茨城西南医療センター病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

茨城西南医療センター病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

主に肺癌を中心とした呼吸器疾患の手術療法と、併設の救命救急センターに搬入される胸部外傷患者の治療にあたっている。肺癌は地域住民検診の2次検診施設として精密検査を行っており、CT、MRI、気管支鏡、喀痰細胞診を随時行える体制である。細胞診は日本臨床細胞学会指導医2人、同細胞検査士2人を擁し、確定診断の迅速化を図っている。

症例数

手術件数は年間60~70例で、肺癌が約半数を占めている。その他は自然気胸、良性肺腫瘍、縦隔腫瘍、診断的手術、外傷などである

★肺癌はIA期からIIIA期まで、積極的に手術を行っている。術前・術後に化学療法や放射線療法を施行することも多くなってきており、呼吸器内科・放射線治療科と連携して治療を行っている。手術はIA期の肺癌はほぼ全例に胸腔鏡補助下手術を行っており、それ以上の進行度でも適応を考慮して胸腔鏡を用いた低侵襲な手術を目指している。ただし、安全性・確実性のための開胸手術への移行は躊躇しないこととしている。11年度までの肺癌手術例数は約350例で、術後5年生存率はIA期75%、IB期60%、IIA期45%、IIB期40%、IIIA期20%、IIIB期10%であった。術後在院日数はクリニカルパスを導入後短縮し、10日前後となった。過去5年間で術後在院死亡は1例であった

★自然気胸の手術は年間20~30例で、ほぼ全例胸腔鏡下手術を行っている。以前は7%程度の再発が見られたが、最近は肺嚢胞(ブラ)切除断端に吸収性の胸膜補強材を貼付することにより再発率は5%以下となっている。気胸の胸腔鏡下手術は疼痛も少なく、術後3~5日ほどで退院可能となっている。良性腫瘍や縦隔腫瘍、診断的手術にも胸腔鏡を積極的に用いている。診断的手術では手術中に迅速病理診断を行い、肺癌等の悪性腫瘍の場合は引き続き根治的手術へ移行している。胸部外傷の治療は一刻を争うことが多く、いかなる時も対応できるように心がけている。胸壁、肺からの大量出血や気道、肺からの激しい空気もれを認めた時は、時期を逸せず緊急手術を行う

★手術以外の外科的治療では、強度の気道狭窄に対する気管支鏡下レーザー治療を行っている。癌の再発や炎症後遺症で気管が狭くなって窒息しそうになった場合、レーザーを照射して内腔を拡げ救命している。

医療設備

CT、MRI、DSA、胸腔鏡、気管支鏡、ヤグレーザー、その他。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

循環器科

分野

循環器科

特色

ICUとは別にCCUを有し、24時間循環器疾患の急性期を受け入れている。県境にあり隣接する千葉、埼玉を含む広い範囲を医療圏とする3次救急施設である。3次救急施設として急性期疾患は全例受け入れ、安定期には紹介元あるいは近医に戻すことを原則としている。腎センターがあり、透析を必要とする造影検査が常時可能。心臓血管外科との連携で、開心術、ペースメーカー植え込み術が可能。ホームページ http://www.seinan-mch.or.jp/。

症例数

10年の年間入院患者数は724人で、そのうち急性心筋梗塞91例(院内死亡率15%)、うっ血性心不全174例。この2疾患の90%は緊急入院で対応している。検査数は、心臓カテーテル検査494件(緊急検査17%)、心エコー約2,300件、トレッドミル運動負荷検査約250件

★狭心症、急性心筋梗塞については、冠動脈造影を行うことを原則としている。10年のインターベンション治療は、冠動脈形成術件数247例で、内訳はステント植え込み231件、バルーン形成術6例、その他10例となっている。これらの初期成功率は98%、再血行再建を要した例は9%

★不整脈疾患は薬物療法を行い、心房細動、心房粗動、心室頻拍などアブレーション治療の適応がある場合や、植え込み型除細動器(ICD)、心臓再同期療法(CRT)は筑波大学病院に紹介している。

医療設備

ICU 10床、CCU 15床、血管造影装置、CT 2台、心エコー3台、IABP、PCPS。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

心臓・大血管から末梢血管までの循環器疾患の手術、ペースメーカーや下肢静脈瘤の手術など心臓血管手術全般を行っている。全国でも珍しい県境を越えた救命救急センターを併設しているため、埼玉県や千葉県など他県からの症例が約30%である。急性大動脈解離や大動脈瘤破裂、急性動脈閉塞などの緊急手術が多いのが特徴である。

症例数

年間の手術総数は130~140例前後、うち心臓大血管手術は50~80例である

★冠動脈バイパス術はほとんど人工心肺を使用しないオフポンプで行っている。これにより術後の回復が早く術後10日前後で退院できている

★心臓弁膜症のうち僧帽弁閉鎖不全症に対しては、できるだけ自己弁を温存する僧帽弁形成術を行うようにしており、年々その率が上がっている。弁置換術が必要な場合は、AHAガイドラインに沿って機械弁と生体弁の選択を行っている

★近年増加している胸部大動脈瘤に関しては、特に急性大動脈解離に対する手術が増加しており緊急手術が多い。破裂など緊急を含む胸部大動脈の手術成績は手術死亡約10%である。待機手術では、心臓・大血管手術の成績を改善し合併症を減らすため、潜在する危険因子を詳しく評価しそれぞれに対して細心の注意を払って適切な手段で行っている

★下肢静脈瘤に対しては高位結紮・硬化療法などできるだけ侵襲の少ない方法で行い、1泊入院で行っている。

医療設備

救命救急センター、ICU、CCU、MRI、MDCT、3D心エコー、DSA、シネアンジオ装置、 人工心肺、IABP、PCPS、自己血回収装置など。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

茨城南西部の中核病院として機能しており、県境の千葉、埼玉、栃木からの患者も受け入れている。日本腎臓学会、日本透析医学会の認定施設であり、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性・急性腎不全および糖尿病・高血圧・膠原病などによる腎障害など、あらゆる内科的腎疾患を総合的に診断、治療している。また総合病院として各診療科が充実しているため、透析患者のほとんどの合併症に対する診療体制が整っている。指導医1人、専門医2人。

症例数

月間外来患者数は約750人、年間入院患者数は約290人、腎生検は年間約20例、年間透析導入患者数は30~50人、外来維持血液透析患者数は140人、CAPD患者数は12人、内シャント手術数は年間74件

★腎炎、ネフローゼ症候群などは腎生検を施行して、組織所見と臨床所見を総合して治療法を決定している。治療は最善と考えられる方針をとり、活動性の高いネフローゼや急速進行性糸球体腎炎などに対しては、強力な薬物療法も実施している

★糖尿病性腎症や慢性腎不全に対しては栄養科と協力して食事指導も実施している。末期腎不全に至った場合は血液透析、CAPD両方の説明を行い、患者や家族の選択を優先している

★透析患者の合併症に対しては冠動脈インターベンション、冠動脈バイパス術、副甲状腺摘出術、手根管開放術、骨折手術、白内障・糖尿病網膜症手術などを実施している

★急性腎不全、敗血症、多臓器不全に対する急性血液浄化療法、エンドトキシン吸着療法、その他、閉塞性動脈硬化症、潰瘍性大腸炎など種々の疾患に対するLDLアフェレーシス、血漿交換療法、白血球除去療法なども実施している。

医療設備

血液透析装置、血液透析濾過装置、血漿交換装置、病院全体としてCT 2台、MRI、カラードプラエコー、シネアンギオ装置、DEXAなど。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科疾患全体に高いレベルの医療を目指している。地域がん拠点病院として、泌尿器悪性腫瘍の早期発見・治療に全力をあげている。救命救急センターを併設していることもあり尿路結石が多く、高度医療を提供している。

症例数

1日の外来患者数は40~80人。年間外来新患者数1,400人、年間手術件数は300例。尿路結石に対しては診療ガイドラインに沿った高度医療を行い、短期治癒を目指している。体外衝撃波結石粉砕術(ESWL年間100例)の他、経尿道的尿管結石破砕術(TUL同50例)・経皮的腎破石術(PNL同5例)も適応に応じて積極的に行っている。悪性腫瘍の11年度疾患部位別手術症例数は腎癌9例、腎盂尿管癌2例、膀胱癌52例、前立腺癌8例などであった。進行症例や術前術後における化学療法・分子標的治療もガイドラインに準じて行い、有害事象対策にも注意をはらっている。放射線治療は10年に開始され、前立腺癌を中心に実施症例が増え続けている。

医療設備

MRI、CT、血管撮影、ESWL、リソクラスト、ウロダイナミクス、干渉低周波。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

形成外科

分野

形成外科

特色

形成外科は外見の異常を治療する科であるが、外見の異常からもたらされる悩みにも重点を置き、患者さんとのコミュニケーションを大事にしたいと考えている。

症例数

年間初診患者約700~800人。年間手術件数は約300~400件。母斑・皮膚腫瘍、皮膚悪性腫瘍、潰瘍・皮膚欠損、熱傷、瘢痕形成、顔面骨骨折、眼瞼下垂・重瞼術、腋臭症、陥入爪・巻き爪、その他先天異常

★当院は救命救急センター(第3次救急)を備えているため外傷や熱傷も多い。手術を要さない皮膚欠損・潰瘍・熱傷の治療では、「消毒やガーゼを使わない」方法で、各種創傷被覆材を用いて、できるだけ痛みなく速やかに快適に治癒させることを目指している。適切な創部処置の方法を患者さんに指導し、自宅での処置を勧め、患者さんの通院の負担を軽減することを心がけている。術後翌日から入浴し創部を洗うよう勧めている。再接着術に至らない指外傷では、指を数mmでも長く残すため、断端形成術を行わず保存的に治癒させる

★治療の方法をすべて提示して、それぞれの長所短所を明らかにし、患者さんの意見を重視して患者さんとともに最適な治療方法を選択する。治療の難しい場合は、筑波大学附属病院などに紹介する場合もある

★腋臭症手術は保険診療

★褥瘡予防・治療にも重点を置いており、褥瘡罹患率は1~2%前後と低い。

医療設備

3DCT、MRI、ドプラ血流計、褥瘡予防エアーマット80台(入院患者4人に1台)。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

小児科

分野

小児医療

特色

県西地域の公的な中核総合病院として、幅広い分野の疾患を扱っている。院内の各科、近辺の医療機関とのネットワークをつくり、最適な診療の提供を目指している。小児救急医療にも積極的に取り組んでいる。茨城県新生児救急医療システム協力病院として新生児医療も行っている。ベッド数は小児科15床と(NICU 9床)。

症例数

1日平均外来患者数は100人前後。1年間の総入院患者数は約700人。入院疾患は以下の通りである

★新生児疾患(低出生体重児、極低出生体重児、早産児、新生児一過性多呼吸、低血糖、新生児感染症、新生児黄疸、無呼吸発作など)、呼吸器疾患(急性細気管支炎、喘息様気管支炎、急性肺炎など)、神経疾患(てんかん、熱性けいれんなど)、アレルギー性疾患(気管支喘息など)、消化器疾患(急性胃腸炎、腸重積、急性虫垂炎など)、感染症(インフルエンザなど)、循環器疾患(心室中隔欠損症など)、腎泌尿器疾患(尿路感染症など)、免疫・膠原病疾患(川崎病、血管性紫斑病など)、血液疾患(特発性血小板減少性紫斑病など)、内分泌代謝疾患(糖尿病など)である

★茨城西南地域の小児2次救急輪番制を担当し、3次救急も可能な範囲で対応することを目標としているが、ICUに小児占有のベッドはなく、重症例は近隣のICUを有する病院に転院することが多いのが現状である

★乳幼児の入院は付き添いが必要。

医療設備

MRI、CT、各種超音波検査、人工呼吸器。リハビリテーション部あり。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

病院は県境地域の救急治療基幹病院としての重要な機能を担っており、脳神経外科も24時間体制で広く4県より脳神経外科領域の患者さんを受け入れ、診療を行っている。患者さんの病態のみならず社会背景、家族背景等にも配慮し、多様な治療から個々の患者さんに適した治療法を選択し、症状の改善に努めている。リハビリテーションも入院早期から、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士により、基本動作、立位・歩行、上肢機能、高次脳(認知)機能、言語機能、嚥下機能などの改善を目的にベッドサイドでも積極的に行い、スムーズなリハビリ室での訓練への移行を心掛けている。また、長期入院リハビリテーションを要する場合、リハビリテーションを専門に担う回復期病院への転院を促し、最大限の機能回復が得られるようにサポートしている。

症例数

直近2年(10~11年)で入院患者数1,344人、総手術件数352件。主な直達手術の内訳は、脳動脈瘤クリッピング術38件、脳出血58件、頸動脈血栓内膜剥離術8件、頭部外傷86件、脳腫瘍11件、脊髄疾患2件、水頭症27件などである。血管内治療は脳動脈瘤塞栓術12件、局所血栓溶解もしくは摘出術11件、またt-PA静注療法31件施行している

★脳動脈瘤に対しては、病態により開頭術(クリッピング術)もしくは血管内治療(塞栓術)を選択している

★急性期脳梗塞に対してはt-PA静注療法もしくはカテーテルによる血栓溶解療法や血栓摘出術等の急性期血行再建療法を積極的に行っている

★頭部外傷で他臓器の外傷を伴う(多発外傷)場合は、他科と連携して対応している

★脳腫瘍では、患者さんのQOL(Quality of Lif:生活の質)を第一に考えた治療法を選択し、必要に応じて他病院との連携を図っている

★脊椎・脊髄疾患に関しても積極的に取り組んでいる

★その他、脳ドックや頭痛、めまい、しびれ、物忘れ等の患者さんに対する外来診療にも積極的に取り組んでいる。

医療設備

MRI(1.5T)、CT 2台(マルチスライスCT 2台)、DSA(脳血管撮影装置)、手術用超音波診断装置、手術用超音波治療装置などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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