は平均25.3日であった

★不整脈アブレーション:83例に施行、手技成功率は95%であった。上室性頻拍症、心房粗動に対するアブレーション治療は例年通りで成功率100%であった。心房頻拍や右室流出路起源心室頻拍はEn Siteシステムによるマッピングが奏功して成功率が高まった。心房細動に対するアブレーション治療は、十分適応を検討して行っているため、症例数の著増はなかったが、施術時間が短縮され、成績も安定している(8症例、成功率100%)。また重症不整脈に対しては、薬物療法、植え込み型除細動器(ICD)を組み合わせて対応している。心不全合併例では両室ペーシング機能付きペースメーカ(CRT-P)あるいはCRT-D植え込みを心臓外科医と協力して積極的に行っている。

医療設備

心臓カテーテル室2室、心臓リハビリテーション室(70メートルトラック併設)。多列CT、MRI、RI、超音波診断装置、IABP、PCPS、睡眠ポリソムノグラフィなど。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

当院では新生児の先天性心疾患から成人の虚血性心疾患、弁膜症、大血管、不整脈まであらゆる循環器疾患の外科治療に取り組んでおり、小児循環器科、循環器内科と緊密な連携のもと患者にとってベストの治療法を選択して実践している。九州で最初に開心術を行ったという歴史もあり、医師のみならずパラメディカルの質も高い。また急患に関しては麻酔科をはじめ全病院的なバックアップを受け素早い対応ができている。最近では大動脈疾患に対するステントグラフト治療の実施施設にもなり、さらに幅広い治療選択ができるようになった。

症例数

2008年の手術症例数は340例(ペースメーカー138例を除く)。先天性心疾患は182例、うち新生児38例、乳児79例(新生児を除く)と1歳未満の症例が過半数を占める。先天性心疾患の手術死亡率は3.8%で、特に総肺静脈還流異常症、完全大血管転位症、大動脈縮窄症、大動脈弓離断症など新生児、乳児早期に手術を要する疾患において良好な成績をあげている。また従来では長期生存が困難であった単心室系の疾患に対しても、計画的かつ段階的な治療方針の採用や、小児循環器科の協力によるきめ細やかなフォローアップなどにより、良好な成績をあげている。後天性心疾患のうち弁膜症手術は36例を、また大動脈疾患は60例を行ったが、手術成績は安定している。心筋梗塞、狭心症などの虚血性心臓病に対しても24時間迅速な対応をモットーとしている。単独CABGは人工心肺を使用しないOPCABを標準術式としており、2008年の実績では単独CABG53例中OPCAB48例(人工心肺使用は5例で全例緊急あるいは準緊急症例)で死亡1例(1.8%)と良好な成績であった。虚血性僧帽弁閉鎖不全、心筋梗塞に伴う左心室瘤や心室中隔穿孔に対しても積極的な治療を行っている。

医療設備

ICU14床、MRI、CT、DSA、心臓カテーテル、造影検査室2室、無菌手術室など。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

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