専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

足利赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科

分野

消化器・一般外科

特色

地域の中核病院の一部門として、手術療法をはじめ、内視鏡治療、癌化学療法、救急治療など、外科臨床全般を取り扱っている。特に上部消化管穿孔の保存療法は1981年ごろより導入し、良好な成績をあげている。また、膿瘍形成した虫垂炎に対してLaparoscopic interval appendectomyを積極的に行い、様々な学会に報告している。胆石症や胃癌、大腸癌などにも腹腔鏡手術を行っており、2009年4月までに1,800例の腹腔鏡下胆嚢摘出術、150例の腹腔鏡補助下胃切除術を行っている。なお、当院は2年後の2011年春には新築移転を予定しており、555床、全室個室の新しい病院に生まれ変わる予定である。

症例数

2008年には700例以上の手術を行い、そのうち340例が悪性腫瘍例であった。大腸癌が最も多く131例を切除したが、そのうち7例に腹腔鏡補助下の切除術を行った。胃癌切除例も90例を数え、うち20例に腹腔鏡手術を行った。乳癌切除例は55例で、センチネルリンパ節生検を多数行っている。この地域の特徴として膵・胆道系疾患が多いが、腹腔鏡下胆嚢摘出術は年間に125例、膵頭十二指腸切除術は18例に行った。また膵体尾部切除が5例、肝切除が19例を数え、その他の手術も併せて症例数が基準をクリアしたので、日本肝胆膵外科学会の第2回高度技能医修練施設Bの認定を申請中した。慢性・急性胆嚢炎にも積極的に腹腔鏡下切除を行っており、開腹術にコンバートしたのは2例のみであった。また、総胆管結石症には内視鏡的乳頭切開・切石術を行い、良好な成績を得ている。食道癌切除は4例と少ないが、最近は手術可能な症例も化学放射線治療を行う場合が多いためと考える。早期悪性腫瘍や良性腫瘍に対しては内視鏡治療を行っており、EMRやESDを胃疾患34例、大腸疾患57例に施行している。

医療設備

MRI、CT、DSA、APC(アルゴンプラズマコアギュ゛レーター)、マイクロ波凝固装置、ラジオ波凝固装置、CUSAなど。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

県南地区の三次医療施設として地域医療の中心を担っている。救急医療、病診連携(急性期は病院、状態の落ち着いた時期はかかりつけ医でというように病院と診療所で協力して医療を行う)、根拠に基づく医療(Evidence Based Medicine)を3本の柱としている。診療のみならず医療関係者の教育、臨床研究も積極的に行っている。

症例数

年間の入院患者数は約1,000例。このうち60%が冠動脈疾患、30%が心筋症、弁膜症などの心不全症例、残り10%が心筋炎、心内膜炎、不整脈など

★冠動脈疾患については冠動脈造影を年間約800件施行。このうち冠動脈インターベンション(経皮的冠動脈形成術、ステント留置術、ロータブレーター)が約400例である。このうちの約200例が急性冠動脈症候群の急性期インターベンション。急性心筋梗塞は発症12時間以内の症例、およびそれ以後でも症状の持続している症例では24時間体制でdirect PTCAを行い、入院時期は7~14日間。院内死亡率は約7%で、死亡例のほとんどは来院時すでに発症後24時間以上経過している症例、あるいは来院時心原性ショックの症例である。不安定狭心症は入院後早期に冠動脈造影およびインターベンションを施行し入院期間は数日

★心不全については心筋生検を含めた病因検索を行っている。重症例では大動脈内バルーンパンピング、経皮的心肺補助法などを積極的に行っている

★不整脈についてはカテーテルアブレーションは行っておらず、さらに専門の施設に紹介している

★年間の検査件数は冠動脈造影検査約800件、心エコー約3,500件、アイソトープ検査約1,300件、ホルター心電図200件。

医療設備

シネアンギオグラフィー、心エコー、CT、MRI、アイソトープ診断装置、大動脈バルーンパンピング、経皮的心肺補助装置。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

婦人科では、悪性腫瘍の手術を中心に、さらに良性疾患、不妊症、先天異常の手術や腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術を行い、進行癌ではBOAI等を併用し縮小手術に心掛け、QOLの改善に努めている。産科は、NICUに準ずる体制で、小児科医6人とともに、早産やハイリスク分娩に対処しているため、高年初産等の難産例や合併症妊娠の取り扱い数が非常に多い。

症例数

年間の小手術を除いた手術数は約400例

★外来診断では、子宮鏡を多用して粘膜下筋腫や子宮体癌の早期発見をし、子宮鏡下手術により不妊症治療などを行っている

★悪性腫瘍については、産科婦人科学会取り扱い規約に準じた治療を行っているが、子宮頸癌の若年例で予後の改善が期待できる場合は、BOAIを併用してIII期まで広汎子宮全摘術を施行している

★進行卵巣癌では手術を2~3期に分けて、傍大動脈リンパ節の郭清までを行い、化学療法も長い例では約3年くらいまで施行することによって、III期卵巣癌においても50%以上の3年生存を得ている

★不妊・不育症例の双角子宮ではストラスマン手術で100%の生児を得、卵管通過障害症例では腹腔鏡下あるいは開腹にて卵管開口、形成術を行って高い妊娠率を得ている。しかし、当院では体外受精は行っていない

★産科では、高年初産、合併症妊娠による紹介分娩、不妊症治療後が多いため帝王切開率が高くなっている

★子宮筋腫、子宮脱などの膣式手術は良性手術の20%程度を占める

★筋腫分娩による過多月経では、外来で結紮器具を使用して入院せずに治療を行っている。

医療設備

MRI、CT、DSA、レーザー、超音波メス、子宮鏡。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

耳鼻咽喉・頭頸部外科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

栃木県南部、群馬県東南部の、広く両毛地区の中心的基幹病院として、耳鼻咽喉科における一般疾患のみならず、頭頸部悪性腫瘍を含め、多彩な疾患に対する診療を行っている。また、インフォームド・コンセントを十分に時間をかけ行っている。

症例数

1日平均入院患者数約20人、年間手術件数約400例

★耳科では中耳炎に対する鼓室形成術が約30例と多く、特に真珠腫では再発防止と聴力改善をめざし、症例によって術式を選択している。突発性難聴に対しては1週間の点滴と星状神経節ブロックによる治療を施行している

★鼻科では、内視鏡下副鼻腔手術のほか、眼窩吹き抜け骨折に対しても症例により内視鏡下手術を施行し、良好な結果を得ている

★喉頭科では、声帯ポリープなどに対する喉頭顕微鏡下手術が多く(約60例)、反回神経麻痺に対する喉頭枠組み手術、ホルモン音声障害に対する顕微鏡下手術症例も多く手掛けている

★耳下腺、甲状腺疾患手術症例は約40例である

★鼻アレルギー、睡眠時無呼吸発作に対してのレーザー治療の症例数も多い

★悪性腫瘍は1994年の現部長赴任以来手掛けているが、喉頭癌では喉頭保存率向上・発声機能向上をめざし、症例により術式を検討し喉頭温存機能手術を追求している(2008年12月現在、喉頭保存率86%)。下咽頭癌では術前化学療法・拡大根治手術・放射線療法による集額的治療を施行している。扁桃・鼻腔・頸部に発生する悪性リンパ腫に対しては、化学療法を中心に、症例により放射線療法・手術を選択している

★人間ドックでは、咽頭癌・喉頭癌検査を施行し、咽喉頭疾患の早期発見に努めている

★補聴器外来にも力を注いでいる。

医療設備

MRI、CT、ABR、リニアック、炭酸ガスレーザーなど。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

内科(腎・内分泌・代謝)

分野

糖尿病内分泌内科

特色

県南地域における地域医療に根差した成人病全般を扱い、特に、糖尿病に対する初期の教育から末期の糖尿病腎症に至るまで、幅広く専門医療を行っている。患者の会として、栃木県糖尿病協会の「とちのき会」が1971年より発足しており、定例の講習会とともに、月1回の栄養指導も充実している。

症例数

糖尿病の月間の外来患者は約140人、そのうち100人程が糖尿病腎症である。治療については基本に食事療法、さらに運動療法、そして各個人に適した薬物治療を行っている。インスリン導入に際しては、基本的には入院のうえ、自己血糖測定と確実なインスリン注射の指導を各個人の1日の血糖のデータより指導しているが、近年は、患者の社会的環境(仕事の状況や介護の有無等)を考慮して、外来のみでのインスリン導入の指導も試みられている。合併症に対しては、総合病院である特色を生かし、眼科を始め関連各科とも連携を取り、十分な説明のうえ、加療を義務付けている。糖尿病性腎症のケアには特に力を入れており、病態によって変わっていく食事内容や具体的な生活法を指導し、末期に至った場合には腎臓専門医による透析療法も導入してる。また、全科がそろった三次救急の総合病院である特色を生かし、糖尿病患者がさまざまな他の疾患(心臓、脳)を併発した場合における迅速な対応も充実している。

医療設備

CT、MRI、人工心肺、心カテーテル、透析センター、ICU、CCU、HCUを完備している。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

神経内科

分野

神経内科

特色

当院は病床数620床の総合病院で、足利市を中心とした両毛医療圏(人口50万人)における唯一の中核病院。1996年に救命救急センターの指定を受け、手術室病棟を地上8階建の病棟に移設し稼動を開始。一次医療から三次医療まで併せもつ、高機能病院として医療ニーズに対応している。また、近代的医療設備を整えた第一線の病院であり、厚生省臨床研修指定病院、日本医療機能評価機構による認定病院等の資格を取得した。日本内科学会専門医教育指定病院、日本神経学会認定教育施設をはじめ、15学会の教育・研修施設として認定される総合病院。脳血管障害の急性期治療を行っている。

症例数

対象疾患は各種神経内科疾患、特に脳血管障害、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、認知症、片頭痛などである。5人の神経内科医による外来診療が行われており、各々の外来患者数は1日平均100人前後である。脳血管障害後遺症患者の再診の他、小松本による変性疾患外来(パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症)、頭痛外来(片頭痛、群発頭痛)がある。五十棲は筋疾患一般、筋萎縮性側索硬化症の診断治療を専門としている。特に筋萎縮性側索硬化症の患者には、外来診療・教育入院・在宅呼吸器看護まで一連のマニュアルにて施行中である。また、当院は96年にエイズ診療拠点病院の認定を受けた。小松本は、サンフランシスコ大学エイズセンターにてエイズ治療の認定医を受けている。92年よりエイズ患者を受け入れ、診療体制を確立し現在まで約200人のエイズ患者の診療実績がある。国立国際医療エイズセンターとの連携もあり、A-netにより治療方針の照会も行っている。

医療設備

CT3台、MRI、SPECT、各種生理学的検査機器。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

救命救急センターを有し、常時24時間体制で緊急手術も可能である。脳神経外科専門医訓練施設(A-106)、厚生省臨床研修病院の指定を受け、クモ膜下出血、脳腫瘍、外傷を中心とし脳神経外科関連疾患全般を広く対象としている。また予防医学として脳ドックを行っている。診療にあたっては各診療科との連携を密に行い、あらゆる局面に対応できるよう努めている。基本的理念は患者さん自身、家族に納得してもらえる治療をすることである。

症例数

脳神経外科病床数は32床、年間入院患者数は350~400人。手術件数は年間約250件であり、脳動脈瘤ほか血管性病変が約80件、脳腫瘍が30件、外傷が70件、その他顔面けいれん、三叉神経痛、血管内手術を行っている。クモ膜下出血の治療は出血部位にかかわらず急性期治療を原則とし、症例により血管内手術を選択または併用している。脳血管攣縮予防は薬物療法、血管拡張術を含め積極的に行っている。術前、軽度意識障害までのGradeの良い症例は高い社会復帰率であり、Gradeの悪い症例でも治療成績は良好である。脳腫瘍の治療は慶應義塾大学との脳腫瘍共同研究班の治療方針に基づき行っている。良性腫瘍は手術を原則とし、難易度の高い症例もナビゲーション頭蓋底手術法等を導入し治療成績は良好である悪性腫瘍は集学的治療を行っており生存率も向上している。ガンマナイフ治療の適応となる動静脈奇形や、ある種の脳腫瘍に対しては施行可能な施設へ紹介している。重傷頭部外傷の治療は頭蓋内圧モニター管理下に低体温療法を行っている。

医療設備

MRI、CT2台(3D可)、DSA(回転式)、SPECT2台、リニアック。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

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