専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

三井記念病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

08年4月から羽田は副院長、外科部長などの役職を退き呼吸器外科顧問となり、手術および外来・病棟の呼吸器外科診療に専念。呼吸器外科部長に池田が就任。呼吸療法士による術前後のリハビリを行い、術後肺合併症の低減を得ている。対象症例は気胸から胸膜・肺・縦隔疾患など幅広く対応。手術症例の検討は、呼吸器内科および放射線科、病理科の合同検討会、手術術式検討会で行い、万全を期している。また、院内他科も充実しており、心疾患、糖尿病、腎臓病などの合併疾患を有する症例の治療も可能。

症例数

原発性肺癌の手術件数は年間約120例、肺癌根治手術として、羽田のリンパ流路の研究結果に基づき、左肺癌および右上葉肺癌に対して、胸骨正中切開経路からの両側縦隔リンパ節郭清を行っている。左肺癌術後5年生存率として、患側のみの縦隔リンパ節転移(N2)症例で37.8%、対側縦隔リンパ節転移(N3)症例で38.0%である。術後病理病期別5年生存率では、IA期85.0%、IIIA期45.0%、IIIB期32.7%の成績。本手術術後疼痛が比較的軽いことも利点である。悪性胸水・胸膜播種症例に対して温熱化学潅流を行い、比較的良好な成績が得られている。悪性胸膜中皮腫手術件数は4~8例ですべて胸膜肺全摘術を施行。縦隔腫瘍および転移性肺癌手術件数は共に約20例。

医療設備

09年1月から新棟での診療開始となり、320列CTなど最新の設備で診療。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

東京都CCUネットワークの一員として地域に発生した重篤な心血管疾患の集中治療を行っており、診療の中心は急性心筋梗塞と不安定狭心症に対する冠動脈インターベンション(PCI)である。これらの疾患に対しては迅速な診断と治療が重要であるが、即日入院の上で可能な限り同日中に冠動脈造影を行って最適の血行再建術を行う。PCIが選択されることが多いが、心臓血管外科との連携により緊急冠動脈バイパス手術となることもある

★慢性の虚血性心疾患の診断では320列CTを用いた冠動脈造影によって簡便かつ安全に冠動脈病変の有無がわかるようになった。しかしながら、日本人では依然として冠攣縮による狭心症が多いことと、この冠攣縮がカテーテル検査時に行うアセチルコリン負荷検査によって初めて確定診断されることから、カテーテル検査も依然として重要な検査である

★虚血性心疾患以外にも間欠性跛行、脳梗塞、高血圧や腎障害などが同時に生じる問題に対して体系的に診療するように取り組んでおり、頚動脈狭窄や腎動脈狭窄のカテーテル治療に成果をあげている

★従来デバイス治療では徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込みが主体であったが、現在では心不全に対するCRTやCRTDの植え込み治療、不整脈に対するアブレーション治療、さらには重症不整脈に対するICD植え込みにも取り組んでいる。

症例数

10年のPCIは448件で、このうち待機的PCIは286件で急性心筋梗塞に対するPCIは115件であった。待機的PCIでは96%に初期成功が得られた。急性心筋梗塞の院内死亡は5例であった。虚血性心疾患の診断ではカテーテル検査788件、冠動脈CT1,044件、負荷心筋シンチグラフィー350件と冠動脈CTの件数がカテーテル検査数を上回った。デバイス治療ではペースメーカー植え込み62件、不整脈アブレーション9件、CRTD植え込み7件であった。

医療設備

CCU6床、心臓カテーテル検査・冠動脈造影検査・末梢血管撮影検査、冠動脈CT検査、心臓MRI検査、電気生理検査、心エコー検査、末梢動静脈エコー検査、負荷心電図・負荷心筋シンチグラフィー検査、ホルター心電図検査など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

患者とともに生きる医療を心がける。内科と外科が密接に連携して診療にあたっている。病院新築に伴い、ハイブリッド手術室が完成。大血管に対する血管内治療を中心に、より低侵襲で、長期成績の良い、質の高い手術を目指している。腎センターから血液透析患者に対する手術依頼も多い。予定手術では術前に自己血貯血を行い、無輸血手術に努めている。

症例数

10年の手術例数(緊急症例を含む手術死亡数)は、虚血性心疾患102例(2例)、弁膜症55例(1例)、胸部大動脈25例(2例)、腹部大動脈34例(0例)、末梢血管117例(0例)

虚血性心疾患=オフポンプバイパスは約8割。心機能低下、心拡大症例には無理をせずポンプ使用心拍動下手術を行っている。原則的に長期開存率の良好な左右の内胸動脈を使用。早期リハビリテーションにより、術後10~14日の退院を目指す

弁膜症=僧帽弁閉鎖不全症に対する弁形成術が増加している。弁形成術完遂率98%。長期的に再発のない完成度の高い形成術を目指す。高齢者、慢性透析患者などの重症弁膜症手術を積極的に施行。高齢者では主に生体弁を使用

胸部大血管、腹部大血管=真性大動脈瘤、解離性大動脈瘤など。手術に年齢制限は設けていない。きめの細かい臓器保護による侵襲の少ない大動脈手術を行っている。ステントグラフト実施施設に認定されており、重症例を中心に血管内治療を積極的に施行

末梢血管ほか=下肢動脈バイパス術、静脈瘤、ペースメーカー植え込み術、血液透析患者に対するブラッドアクセスなど。

医療設備

ハイブリッド手術室、320列CT、人工心臓、IABP、PCPS、MRI、心エコー、超音波メス。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

腎臓内科(腎センター)

分野

腎臓内科

特色

専門は腎臓病と高血圧。血液透析は地域の中核病院としての機能や医療連携を重視し、CAPD(持続携行式腹膜透析)にも積極的に取り組んでいる。

症例数

腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病・膠原病・薬剤などによる二次性腎臓病、水・電解質異常などの内科的腎疾患について、保存的治療から透析療法に至るまで幅広く診療している

★透析の新規導入40~60人/年。年間入院透析患者数500人以上。血液透析は30年以上の経験を有し、地域の透析センターの中核病院である。腹膜透析患者は約30人。血液透析・腹膜透析の導入、治療困難な合併症を有する患者や手術患者の入院治療、シャントや人工血管によるバスキュラーアクセス手術、急性腎不全の治療などを行っている

★腎生検約40人/年。慢性腎炎や全身病に伴う腎疾患などの診断や治療を行っている

★虚血性心疾患を合併する透析患者に対しては、循環器内科・心臓血管外科と協力し、積極的にPCI(経皮的冠動脈形成術)やCABG(冠動脈バイパス術)などのインターベンションを行っている

★長期透析に伴う副甲状腺機能亢進症の診断治療の経験も豊富

★高血圧に関する経験が豊富。とくに二次性高血圧(腎性高血圧、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫など)を専門としている

★内科病棟は専門分野に細分化せず、専門の異なる内科医が意見を交換し協力することによって、最近増加している多臓器疾患の患者に即応できる体制を整えている。

医療設備

血液透析16床。ICU/CCU、血管撮影(DSA)、MRI、CT、リニアックなどを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

東京東部地区はもとより、近隣の埼玉、千葉より多くの患者が来院しており、その疾患は悪性腫瘍をはじめ泌尿器科全般にわたり、できる限り低侵襲で安全な治療を心がけている。

症例数

年間外来患者総数は18,570人。09年の全手術数は578例。その内訳は、前立腺肥大症54例、尿路結石症107例、腎癌もしくは腎盂尿管癌に対する根治術28例、膀胱癌に対する経尿道切除術106例、膀胱全摘除術3例、前立腺癌に対する前立腺全摘除術24例である

★前立腺肥大症については、可能な限り薬物療法を行い、尿閉や血尿を繰り返す場合は生理食塩水潅流による内視鏡切除術またはホルミウムレーザーを用いた核出術(HoLEP)を行っている

★尿路結石症については、大きな結石も尿管カテーテル留置などの補助手段を用いながら尿管鏡による砕石術、または体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を施行している

★腎癌では、基本的には腹腔鏡を用いた根治的腎摘除術を行い、症例によっては腎部分切除術を施行している。転移巣に対しても、可能ならば他科と共同で手術療法を積極的に行っている

★膀胱癌では、膀胱をなるべく温存させるため、経尿道的内視鏡手術にて、筋層まで十分に切除することとしており、BCG膀胱内注入療法や放射線+化学療法で膀胱全摘除術を可能な限り回避している

★前立腺癌では、腫瘍マーカー(PSA)、前立腺生検により早期発見に努めている。患者の年齢、癌の悪性度から前立腺全摘除術か内分泌療法または放射線療法の選択を行っている。全摘除術は小切開にて行い、自己血輸血を利用して同種血輸血を回避している。また低リスク例には先端医療である高密度焦点式超音波療法(HIFU)も行っている。

医療設備

ESWL、リソクラスト、ホルミウムレーザー、HIFU、腹腔鏡、各種US。中央施設としてCT、MRIなどを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 

特色

年間の手術件数は約500例。耳の手術(鼓室形成術、アブミ骨手術、内耳窓閉鎖術など)は年間150件を超える。慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、耳小骨奇形、耳硬化症、外リンパ廔(ろう)などが対象である。めまいの検査、診断、治療も積極的に行っている。疾患に応じて、外来保存療法、理学療法、手術治療を行っている。メニエール病に対する手術、難治性の良性発作性めまいに対する手術、遅発性内リンパ水腫に対する手術療法なども行っている。顔面神経麻痺も多くの症例が集まり、それぞれの病因に対応した治療を行っている。

症例数

生理機能検査総数は約9,000件。純音聴力検査、語音聴力検査、内耳機能検査、耳管機能検査、ABR補聴器適合検査などの聴力検査、ENG温度眼振検査、重心動揺検査などのめまい・平衡機能検査、ENoGを中心とする顔面神経機能検査である。耳の手術の治療成績は耳科学会の聴力改善判定基準で、鼓室形成術I型が90%、III型が80%である。鼻の手術(内視鏡下副鼻腔手術を中心とする)は170例、咽喉頭手術は60例、頭頸部手術は40例であった。このほか、アレルギー性鼻炎に対するレーザー照射術も行っている。外来はすべて顕微鏡、電子スコープ、赤外線カメラ下眼振計での診察である。いずれも低侵襲手術をモットーとしており、耳の手術であれば、剃毛は行わず、手術の翌日には入浴・洗髪が可能である。このため、退院後すぐの社会生活に支障をきたさない。

医療設備

MRI、CT、リニアック、ナビゲーションシステム、レーザーシステム、ABR、OAEなどを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

小児科

分野

アレルギー科

特色

総合病院の小児科として一般診療から専門分野まで幅広く対応している。感染症を主とする1次医療とともに、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患や、先天性心疾患、腎泌尿器疾患、神経疾患、消化器疾患の診断治療を専門とする医師が他診療科と協力しながら担当している。難治性疾患では他医療機関とも密に連携し、患者の立場に立った総合的医療に努めている。

症例数

アレルギー疾患児は約500人通院している。年間の外来患者延べ数は約7,000人

★気管支喘息児に対しては原因抗原の検索に努め、小児気管支喘息治療・管理ガイドラインに準じて適切な薬物治療を行っている。喘息日誌やピークフローメーターを用いて家庭での環境整備についても指導している。呼吸機能検査も容易にできるため、患者の状態を把握しながら日常生活の質(QOL)の向上を目標に、アレルギー面からのアプローチのみでなく、トータルケアの立場から積極的に治療している。近年乳児期早期に発症する重篤なアトピー性皮膚炎や食物アレルギーの症例が増えている

★アトピー性皮膚炎では、原因および増悪因子の解明に努め、それらの除去と保湿剤によるスキンケア、さらに抗炎症剤の外用療法を組み合わせて治療を行っている

★食物アレルギーについては食物抗原の診断や除去食指導など、個々の症例に対応したきめ細やかな管理治療が成果をあげている

★予防接種外来においては各種の予防接種に応じており、アナフィラキシー等のハイリスク児の予防接種にも対応している。

医療設備

X線診断、CT、MRI、呼吸機能、血液ガス分析、超音波、各種迅速検査など。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

神経内科

分野

神経内科

特色

近隣のみならず、東東京、東埼玉、西千葉の幅広い地域から地域の診療所や病院の紹介を受け、また患者さんが自発的に来院されている。スタッフは少ないながら、脳血管障害をはじめ、神経疾患の救急医療にも十分対応できる体制ができている。当科は内科の一分科になっており、各科間の障壁がないので、入院患者の神経合併症や神経疾患患者の内科疾患合併症にも迅速に応じられるのが、最大の特色である。認知症、健忘、失語などの高次機能障害も的確な診断・評価、アドバイスが可能である。日本神経学会准教育施設。

症例数

外来予約新患者数は週15人前後。年間入院患者数は約330人。病床は内科約170 床のなかで常時10~20床程度

★外来疾患で多いのは、脳血管障害、パーキンソン症候群、アルツハイマー病などで、その他てんかん、末梢神経障害や難病に指定されている脊髄小脳変性症、多発性硬化症、多発筋炎、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症などもまれではない。入院患者では脳血管障害が圧倒的に多いが、髄膜・脳炎、ギラン・バレー症候群、多発筋炎なども随時入院している

★急性期治療に必要なCTは全例即日、MRIも必要に応じて即日に行うことも可能である

★電気生理学的検査は熟練した非常勤医(専門医)が行っている。神経・筋生検の評価、免疫原性神経疾患の抗体測定、遺伝性神経・筋疾患の遺伝子検索は東京大学神経内科や他施設に依頼している。

医療設備

CT、MRI、SPECT、脳波・筋電図・神経伝導速度など各種生理検査。頸動脈エコー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

放射線診断科・放射線治療科

分野

放射線科

特色

常勤医は日本医学放射線学会認定の専門医で、読影医はマンモグラフィ検診精度管理中央委員会の検診マンモグラフィ読影医である。また本院は放射線科専門医修練機関(日本医学放射線学会:全部門)と日本IVR学会専門医修練施設となっている。

症例数

10年の年間のCT検査件数17,400件(うち冠動脈1,100件)、MRI検査件数8,600件、核医学検査件数1,900件、乳腺撮影検査件数5,600件(うち健診部門は3,000件)、放射線治療件数310件(乳房温存放射線治療115件・骨転移54件)

★乳腺に関しては女性技師が撮影を担当し、マンモトーム生検は女性医師が担当。画像診断レポートは即座に読影し各科に配送しており、各科の当日検査・当日診察に対応している。診断目的の血管造影の多くはマルチCT装置で撮影した画像をワークステーションに転送し、作成した3D画像で診断している。新病棟移転と共に全撮影装置のデジタル・PACS化に移行し、レポートとともに院内に即座に配信している

累積件数=肝細胞癌に対する肝動脈塞栓術1,200件(計3,600回)、CTガイド下生検2,100件(胸部生検1,600件)、同ドレナージ360件、マンモトーム生検290件。その他透析シャント不全に対する拡張術・喀血に対する気管支動脈塞栓術・静脈瘤に対するBRTO・消化管出血に対する緊急血管塞栓術など各種のIVR手技を施行している。

医療設備

MRI装置2台(1.0・1.5テスラ)、CT装置3台(4列・64列・320列)、SPECT2台、フラットパネル(FP)透視装置2台、FP一般血管撮影装置1台、FP心血管撮影装置2台、治療計画CT1台(16列)、リニアック治療装置1台(4、6、10MeV、電子線)、3D治療計画装置1台。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

患者さん中心の医療を理念とし、周産期医学(母子感染、特にトキソプラズマ・風疹)、婦人科感染症(ヘルペス・コンジローマ・クラミジアなど)、低侵襲手術(腹腔鏡下手術・膣式手術・小切開手術)を基本とし、多発難治筋腫の核出術を専門とし、子宮癌・卵巣癌では安全であれば子宮温存・卵巣移動術を行い挙児の可能性を残す。部長は25年前から創部を美容外科的に縫合している。15年以上経過を観察している患者さんもおり、ただ縫合するだけでなく、術後長期にわたる創部の経過を観察することで、術式の改良をしている。子宮筋腫の患者さんに対し、医学的適応があり、ご本人の希望があれば年齢に関わらず子宮温存手術を行っている。小島はこれまで33年間子宮温存を希望された方の子宮を摘出したことはない。10年度の子宮筋腫核出術を受けた患者さんの平均年齢は37歳で、範囲は26歳~52歳であった。1回の手術で最多の筋腫核出数は11年は80個であった。その後、45歳と43歳の患者さんが、自然妊娠された。45歳の方は残念ながら流産されたが、43歳の方は当科妊婦外来に通院されている(11年10月現在)。患者さんが病院を選ぶ際のポイントは、症例数はあまり重要ではなく、①患者さんが気軽にコミュニケーションが取れて信頼できる医師であるかどうか、②勧められた術式が自分にベストと納得できるか、③出血量が少ないか(=輸血のリスクが少ないか)などが重要と考えている。

症例数

10年の手術総数は680例。子宮筋腫143例(うち筋腫核出術84例)、卵巣囊腫88例、腹腔鏡下手術114例、悪性腫瘍75例(子宮頸癌31例、子宮体癌25例、卵巣癌19例)、美容外科的皮膚縫合術120例、性器脱・尿失禁手術178例、トキソプラズマ合併妊娠200例、風疹合併妊娠60例。分娩数は346例で、うち帝王切開術は67例。治療法では、他院で子宮摘出の可能性を示唆された筋腫患者さんを含め、子宮温存の希望例は全例温存でき(年齢:26~52歳)、輸血例もなかった。悪性腫瘍に対し自己血を貯血し広汎性子宮全摘術や傍大動脈リンパ節郭清術を行い、リンパ浮腫の予防・膀胱神経温存術式を行っている。妊婦のトキソプラズマ感染時期の診断には、トキソプラズマIgG抗体のアビディティ(抗体結合力)を測定し、妊娠前の初感染と診断されれば、先天感染の心配はない。ところが日本でこのアビディティの測定を行える施設は当院のみである。年間200例程の妊婦さんが全国から(北は北海道から南は宮古島まで)当科を受診し、99.5%は中絶を回避している。性器脱・尿失禁でも多数の患者さんを治療している。

医療設備

4Dエコー(4台)、カラーエコー、腹腔鏡、子宮鏡、炭酸ガスレーザー、MRI、CT。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

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